・国家総合職試験は難しいの?
・他の試験との憲法の違いは?
・他の試験との民法の違いは?
・他の試験との行政法の違いは?
・他の試験との経済学の違いは?
国家総合職試験の専門科目で8割を獲得した私が勉強して、試験で感じたことを書いています。
本記事の内容
- 国家総合職試験の難しさ
- 専門試験で重要な教科の違いについて
この記事を読み終えると、国家総合職試験の専門試験の難しさについてわかるので、気が引き締まり勉強を本気で行うようになります。
国家総合職試験は難しい試験なのか
国家総合職は、国の方針決定する官僚と呼ばれる人たちになります。
それを決める国家総合職試験は国内の試験の中でもトップレベルに難しいものです。
他の試験と比べても幅広く深い知識が求められるものになります。
今回はそんな国家総合職と、ほかの公務員試験の専門試験に関しての違いを説明していこうと思います。
国家総合職試験についてよくわからないという人は、違いを学ぶ前にこちらの記事で総合職について学んでみてください。
関連記事 国家公務員総合職の一次試験で大切なのは?すべき教科や参考書を公開
国家総合職試験の専門科目について
国家総合職試験の専門科目は区分によって違います。
今回紹介していくのは、法律区分です。
法律区分で出題されるものはこれらになります。
- 憲法
- 民法
- 行政法
- 経済学
- 財政学
- 商法
- 刑法
- 労働法
- 国際法
今回はその中でもとくに重要な「憲法」「民法」「行政法」「経済学」について、国家総合職試験の難しさを話していきます。
区分などを知りたい方はこちらも参考にしてみてください。
関連記事 国家公務員総合職は全国転勤?給与や試験内容から勤務地・区分も解説
国家総合職試験の憲法
総合職の憲法についてほかの憲法との違いを説明していきます。
憲法とは、国家権力の組織にさまざまな機能を付与するものになります。
そしてなにより近代憲法は、人権保障を1番に考える法律です。
そんな憲法はすべての法律の基礎であり、絶対に落とすことはできません。
総合職の憲法が他の試験と違うところはこの2点になります。
- 新判例が出ること
- 絶対に解けない問題があること
どうしてこの2点がほかの試験と違うのか説明していきますね。
新判例が出る
国家総合職の憲法では毎回新判例が出ます。
これは総合職が一番上の試験であることに由来しています。
なぜなら他の国家試験での問題は、国家総合職で使用された問題が再利用されるからです。
他の試験で再利用されるということは、前例を作るのが総合職の問題となります。
そのため国家総合職では、最新の判例が出題されます。
これの対策は有名な新判例を読んでキーワードを覚えることです。
さすがに総合職でもマイナー判例を、出すことはあまりしません。
なので調べて対応することができます。
絶対に解けない問題がでる
絶対に解けない問題がでることがあります。
なぜ出題されるかというと、国家総合職試験の問題を作っている人が自己満足で作成した問題があるからです。
実は国家総合職試験の問題は、問題を作った先生方が自分の知識を披露する場でもあります。
そこで「おれはこんなにも難しい問題を作れるんだぞ」と知識をアピールしたいだけの人がいることも事実なんです。
このような人が作った問題では、公務員試験の講師の人でも解けない問題も出題されることがあります。
こんな問題は、受験生が解けることはないので時間を使わずに次の問題へ進んでください。
勉強方法を知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
国家総合職試験の民法
総合職試験の民法について説明していきます。
民法とは、国とのもめ事を解決するものではなく、私人間のもめごとの解決方法について記した法律です。
互いの権利と権利がぶつかり合うため、同じような状況でもさまざまな解決方法が生まれます。
そんな民法は問題のパターンが多く、混乱してしまう人が多いです。
そのため勉強が甘いとケアレスミスにより、点を落とす人もいます。
国家総合職の民法が他の公務員試験と違う点は、問題が複雑化しているところです。
国家一般職や地方公務員試験ならみただけで解けるような簡単な問題は多いですが、国家総合職はそうはいきません。
登場人物の人数が4人以上出てくる問題もあるので、頭の中で解ける問題はかなり少なくなっています。
そのため総合職の民法の正答率はかなり低くなることが多いです。
しかし、民法に関しては図を書いて考えれば解ける問題になっています。
憲法みたいにはじめから解かせる気のない問題はほぼありません。
