- 公務員試験のミクロ経済学ってどんな教科なの?
- 何も知らないんだけど何をすればいいんだろう…
「ミクロ経済学って数学なの?法律なの?何なの?」「学習前にやるべきことはあるの?」とミクロ経済学がどんなものなのかわからず悩んでいる人も多いと思います。
ミクロ経済学は数学的な考え方を多く使用するため、とくに文系の人で敬遠している人が多いことも事実です。
ですが、ミクロ経済学は文系が得意にするからこそ、強い武器になる教科の一つなんです。
私も文系ですが、考え方を理解して復習も欠かさなかったため、国家一般職や地方上級でもミクロで満点を取っています。
そこで本記事は、公務員試験のミクロ経済学の教科の特色や試験ごとの出題数、ちょっとしたコツなど紹介しています。
こんな人にオススメ!
- ミクロ経済学について知りたい人
- ミクロ経済学をはじめて学ぶ人
- ミクロ経済学が苦手な人
この記事を読めば、ミクロ経済学に触れたことない人であっても、ミクロ経済学がどんな教科であるのか完全に理解できます。
公務員試験のミクロ経済学とは
ミクロ経済学は『教養試験』と『専門試験』のうちの『専門試験』にあたり、もう一つの経済教科と合わせて「経済原論」と呼ばれています。
そのミクロ経済学とは、市場が家計・企業・政府に働きかけることで、財を対象にどんな行動をとるのかを考えるものになります。
簡単に言うと、市場の変化で家計や企業レベルの行動や判断がどうなるのか調べるものですね。
例を挙げるとすれば、「品物価格が1円上がったら、私たち消費者はどのぐらい買わなくなるのか?」「企業が独占していた場合と競争市場の場合の消費の動向」などです。
つまり私たちの生活に直接関与する一個人などを対象をした話がメインの内容になります。
ミクロ経済学を含む経済原論は、どの試験でも最低6問は出題されるので解けると大きな得点源になります。
また経済原論を学ぶと、財政学や経済史と被る部分が多いため効率的な勉強をおこなうため手に抜くことは許されない教科です。
1回わかれば複数の教科の対策が可能になるため、できる限り自分のものにしましょう。
高得点を取るために!公務員試験のミクロ経済学の出題範囲
ミクロ経済学の出題範囲を見ていきましょう。出題範囲がわかれば、勉強の指針を立て時間の有効活用ができるようになりますよ。
そんなミクロ経済学の出題範囲はこのようになっています。
ミクロ経済学の出題範囲
【消費者理論】:最適消費、無差別曲線、代替効果・所得効果、上級財・下級財・中級財、需要の価格弾力性・所得弾性力、異時点間消費、最適労働供給
【完全競争市場の生産者理論】:利潤最大化(長期・短期)、損益分岐点・操業停止点、費用関数、長期均衡、生産関数
【市場理論】:市場の安定性、余剰分析、パレート最適、
【不完全市場の生産者理論】:独占・複占・寡占、ゲーム理論
【市場の失敗】:外部性、費用逓減産業、情報の不完全性、リスクプレミアム
【国際ミクロ経済】:比較優位・絶対優位、国際貿易論、貿易の余剰分析
ミクロ経済学は、すべての分野からまんべんなく出題されますが、中でも「損益分岐点・操業停止点」と「独占・複占・寡占」は頻出の分野です。
他の分野よりも力を入れて学習するようにしましょう。
試験ごとの出題数
試験ごとの出題数を見て、憲法の重要性を見ていきましょう。
ここではミクロ経済学とマクロ経済学を合わせた経済原論の出題数を載せておきます。
職種 | 憲法/出題数(解答数) |
国家総合職 | 16問/49問(40問解答)【経済区分】 |
国家一般職 | 10問/80問(40問解答) |
特別区 | 10問/55問(40問解答) |
国家専門職 | 6問/70問(40問解答) |
裁判所 | 10問/40問(30問解答) |
地方上級 | 11問/40問(40問解答) |
かなり比重が大きいことがわかりますね。特に地方上級を受ける人は25%以上が経済原論であるため、しっかり勉強しておかなければいけません。
法律系科目と並ぶ重要な科目なので、絶対に解けるようにしましょう。
公務員試験のミクロ経済学の前準備
ミクロ経済学をやる前に、指数計算・微分・関数を確認しておきましょう。
どうしてかというと、ミクロ経済学は指数計算・微分・関数を使えないと解けない教科だからです。
ミクロ経済学は数学色の強い分野であり、指数計算・微分・関数などのグラフや数式が必要になってきます。そしてこれらは数学の知識を使って問題を解いていきます。
つまり数学の部分である指数計算・微分・関数を使いこなせるようにしておかないと何もできないんです。
しっかり覚えなおす必要はないので、なんとなく理解できる程度まで知識を深めておきましょう。
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公務員試験ミクロ経済学の学習のコツ
