- 簿記2級独学のスケジュールって?
- 社会人はどうやってやればいいの?
「簿記2級って時間かかるらしいけどどうなんだろう?」「勉強スケジュールって組む意味あるの?」など簿記2級を独学でやる上で、スケジュールを組む必要があるのか疑問である人も多いと思います。
調べてみても、簿記2級の学習スケジュールは、様々なパターンがありどんなものを参考にすればいいのかわからないです。
実際に私も簿記試験の時、いろいろなパターンがあり、スケジュール管理を諦めかけました。
そこで本記事は、簿記2級を独学で受かった学生・社会人の友人の話と独学で受かるためのスケジュール作成を説明しています。
こんな人にオススメ!
- スケジュール作成の方法がわからない人
- 簿記2級に苦戦している人
記事を読めば、簿記2級を独学で受かるためのスケジュールが作成でき、効率的な学習を行うことができます。
なぜ簿記2級の勉強スケジュールを組む必要があるのか
よく勉強のスケジュールを組むことなく学習し始める人がいますが、それはやめましょう。
なぜなら、スケジュールを組むことで試験に受かる可能性が跳ね上がるからです。
スケジュールを組んでいないと、途中リタイアする可能性や本試験までに学習が終わらない可能性があります。
不名誉な結果を避けるために、スケジュール管理を行うんです。
ではなぜスケジュール管理をすることで、いろいろなことを防げるのでしょうか。
それは以下の3点のメリットがあるからなんです。
- 本試験までの予定が決まる
- 明確な目標がわかるためやる気が続く
- 焦りが生まれる
具体的にどこがスケジュールを組むメリットになるのかわからないと思います。そこで各項目のメリットを詳しく説明して行きます。
本試験までの予定が決まる
スケジュールを組むメリット1つ目は、本試験までの予定が決まることになります。
予定が明確になると、日々のやるべきことがはっきりとするからです。
本試験までのスケジュールを組むと、大雑把でもその日にやるべきことが決まります。
例えば、「12月10日は最低でも工業簿記テキストのp〇〇までやる!」とかですね。
このようにやることが決まれば、途中で学習をやめることなく続けることができます。
仮にスケジュールを決めていないと、本試験まで何をするべきかわからないので、学習量や内容が偏る可能性が大きいです。
偏ってしまうと、本試験までに学習内容の記憶が間に合わないことなど障害が発生します。
そうなると、簿記2級に受かることは絶望的です。
不合格になるような事態を避けられることが、スケジュール管理をするメリットの1つ目になります。
明確な目標がわかるためやる気が続く
スケジュールを組むメリット2つ目は、明確な目標がわかるためやる気が続くことです。
ここでいう明確な目標は「本試験の日」のことを言います。
皆さん、終わりの見えないことに対してすぐにやる気を持つことってできますか?
例えば、期限は設けないけどレポートや書類をまとめるとかどうでしょう。
期限を特に指定されないと、「期限はないし明日でいいや」「今日はほんの少しだけ…。」とかっていう気持ちになりませんか?
