- なんでネット試験に落ちたの?
- ショックすぎて立ち直れない…。
簿記2級のネット試験に落ちてこのように感じている人はいませんか。
実際、筆者も1度落ちて絶望しています。
でもその後3つの対策をして、2度目の挑戦で合格を勝ち取り資格を取得しました。
この記事では、その簿記2級のネット試験に落ちた時に「何を感じて、どうやって立ち直ったのか」を実体験を書いています。
このような人に向けて書いています
- 簿記2級のネット試験に落ちた人
- 落ちた人の実体験を知りたい人
- 落ち込んだ気持ちから抜け出したい人
この記事を読むことで、失敗する人のポイントとその改善点に加えて、落ちたことで獲得できるスキルを知ることができます。
簿記2級のネット試験に落ちた時の話
私は1度、簿記2級のネット試験に落ちています。
その時の状況と考えていたことを
- 試験前
- 試験本番
- 試験後
で分けてみました。
恥ずかしながら、ココからはすべて本当の実体験です。
「こんなこと考えていたのか〜」「これは落ちるな」的な感じで、気楽に見てみてくださいね。
前日までの話
簿記3級があまりに簡単だったので、1ヶ月の学習で簿記2級にチャレンジすることにしました。
1週間に1回完全休みを入れて、1日4時間の計96時間の勉強です。
順調に勉強は進めていましたが、前日になっても手答えがない…。
それでも
と楽観的に考えて、早めに就寝。
翌朝起きて、持ち物の準備をしていなかったことを思い出して、急いで準備をしました。
そしてダッシュで会場へ。
試験本番
無事に試験会場に着いて、試験の準備をします。
さて、まずここで第1の失敗。
荷物を確認していましたが、電卓がどこにも見当たらなかったんです。
簿記2級の複雑な計算に必要でしたが、何回も確認しましたがやはりありません。
無い物はしょうがいないので、電卓なしで問題を解き始めます。
まずは第1問の仕訳です。
ここは3級と同じく簡単。
演習の時間もかなり費やしたので、サクサク止まることなく解いていけました。
と思っていましたが、そこまで甘くはないのが簿記2級。
第2問、第5問が難しすぎる…。
第2問は連結会計とリース取引、第5問は標準原価計算だったのですが、まず問題の意味が理解できませんでした。
勉強の中でも解きにくくて、敬遠していたことが仇となってしまいます。
と考え直して、解き進めました。
ただその第3問と第4問もスラスラとは解けず、試験時間の6割近く時間を使ってしまいました。
やはり電卓がないのが痛かったですね。
「でも、ここまで満点ならだったら合格できる!」と思い、残った時間で第2問と第5問を解き直しました。
しかし検討虚しく、時間切れ。
そして試験後、すぐに不合格が言い渡されてしまいました。
その時の点数がこんな感じでした。
問題数 | 得点 |
第1問 | 16点 |
第2問 | 6点 |
第3問 | 14点 |
第4問 | 8点 |
第5問 | 6点 |
合 計 | 50点 |
この時の私は
と思っていました。
しばらくを席を立てないままでいましたが、気力を振り絞り帰宅しました。
試験が終わったその後
楽勝だと思った簿記2級で落ちたことが信じられず、2〜3日放心状態。
とメンタルブレイクしてました。
落ち込んでいる私を見かねた友人がご飯に誘ってくれ、その時に言われた一言で私は立ち直れました。
その時の友人の言葉が
「悔しいって気持ちを味わえたし、継続力とかついたんじゃない。」
「ムダじゃないでしょ」
この言葉で「確かにやってきたことはムダじゃないはず」「次も挑戦してみよう!」と思えました。
そして「簿記3級は簡単に取れたのになぜ?」と疑問に思い、自分の学習を分析しました。
分析してみたら、自分のダメだった点が見えてきたんです。
ダメだったポイントは3つ
自分の行動で大きくダメだったポイントは、3つありました。
ダメだったポイント
- 工業簿記の演習不足
- 前日までの見通しの甘さ
- 当日の朝に持ち物を準備
でした。
では実際、何が良くなかったのか。
そこを深堀することにしてみます。
工業簿記の演習不足
考え直してみると、私は簿記2級の学習で特に工業簿記の範囲を敬遠していました。
