- 簿記2級のネット試験と筆記試験の違いは?
- ネット試験ならではの勉強法は?
「ネット試験に勉強方法なんてあるの?」「受かっている人がやっていることってなんだろう…。」など簿記2級のネット試験の勉強方法はどのようなものであるのかわからない人も多いと思います。
ネット試験では、今まで行われていた筆記試験と試験形式が違い、はじまったばかりというのもあって情報が少ないことは事実です。
実際に私の後輩も、ネット試験の勉強方法がわからず、自分で1から勉強法を確立するのに苦戦していました。
そこで本記事は、簿記2級がネット試験に受かった人たちの勉強法や+αで差をつけられる対策を説明しています。
こんな人にオススメ!
- ネット試験の勉強方法を知りたい人
- 確実に合格を掴み取りたい人
記事を読めば、簿記2級のネット試験で受かりやすくなる勉強の仕方がわかり、試験が簡単なものに変化します。
ネット試験と筆記試験の違い
簿記2級におけるネット試験と筆記試験は様々な点が違います。
出題範囲や試験時間などには違いはありません。しかし、試験日や試験方式などに大きな違いがあります。
理解しておかないと、本試験で焦ってしまうこともあるので確認が必要です。
大きな枠組みで分けると、以下のようになります。
ネット試験 | 会場試験 | |
試験形式 | 指定場所でCBT試験 | 指定場所で筆記試験 |
出題範囲 | 同じ(商工会議所HP参照) | |
試験日 | 6月、11月、2月 | 随時開催 |
申し込み | 地方商工会議所 | 全国統一申込サイト |
試験時間 | 90分 | |
受験料 | 4,720円 | |
持ち物 | 身分証明書 電卓 | 筆記用具 身分証明書 電卓 |
ここで特に注目すべきなのが試験形式です。
ネット試験ではその名のとおり、パソコンを使って試験をしていくことになります。
筆記試験ではペンを使ったマークシートを使った試験になります。
どちらも会場に行って試験をしますが、まったく違う試験になるんです。
試験の前に不合格になることを避けるために、ネット試験と筆記試験の大まかな違いは覚えておきましょう。
簿記2級ネット試験の勉強方法6ステップ
受かった人たちの勉強していく方法には、面白いぐらい決まったようなことをしていました。
ここでは、どの合格者たちも行なっていた勉強方法を紹介します。
これは万人受けするものではありません。
自分のスタイルに合わないと思ったら、この勉強方をやめてもらっても大丈夫です。
また、自分に合ったものに変えていくのも良いでしょう。
多くの合格者が行なっていた勉強方法が以下のものになります。
- 独学か講座か決める
- 参考書を選ぶ
- 全体像を掴む
- 各項目の用語を軽く理解
- 計算の攻略
- 模試で確認
6ステップで長いと思うかもしれませんが、ひとつひとつは簡単なことばかりです。
気楽にステップ1から実行していきましょう。
①独学か講座か決める
最初の第1ステップは、独学か講座受講にするかを決めることになります。
これを最初に決めておく理由は、どちらを選ぶかで学習の方法がまったく変わってきてしまうからです。
講座で学ぶ場合は、1番効率の良い方法でどんどん進んで行ってくれます。
すべてをベストで行ってくれるため、特にやることはなく復習だけしていれば大丈夫です。
しかし、独学だと誰かが教えてくれるわけではありません。
勉強を始める前の情報収集や自分の勉強スタイルの確立などやることはたくさんあり、講座受講とはまったく違います。
その違いを明確に理解しておかなければ、時間が無駄になったり余計なお金がかかることも。
だからまずは独学で進めるか、講座を使用するかを決定しましょう。
なお、講座にするなら通信講座をオススメします。通信講座なら時間にも場所にも縛られません。
また何より値段もたいして高くないです。その他にも利点があるため通信講座の方が良いでしょう。
≪2021年受験者必見!簿記2級おすすめ通信講座7つをランキングで紹介≫の記事で人気の高く、安い通信講座を紹介しています。
