- 簿記2級のネット試験って落ちるの?
- 落ちる人の特徴はあるの?
「ネット試験に落ちた人の話が全然ない…」「受かるためには何をすればいいの?」など簡単と聞く簿記2級のネット試験で落ちる人がいるのかどうか、どういった人が落ちるのか知りたい人も多いと思います。
簿記2級のネット試験は最近できた試験なので、出回っている情報が少ないことは事実です。
実際に私の後輩も「受かった人の話はあるけど、落ちた人の話が全然ない!」と言って悩んでいました。
そこで本記事は、簿記2級ネット試験で落ちる人の特徴や落ちないための対策を体験談を踏まえて説明しています。
こんな人にオススメ!
- ネット試験がどのようなものか知りたい人
- 落ちないために万全の準備をしたい人
記事を読めば、簿記2級のネット試験でどういったことをすると落ちるかわかるので、合格者の振る舞いができるようになります。
簿記2級のネット試験は受かりやすいのか?
一般的に簿記のネット試験は受かりやすいと言われています。
理由としては以下のものが挙げられます。
- 基礎的な問題が多い
- 数値が簡単
- 不合格でもすぐに再試験ができる
試験に直接関係するものも間接的に関係するものもあります。
ネット試験は上記でも述べた様に、試験自体が簡単になっています。
そのためケアレスミスを防ぎ、実力のある人はしっかりと資格をものにすることができるわけです。
では簿記2級ネット試験で落ちたりするのか?
ネット試験がいくら簡単といっても、落ちる人は落ちてしまいます。
みんなが受かる試験だと価値のない資格になってしまいますからね。そんな試験に意味はありません。
しかし、簡単になったと言われていても注意してほしい点があります。
それは問題の数字等は優しくなっただけで、さして難易度自体は変わっているわけではないという点です。
これを知らない人がいるため、毎度何人もの人が落ちています。
さらに、落ちている人には、より具体的な特徴があります
以下の特徴があるので、該当する人は注意しましょう。
- 試験を舐めている
- ネット試験の対策をしていない
- 簿記3級の取得をしていない
これらの傾向がある人は、まず落ちるといっても過言ではありません。
どういったことなのか、各項目を具体的に説明していこうと思います。
試験を舐めている
落ちる人の特徴一つ目は、試験を舐めている人になります。
ここでの舐めている人は、十分な学習時間を取っていない人です。
簿記2級のネット試験は簡単と聞いて、受けに来る人が最近は多くなっています。
それでも舐めてる人は、何かの片手間に勉強をして挑みにくるため、学習にかける時間が足りません。
およそ100時間前後の学習時間で、試験を受けにきます。
一般的に簿記2級取得に必要な学習時間は、350~500時間と言われています。
100時間程度の学習時間では全然足りませんよね。
でも、情報収集もせずに参考書だけやった人間は、微妙な時間の学習で満足して試験を受けにきます。
そして点数が全然足りなくて落ちる。何の下調べもせずに試験を甘く見ている人が真っ先に落ちていきます。
ネット試験の対策をしていない
落ちる人の特徴二つ目は、ネット試験の対策をしていない人になります。
ネット試験の対策をしていないと落ちる理由は、本試験の形式になれていないためです。
ネット試験は上でも説明したように、パソコンを使って試験を行います。
解答もパソコンで行うので、筆記試験のようにマークシートでの記入は行いません。
つまり、筆記試験とはまったく違う方式なんです。
そこではじめてパソコンで試験を受けたとします。あなたはスムーズに答えの記入や問題ページを進めるでしょうか。
感覚で進められる人もいますが、毎回多くの人がパソコン入力のやり方がわからずに焦っています。
筆記試験のように試験について、解説してくれる人はネット試験にはいません。
解答の入力がわからなければ、そのまま時間が過ぎて落ちることだってあります。
落ちなくても確実に時間はロスすることでしょう。
そんなことになってしまえば、受ける試験も受からなくなってしまいます。
自身の実力を100%発揮するためにも、ネット試験用の対策は必ずしておきましょう。
簿記3級の取得をしていない
落ちる人の特徴三つ目は、簿記3級を取得していない人です。
簿記2級は「商業簿記」と「工業簿記」に分かれています。
この内の「商業簿記」については、簿記3級の知識の延長になっています。
なので簿記3級を取得していないと、理解が正確に出来ません。仮に理解できたとしても、知識の定着までに長い時間がかかります。
また簿記3級を飛ばして簿記2級を取得する人の多くは、簿記2級の商業簿記は新しいことをしないと考えている人が多いです。
でも実際の2級の商業簿記は、ほとんど新しいことを覚えなければいけません。
単純な延長ではないけれど、下地がないままはじめるのは落ちる人の典型となっています。
簿記3級の取得がまだの人は、できれば3級の試験から受けてください。
受かる確率がグンっと上がります。
簿記2級ネット試験に落ちた人の話
皆さん受かった人の話を聞いても何をどうすればいいか、イメージつきにくくないでしょうか。
私はいつも「不合格の人の話から自分の学習スタイルを確立したい…」と思っていました。
だって悪いのを見ないと、自分が間違っているのかどうかも分かりませんし、何に気をつけたらいいか不明ですからね。
そこで今回は私の知り合い2人の失敗談を紹介していきたいと思います。
Aさん
Aさんは大学3年生であり、就活で資格を使うために取得しようとしていました。
学習をし始めた時、Aさんは就活メインであったため、簿記の学習は二の次。
