- 簿記2級の合格率って?
- 筆記とネットだとどっちが合格率は高いの?
「簿記2級の合格率は低いってホント?」「合格率を上げるためにはどうすれば…。」と簿記2級の合格率を知っていないため、どの試験を受けようか迷っている人も多いと思います。
簿記2級の合格率は簿記3級よりも大幅に低くなっており、難しい試験と言われていることも事実です。
実際、簿記3級の合格率が67.2%なのに、簿記2級の合格率は8.6%という難しさのデータもあります。
しかし表面的な数字だけでは、せっかくのチャンスを逃してしまうこともあるので気をつけなければいけません。
そこで本記事は、簿記2級の合格率は本当に低いのか、本当の合格率と筆記とネットのどちらを受けるべきか紹介しています。
こんな人にオススメ!
- 筆記とネットで迷っている人
- 受けたいけど自身がない人
記事を読めば、簿記2級の合格率に隠されたカラクリがわかり、自分が受かるのかどうかを見極めることができます。
簿記2級には2種類の試験がある
簿記2級は一般企業の経理を考える商業簿記と、工企業の仕入れから販売までの一連の流れを考える工業簿記の能力を測る試験になります。
そして二つの試験形式があります。
一つが筆記試験、もう一つがネット試験です。
筆記試験は従来行われてきた試験形式であり、紙媒体で行う形式になります。
筆記用具を用いて計算をして、マークシートに答えを記入していく試験です。
試験結果がわかるのは2~3ヶ月後、再試験は4か月後になっています。
それに引き換えネット試験は、パソコンを用いた新しいタイプの試験形式になります。
問題、解答、試験結果などすべてがパソコン上で、済んでしまうんです。
試験結果は試験後にすぐに採点され、再試験は同じ週に受けることが可能なのも筆記試験との違いですね。
簿記2級筆記試験とネット試験の合格率は?高いのか低いのか?
筆記試験とネット試験の内容は、変わることなく同じであると紹介しました。
では肝心の受かりやすさ。つまり合格率も同じなのでしょうか。
実は、筆記試験とネット試験の合格率は同じではありません。しかもかなりの開きがあるんです。
筆記試験
筆記試験の合格率は、決して高いものではありません。平均の合格率は20%には、届かない程度になっています。
過去10回の簿記2級筆記試験の合格率を紹介します。
回数 | 受験者総数 | 合格者 | 合格率 |
158回 | 22,711人 | 5,440人 | 24.0% |
157回 | 35,898人 | 3,091人 | 8.6% |
156回 | 39,830人 | 7,255人 | 18.2% |
154回 | 46,939人 | 13,409人 | 28.6% |
153回 | 48,744人 | 13,195人 | 27.1% |
152回 | 41,995人 | 10,666人 | 25.4% |
151回 | 49,766人 | 6,297人 | 12.7% |
150回 | 49,516人 | 7,276人 | 14.7% |
149回 | 38,352人 | 5,964人 | 15.6% |
148回 | 48,533人 | 14,384人 | 29.6% |
8.7%というとてつもない低い数字がありますが、平均すると20.5%になります。
簿記3級の合格率が48.4%であったことを考えると、3級の1/2の合格率です。
3級と比べると、2級の筆記試験はかなり難しい試験であると言えますね。
ではネット試験はどうなのでしょうか。
ネット試験
ネット試験は最近始まって試験なので、まだデータが少ないです。
しかし一般的には簡単な試験と言われています。
果たしてそれが本当であるのか合格率を見てみましょう。
試験実施期間 | 受験者総数 | 合格者 | 合格率 |
2020/12~2021/3 | 29,043人 | 13,525人 | 46.6% |
2021/4~2021/6 | 20,368人 | 9,132人 | 44.8% |
これは筆記試験と比べてみると、2倍以上の人が受かっていることになります。およそ45%の受験者が受かっていますね。
なぜここまでの差が生まれるかいうと、数値が簡略化されていることが理由の一つです。
ネット試験ではパソコン上の試験であるため、百の位までの数字が0で統一されていることが多くなっています。
結果、計算ミスが少なくなり合格者が伸びているんです。
その他にも理由はいくつかあります。
他のネット試験が簡単である理由や、なぜ合格率が高いのかなど知りたい人は≪簿記2級ネット試験の合格率は高いのか?合格率から受かり方を考える≫の記事からどうぞ。
簿記2級で筆記試験とネット試験はどちらを受けるべき
どちらを受けるべきかどうかはなんとも言えませんが、合格率から見るとネット試験でしょう。
ですが、ネット試験を受ければ必ず受かるわけではありません。
筆記試験もネット試験も回によっては、めちゃくちゃ難しい時があります。
例えば筆記試験の第157回の8.6%。高難易度の試験がネット試験でも起こる可能性は十分にあります。
難しい時に当たってしまったら、筆記試験やネット試験とか関係なしに実力が試されるわけです。