だって3級まで商業簿記だけで、いきなり工業簿記って難しいじゃないですか。
学習する内容が会計の1部分じゃなくて、製造業レベルまで跳ね上がるんですもん。
簡単にしても、この帳簿の動きを理解するんですよ。
長いし難しいし、時間がかかるからあんまり解いていませんでした。
少しはやっていたので、第4問の仕訳はなんとか解けましたが…。
でもそれ以外の部分が残念で点が取れませんでした。
やっぱり逃げてばかりはいけませんでしたね。
前日までの見通しの甘さ
簿記3級を1発で受かってしまって、そのまま調子に乗っていました。
そして継続してやっていれば受かるだろうと、何も考えずとりあえず学習をはじめていたんです。
これが1発で受かった時と何が違うか。
そうです。学習計画を決めていませんでした。
簿記2級挑戦の時は、計画を立てずにテキスト&問題集を解いていました。
その時の私の学習スタイルはこんな感じでしたね。
計画なしの1日の行動
テキストをやれるところまでやる
↓
問題集をやれるところまでやる
↓
疲れて辞める
と1日の学習ペースがまったく決まっていませんでした。
そのうち
なんて思ったりして。
終わってから考えてみると、学習の質も量も全く足りていませんでした。
当日の朝に持ち物を準備
当日の朝に試験にいるものを詰め込んだのも失敗でしたね。
シャープペンや消しゴム、本人確認証とかは忘れませんでしたが、大切な電卓を忘れてしまいました。
簿記2級になると、計算をする手間や桁が多くなります。
だから電卓なしで手計算をしていると、絶対に時間が足りなくなってしまいます。
忘れ物をしやすい試験当日での準備は辞めておいた方がいいです。
後、私はシャーペンなどの筆記用具を準備しましたが、実は必要ありません。
会場で必ずボールペンが支給されます。
試験要綱を確認して、ゆっくり準備をするべきでした。
改善するためにやったこと
簿記2級に落ちて自分の反省点を知りました。
その反省点を踏まえて、3つの対策を実行してみました。
改善ポイントの対策
- 参考書で工業簿記をひたすら解く
- 学習計画の組み立て
- 前日までに試験の準備を済ます
具体的にはこのような感じで改善していったんです。
参考書で工業簿記をひたすら解く
まずは敬遠していた工業簿記を中心に解いていくことに決めました。
工業簿記は簿記2級から追加された科目。
つまり努力したら努力した分だけ点数が伸びるんです。
ある程度わかっているところよりも、伸びしろが大きいほうが点も上がりやすくなります。
商業簿記の方は馴染みがある分、そこまで力を入れなくても良いですしね。
何より全ての流れを意識するようにしました。
工業簿記は大きな枠組みで出題されます。
問題が繋がっているから、1問分からなければ総崩れになる可能性もあるんです。
だからこそ流れを意識しながら、テキストと問題集を交互にやっていました。
ちなみにこの参考書が特に使いやすかったですね。
イラスト多めで飽きることなく勉強できます。
ただここで注意点!
全ての範囲をまんべんなく、やるのはオススメしません。
覚えることが多くて、時間がかかりすぎてあまり点が伸びません。
それよりは苦手な部分を重点的にやったほうが点数は伸びます。
実際に、私が工業簿記に仕訳以外に力を入れたように力を入れる部分を決めておきましょう。
学習計画の組み立て
何はともあれ、学習計画の組み立ては必須です。
学習計画を組むことで、自分が今何をすべきかはっきりします。
そうすれば自然と足りない知識がわかり、サボらず効率が良い勉強ができるでしょう。
できるだけ正確なものを作るとより受かりやすくなります。
ただ難しい場合は、比較的ざっくりしたものでもいいと思います。
ちなみに私はこんな感じで大雑把に組んでいました。
- 10/2:工業簿記3時間、商業簿記1時間
- 10/3:工業簿記問題集2時間、商業簿記2時間(新規、復習)
- 10/4:工業簿記2時間(苦手範囲のみ)、商業簿記問題集1時間
というような感じです。
とにかく「決まった時間やるぞ!」という基準が大切になります。
計画があればサボってしまった時も、どれだけ時間をムダにしたか一目瞭然!