テキストと参考書は就活前に時間をかけて選びましたが、学習方法などは自己流で特に考えていなかったそうです。
その時の学習時間を聞いてみると、1日平均して2時間ほどの学習しかしていないと言っていました。
その学習を4ヶ月続けて様々な会社のエントリーがはじまる前に、プラスとなる資格を取ろうとネット試験を受けたそうですが、結果は落ちていたそうです。
なぜ落ちたのか考えてみると、1日の学習時間と総学習時間が足りなかったことが挙げられます。
先ほども説明したように受かるには、平均して350〜500時間の学習が必要になります。
Aさんはどう考えても、学習時間が足りなかったんです。
またおそらく勉強と勉強の間もかなり空いていたと言っていました。
「1週間まったくやらないこともあった」ともいっていたぐらいです。
これでは覚える気があっても、覚えられません。ネット試験といえども、甘くみてはダメです。
Bさん
Bさんは社会人であり、簿記3級を取得している人でした。
簿記3級は筆記試験で取得していたため、はじめてネット試験を受けたそうです。
このBさんがなぜ落ちたかというと、ネット試験の形式を十分に知っていなかったからです。
Bさんはパソコンの扱いに長けていたので、テキストと問題集のみやっており、模試などのネット試験用の対策を行なっていないようでした。
そして本試験を迎えていざ試験がはじまってみると、まず問題の進め方がわからない。
進め方が分かっても解答方法がわからない。
パソコンの操作の方で多くの時間を使ってしまいました。
人に聞こうにも試験官は会場の外にいるため、迂闊に声をかけられず時間は過ぎ去っていきます。
結果、実力はあったのに不合格。再受験となりました。
次の試験では、CBT模試で対策して挑んだため、操作もわかり余裕で受かったそうです。
受かる確率を上げるために
受かる確率を上げるためには、あることをやっておけば大丈夫です。
基本的には当たり前のことをやっていればいいので、すでに実行している人もいるかもしれません。
一部お金がかかるものもあるので、やるかやらないかは自分で選んでもらえればいいと思います。
簡単に合格率を上げる方法は以下の3つです。
- 継続的な学習
- 簿記3級の取得
- 通信講座の受講
何を行うべきなのか、その利点は何であるのか説明していきます。
継続的な学習
まずは継続的な学習をしましょう。
毎日学習を重ねることで知識が途切れることなく、効率的に知識を蓄えることができます。
人は長い間、記憶を保持しておくことができません。
エビングハウスの忘却曲線でも言われているように、新しい知識は次の日でも半分以上忘れてしまいます。
次の日でも忘れるのに、何日も間を開けてしまうとどうなってしまうでしょう。
絶対に以前覚えたところを何も覚えておらず、前に学習したところをやり直すことになります。
どうやっても時間はかかるし、合格も程遠いものになってしまいます。
また、途中でやる気がなくなってしまうかもしれません。
やる気がなくなると試験を受ける気もなくしてしまう。不合格以前の問題になってしまいます。
これらを考えると、継続的な学習が合格率を上げることに貢献します。
簿記3級の取得
次の落ちることを避ける方法は、先に簿記3級を取得することになります。
なぜならば先ほども説明したように、簿記2級でも簿記3級の知識を使うことになるためです。
簿記3級は商業簿記の基本を答える試験になっています。
そして簿記2級は簿記3級の上の級であり、内容はその発展した内容になります。
基礎である簿記3級を取得していない=簿記2級の理解に時間がかかったり、間違えて覚えやすくなってしまうんです。
もちろん、簿記3級を取得しなくても受かる人は受かります。
でもなかなかそんな人はいませんし、やっても辛くなるだけです。まずは簿記3級の取得から始めてみてはどうでしょうか。
簿記3級のことについては≪【まとめ記事】簿記3級が簡単に取得するための準備や方法を大放出≫の記事で私の方でもまとめてみました。
合格者御用達の参考書や効率的な学習法などを中心に、軽く読める物なので一度ご覧ください。
通信講座の受講
ラストは通信講座の受講です。
通信講座を受講すれば多少のお金はかかりますが、短時間で試験に受かることができます。
通信講座ではスマホやパソコンを使い、専用の参考書を使用しながら講師が効率よく勉強を教えてくれます。
それだけでなく試験の情報提供もしてくれるため、自分自身で調べることは一切ありません。
簿記3級を取得していなくても簿記3級とセットになった講座を使えば、簿記2級を学習しながら簿記3級の範囲も攻略可能です。
また普通の通学用講座と違い、値段が安くどこでも受講できるというメリットもあります。
ここで説明してもイメージがつきにくいと思いますので興味を持った方は≪2021年受験者必見!簿記2級おすすめ通信講座7つをランキングで紹介≫の記事をご覧ください。
全通信講座をランキングしながら、「値段」「メリット・デメリット」「各種サポート体制」など多角的に紹介しています。
1分もかからない資料請求をするだけでも、試験のことについてわかります。
簿記2級ネットに落ちた話まとめ
- ネット試験は筆記試験に比べて簡単
- 落ちる人には3つの特徴がある
- 落ちた人の体験談
- 落ちないために講座を使うのもあり
簿記2級のネット試験に落ちた人は、運が悪く難しい回に当たったか、実力のない人たちしかいません。
しつかりと学習時間を確保し、継続的にやっていれば必ず受かるはず。
皆さんも試験を甘く見ずに万全を期して臨みましょう。
人気記事 2021年受験者必見!簿記2級おすすめ通信講座7つをランキングで紹介