資料請求で試験に関する情報を集めることもできます。
②参考書を選ぶ
第2ステップは参考書を選ぶことになります。
特に独学で行うこと考えている方は、じっくり時間をかけて選ぶようにしましょう。
独学の場合、誰も教えてくれる人はおらず、すべて自分で学んでいかなければいけません。
なので正しいことが書いてある参考書を買わなければ、本試験の点数が下がってしまうこともあります。
また、効率の良い解き方を見つけるためにも、しっかりとした説明と簡略化の方法が書いてあるものを選びましょう。
講座の人の場合も、テキストはいらないと思いますが、問題集だけは購入しておきましょう。
問題は解けば解くほど自分の力になっていきます。
講座でも問題集が配布されると思いますが、それだけだとおそらく足りるほどの知識は身につけられません。
足りない分を補うために、問題が多く搭載されている参考書を購入してください。
「いち早く勉強したいけど、選ぶのめんどくさい…。」そう考えている人もいることでしょう。
実際、私も選ぶのに10時間以上かけたので、参考書選びは本当に嫌になります。
何時間も選ぶのがめんどくさい人は、≪初心者にもおすすめ!2021年度で使える簿記2級テキストTop5≫と≪受かる人は100%使う‼簿記2級問題集おすすめランキング2021≫の記事で合格者が使った本を紹介しているので見てみてください。
値段と質によるコスパやメリット・デメリット、合格者の評価など多くの点から本を紹介しています。
あなたに合う一冊が見つかると思います。
③全体像を掴む
第3ステップは、簿記2級の全体像を掴むことになります。
全体像を掴むことで、一連の勉強の流れや学ぶ目的がはっきりします。
簿記2級は、単元ごとにまったく別のことをやることはほとんどありません。
学んだ単元は、後ほど別の単元で使っていくことになり、計算問題や文章を理解していくことになります。
そこで先に全体を見ておくことで、何をしているのかわかることで暗記がしやすくなるんです。
また理解も進むため、やる気がそぎ落とされることもなくなります。
だから本格的な勉強に入る前に、サラッと目を通して全体像を掴んでほしいんです。
なお全体を見る目安としては、最低2回を目標にしてください。
④各項目の用語を軽く理解
第4ステップでは、各項目を軽く理解しましょう。
ここではガッツリと用語を理解する必要はありません。
理由は計算問題など、どの用語も後でしっかり学ぶことになるからです。
専門的な用語を覚えることは、関連性などがない限り覚えにくいと思います。
また、知らないことばかり勉強するのは苦痛です。
そこで計算問題の時に関連付けて覚えてしまえば、効率よく用語の理解ができます。
計算問題は、すべての知識を総動員して解く問題です。計算式はもちろんの事、用語についての知識も必要になります。
だからしっかり完璧に覚えるのは、後の計算問題をやるときでいいんです。
ここは学ぶ過程であり完璧は求めません。
テキストを見て、なんとなくでいいので用語のイメージを作っておきましょう。
第3ステップでも一度見ているので、イメージがつきやすくなっているはずです。
ここでは完全に理解するための下準備で十分!それよりも点数に直結する計算問題の方に力を入れましょう。
⑤計算の攻略
第5ステップは計算の攻略です。
計算問題は点数に直接関係するので、ここをどれだけしっかりするべきかで合否が決定します。
受かる人は計算問題を重点的に勉強し、落ちる人は仕訳などを重点的に勉強します。
計算問題を疎かにして、合格している人は絶対にいません。
受かるために計算問題を解けるようにしましょう。
なお、解き方を完全に覚えるには、以下の手順で計算問題を解いてください。
これで計算問題の理解は完璧です。
解き方を言葉で説明できていれば、用語の理解もできていることになります。
ここまでできれば、どんな難易度であってもまず受かります。
⑥模試で確認