学習計画を組みなおせば、遅れも簡単に取り戻せますよ。
後、学習をムリに急ぐ必要はまったくありません。
ネット試験は、いつでも受験できることが魅力の試験です。
と感じたら、試験日を先延ばしにすればOK。
実際、私は当初予定した試験日を2回延期しました(笑)。
前日までに試験の準備を済ます
前回の失敗を踏まえて、試験の前日に荷物を準備しました。
用意した持ち物
- 本人確認証
- 電卓
- スリッパ
の以上3点の荷物。
この中で何より大切なものが、本人確認証になります。
忘れてしまうと、最悪ネット試験を受けられないこともあるそうです。
私は前回この本人確認証を意識するあまり、電卓を忘れたわけですが…。
でも2度目の失敗をしないように電卓もバッチリ準備しました!
さあ、これで準備完了です。
2ヶ月の勉強の成果を発揮するときが近づいてきます。
落ちたネット試験に2度目のリベンジ
さて前回の反省を生かし、まずは前日に持ち物の準備をします。
スリッパ、身分証明書…そして電卓!
2ヶ月の学習成果をムダにしないために、全部バックに詰めて翌日の試験に備えました。
そして試験当日は早めに会場入り。
少し勉強してからネット試験に挑戦します。
まずは第1問の仕訳。
ここは前回と同様にサクサク進めて、余裕のクリア。
そして次は第4問、第5問へ。
せっかく覚えた工業簿記を早く解放したかったのと、最後まで第2問が苦手だったから4問目へ飛びました(笑)。
第4問と第5問は流れを意識して対策したおかげか、ほぼ悩むことなく突破!
標準原価計算とCVP分析が範囲でしたが、余裕で突き進めました。
時間的余裕も持って、次に第3問を解いて、残った時間で第2問に挑戦です。
全問解くことはできませんでしたが、得点になるところはかなりカバーできました。
終了の合図の後は、ドキドキの合否発表です。
すぐに分かるから、毎回緊張感がすごいです。
結果は…合格できました!
ちなみに得点はこんな感じでした。
問題数 | 得点 |
第1問 | 16点 |
第2問 | 12点 |
第3問 | 16点 |
第4問 | 24点 |
第5問 | 10点 |
合 計 | 78点 |
「受かってよかった〜」って感じでしたね。
Twitterで確認しましたが、結構合格者が多かった模様。
でも合格は合格です。
肩の荷が下りて、一安心でした。
落ちた人に向けてのメッセージ
今、ネット試験に落ちてしまった皆さんこんな気持ちではないですか。
- 悲しい、悔しい、恥ずかしい
- このまま辞めちゃおうかな…。
- 簿記はいらないから諦めよう。
- 合格できないなんておかしい。
このような感情に支配されていると思います。
実際、私がこんな感じで落ち込んでいました。
でも、それでいいんです!
逆にこの気持ちがないと本気で取り組んでいなかったということ。
正しい気持ちなので、安心してください。
そしてこの気持ちを持っていることで、あなたはずっと強くなれます。
具体的には以下のようなことが落ちたことにより経験できるんです。
- 勉強を続ける根気強さ
- プレッシャーに打ち勝つ力
- 自分を高める能力
- 失敗体験からの成功体験
社会に出た後に必要になる能力がたくさん手に入ります。
ただ単に試験に受からなかったという結果だけではありません。
先々を見通し、ステップを重ねられる力を身に着けることができるんです。
あなたの成長はむしろここから。
2~3日気持ちを落ち着けたら、次の試験に向けて学習を開始してみましょう。
【まとめ】簿記2級ネット試験に落ちた時
- 落ちたところで何を学ぶか
- 自分の間違っていたところを見つめる
- 間違いを直していい結果を導く
- 失敗から学ぶことは多い
私は簿記2級のネット試験に1度落ちています。
確かに落ち込みはしましたけど、そこで学んだもたくさんあります。
皆さんが1度不合格になっていても、ちょっと勉強方法を変えるだけで合格できるはずです。
諦めないで、努力を継続してください。
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