- 簿記2級って独学だと難しい?
- なんで難しいって言われているの?
簿記2級は資格試験の中で難しさは中の上程度であり、それを独学で取得しようとするのは、簡単なことではありません。
実際、私は独学でネット試験を受験して、点数がまったく足らずに落ちています。
そこで本記事は、一度落ちて合格した私が簿記2級が独学で難しいと言われる理由や独学でも受かる人の特徴を説明します。
これを知りたい人に書いてます
- 独学は難しいのか
- 難しい理由は何か
- 受かるのかどうか
- 受かるにはどうするか
記事を読めば、簿記2級が独学で難しい理由と独学であっても簿記2級に受かるためにすることが分かります。
簿記2級は独学だと難しいのか
簿記2級は簿記3級の内容を発展したものであり、内容についても新たな範囲が追加されて難しくなっています。
その簿記2級を独学で取得することは当然のことながら難しいです。
独学が難しい理由
- 合格率が高くない
- 応用の力が必要になる
- 工業簿記の追加
- 解説の理解が難しい
- 学習期間が長い
大きな原因は4つあり、大半の人がどれかの理由で学習継続ができずに脱落してしまいます。
合格率が高くない
簿記2級の合格率は高くありません。筆記試験・ネット試験ともに難化傾向にあります。
筆記試験合格率
- 130回~139回合格率:29.35%
- 140回~149回合格率:23.92%
- 150回~159回合格率:18.99%
筆記試験では試験範囲改定によって、大きく合格率が低下しました。第140回付近で徐々に旧簿記1級の試験範囲が2級に追加されています。
特に簿記1級の範囲であった「連結会計」や「リース取引」などの高度な問題が壁になり、試験改定を境に大きく筆記試験では低下しています。
そしてネット試験についても、合格率は低下していることも事実です。
ネット試験合格率
- 2022の合格率:37.7%
- 2021の合格率38.1%
- 2020年度の合格率:46.6%
と約3割程度の人が受かる試験となっています。ただ、見てわかるよに合格率は年々低くなっています。
理由としてはネット試験開始後で時間がたち、問題の見直しが行われたためです。ネット試験ははじまったばかりであるため、簡単な問題が多かったです。
しかし開始から2年ほど経過し、ネット試験が筆記試験の難易度と並列化してきました。それにより以前に比べて、ネット試験の難しさは上昇。今後、さらに難しくなることが予想されます。
応用の力が必要になる
簿記2級では初歩的な知識を学ぶことはなく、応用力が必要になる試験です。
簿記3級では基本的な会計用語や原則、帳簿・記録・各種諸表の作成方法、手続きなどを学んでいきます。これらは基本的な知識であり、理解するのにそこまでの労力がかかるものではありません。
しかし、簿記2級では、簿記3級の知識を基にした応用的な問題の理解が求められます。
例えば、このような範囲が追加されます。
- 株式(有価証券)の処理
- ソフトウェアの処理
- リース資産の処理
- 外貨建て取引の処理
この応用的な知識は、理解することが非常に難解で、独学での学習には時間と労力が必要です。基礎知識だけで突破できるものではない点も難しさに拍車を掛けています。
解説の理解が難しい
独学での学習だと、解説の理解も難しいです。独学の場合、学習教材だけですべてことを理解しなければならず、いくら学習教材の解説が丁寧でも、わからないところはわかりません。
その不理解の状態で続けていても、点数が良くなることはないでしょう。むしろ、意味の分からない部分が広がっていきます。
また自分の理解が間違っていることもあります。自分1人で学ぶ場合、解説を正しく解釈できるしなければ、試験で点数を取ることはできません。
これで分かった!
