- 簿記2級ってどんな試験?
- 簿記2級ではどこに気をつければいいの?
「必要な情報を一瞬で理解したい…。」「情報がおおすいてなにが正しいの?」など簿記2級に関する情報が多すぎて混乱する人も多いでしょう。
簿記2級は人気の試験であり、様々な情報が飛び交い中には嘘の情報があるということは紛れもない事実です。
実際、簿記2級関連のサイトを見ると、ウソの情報が書いてあることが今でも多々あります。
そこで本記事は、簿記2級について誤情報を排除しえ、必要な情報がこのサイトだけでわかるようにしています。
こんな人にオススメ!
- 簿記2級についてなにも知らない人
- 試験自体を不安に思っている人
記事を読めば、基本的なことから受かるまでに必要な情報がすべてわかるため、すぐにでも勉強をはじめることができます。
簿記2級とは
簿記は、日本商工会議所が主催している試験であり、日商簿記検定試験と言われるものです。
中でも簿記2級では、企業の経理・会計の知識が問われ、高度な商業簿記・工業簿記の処理能力があるかどうかを測ります。
商業簿記と工業簿記に関する説明は以下のとおりです。
商業簿記は個人店や一般企業などを想定した商業の取引や会計処理に関する中心とした簿記。
工業簿記は工企業や製造業に適用され、仕入れや内部取引から販売までの一連の流れの記帳を行う簿記。
こういった区分けになっています。
試験範囲は行う回によって違いますが、概ね以下のような問題が出題されます。
第問 | 項目 | 配点 |
第1問 | 仕訳 | 20点 |
第2問 | 補助簿の選択・記入問題 勘定記入問題 理論問題 伝票会計問題 | 20点 |
第3問 | 精算表 財務諸表 本支店会計 | 20点
|
第4問 | 工業簿記仕訳 個別原価計算 総合原価計算 部門別計算 | 28点 |
第5問 | 原価差異分析 直接原価計算 | 12点 |
どのビジネスシーンでも使うことのできる最強の資格の一つなので、人気も絶えずある資格になっています。
新傾向のネット試験について
簿記2級には、筆記試験とネット試験という2つの試験形式に分かれています。
ネット試験では筆記試験とは違い、パソコンを使って試験を行います。
テスト用紙を使わず、問題だけでなく解答もパソコンで行うため、完全な非接触型で行うものです。
試験の形式以外にも合格・不合格がその日にわかる点、いつでも試験を受けられるという特徴もあります。
その他にもネット試験ならではの特徴がいろいろあるんです。
他の詳しい情報については≪【まとめ】簿記2級のネット試験で知りたいことをドドンと紹介!≫で紹介しようと思います。
ネット試験を簡単にするコツもこっそりと紹介しているので、気になった人はチェックしてください。
【2022年】簿記2級の試験日程
簿記の試験は毎年、6月、11月、2月の日曜日に行われます。
特殊なことがない限り、この月以外にやることはまずありえません。
それを踏まえて2022年の試験日程を見てみましょう。
試験回数 | 試験日 |
第161回 | 2022年6月12日(日) |
第162回 | 2022年11月20日(日) |
第163回 | 2023年2月26日(日) |
あらかじめ日程が指定されているため、試験が延期されることもありません。
何かあった時は、延期ではなく中止されます。
なおネット試験ついては、試験日程はありません。
毎日申し込みを受け付けているので、受けたいと思えば即日受験できます。
詳しい日程のことについては≪受けるチャンスは年に3回だけ⁉︎簿記2級の試験日程を完全解剖!≫の記事でいろいろ説明しています。
簿記2級の意外と簡単な申し込み方法
試験への申し込み方法には、いくつかの方法があります。例えば、窓口申し込みやインターネット申し込みです。
申し込み方法ごとにやり方が違うため、しっかり確認してから申し込んでください。
ちなみに1番簡単で人気のある方法はインターネット申し込みです。
手順としては、①受験者登録→②受験予約→③領収書の発行で完了できます。
時間にして5分もかからないほど短く簡単です。
しかしやり方を間違えると、試験を受けることができないので要注意です。
詳細な方法と気をつけるべき点については≪2021&2022年の簿記2級期間と失敗しない申し込み方法を紹介≫でまとめています。
【簿記2級】他の試験との難易度の比較や実際の合格率
一般的に簿記2級の難易度は難しいと言われています。
それは本当なのでしょうか?