また今は簡単と言われていますが、ネット試験が急に難しくなる可能性もあるかも知れません。
何があるかわからないので、どちらを受けた方がいいとは言えないですが、現状であればネット試験でしょう。
簿記2級の合格率を短時間で上げるための方法
裏技的な物ではありませんが、やらないよりは確実に早く簡単に受かる方法を紹介します。
この方法は3つあるので可能であるならばすべて行い、出来なければ出来そうなものだけをしてください。
その3つが以下のものになります。
- 参考書の厳選
- 声を出しながら学習
- 資格講座の使用
なぜこの3つが最短ルートと言えるのか、理由を説明していきます。
参考書の厳選
まず一つ目は、参考書の厳選になります。
理由はお分かりかと思いますが、参考書は自分の知識を高めるために一番使うものだからです。
良い物を選んで学習を重ねれば、学習時間の大幅な短縮が期待できます。
冗談抜きで独学だと500時間かかるものが、100時間以上は少なるでしょう。
また、良い物は試験時間を短縮させる効率的な解き方を、紹介していることが多いです。
試験時間が足りないと言われている簿記2級では、知っているのと知っていないのとでは合格率に雲泥の差が出ることは間違いありません。
逆に良くない参考書選んでしまうと、学習時間の増大・試験時間の不足を生じることでしょう。
そして本を買いなおすため、お金もプラス出かかってしまう…すべてがマイナスになってしまいます。
これを防ぎ、受かりやすくなるために参考書の厳選は必要になるんですね。
でも、いい参考書なんてどこで知ればいいの?そう思う人も多いと思います。
Amazonのレビューを見ても詳しいことは書いてありませんもんね。
私も参考書選びには苦労しました。
なので私が使って合格したもの、受かった人から聞いて評判の良かったものを≪初心者にもおすすめ!2022年度で使える簿記2級テキストTop5≫≪受かる人は100%使う‼簿記2級問題集おすすめランキング2022≫の記事で紹介しています。
少しでも時間短縮になれば幸いです。
声を出しながら学習
二つ目は、声を出しながら学習することになります。
なぜ声を出すのかというと、声に出したほうが記憶に残りやすいからです。
通常の学習は、目で見て書いて覚えると思います。
これも効果的な方法ではありますが、時間はかかるし意外と覚えていないことが多いです。
覚えていない理由としては、集中力が切れたり他のことを考えているからだと思われます。
そこで声に出しながらの学習方法です。
声に出しながらの学習は、時間がかかることはないですし、意外と集中力が切れないんです。
計算問題の時は実際に書いて解きますが、プラスして声に出すことで解く道筋がはっきりします。
自分の記憶の中に深く刻み込めるため、長い間覚えていることができるんです。
記憶に深く刻み込まれているので、短いスパンで復習もしなくてよくなります。
学習の時間の短縮にもつながるため、声に出しながらの学習はかなり効果的な方法の一つになります。
資格講座の使用
最後は資格講座の使用になります。
なぜなら、資格講座は専門の教師が最も効率の良い方法を教えてくれるからです。
各学校の資格講座では、該当する資格に特化した先生が在籍しています。
講師陣は試験の傾向を熟知しており、何をすれば受かるのか知っています。
そのため試験時間を最大限活用し、素早く解ける効率の良い解き方を知ることができるんです。
試験時間を有効活用できれば、見直しの時間が増えるため当然受かりやすくなります。
それに加えて、どんな人にもわかりやすい説明をするので、学習で躓くことはまずありません。
テキストも市販のものよりも作りこまれており、なおかつわかりやすいです。
学習で悩むことはないので、学習時間がかなり短縮されることになります。
冗談抜きで半分以下になるのでしょう。
また試験のエキスパートであるため、出題予想を教えてくれることが多いです。
予想が当たればその問題の得点は取れるため、これも合格率が上がりますよね。
だからこそ、資格講座を受けることが受かる近道になるんです。
資格講座って高いからパス。と思っているのならその考えは甘いです。
最近では高品質の通信講座が出現し、費用もかなり安くなっています。
独学でかかる費用にプラス5,000円程度支払えば、受講できる講座も登場しました。
しかも受講生の合格率が高いんです。値段だけでやらないのは損だと思います。
ここでは軽い紹介にしましたが少しでも興味があれば≪2021年受験者必見!簿記2級おすすめ通信講座7つをランキングで紹介≫の記事で紹介しているのでこちらをご覧ください。
値段や各種サービス、評判からランキングしています。
簿記2級の合格率まとめ
- 筆記試験とネット試験は形式の違う試験
- ネット試験の方が合格率は高い
- ネット試験の方が受かりやすい
- 3つのことをやると最短で受かる
合格率はあくまで目安であり、実際の試験の難易度を示しているわけではありません。
そのため舐めてかかっていると、問答無用で不合格になります。
一発で受かり時間とお金を節約するためにも、入念な準備は欠かさないようにしましょう。
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