- 簿記2級のネット試験の合格率は?
- 筆記試験とネット試験はどちらが受かりやすいの?
「ネット試験の合格率は高いの?」「合格率が高い人の特徴はあるの?」など簿記2級のネット試験の合格率から簡単な試験なのかどうか知りたい人は多いと思います。
簿記2級のネット試験は、合格率から簡単かどうかを判断して勉強に生かすことができるのも事実です。
実際に私の後輩は、ネット試験の合格率から簡単かどうかを見極めて、学習スケジュールの構築をしていました。
そこで本記事は、簿記2級がネット試験の合格率とそこからわかる受かるための秘訣を説明しています。
こんな人にオススメ!
- ネット試験の合格率を知りたい人
- 受かる人の特徴を人
記事を読めば、簿記2級のネット試験の合格率と受かっている人と落ちている人の特徴がわかり自分の学習スタイルが変化できます。
簿記2級ネット試験について
簿記2級は、商業簿記と工業簿記を解ける力を測る試験です。
商業簿記はさまざまな会社で使われている簿記であり、企業が行う仕入れや販売活動を記録し、活動内容や組織の実態把握をするために使われます。
工業簿記は工場で主に使われる簿記であり、製品が製造、販売されるまでの一連の流れを記録し、営業活動や経営活動までの実態を把握するために使われます。
そんな簿記2級で初めて必要になる工業簿記は難問であり、毎回多くの受験生を苦しめているんです。
なので簿記2級の試験は一般的にかなり難しい試験と言われています。
しかしそれは筆記試験に限ったことです。ネット試験はどのようになっているでしょうか。
簿記2級ネット試験の合格率とは
簿記2級のネット試験は簡単であると言われています。
その理由の1つがネット試験の合格率です。簿記2級筆記試験に比べて、かなり高くなっています。
その合格率が以下の数値です。
試験実施期間 | 受験者総数 | 合格者 | 合格率 |
2020/12~2021/3 | 29,043人 | 13,525人 | 46.6% |
2021/4~2021/6 | 20,368人 | 9,132人 | 44.8% |
二つの試験の合格率の平均は、45.9%と半分には届かないまでも結構高い数値です。
でも、これだとネット試験が簡単なのかどうかわかりませんよね。
そこで次は筆記試験の合格率を見てみましょう。
筆記試験の合格率は以下のようになっています。
回数 | 受験者総数 | 合格者 | 合格率 |
158回 | 22,711人 | 5,440人 | 24.0% |
157回 | 35,898人 | 3,091人 | 8.6% |
156回 | 39,830人 | 7,255人 | 18.2% |
154回 | 46,939人 | 13,409人 | 28.6% |
153回 | 48,744人 | 13,195人 | 27.1% |
過去5回分の合格率はこのような推移です。(中止となった第155回は除く)
全5回の合格率を平均してみると、約19.4%となります。
ネット試験の合格率と比較すると、半分以下の値であることがわかると思います。
つまりネット試験を受ける=受かりやすいとなるわけです。
もちろん回によっては合格率の上下は激しく変わると思いますが、それを差し引いてもかなり受かりやすいです。
ではなぜここまで受かりやすいのでしょうか。
それにはこんな要因があるんです。
簿記2級のネット試験が受かりやすい要因
ネット試験が受かりやすいと言われているのには、以下の2つの要因が挙げられます。
- 問題の数値などが簡略化されている
- 何回でも試験を受けられる
具体的にどのようなことであるかは以下で説明します。
問題の数値などが簡略化されている
合格率が高い要因1つ目は、問題の数値などが簡略化されていることになります。
簡略化がどのように問題に影響を及ぼすかというと、計算ミスが大幅に減るようになるんです。
簿記の試験では2級に限らず、1の桁までびっしりと文字列が並んでいます。
例えば、流動資産2,856,246円というような感じです。
これがネット試験になると、2,856,000円のように後ろの桁が0で統一されるようになります。
0で統一されるので、細かな計算や繰上げの計算などが減るため、ウッカリミスを防ぐことができます。
実際の試験では電卓を使うことがほとんどですが、それでも打ち間違いは多く発生することも事実です。
単純な話、ネット試験は簡単なミスを発生させにくい構造になっています。
また、第一問で解くことになる仕訳の問題も簡単になっています。
簿記2級の仕訳は勘定科目を選択する問題です。筆記試験であると、総数25個の中から正しい選択肢の中から選ばなければいけません。
その点ネット試験であれば、設定されている6個の答えの中から、正しいものを選択すると形式なっています。
選択肢が1/4にまで減っているので、迷うことも少なくなっているでしょう。
しかし問題の難易度までは、変わっているわけではありません。
そこだけは注意が必要です。
何回でも試験を受けられる
合格率が高いと要因2つ目は、何回でも試験を受けることができる点です。
ネット試験には、年に何回という回数の縛りはなく、基本的には好きな日に受けることができます。
これの何が合格率の高さに繋がるのかというと、じっくりと学習できる環境です。
いつでも試験を受けられるので、時間に追われることなく学習することができます。
筆記試験だと試験日という決まったリミットがあるため、中には最後まで学習しきれない人がいます。
ですがネット試験で受験しようとすれば、自分が絶対に受かるというラインまで学習することができます。
中途半端な知識ではなくなるため、合格率が上がっていくわけです。
その他、気持ちに余裕を持つこともできます。
筆記試験ですと数ヶ月に一回の試験となるため、絶対に落ちてはいけないという思いの人も多いです。
数ヶ月に一度の緊張をする試験では、自分の本当の力を発揮できない場合があります。
ネット試験は先程も説明したようにいつでもどこでも受けられます。
落ちてもすぐに申し込めば、1週間の内にもう一度試験を受けることも可能です。
すぐに試験ができるとなると、プレッシャーは大幅に減りませんか?