よく比べられる「行政書士」「宅建」との差を星の数で表示してみましょう。
簿記2級:★★~★★★★
行政書士:★★★★
宅建:★★★
簿記2級は試験ごとに難易度に幅がありますが、難関といわれる行政書士のレベルになることもあるので難しいと言えます。
次はその難易度を合格率から見てみます。
第156回~第158回の試験で確認してみます。
回数 | 受験者総数 | 合格者 | 合格率 |
158回 | 22,711人 | 5,440人 | 24.0% |
157回 | 35,898人 | 3,091人 | 8.6% |
156回 | 39,830人 | 7,255人 | 18.2% |
全3回の平均は16.9%となっています。
多くても2割の人しか受からないということで、とても難しいことがわかると思います。
しかしこれにはカラクリがあるんです。
上記の合格率は筆記試験だけのもの。ネット試験は含まれていません。
ネット試験の合格率は実は筆記試験よりも高いんです。
ネット試験の合格率や合格率が低くなる秘密を≪簿記2級の合格率って低いのってホント?カラクリを解けば低くない!≫で紹介しています。
自分の力で試験の難易度を下げたいという人は≪簿記2級の難易度って高いの?行政書士や宅建と比較もして考えてみる≫で説明しているので、ぜひ実践を。
簿記2級の平均的な勉強時間について
簿記2級の勉強時間は、およそ350〜500時間と言われています。
毎日4時間勉強したとしても、受かるまでに3ヶ月〜4ヶ月ほどかかる計算です。
結構長いですよね。
しかし勉強時間はあくまでも目安であり、必ずこの時間がかかるというわけではありません。
学生であったり、社会人であったり、簿記3級の有無で時間に関しては大きく変化します。
350時間かからずに受かる人もいれば、500時間より長い時間かかる人もいるんですね。
でもその時間は短くすることが可能です。
その方法を≪簿記2級にかかる勉強時間の目安は○○時間⁉社会人も短時間で受かる≫で説明しています。
なるべき早く受かりたいという人で積極的に行えば、50時間は短縮できるはずです。
簿記2級は独学での合格はムリ?
「簿記2級を独学で受かるのはムリ!」という意見をよく聞きます。
確かに独学で受かるのは、かなり難しいですが不可能ではありません。簿記3級を事前に取得、毎日欠かさず勉強、など基本的なことを行っていれば大丈夫。
学習をはじめる前の準備と学習方法を確立していれば、短時間での合格も可能です。
簿記2級についての限定ですが、≪【まとめ記事】独学で簿記2級に受かるにはコレさえわかれば問題はナシ!≫で独学でも合格する秘密を書いています。
「絶対に講座や学校は頼らない!」と思っている人は一度覗いてみてください。
簿記2級で通信講座の活用
独学と反対に通信講座に頼るという勉強方法があります。
通信講座では専門の講師陣による講義が行われ、試験を早く終えられる効率の良い解き方を学ぶことができます。
余計なことを覚えることもないため、勉強時間もかなり少なく済むことも利点です。
また講師が1から勉強の計画をカスタマイズしてくれるので、すぐにサボってしまう人にはピッタリ。
時間と場所を選ばなくても良いところも通信講座の魅力ですね。
しかし、独学と比べると+5,000円ほど余分にお金がかかります。
なので通信講座で時間を取るか、独学でお金を取るか考えなければいけません。
私としては簿記2級の試験1回分のお金を出しても、1発で受かりたい人は講座を受けることをオススメします。
なお通信講座はピンキリであり良くないものを選択すると、お金だけ無駄にかかってしまいます。
そのような事態を防ぐために≪2022年受験者必見!簿記2級おすすめ通信講座7つをランキングで紹介≫の記事で、実績と評価の高い通信講座をランキング形式でまとめました。
