・会計学ってどんな教科?
・どんな参考書を使うべき?
・出題範囲や配点は?
・配点はどんなもの?
・勉強方法は?
・会計学って捨ててもいいの?
こうした疑問に答えていきます。
国税専門官に合格した私が会計学に関するすべてをお話しします。
本記事の内容
- 公務員試験における会計学とは
- 会計学が得意になる参考書
- 会計学の出題範囲や点数配点
- 高得点を叩き出すための勉強方法
- 国税専門官で会計学は捨ててもいいのか
この記事を読み終えると、会計学の勉強の進め方や、国税専門官への繋がりまで知ることができます。
公務員試験における会計学とは
会計学とは、企業の外部利用者と内部利用者に焦点を当てて、企業が適切な運営をしているか考えるものです。
税金を扱う仕事に就く場合、一生付き合っていく教科になるのでしっかりと勉強しておく必要があります。
公務員試験の会計学の特徴として言えることは、簿記で言う2級と3級の知識が主に試されることです。
またそれ以外の会計学オリジナルの知識が必要となる問題も出題されます。
なので簿記を取得していても、油断することなく勉強を重ねていってください。
会計学攻略のためのおすすめ参考書!
何はともあれ皆さんが1番知りたいのは、どんな参考書を使えば受かるかだと思います。
ここでは、実際に国税専門官試験に合格した私や友人が使っていたテキストや問題集などの参考書を紹介します。
絶対に損することはありませんので、国税専門官に合格したい人や会計学を得点源にしたい方は、買うべきだと思います。
明解 会計学入門
会計の考え方がわかりやすく解説されている本
当たり前のことであっても丁寧な解説で、分からない部分を出さないような説明をしています。
公務員になった後も、会計の財務諸表を読む機会は必ずあるので、公務員試験のみならずその後の人生にも役立つ本となっています。
少し残念な部分は、最低限会計を受ける上で必要になる知識が主に載っていることです。
ですから、キャッシュフロー計算書などは載っていません。
ですのでより詳しい部分は、ほかの教材で賄ってください。
この本はあくまで入門編なので、はじめて勉強する方にとくにオススメです。
スーパー過去問会計学
言わずと知れた公務員試験の必須過去問集
数多くの問題が載っており、テキスト部分も活用することで、問題のどの点でつまずいたのかわかります。
なので、苦手を発見することにも克服することにも向いている本です。
少し残念な点を挙げるとすると、初学者には説明不足な点があることが否めません。
ですので、これはあくまでも問題集として活用して、テキストは別のものを買って理解を深めていきましょう。
公務員Vテキスト会計学
超有名予備校であるTAC出版の参考書
イラストや図を使ったわかりやすい説明と具体例が挙げられているため、知識を入れるには最高の一冊です。
私が使っていて思った点は、一つひとつの用語に対する解説が丁寧であるため、はじめて聞いた言葉であっても簡単に理解できます。
また分からない部分が出てきた時に見返してみると、自分のつまずいているポイントが分かります。
私の知り合い8割以上の人は、この本を買って会計学の勉強をしていました。
意外と広い?会計学の出題範囲
会計学の出題範囲はこのようになっています。
- 【企業会計総論】:会計上の一般原則
- 【資産会計】:金融資産、棚卸資産、有形/無形固定資産
- 【負債・資本】:負債、資本
- 【損益会計】:費用/収益会計
- 【財務諸表】:貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書
- 【その他の会計知識】:連結会計、税効果
となっています。
全体を通してまんべんなく出題されるため、勉強は欠かさないようにしていきましょう。
この中で「その他の会計知識」の項目はすべての会計を覚えていないと、理解することが難しいので後回し、またはやらなくても構いません。
会計学は、いろいろつながっているので一度理解できたら、すらすら解けるようになりますよ。
知らなきゃ損する会計学の点数配点
会計学の配点を見ないと、自分が勉強するに値する教科か見極めることができません。
ですから、ここで配点を見ていきましょう。
- 【国税専門官試験】 :8問/40問〈必須〉、選択記述式1問
- 【財務専門官】 :6問/40問〈選択〉、選択記述式1問
- 【東京都職員Ⅰ類】 :選択記述式1問
となっています。
これを見るに国税専門官の人は必ず解くことになりますし、配点も高いため必要になりますね。
自分が何の試験を受けるかで勉強するかどうかを決めていきましょう。
国税専門官試験で高得点を叩き出すための勉強方法
会計学の勉強方法について話していきます。
私が実際に勉強してみて気をつけるべき点であったり、やっておいてよかった点を紹介しています。
簿記を少し勉強しておく
会計学が覚えられずに意味のわからない人は、会計学を気合で覚えるよりも簿記の勉強をしてみましょう。
そうすることで、会計学がすんなり簡単に入ってきます。
実際に私もこの方法を使いました。
勉強をはじめた当初、私はわからなくてもゴリ押しで覚えて行こうと考えていたました。
そして、ごり押しで勉強を進めて知識を詰めるだけ詰め、理解をすることなく模試に挑戦しました。
その結果は、なんと会計学で0点を取ってしまい、さらに模試の結果でE判定を取ってしまったんです。
それから、考えを改め簿記を勉強してから会計学を学びました。
簿記から勉強をはじめたことで、勘定科目などがどんなものかわかるとともに、用語についても理解が進みました。
そうして本番では、かなりいい点が取れたことを記憶しています。
ですので会計学が分からずに困っている人は、簿記から勉強するといいと思います。
用語を正しく覚える
会計学では用語を正しく覚えてください。
なぜなら問題の出題パターンとして、用語と説明が合っているかを聞く問題が多く出題されるからです。
公務員試験の会計学は、半分以上がこのパターンで出題されます。
選択肢に、「答えの一部が的外れなこと」や「違う用語の説明」という誤答が混じっています。
これを見分けるためには、一言一句正しい説明を覚える必要があるんです。
これができていないと、私のように0点を取ることはザラにあります。
本試験で0点を取らないためにも、用語は正確に覚えてきましょう。
国税専門官で会計学は捨ててもいいのか
会計学は、国税専門官でしか使わないものなので、「捨ててもいいんじゃないか?」と思う人もいることでしょう。
私個人の意見としては、「国税専門官を志望する人・滑り止めでも受かりたい人」は捨てることはやめてほしいです。
点数のところで紹介したように、国税専門官における会計学の配点はとても高いものになっています。
この点数を捨てるということは、どこかで余分に点数を取らなければなりません。
そのためには、誰も知らないマニアックなところを覚えたり、選択式の専門科目で点数を多くとる必要がでてきます。
このほかのところで点数稼ぐ労力は、会計学を勉強するより何倍もかかります。
公務員試験は時間との勝負なので、これらを勉強するよりは会計学を勉強した方が絶対にいいです。
会計学についての話まとめ
- 会計学は企業の経営成績を判断する学問
- 出題範囲は広め
- 国税の配点は高めに設定、それ以外は全然いらない教科
- 勉強のコツは「簿記をやる」「単語の意味をしっかり覚える」
- 国税専門官になりたいなら捨てるべきでない
会計学は得意な人と不得意な人が別れる教科になります。
国税専門官になりたい人は外すことのできない教科ですので、真剣に勉強に取り組み高得点を獲得しましょう。
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