- マクロ経済学って難しいらしいけどどんな教科?
- 文系でも解けるようになるコツはあるの?
「マクロ経済学って何を求める教科なんだろう?」「簡単になるコツとかはあるんだろうか?」とマクロに触れたことがなく情報収集に苦労している人も多いと思います。
マクロ経済学は高校の知識も必要となる複雑な教科であるため、苦手としている人が多いのも事実です。
ですが、実際に学んでみるとそこまで難しい者ではありません。
私は文系でしたが、手を抜かずに取り組んでいたら得意科目の一つになっていました。
そこで本記事は、マクロ経済学を学ぶ上で必要になる基本的な説明や出題傾向、選ぶべき学習本やそのやり方などを説明しています。
こんな人にオススメ!
- マクロ経済学をはじめて学ぶ人
- マクロ経済学でオススメの参考書を知りたい人
- 勉強方法を具体的に知りたい人
この記事を読めば、マクロ経済学の知識が0でも得点源にするために必要な知識が分かります。
公務員試験で必須のマクロ経済学とは?
公務員試験に出題されるマクロ経済学は『教養試験』と『専門試験』のうち、『専門試験』であり、ミクロ経済学と合わせて経済原論と呼ばれています。
そのマクロ経済学は、ミクロ経済学では分析できない財市場・労働市場・貨幣市場など国民全体の経済の動きを、大きな目で観察してとらえる学問です。
俗にいうケインズ経済学の考え方を基にして考えます。
例えば「ある国が高い関税を設けた場合、人々の消費動向がどのように変化するか」「働く人にどれぐらいの賃金を与えたら、最も効率的な仕事をするか」などですね。
国単位を長い期間観察する学問なので、時代ごとの考え方も必要になります。
また経済原論を学習すると、財政学や経済史も勉強するので総合的な勉強時間の短縮に繋がるので絶対に勉強しておきましょう。
公務員試験マクロ経済学の出題範囲
マクロ経済学の出題範囲は公務員試験の勉強をはじめる前に絶対に確認しておきましょう。
どうしてかというと、出題範囲を確認することで自分がどこに力を入れるべきか、ある程度予想できるからです。
力を入れるべきところがわかると、スケジュール管理などができるようになり、効率的に学べます。
そんなマクロ経済学の出題範囲は、このようになっています。
マクロ経済学の出題範囲
【経済計算(国民)】:GDP統計、GDPデフレーター・ラスパイレス指数、物価指数、産業連関表
【貨幣・財市場の分析】:45度線分析、IS-LM分析、消費関数、投資関数、インフレ・デフレ、貨幣理論
【乗数理論】:乗数理論の基本、IS-LM計算
【総需要-総供給分析】:労働市場、AD―AS曲線、フィリップス曲線と自然失業率仮説、インフレ需要曲線・供給曲線
【経済変動成長理論】:ハロッド=ドーマーの経済成長理論、新古典派の経済成長理論、景気の循環
【国際マクロ経済学】:マンデル=フレミング・モデル、為替レート
公務員試験のマクロ経済学は、全体からまんべんなく出題される傾向にあります。
中でも色々な試験に毎回出題されるのは「IS-LM分析」と「AD-AS分析」の分野です。
なので、「IS-LM分析」と「AD-AS分析」はとくに力を入れて勉強してください。
試験種ごとの出題数
試験ごとの出題数を見て、マクロの重要性を見ていきましょう。
ここではミクロ経済学とマクロ経済学を合わせた経済原論の出題数を載せておきます。
職種 | マクロ/出題数(解答数) |
国家総合職 | 16問/49問(40問解答)【経済区分】 |
国家一般職 | 10問/80問(40問解答) |
特別区 | 10問/55問(40問解答) |
国家専門職 | 6問/70問(40問解答) |
裁判所 | 10問/40問(30問解答) |
地方上級 | 11問/40問(40問解答) |
かなり比重が大きいことがわかりますね。
最低でも6問出題されており、ほとんどの試験で1/4以上の得点占めています。
つまり攻略することができれば、試験合格に向けての大きな一歩になります。必ず解けるようになりましょう。
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公務員試験マクロ経済学のコツは2点
マクロ経済学のコツを紹介します。コツを意識すると、覚えたことが記憶に残りやすく試験でのミスも減ります。
そのマクロ経済学のコツは、以下の2点です。