値段も安いものを中心に紹介しているので、気になれば資料請求だけでもしてみましょう。
教材の選び方+オススメ教材について
簿記2級に限らず、自分が使う教材は時間をかけて選ぶようにしてください。
特に独学で学習をする人はより慎重に選びましょう。
教材は自分の知識を増やし、実力を向上させるものです。その教材を適当に選ぶと勉強時間が伸びることはもちろん、最悪試験に落ちる可能性もあります。
実際に私は良くない教材を選んで、教材を買いなおすことをしました。
お金を無駄に使ったりして後悔したくない人は、時間をかけてじっくりと選びましょう。
「時間かかるのヤダ」…。と思う人も多いと思います。
そこで私も含めた合格者が使った教材を紹介します。
テキストについては≪初心者にもおすすめ!2022年度で使える簿記2級テキストTop5≫で紹介を。
問題集については≪受かる人は100%使う‼簿記2級問題集おすすめランキング2022≫で紹介しています。
どちらもコスパや使用者の評価からランキング形式になっています。
資格保有で輝かける仕事はどんなの?就職・転職でも使える?
簿記2級は持っているだけで、有利になる仕事というものが存在しています。
その仕事とは、「経理関係」「財務関係」「税理士事務所」です。
上記の3種類の仕事は、特に仕事で重宝されて入社後もスキル活かして、出世している人達が多くいます。
各仕事の具体的な内容とどのように活かすのかを≪簿記2級を活かせる仕事は?簿記2級で他の人より有利に人生を歩もう≫で説明しています。
自分のスキルを最大限活用できる職場を探し当ててください。
さらに簿記2級は就職・転職にも十分使える資格になっています。
大学生の就職では持っている人が少ないので、持っていれば評価され就職に有利になります。
面接の時にアピールのネタにもなりますし、話も続きやすいです。逆に転職をする場合は、簿記2級は絶対に持っておきたい資格になります。
転職者のほぼ全員が持っているため、持っていないと評価がマイナスになってしまうことも…。
就職については≪簿記2級は就職に利用できない⁉ホントの事情と使える就職先を紹介≫で、転職については≪簿記2級は転職で有利に働く!業界未経験の男性女性も簡単に転職⁉≫で紹介しています。
簿記2級のアピール方法と使える就職・転職サイトも掲載しているので、あなたの役に立てていただきたいです。
簿記2級試験に受かる気がしない人へ
「受かる気がしない」という人がいますが、それには理由があります。
そのような人の話を聞いてみると、以下の共通点が浮かんできます。
- 学習時間が少ない
- 模試を解いていない
- 簿記3級の理解が不十分
上記の3点でだけではないですが、ほとんどがこの理由です。
見てわかるようにやることをやっていないため、自信がないと思っています。
なのでこの3つを克服することができれば、自信は後から勝手についてきます。
その解決方法としてやるべきことはとてもシンプルで、反対のことをすればいいんです。
自信をつけるためのやるべきことは何か、自信が付かず諦めそうなときにすることなどを≪簿記2級に受かる気がしない人必見!あるコツで自信が漲る方法を伝授≫で紹介しています。
私が実践して公務員試験でも自信をつけたコツでもあります。
簿記2級についてまとめ
- 簿記2級は工業簿記と商業簿記
- 試験日は6月、11月、2月の日曜日で申し込みはインターネットが人気
- 難易度は難しく勉強時間は350〜500時間ほどかかる
- 独学は難しいがいけるが通信講座を使えば早く受かる
- 教材は時間をかけて選ぶ
- 活かせる仕事は3種類
簿記2級は難しい資格試験ですが、要領を掴んで学習を重ねていけば困難なものではありません。
ここでやるべきことを明確にして、計画を立てて勉強してください。
人気記事 2022年受験者必見!簿記2級おすすめ通信講座7つをランキングで紹介