皆さん一度はこのような経験があるはずです。やる気のない状態で、仮に学習を続けても知識が頭に全然入りません。
しかし、本試験という明確な日付が決まることで、ダレることなく学習に打ち込むことができます。
実際、私がそうでした。
いつか受ける試験のための簿記2級の勉強をしている時は全然覚えられませんでした。
でも、「期間は長くても次の試験を受ける!」と決めたら、その後はめちゃくちゃ勉強が捗ったんです。
そうして試験は一発で受かりました。
とにかくやる気が出ます。やる気を上げるためにも、スケジュールは決めておいた方がいいです。
焦りが生まれる
スケジュールを組むメリット3つ目は、焦りが生まれることになります。
焦りが生まれることで、最後までスパートをかけ続けることができます。
人が最も集中して、知識を蓄えられる時は焦っている時です。
皆さんも経験あると思います。「試験前の最後の復習した箇所」「試験前日のワークの答え」など直前の記憶です。
その時の記憶はかなり鮮明に刻み込まれていると思います。
それは、試験が近い焦りからくる集中力によるものです。
焦りからくる集中力の増加で、焦っている時はいつもよりも細かいところをより多く覚えることができます。
ここで注意することは「焦りが生まれる前に知らないところはなくしておく」ということです。
いくら集中力が増していても、知らないことを覚えるのには時間がかかります。
時間がかかることを短時間でやってもあまり記憶に定着することはありません。
また、他の部分と混同して知識がごちゃ混ぜになる可能性もあります。
なので焦りが生まれる前に、知らない箇所をなくしておきましょう。
そうすれば、後は集中力が持続するモードで学習を続けることができます。
簿記2級を独学で突破した社会人と学生の話
ここでは簿記2級に受かった2人の受かった人のパターンを見ていきましょう。
各々の立場は、「社会人」と「学生」になります。
2人とも一応、簿記3級に受かった人であるので前知識はあると考えてください。
ちなみに簿記3級の取得が済んでない人はまず3級の取得をしてください。
なお、私の方でも簿記3級に関する記事は作成していますので、勉強法や良い参考書を知りたい人は≪【まとめ記事】簿記3級が簡単に取得するための準備や方法を大放出≫をご覧ください。
それではまずは社会人から説明をしていきます。
社会人
社会人の友人は、学習期間は6か月で受かっていました。
まず6か月前は、情報収集と参考書の選定、試験概要の確認をしていたそうです。
独学では試験に関する情報や良い参考書選びは自分でする必要があり、そこで躓くとすべてがダメになるので、しっかりやっていたと言っていました。
ネットや人から話を聞いたり、とにかく方法は選ばず多角的に情報を集めていたそうです。
そして情報収集が終わった後は、選んだテキストを軽く見て全体像を確認していました。
5~3ヶ月前は、テキストを一通り終えて問題集に取り組んでいたそうです。
この時は、完全に解くことを目標にするのではなく、解き方や使いどころを覚えることを重視したと言っています。
2~1ヶ月前は、問題集をひたすら解いてテキストはほぼ見ていないと言っていました。
解き方を頭に入れるのに、手を動かして覚える。これだけに集中していたと語っています。
そして残りの1ヶ月は、苦手箇所の復習と模試で最終確認。
最後まで気を抜かずに、徹底して学習をしていました。
学生
次は大学4年生で簿記2級を取得した友人の話です。
その友人は5ヶ月で簿記2級に合格しています。
大学生にしては遅いと思われるかもしれませんが、それは彼が1回試験に落ちているためです。
では、話していきます。
まず最初の1ヶ月は、分かりやすそうなテキストと問題集を買い、1日2時間のペースで学習を進めていたそうです。
2時間の勉強も「10分やっては休憩」というように、ぶつ切りで行っていたと言っていました。
2〜3ヶ月目にテキストがやっと一周終わったので、問題集にはじめて手をつけたそうです。
しかし、最初に学習したところがまったく思い出せず、テキストに戻りながら徐々に問題集を進めていきました。
4ヶ月目の初めに問題集を一周終わらせて、筆記試験に挑んだそうですが、結果は散々で30点だったそうです。
そこから心を入れ替えて、新しい参考書を購入し5ヶ月目まで日に7時間の学習を重ね、テキスト・問題集共に4周したと言っていました。
その結果、次に受けた試験は見事合格したそうです。
学生の友人に何が大切か聞いたところ、「継続と情報収集」と言っていました。
参考書も学習法もわからなかったので、掴むまでに苦労したし継続的な学習がなかったから知識が断裂していたそうです。
この2つがしっかりとできていれば、必ず受かる試験だったとも言っていました。
簿記2級に楽々受かる独学スケジュールはコレ!