確かにお金はかかりますが、切羽詰まった状況ではなくなることは紛れもない事実です。
このことも合格率の高さの要因と言えます。
ネット試験に受からない人の特徴
上では合格率を上げる人=受かる人について説明しました。
ここでは受からない人がどのような人であるのかを説明します。
皆さんも知らず知らずの内にと同じようになっている場合があるので、気をつけましょう。
落ちる人の共通点は以下の3つになります。
- ネット試験を舐めている
- ネット試験の環境に慣れていない
- 情報収集不足
ここから先でより詳しく説明していきます。
ネット試験を舐めている
落ちる人の特徴その1は、ネット試験を舐めている人なります。
これは推測になってしまうんですが、ネット試験の受験者は総じて意識が低いと思われます。
その理由は多くの人がネット試験についての知識が間違っているからです。
多くの人がネットなどで「通常の試験よりも簡単!」というような情報を目にします。
その中には情報を鵜呑みにして、「簡単な試験なんだ!」と勘違いし、あまり学ばずに試験に挑む人が結構多いんです。
簿記2級は学ばなくても受かるほど簡単な試験ではないため、そのような人は例外なく落ちます。
結果的に受験者に対して合格者が減るため、合格率も低下することになります。
しかしこれは試験を甘く見ずに、普通の筆記試験と同じような対策をしていれば防ぐことは簡単です。
試験を舐めいるからこそ、不合格になってしまいます。
ネット試験の環境に慣れていない
低い要因その2は、ネット試験の環境に慣れていないことが挙げられます。
ネット試験は通常の筆記試験とは違い、パソコンを使用して行う試験になります。
筆記試験ではマークシートを活用しましたが、ネット試験では使いません。
今までネット試験を一度も受けたことがない人が、勉強だけして試験に挑むとパソコンの使い方がわからないということが発生するんです。
「そんなわけない」と思う人もいるかもしれませんが、実は結構いるんです。
試験中に試験官は部屋にいないので、聞くこともできず時間が経って不合格なんてこともありえます。
その他にもパソコンのタイピング音に集中できない人も中にはいます。
試験会場で防音対策グッズを貸してくれる場所もあるので、心配な人は一度試験会場へ問い合わせることをオススメします。
情報収集不足
落ちる人の特徴その3は、情報収集を怠っている人になります。
なぜなら情報収集1つで、勉強の質が大きく変わってくるからです。
情報収集といっても色々なものがあります。試験形式、会場、日にち、参考書etc…。
これらの情報をどれだけいいものを集められるかで試験の明暗を分けていきます。
情報が不足すると、試験での持ち物を間違えたり、試験勉強の時間が大幅に増えるかもしれません。
また最悪の場合は、不合格になる可能性だって大いにあります。
どちらにせよ合格を掴み取るためには、情報収集が必須。
情報収集は長い時間をかけてもいいので、必ず徹底的にやることをオススメします。
自分の合格率を素早く上げるために
自分の合格率を手っ取り早く上げたい人は、簿記2級の資格講座を受講しましょう。
資格講座では「授業内容」「教材」「各種サポート」が高いレベルで用意されています。
過去の実績から最も受験者に効果的なものを選んでいるので、余程の人でない限り独学よりもかなり早く受かります。
「でも、簿記2級の資格講座って5万近くするんじゃ…。」
それは間違いです!確かに従来の通学型の資格講座は、それぐらいの高額な値段がします。
しかし最近話題の通信講座は、実はその半額以下で受講することができるんです。
テキスト・問題集・模試なども用意してくれるため、独学と比べても5千円だけ高い程度でしょう。
そのため独学と比べても特別高くなるということはありません。
+αお金を余分に払えば、独学よりも勉強時間を大きく減らすことができます。
それとは別に通信講座の質を懸念する人もいるでしょう。
確かに昔の通信講座は質が悪かったです。
でも最近は大きく改善されて、数多くの合格者を生み出しています。
通信講座受講生の合格率を見てみると、8.6%であった第157回の簿記2級試験が、ある通信講座だと受講生の69.7%が受かっています。
難関な時でもこれなので、ネット試験の場合はほぼ100%に近い合格率でしょう。
スマホ一台あれば、どこでも勉強できるところもいいところですね。
そんな安くて、学習時間の短縮ができる通信講座については≪2021年受験者必見!簿記2級おすすめ通信講座7つをランキングで紹介≫で紹介しています。
ランキング形式で値段や講義内容、各種サービスまで説明するので、気になった方は見てみるといいかもしれません。
簿記2級ネット試験の合格率まとめ
- 簿記2級は商業簿記と工業簿記が必要
- 合格率はネット試験の方が高い
- 受かる人の特徴は2点
- 落ちる人にならないためには3点を守ること
- 手っ取り早く受かるには講座が○
簿記2級の試験はネット試験の方が合格率が高いです。
パッと見ればネット試験の方が簡単ではありますが、学習を重ねていなければ受かることは絶対にありません。
ネット試験だからといって油断せずしっかりと学ぶようにしましょう。
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