なので図を書いて解けば、答えが出ないということはないので安心してください。
ですが問題は複雑化していてかなり難しいものになっているので、しっかり勉強しておく必要があります。
民法のしっかり記憶に残すための勉強法を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
関連記事 公務員試験の民法は事例理解が大切‼参考書・勉強方法・コツを解説
国家総合職試験の行政法
行政法とは「国と個人」との争いに関するルールと、行政組織について記してあるものになります。
この行政法の目的は、行政活動に民主的な考えを取り入れて、国民の権利・自由を守ろうというものです。
行政法は話のスケールが国単位であるため、想像しにくいものになります。
そのため覚えることに時間がかかり、途中で投げ出す人も少なくありません。
しかし1度わかってしまえば、簡単に取れるため外すことはできない科目になります。
具体的にどこが違うのかイメージしやすくなります。
そんな国家公務員の行政法がほかの試験と大きく異なる点は以下の2点です。
- 事例問題がよく出題されること
- 合っているものをすべて上げろ
どういうことなのか説明していきます。
事例問題がよく出る
国家公務員総合職試験では事例問題がよく出題されます。
そのため行政法の判例やキーワードは、絶対に覚えておきましょう。
なぜなら事例問題は、完璧に理解していないと解くことができないからです。
この手の問題は、意外と簡単なところが間違いの部分となっていることが多いことが特徴になります。
しっかり内容を理解し、問題をやる際は注意深くしていないと、解くことができません。
そのため、事例問題は難しいです。
そのような事例問題がたくさん出る総合職試験も難しいものになります。
合っているものをすべて上げろという問題がよく出題される
合っているものをすべて上げろという問題は、問題の出し方としてトップレベルで難しいものになります。
どうしてかというと、細かく幅広い知識が要求されることになるからです。
過去出題された例として
両方の出題傾向を見てもわかるように、生半可な知識の量では対応することができません。
すべて選べの問題は、難しい問題になるので、他の試験よりもたくさん勉強する必要があります。
行政方法で高得点を取りたい方は以下の記事をご覧ください。
関連記事 専門科目を徹底分析‼国家総合職試験は本当に難しいのか?
国家総合職試験の経済学【ミクロ経済学・マクロ経済学】
経済学はミクロ経済学・マクロ経済学に分けられます。
この2つは数式やグラフを使うため、数学色の強い学問になっています。
そのため文系の人が苦手としており、点が取りにくいです。
ですがしっかり勉強をすれば文系でも得点源にすることができます。
そんな国家総合職試験の経済学が他の試験と違う点は、問題が1つの公式で完結しないことになります。
これの何が難しいのかというと、問題がかなり複雑化するためです。
ミクロとマクロの問題が混ざることはありませんが、それぞれの科目で、公式や知識がいくつか必要になります。
そのため地方公務員の試験やほかの国家公務員試験では、正解レベルの回答をしても総合職では一点ももらえません。
実際に私も1つの公式を使って解けたと思っていても、解答するうえで必要な知識が足りないということが何度かありました。
つまり経済学は、多くの公式や知識を覚えて活用する能力が必要となる試験です。
ミクロ経済学・マクロ経済学を得意にする勉強方法については、こちらの記事に書いてあるので参考にしてみてください。
関連記事 文系も高得点‼ミクロ経済学の考え方・勉強方法を説明【公務員試験】
関連記事 ミクロより簡単?マクロ経済学の参考書・勉強法を解説【公務員試験】
国家総合職試験の専門科目まとめ
- 憲法は解けない問題や新判例が出題される
- 民法は問題が複雑化
- 行政法は「事例問題」と「合っているもの、間違っているものをすべて上げろ形式の問題」がでる
- 経済学は多くの公式や知識を覚えて活用する能力が必要
国家総合職試験は他の試験とはレベルが違うものです。
しっかり対策を練って挑まなければ足切りラインに引っ掛かり、落ちてしまうことが普通にあります。
この記事を読んだ皆さんなら、総合職の問題が他の試験とどこが違うのか、どのように対策をするべきなのかわかったと思います。
違いを理解したうえで、勉強を重ねて合格してしまいましょう!
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