ミクロ経済学を学ぶうえで、私が意識していたコツを紹介していきます。このコツを実践することで、勉強の効率が上がることはもちろんのこと、本試験でも確実に正答率を上げることができます。
そのミクロ経済学のコツは以下の2点です。
- グラフを書くこと
- どんな問題でも数式を書くこと
次から、なぜこれらをやることで勉強効率や点数が上がるか説明していきます。
グラフを書く
ミクロ経済学の問題は公務員試験の時も勉強する時にグラフを書いて問題を解きましょう。
その理由は、グラフを書くことによって解いている問題が何を求めているのか、情報の整理ができるからです。
ミクロ経済学のグラフは、問題のすべてを表しています。
全てを表しているグラフに問題の情報が管理されているので、グラフを書ければ正しい答えに勝手に導かれます。
実際私もグラフを書くことによって、情報を整理し正解を導いていました。もし、グラフを書かずに勉強や本試験に臨んでいたら、絶対に不合格だったと確信しています。
グラフを書いて問題を解くことが重要ですので、あなたもグラフを書いて勉強や試験に挑戦してください。
どんな問題でも数式を書こう
ミクロ経済学は、簡単な問題でも数式を書いて解くようにしましょう。
なぜなら普段数式を使わずにいる場合、いざ使う機会が来ると使えないことが多いからです。
ミクロ経済学は数学的な教科であるため、数式を多用します。
試験になって「何も見ずに解いてみよう」と思っても実際にはなかなか解けないものです。
私の友人の例ですが、数式を書かずに式の解法だけを覚えていました。その友人が模試を受けたとき、数式を使いこなせなかったため、まったく計算問題が解けなかったそうです。
ちなみも私は、数式を解くための解法を書いて覚えていたため、難しい問題でも3分ぐらいで正解を導くことができました。
このように数式を普段から使うと、難しい計算問題も忘れることはなく、見直しをする時の確認作業もやりやすくなります。
だから、どんな簡単な問題でも数式を書いて問題を解くようにしましょう。
公務員試験で外せないミクロ経済学の学習本
ミクロ経済学は数学的な知識が求められるため文系の人には苦手とされる教科です。ですが、手抜かずちゃんと学習すれば得点源にすると強い教科になります。
得点源にするため、ミクロ経済学のテキスト・問題集選びは真剣に行いましょう。
私も学習本を時間もかけて選び、何度も周回して理解を深めていきました。
良いものを選べば時間の短縮や苦手の克服ができますが、よくないものだとあまり効果は望めません。
そこで私が長い試験対策の中で使用したものを≪公務員試験ミクロ経済学を短時間攻略できる参考書10冊を厳選して紹介≫にまとめておきました。
一冊ごとの評価や口コミ、レビューも載せているので選ぶ際の基準になると思います。
ミクロを完全理解できる5ステップの学習法
よく「ミクロ経済学が理解できない…」という人がいますが、それは単純に学び方で損をしていると思います。
ミクロ経済学は微分や指数関数などの数Ⅱの知識が必要になる下準備が大切な教科です。
何も考えずに解けるほど簡単な教科ではありません。だからどうするべきか明確にして、勉強をはじめるようにしてください。
私は以下のような方法を実行し、国家総合職にも合格しています
- 微分と指数関数・対数関数を理解する
- ミクロ特有の記号と専門用語の意味を理解する
- グラフの読み方と数式の意味を理解する
- グラフや数式を書けるようにする
- 過去問を解いて知識の完全な定着をさせる
上記で文系で知識0の私もミクロ経済学が得意になりました。
どこを重点的にやればいいかなど≪公務員試験ミクロ経済学を5ステップで攻略できる勉強方法を大放出≫でステップごとに解説しているので、これを読んで何をすべきかわからない人は見てみてください。
なぜ効果的なのか、ポイントはどこなのか、何を重点的に覚えるべきなのかすべて説明してます。
ミクロ経済学の勉強方法まとめ
- ミクロ経済学は家計や企業など小さいものを対象にする数学的な教科
- 出題範囲は大きく分けて6テーマ
- 学習前には指数計算・微分・関数を復習
- コツは「グラフを書くこと」と「どんな問題でも数式を書くこと」
- オススメの参考書は10選の記事で
- 勉強は5ステップをこなすだけで合格できる
数学的な考え方が多いミクロ経済学は文系の人には厳しい教科です。
しかし、ミクロ経済学は1度味方につけてしまえば、早々解けない問題はなく得点源にすることができます。
また暗記科目に比べて勉強時間が少なく済むため、時間のコスパがいいです。
ミクロ経済学で数式とグラフの使い方を覚えて、他の受験生より短い時間で合格してしましょう!
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