- 簿記2級って難しいのは?
- 厳しい試験を独学で突破するには?
「簿記2級って独学で受かるものなの?」「なんで難しいって言われているの?」など簿記2級が難しいと言われているけれど、理由がわからず、試験を軽く見ている人もいると思います。
簿記2級は合格率や学習時間の平均から独学で受かるのは厳しい点があることは事実です。
私の友人は、独学で試験に挑みましたがすでに2回不合格になっています。
そこで本記事は、合格者の私が簿記2級が難しいと言われる理由や独学で突破する方法を説明しています。
こんな人にオススメ!
- 独学を狙っている人
- 一発で受かりたい人
記事を読めば、簿記2級が独学で難しいと言われる理由がわかり、独学でも受かる方法がわかります。
独学に限らず簿記2級に受かることは難しい?
簿記2級は一般的に難しいと言われています。ですがそれは、本当なのでしょうか?
人によって意見が分かれますが、私は難しいと思います。
信用できる証拠として、商工会議所が出している合格率を見てみしょう。
簿記2級における直近3回の合格率は、「24.0%」「8.6%」「18.2%」と高くても2割ほど、低いと1割を確率になっています。
同時期の簿記3級が「28.9%」「67.2%」「47.4%」であったことと比べると、最大でおよそ8倍も合格率の難易度が違います。
これだけ見ても、簿記2級が年度によってはいかに難しい試験であるかわかりますよね。
今度は学習時間の面から考えてみましょう。
一般的な受かるまでの時間は350時間〜500時間と言われているんです。
一つの資格にこれほどの時間を使うというのは、かなり珍しい部類になります。
2つの側面から見た結果、難しい試験ということがわかったのではないでしょうか。
簿記2級取得が独学では厳しい理由
先ほど簿記2級を受かることは難しいと説明しました。
では、独学で受かることは厳しいのでしょうか。
答えとしては、かなり厳しいです。
それにはいくつか理由がありますが、今回はその中でも3つの大きな要因を抜粋して紹介します。
- 工業簿記の追加
- 初心者の介入が難しい
- 学習期間の長さ
工業簿記の追加
独学が厳しい理由一つ目は、工業簿記が新たに追加されることです。
簿記3級では商業簿記のみの知識が問われていましたが、2級では商業簿記+工業簿記の知識が問われることになります。
この工業簿記について少し説明しましょう。
工業簿記とは、主に製造業を中心にして使われる帳簿の付け方であり、材料の仕入れ、商品の製造、できあがった製品を販売までの流れを記帳するものです。
商業簿記とは違い、長い計算が必要になります。さらに期間・勘定科目が商業簿記とガラッと変わっています。
このように簿記2級は単なる3級の延長ではなく、まったく別の試験になってしまうんです。
そして簿記2級に受からない人は、この工業簿記を攻略できていないことが多数。
実際に私の知り合いで落ちた人やTwitterで落ちてる人を確認してみると、工業簿記ができずに落ちています。
この工業簿記が難しいという点が独学で受かることが難しい理由の1つです。
初心者の介入が難しい
独学が厳しい理由二つ目は、初心者の介入が難しいところになります。
なぜ初心者の介入が難しいかというと、簿記2級は3級の発展的な内容になるからです。
簿記2級の前には、簿記3級という一段ランクが下の試験があります。
その簿記3級の中身は、商業簿記の基本事項の問題がほとんどです。
大抵の場合は、簿記3級に受かった人が簿記2級を受けるので、基礎的な下地ができている状態からはじめられます。
しかし、いきなり初心者が簿記2級から受けると、下地がまったくなく学習をはじめることになってしまいます
簿記2級は簿記3級の知識があって、解くことができるものになるので、知識0でのスタートはかなり大変です。
ここで私の友人の話ですが、友人は簿記2級から独学で学習をはじめていました。
簿記2級は3級の延長戦で考えていたそうですが、違うものがあり簿記2級の学習からはじめてもまったく知識が身に付かなかったそうです。
その後、2級の試験に2回落ちたので、まず簿記3級の学習をはじめ、合計で650時間学習したと言っていました。
友人の話は特殊ですが、初心者には敷居が高い試験になっています。
また、先程も紹介した工業簿記の追加も相まって、難易度は跳ね上がります。
この初心者に優しくない難易度も、独学が難しい理由の一つです。
学習期間の長さ
独学が厳しい理由三つ目は、簿記2級の学習時間の長さです。
簿記2級を独学で取得しようとすると、学習時間は約500時間かかると言われています。
1日3時間の学習を毎日行うとして、500時間の学習で5ヶ月半かかる計算です。
簿記3級の2倍から3倍の時間がかかるこの期間の長さが難しい理由になります。
