- 公務員の民法って難しいものだから勉強したくない…
- 苦手な人が多い民法で簡単に高得点を出せるような参考書や勉強法が知りたい!
「民法が苦手だから捨てることはできるのだろうか?」「民法の参考書がいっぱいありすぎて、どんなことをすればいいんだ?」など民法がどんなものなのかわからず不安な人もいるかと思います。
民法を正しく解くための基本的な知識の他、ミスをなくし効率よく勉強するために使用する図の書き方を覚えていないと、点数が取れないばかりか他教科に回す時間すらも無くなり不合格になりやすいという事実があります。
実際に民法が得意だった私と苦手だった友人では、民法の点数差で国家総合職に合格と不合格という明暗がはっきりと分かれました。
そこで本記事は、公務員試験でも難しいといわれる民法をわかりやすく確実に点が取れる勉強方法やどこよりもわかりやすいおすすめの参考書、必ず勉強するべき職種などを紹介しています。
こんな人にオススメ!
- 民法が難しく敬遠している人
- 民法の勉強方法がわからない人
- 参考書選びに迷っている人
この記事を読めば、民法が確実にわかるようになる勉強法でどんなに苦手な人でも7割を本試験で取ることができます。
公務員試験の民法とは
公務員試験の民法は「教養試験」と「専門試験」に分かれている中の「専門試験」に属しています。
専門試験に属する民法は、「国と国」や「国と私人」のもめ事を解決するものではなく、私人間のもめごとの解決方法について記した法律です。
実際に出題される問題としては、「実際に訴訟問題となった裁判例」と「基本的な解釈を問うもの」の2つの問題に分かれます。
民法自体かなり複雑な教科になり、どの試験でもほぼ必須の科目で出題数も多いため決して避けるとはできません。
民法を苦手とする人は多いため、民法を攻略できるかどうかで合否にも大きく関わってきます。ですので民法を得意教科にすれば、試験をかなり有利に進めることができます。
ライバルに手っ取り早く差をつけるなら民法で勝負するといいでしょう。
公務員試験民法の出題範囲
出題範囲を見極めることで、ムダのない効率的な勉強を行うことができます。
民法はⅠとⅡに分かれており、Ⅰが【総則・物権・担保物件】、Ⅱが【債権総論・債権各論・家族法】となっています。
より細かく出題範囲を見ていきましょう。
【総則】:自然人、法人、不動産・動産/種物・従物、意思表示、代理、無効・取消し、条件・期限・期間、時効
【物権】:物権総論、物件の効力、物権変動、効力、占有権、所有権、用益物権
【担保物権】:留置権、先取特権、質権、抵当権、譲渡担保
【債権総論】:債務不履行・強制執行、債権者代位権・詐害行為取消権、連帯債務・保証債務・不可分債務、債権譲渡、債権消滅
【債権各論】:契約総論、贈与、売買、賃貸借、請負、事務管理、不当利得、不法行為
【家族法】:親族、婚姻、親子、相続、遺贈、遺留分
試験ごとの方よりは少なく全体からまんべんなく出題されますが、抵当権と意思表示はどの試験でも1問は必ず出るものです!
なのでより力を入れて取り組むようにしましょう
試験種ごとの出題数
試験ごとの出題数を見て、民法の重要性を見ていきましょう。
職種 | 憲法/出題数(解答数) |
国家総合職 | 12問/49問(40問解答) |
国家一般職 | 10問/80問(40問解答) |
特別区 | 10問/55問(40問解答) |
東京都ⅠB | 1科目/10科目(3問解答) |
国家専門職 | 4問/70問(40問解答) 記述式1問(必須解答) |
裁判所 | 13問/40問(30問解答) 記述式1問(必須解答) |
地方上級 | 4問/40問(40問解答) |
上記の表のとおりに試験ごとの出題が決まっています。
色々な試験に出題されていますね。では、民法が苦手な人は民法から逃げることができるのか説明しましょう。
民法は捨てられるのか?