- グラフを書くこと
- 考え方の違いを意識すること
それでは詳しく説明していきます。
グラフを書くこと
マクロ経済学を勉強するときや解答するときは、絶対にグラフを書いてください。
どうしてかというと、グラフがわからないと問題が解けないからです。
マクロ経済学は数式で求めた結果がどのように市場が変化するかを問う問題がほとんどです。
仮にグラフを書かずに解くと、情報の整理ができず、解答を導けないことや正解と反対の経済現象を解答することが多くなります。
また、本試験の見直しをするときや勉強の時も多くの時間がかかるため、効率的ではありません。
逆にグラフを書くことによって、これらの問題点はすべてカバーできます。
最初は時間がかかるかもしれませんが、慣れればすぐにグラフが書けるようになります。利はあっても害はないので、必ずグラフを書くように徹底してください。
考え方の違いを意識すること
コツの2つ目は、考え方の違いを理解することになります。
なぜなら考え方の違いで、問題の解き方が変わる分野があるからです。
世界ではさまざまな学者が時代に合わせた理論を発表していています。
それは大きく分けて2つ。ケインズ派とケインズ派以外です。
2者の考え方の違いは、問題を解くうえで認識していないとミスをする原因になります。
代表的なものは貨幣市場の考え方です。
ケインズ派:貨幣市場は労働市場などの実物経済に影響を与える
古典派:実物経済の変動を受けて貨幣市場は決定する
といった具合にほぼ正反対の理論が提唱されます。なので意識していないと、答えが変わってきてしまうんですね。
また考え方の違いを認識していれば、経済史などでも解ける問題が増えます。
必要なことになりますので、考え方の違いを認識してください。
公務員試験マクロ経済学のテキスト・問題集
公務員試験において参考書選びは重要なものの一つになります。
その理由はどのテキスト・問題集を選ぶかで、試験までの時間の短縮・お金の節約・合格に大きな影響を与えるからです。
実際に私も数々の参考書を試して、試行錯誤して良書にたどり着き、多くの公務員試験に合格しました。
後の試験に大きな影響を与える学習書選びは、時間をかけて慎重に選んでほしいですがそんな時間もかけたくないですよね。
そこで≪公務員試験マクロ経済学はこの10冊の参考書で簡単攻略できる≫という記事にマクロ経済学のテキスト・問題集を10冊まとめさせてもらいました。
特徴や良い点・悪い点、レビューなどいろいろ紹介しているので一度ご覧ください。
テキスト・問題集選びで悩むことはなくなると思いますよ。
誰でも高得点!公務員試験マクロ経済学の勉強方法
マクロ経済学は計画性を持って学習するようにしましょう。
何も考えずにただやっていても、ほとんど意味なんてありません。時間だけを浪費していくだけです。
私は明確な指針を立てて学んでいたので、しっかりと成績を残せたと思っています。
私が行った学習方法を5ステップで説明してみます。
- 微分と関数を確認
- 記号の意味を覚える
- グラフの読み方と数式のインプット
- 学者の考え方を勉強
- 過去問を解いて傾向を覚えよう
以上のステップです。
ここでは軽く触れるだけにしていますが、より深く理解したい人は≪公務員試験マクロ経済学は5ステップで高得点‼時間節約の勉強方法≫の記事に要点をわかりやすくまとめました。
はじめてマクロ経済学に取り組む人や苦手な人など悩んでいる人は一度ご覧ください。
迷うことはなくなると思います。
公務員試験マクロ経済学の勉強方法まとめ
- マクロ経済学は数学的な考え方が必要であり、国単位の大きいものを対象にする
- 出題範囲は6テーマ
- コツは「グラフを覚えること」と「考え方の転換期を意識すること」
- オススメの参考書は「公務員試験マクロ経済学はこの10冊の参考書で簡単攻略できる」の記事へ
- 勉強法5ステップで解決
マクロ経済学はミクロ経済学と比べて暗記の多い教科になります。
そのマクロ経済学は、簡単ではなく専門科目の中でも難しい部類の強化です。
このマクロ経済学をものにできれば、どんな試験にも活用できる心強い教科になるので絶対に自分のものにしましょう!
そうすれば確実に合格できるはずですよ。
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