私は通信講座を受けて、簿記2級については合格しました。
その知識と友人の話を聞いて自分であったのならば、この予定で組むというものを作ってみました。
5ヶ月で組んでいるので、早めたい人はどんどん早めて、最終ステップやその前のステップの比重を高くしていきましょう。
では説明していきますね。
最初の1ヶ月
まず初めの1週間は、情報収集に徹します。
集める情報は、「試験の概要」「参考書の評判」「学習方法」です。
これをどのようにして調べるかというと、通信講座の資料請求とネット情報で対応しましょう。
ネットの情報は説明するまでもないとして、資料請求をなぜ行うかというと、必要な情報の多くが書いてあるからです。
講座の資料には試験の概要や申込方法、効率的な学習法などが書いてあります。
これらを調べようとすると、真偽確認も含めて結構時間がかかります。
そこで効率よく簡単に学習をはじめるためには、資料請求が一番なんですね。
資料請求する講座は≪2021年受験者必見!簿記2級おすすめ通信講座7つをランキングで紹介≫の記事で紹介してある所ならはずれはありません。
記事から無料で請求できるので、まずはここから始めましょう。
大体の情報収集が終わった2週間目からは、参考書に取り掛かっていきます。
まずは工業簿記からはじめていきましょう。
工業簿記は簿記3級の経験者でも学習していないので、理解するまでに時間がかかります。
内容も商業簿記と違い、内容も材料の仕入れから製品として売り出すまでの流れを理解しなければいけません。
商業簿記は3級の続きになるので、時間は工業簿記よりも短くて済みます。
だから商業簿記をやるのは後でも結構。まずは工業簿記からはじめましょう。
やり方としては、工業簿記のテキストを読んで覚えて、単元が終わるごとに問題集で復習です。
復習をしている時が1番記憶に残るので必ず問題は解くようにしましょう。
テキストを読み終わったから解くと、確実に忘れているのでNGです。
まずはテキストを1周することを目標にしてください。
2ヶ月目
2ヶ月目から商業簿記の学習に取り掛かります。
ここまでで工業簿記の学習が終わってない人は、工業簿記の学習と同時進行で進めてください。
商業簿記に関してやることは、1ヶ月目の工業簿記と変わりません。
購入したテキストを読んで、単元終わりに問題集を解く。
できれば、この1ヶ月でテキストは1周できるようにしましょう。
大きなインプットの作業はここで終了です。
3ヶ月目
工業簿記・商業簿記どちらも一通り学習が終わっているはずです。
一通り終わったのであれば、次は問題集を使っての本格的な復習に入りましょう。
この3ヶ月目からの学習がとても大切になり、大きな差が生まれることになります。
手順としては、以下の通り実行してください。
- 答えやテキストを見ながら問題を解く
- 答えを見ないで問題を解く
- 解けなかった問題を解く
- すべての問題を解いてみる
- わからなかった問題集を解く
この順番で解いてみてください。3ヶ月目では、まだまだ知識の定着率は低いため、問題の解ける解けないは重要ではありません。
得点を上げることよりも、解き方を覚えることに集中です。
4ヶ月目
4ヶ月目まで来たら、テキストを見ることはやめて問題集のみで学習です。
問題集のみで学習することで、理解度と解くスピードが一気に上がります。
理解度・解くスピードどちらも、問題集を解くことで鍛えることができ、このアウトプット作業が実力を大きく伸ばします。
テキストはあくまで知識をインプットするものであり、アウトプットするものではありません。
実際の試験でアウトプットを十分にできないと、解き方をド忘れしたり時間が足りなくなります。
取れるところで点数を取って時間ピッタリに解ききれるようにするため、アウトプット力を高めてください。
工業簿記・商業簿記どちらも、問題集4周を目標にしましょう。
さらに1ヶ月前はもう1つやるべきことがあります。
筆記試験の1ヶ月前には試験の申し込みがあるので、忘れないようにしてください。
筆記試験で受けたい人はここを逃すと、4ヶ月後になってしまいます。
すぐに受けたい場合は、ネット試験があります。
ネットであればいつでも受けられるので、申し込みの時期は問題ではありません。
5ヶ月目
ラスト1ヶ月は、模試や模擬試験を受けてください。
最後に苦手な問題を見つけ、正確な時間間隔を身に着けましょう。
模試や模擬試験は本試験と同じ形式で進めるものであり、本試験と同じ感覚で解くことができます。
そこでは自身の本気の実力が発揮されるため、自身が本当に苦手としているところや忘れているところが浮かび上がってきます。
さらに解く正確な時間がわかるので、各問題に充てる時間を決めることができます。
最後の1ヶ月で合否が大きく変わるので、必ず模試や模擬試験はやるようにしましょう。
簿記2級独学のスケジュールまとめ
- スケジュール管理をすると3つの利点がある
- 社会人と学生のスケジュール管理について
- 簿記2級は5ヶ月で攻略
独学においてスケジュール管理をすることは、大きく合格を手繰り寄せることになります。
しっかりとしたスケジュールを組み立てれば、意外と簡単に受かることもあるので、最初に組むようにしてください。
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