基本的に民法を捨てることはできません。
上記の表を見てもわかるように国家総合職、国家一般職、特別区、裁判所では10問以上出題されています。
これだけ多いと他の教科でカバーするよりも、民法を克服したほうがはるかに時間的に少ないですし楽です。
なので基本的に捨てることは考えないでください。
という人は、「憲法」「行政法」「ミクロ経済学」「マクロ経済学」を完璧にしてください。
それにプラス2教科専門科目で確実に点が取れるものを作っておきましょう。
そうすれば民法を捨てても合格できる望みはあります。
ですが時間もかかるし、確実に点が取れるわけではないのでオススメはしません。
次は学ぶために欠かせないテキスト・問題集について紹介していきます。
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公務員試験の合格できる効率的な勉強方法を身に着けるには、『クレアールの公務員転職ハンドブック』がおすすめかもです。転職の人のためにつくられていますが、社会人(忙しい人)でも合格できるコツを記載しているので、とりあえず手に入れましょう。
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公務員試験の民法の参考書と使い方
民法は難しい教科であるため、独学でも講座であっても自分に合う参考書を使用して学習することが大切になります。
「でも、どんなものがいいかわからない」
そんな人のために≪公務員試験民法で絶対腐らない参考書10選を評価・レビューして紹介≫の記事でさまざまな参考書を紹介しています。
参考書の説明だけでなく、そのレビューや口コミなどを記載しているので、あなたにピッタリの1冊を探すことができると思います。
民法を得意にする近道として、使い続けられて理解しやすいものを見つけ出しましょう。
ちょっと待った!公務員試験の民法を勉強する前に憲法を勉強しよう
民法を勉強する移る前に憲法を勉強しておきましょう。
なぜかというと、憲法はすべての法律の基本であるため、憲法からのほうが効率よく物事を覚えられるからです。
法律科目の中で憲法は、法律の理解をしやすく簡単な教科になります。
判例が多く、複雑な分類分けなどが必要ないからですね。そのため最初に理解することで、他の法律科目(民法・行政法)の知識の定着が早くなります。
結果的に最終的な勉強時間は大幅に減少することになるんです。
「憲法のことまったく知らない…。」
という方もいると思うので≪公務員試験の憲法は簡単な教科?出題範囲や学び方など解説【まとめ】≫はでまとめておきました。
時間はかかりませんし、効果的な方法も多数載っているので点数が伸びず悩んでいる方も、一度見てみてください。
民法の前に憲法で土台をしっかり作り、民法理解の時間を短縮していきましょう。
公務員試験の民法で重要となる勉強のコツ
公務員試験の民法には勉強を効率化させて、本試験でも手助けをしてくれるコツが存在します。
私はこのコツを意識することで、国家総合職試験の民法を切り抜けることができました。
そのコツとは以下の2点です。
- 図を書くこと
- かわいそう人を助ける法律と覚えておくこと
ではこの2点がなぜ重要なのかをさっそく説明していきますね。
民法を解くとき・勉強をするときは図を書くこと
民法を解くときや理解をするときは、必ず図を書いて解くようにしてください。
なぜなら民法の問題は、かなり複雑であり頭の中で考えていては混乱してしまうからです。
民法では複数の登場人物が絡まりあった問題が出題されます。そして、それぞれの登場人物にいろいろな条件が付与されています。
難しい問題では最大4人の登場人物が出てくる場合もあり、それぞれに2つの条件が付与されていると考えると、8つの条件以上を考えなければなりません。
8つ以上の条件を頭で考えることは、普通の人には難しいです。絶対にわからなくなります。
ですが図を書けば、最難関の問題はすごく簡単な問題に早変わりします。
人の動きがわかり、条件も可視化されるので悩むことがありません。
実際に私も理解するときや問題を解くとき、本試験の時に図を書いて解いていました。結果的に理解は早く進み、本試験でも時間をかけずに合格できました。
簡単な方法で得点が稼げて理解も確かになるので、絶対に図を書いて勉強や問題を解くようにしてください。
かわいそうな人を助ける法律
民法のテキストを読んだり問題を解いたりしていてわからないことがあったら、「かわいそうな人はどっち」と考えてみましょう。
なぜなら民法は、私たち市民のかわいそうな方を助ける法律だからです。
例えば、契約を一方的に破棄されたり、権利を侵害された人がいたとしましょう。
被害があるのに相手になにも罰則を与えられなかったら、契約破棄や権利侵害された人がかわいそうだと思いませんか?
そこで民法で私生活上の加害者責任などを定め、被害者を救済しようとします。
それが民法になります。※すべてが同じではないですけどね。
実際私も国家総合職試験や地方上級の試験で迷ったときは「かわいそうな人はどっちだ」と考えて決めていました。
これがかなり当たるので、迷ったらかわいそうな方というものを忘れないように!
公務員試験に誰でも合格できる!民法の簡単学習4ステップ
民法が苦手という人がいますが、それは間違いだと私は考えています。
苦手なのではなく、民法の学び方を知らないだけ。学び方さえわかれば、誰だって点数は伸びます。
私が実際そうでした。
別に難しいことはなく、やることは簡単です。
以下の4ステップを時間をかけてやっていきます。
- 民法の専門用語を完璧に覚える
- 図の書き方を理解
- 事例パターンを覚える
- 過去問を解いて完全理解
これだけで絶対に点数が取れるようになります。
個別の具体的な方法については、≪公務員試験の民法は4ステップで完全攻略⁉9割取れる勉強方法を説明≫にまとめてあります。
初学者の人や民法が苦手な人、点数が伸びずに悩んでいる人については見てみてください。
公務員試験民法の総まとめ
- 民法は苦手な人が多い専門科目
- 出題範囲は【総則】【物権】【担保物権】【債権総論】【債権各論】【家族法】
- 民法の前に憲法を勉強すると理解が早くなる
- コツは「図を書くこと」「かわいそうな人を助ける法律だと意識すること」の2点
- 4ステップ学習で簡単に理解可能
民法はわかっているようで完全に理解することが難しい教科です。
そのため受験生の中では苦手な人が多い科目になります。
だからこそ攻略することで大きな武器なることは間違いありません。
参考書を買って、今すぐ勉強をはじめてライバルたちに差をつけて余裕で合格しましょう。
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