ラストは模試で確認&試験形式に慣れましょう。
模試は本試験レベル問題を本番と同じ環境で練習するものです。
そのため本試験で各問題にかける時間や解きはじめる順番、わからない問題を切り捨てる感覚などを身に着けることができます。
仮に模試を行っていないと、時間配分を間違えたり、配点がわからず点の高くない問題に固執してしまったりするんです。
上記のようなことをすると試験時間が足りず、すべての問題を解くことができないかもしれません。
点数が下がるだけでなく、最悪の場合、不合格の可能性もあります。
また、試験形式に慣れることもネット試験では大切です。
ネット試験は従来の筆記試験と違い、マークシートの試験ではありません。パソコンに直接答えを打ち込むシステムになります。
新しい形式の試験であるため、毎回はじめての人の多くが解凍方法がわからず時間を無駄にしています。
試験が始まると質問できる人は部屋の中にはおらず、試験前に特に説明もないため、知らなければ何もすることができません。
だから一度模試を受けることが大切になります。
模試を受ければ、試験の時間配分を読み切ることもできますし、一回やればネット試験のやり方もわかります。
模試の有無で結構受かる確率は変わってくるので、必ず受けるようにしてください。
+αの対策で簿記2級ネット試験を楽に!
勉強方法は上で説明しました。
実はその他にも知っておくだけで、合格率を爆上げできることがあるんです。
難しいことは何もないので、できれば実行してもらえればと思います。
それが以下の2つです。
- 勉強と勉強の時間を空けない
- 喋りながら勉強する
これだけではざっくりしすぎているので、より詳しく説明していきます。
勉強と勉強の時間を空けない
勉強と勉強の間は開けすぎないようにしましょう。
なぜならば、連続して勉強していないと知識の定着が遅いからです。
よく「1日に10時間やったから、翌日は1時間でいいや!」という人がいます。
これは絶対にNGです。これをしてしまうと、前日にやっていたことをほとんど忘れるからです。
エビングハウスの忘却曲線を軸に考えてみましょう。
エビングハウスの忘却曲線では、前日に覚えたことは翌日には67%忘れていると言われています。
完璧に覚えても67%も忘れてしまうのならば、1日ほぼ復習も予習もしない日があったらどうなるんでしょう。
答えは簡単。ほぼ全て忘れてしまいます。
こうしたことを防ぐために勉強と勉強の間隔を開けないでほしいんです。
できれば毎日決まった時間を勉強して、予習と復習を怠らないようにしましょう。
毎日長時間取れない人は、最低でも復習だけは欠かさないように。そうすれば、知識が減っていくことはありません。
喋りながら勉強する
喋りながら勉強することもかなり効果的です。
なぜ有効なのかというと、記憶に残りやすくなるからです。
人は様々な器官を使って、いろいろなことを記憶していきます。
その覚えるために必要な器官を多く使えば、より効率的に覚えられるとは思いませんか?
ここで手と目を使うだけでなく、口に出しながら勉強をしたと考えましょう。
口に出しているため聴覚も使っていることになります。
さらに喋るためには、頭で集中して考えて言葉を発さなければいけません。
頭も手も耳も口も真剣に使う。
これにより、勉強による効果が少なくとも2倍以上に跳ね上がるんです。
口を動かすことでただの単純作業では無くなるため、集中力も続くようになります。
ネット試験の勉強方法まとめ
- ネットと筆記では試験形式に差がある
- 勉強方法6ステップ
- 2つのことを意識すれば合格率アップ
勉強スタイルは人それぞれ違うため、「これだ!」という勉強方法はありません。
しかし、今回紹介したのは多くの人が合格している方法です。
この方法を骨組みとして、自分だけの勉強方法を確立しましょう。
そうすればあなたが簡単に受かる日は多くはありませんよ。
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