と思っていても、実は本質が分かっていないことも多々あります。
仮に学習教材の解説不足である場合、より適切な解説がないと、問題を解決することができません。資格学校を使わない独学では、この点も難しいという判断になります。
工業簿記の追加
簿記3級では商業簿記のみの知識が問われていましたが、2級では商業簿記+工業簿記の知識が問われることになります。
工業簿記
商業簿記とは違い、長い計算が必要になり、期間・勘定科目が商業簿記とガラッと変わっています。
このように単なる3級の延長ではなく、まったく別の試験となってしまいます。そして簿記2級に受からない人は、この工業簿記を攻略できていないことが多数。
実際に私も工業簿記をサボったことで試験に落ちていますし、SNSでも工業簿記が理由で落ちている人が多数います。
学習期間が長い
簿記2級の受かるまでの学習時間は長く、350時間~500時間となっています。それを独学で取得しようとすると、学習時間は約500時間以上掛かると言われています。
上でも説明したように講師がいないと、重要ポイントの把握や内容理解が一筋縄ではいきません。1人だと最初から正解が提示されないので、学習期間が伸びる傾向にあります。
1日あたりの学習量
- 3時間:5ヶ月半
- 5時間:3ヶ月
- 7時間1ヶ月半
500時間で受かった場合に必要な学習期間は、このぐらいの時間になります。
ただこれはあくまでも目安です。
学生や社会人、就活中・転職中など様々な人がおり、その人の状況によって、受かるまでの総学習時間は大きく変化。200時間程度で受かる人もいれば、600時間かかる人もいます。
人によって違いますが、資格学校を使うよりも、大幅な時間が必要になります。
簿記2級を独学で突破する人の特徴
お金がないから独学がいいのに…。
と考えており簿記2級を独学で諦めている人少し待ってください。独学であっても受かるのは不可能ではありません。
- 参考書選びに時間をかける
- 学習習慣を身に着ける
- 簿記に関する知識を持っている
これらのことをしっかり対策している人は、合格している人が多いです。
ではなぜこれらが大切なのかを軽く説明していきます。
参考書選びに時間をかける
独学では自分で学習をしなければならず、参考書選びがその人の合否に直結します。
資格学校では受かるために必要な知識は、すべて教えてくれますが、独学ではそうはいきません。
自分で学習しなければならないということは、誰も教えてくれず、解き方などは参考書を使い、効率的な解き方も自分で探さなければなりません。
つまり、
となるわけです。
その参考書で何を選ぶかによって、合格の可能性や学習時間の早さが変わります。
いち早く確実に受かるためには、初心者であってもなくてもわかりやすいものをオススメします。
私が一度落ちてから、再購入して受かった参考書はこの2つです。
Amazonの評価も良く、多くの人が利用しているので、理解しやすいことを保証します。
商業簿記と工業簿記でそれぞれ2冊ずつあるので、購入する場合はどちらも買ってください。
毎日学習する習慣をつける
独学で最も危険であることが、途中でサボってしまうことです。一度でも学習をサボってしまうと、それが癖になってしまい、学習意欲が大きく低下してしまいます。
その結果、
となり、試験までたどり着けないことがほとんどです。
その途中リタイアを防ぐために少しの時間でも構わないので、毎日学習する習慣をつける必要があります。
でも毎日なんて無理。
そんな人は学習計画を組んでみましょう。
学習計画で日々やることを決めておけば、目に見える形でやることがわかるので、自然とやる気が湧いてきます。そして意外と続けられます。
計画の組み立て方は以下の記事で説明しているので、一度見てください。
毎日、何時間も学習する必要はありません。時間が取れない時は一時間でもいいので、集中力を持って勉強してください。
簿記に関する知識を持っている
簿記2級は簿記関係知識の発展問題が多数出題される試験であるため、事前知識の有無が極めて重要になります。
簿記関係知識を持っている人
- 経理関係の仕事に従事
- 会計士・税理士事務所に従事
- 決算書類等の作成業務者
- 簿記3級の保有者
このような人であれば、簿記に関する事前知識を持っているため、試験に挑戦する準備が整っています。いきなり勉強をはじめたとしても、躓くことも少なくスラスラと進めることができます。
しかし、それ以外の人である場合、事前知識の確保が極めて大切です。いきなりはじめるよりも、基礎知識を身につけた方が早く受かります。
簿記2級に素早く受かるためには
楽に早く受かりたい!
それに一言いわせてもらうと、独学で素早く楽に受かる方法はありません。
独学では時間や効率を犠牲にして、安さを取っているため、要望通りにサクサクと受かるわけではないです。
でもどうしても、楽に早く受かりたい!と考えている人がいるのであれば、通信講座を使ってください。比較的安い値段で、思ったよりも簡単に素早く受かることも可能です。
その中でも特に
がオススメです。
口コミでの評価が高く、充実したサポートと丁寧な講義により、独学よりも素早く最高の結果が残せるはずです。
なお、他の通信講座が気になった人は≪【簿記2級】口コミ・評判が最強の通信講座をランキングで7講座紹介≫の記事を見てください。口コミと評価が良い講座を厳選しています。
簿記2級独学の難しいのかまとめ
- 簿記2級独学は難しい
- 受かる人には特徴がある
- 通信講座を使うと早く受かる
簿記2級を独学で受かるためには、並ならぬ努力が必要です。
ただ、その努力も方向性を間違えてしまうと、ムダになってしまうこともしばしば。
正しく勉強を重ねて努力を継続することで独学で合格を勝ち取りましょう。
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