しかし、これはあくまでも目安です。
学生や社会人、就活中・転職中など様々な人がいますよね。その人の状況によって、受かるまでの総学習時間は大きく変化します。
200時間程度で受かる人もいれば、600時間かかる人もいます。
一応目安ではありますが、学習時間の長さも難しい理由です。
きつい独学を乗り越えるために
「難しいけど、独学で頑張りたい!」「お金がないから独学!」と考えている人もいるかと思われます。
勘違いしないで欲しいのは、独学であっても受かっている人はおり、不可能では決してありません。
ですが楽な道ではないということは、覚えておいてください。
独学で最後まで突き進みたいという人は、以下の2点だけは押さえておきましょう。
- 参考書選びに時間をかけて合ったものを探す
- 毎日学習する習慣をつける
この2点さえ押さえておけば、合格する確率はグンと上がります。
ではなぜこれらが大切なのかを軽く説明していきます。
参考書選びに時間をかけて合ったものを探す
独学では参考書選びがその人の合否に直結します。
なぜならば、独学者は自分で学習しなければならないからです。
自分で学習しなければならないということは、誰も教えてくれないということ。
つまり、解き方などは参考書に依存し、効率的な解き方も自分で探さなければなりません。
当然、間違いを正してくれる人がいないわけです。
すべて自分でやる必要があり、先生は参考書になります。
その参考書がよくないものであれば、時間がかかるどころか受からないこともあります。
簡単に最短で受かるためにも、時間をかけて参考書を選ぶ必要があるわけです。
でも、どんなものがいいのかわからない…。そんな人もいるでしょう。
私が勉強を始めた頃は、すごい時間をかけても、どんなものがいいのかわかりませんでした。
そこで≪初心者にもおすすめ!2021年度で使える簿記2級テキストTop5≫の記事で合格者が使っていたテキストを≪受かる人は100%使う‼簿記2級問題集おすすめランキング2021≫で問題集を紹介しています。
Amazonや本屋から使用者の評価からランキング形式でわかりやすくまとめています。
毎日学習する習慣をつける
少しの時間でも構わないので、毎日学習する習慣をつけるようにしましょう。
毎日学習する習慣をつける理由は、途中脱落を防ぐためです。
学習の継続は簡単なことではありません。毎日、決まった時間をこなしていく必要があります。
集中力と強い精神力が必要です。
でも、勉強を続けるぐらい簡単でしょとそう思っている人も少なくないはずです。
しかし、結構これが大変なんです。
学習の継続といっても、永遠に簿記2級をしているわけではないですよね。
おそらく、仕事や学校、遊びの間に学習をすると思います。
その中の1日だけ「今日は辞めよう」と思うとどうなるでしょう。
この辞めようという気持ちが、恒常的に出てくるようになります。
そして徐々にサボる回数が増えていき、最終的にはまったくやらなくなってしまうんですね。
やらなくなるまでは行かなくても、学習時間・頻度は確実に落ちていきます。
そうすると、合格が難しくなってきます。
やる気の低下を防ぎ、最短で受かるために毎日の継続的な学習が必要になるんです。
時間がない時は1時間で構いません。
毎日コツコツと継続させる力をつけるようにしましょう。
簿記2級に独学で手早く受かるためには
「就活までに時間がない!」「お金をかけずに楽に受かりたい!」と考えている人もいることでしょう。
それに一言いわせてもらうと、独学で素早く楽に受かる方法はありません。
安さや時間の確保などを優先する独学が厳しいのは当たり前。
でもどうしても、楽に早く受かりたい!と考えている人がいるのであれば、通信講座を使ってください。
比較的安い値段で、思ったよりも簡単に素早く受かることも可能です。
でも、通信講座って平均して4万円ぐらいするでしょう…。
相場はそれぐらいですが、実はもっと安いものもあるんです。
ここでは独学の難しさがテーマなので詳しい説明は省きます。
「通信講座を検討してみようかな?」と少しでも気になった人は≪2021年受験者必見!簿記2級おすすめ通信講座7つをランキングで紹介≫の記事を見てください。
安くて自分にピッタリの講座が見つかると思います。
簿記2級独学の難しさまとめ
- 簿記2級は合格率から見ても難しい
- 独学が厳しい理由は3つ
- 2点を意識すれば独学でも受かる
- 手早く受かるには通信講座もアリ
簿記2級を独学で受かるためには、並ならぬ努力が必要です。
その努力を怠らなかった人が合格をつかみ取ります。
難しくても受かればOK!
努力を継続して独学で合格を勝ち取りましょう。
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