- 簿記2級独学の勉強方法は?
- 独学前の準備とかってあるの?
「簿記3級を飛ばしていきなり2級から始めていいのかな?」「受かっている人はどうやってるんだろう?」などどういった勉強をしていけばいいのかわからない人が多いと思います。
簿記2級の勉強法については、具体的なことや本当に知りたいことが書いていないことが多くあります。
実際に私も2級勉強時、いろいろ調べましたが何をすればいいかまったくわかりませんでした。
そこで本記事は、合格者が2級勉強時に意識していたこと、やる前の準備などを紹介しています。
こんな人にオススメ!
- 簿記2級の勉強法を知りたい人
- これから勉強をはじめようと考えている人
記事を読めば、簿記2級を独学で受かった人の勉強法知ることができます。
簿記2級を独学する前に必要な準備
簿記2級に限らず独学をはじめる前には、必ず準備が必要になります。
準備を怠ると、時間、お金、合格、すべてを逃すこともあります。
私がこれから紹介する3点は、最低限守って欲しいことです。
準備していなければ確実に落ちるモノになるので、この確認だけは怠らないでください。
その3点が以下のものです。
- 情報収集
- 参考書を選ぶ
- 簿記3級を学ぶ
各項目について、なぜやる必要があり、どのような効果があるのか説明をしていきます。
情報収集
まずは何よりも情報収集をはじめましょう。
これをはじめに行う理由は、情報がないとスタートラインに立つことができないからです。
独学において情報は大切なものになります。
例えば、試験時間の情報。
試験時間を知らなければ、どのぐらいのペースで問題を解けばいいかわかりません。
他にも試験日程や試験の科目などを知らないと、どれぐらいのペースでどこに力を入れればいいか謎ですよね。
上で挙げたことについては少し調べれば大丈夫です。
しかし、勉強方法や試験までの流れなどは、積極的な情報収集をしなければ情報が集まりません。
その中に有益な情報があれば、自分の勉強に役立ち、より手軽に素早く合格に近づく可能性だってあります。
独学では講座とは違い、簿記2級の概要や有益な情報を教えてくれる人はいません。
だからこそ、自分での情報収集が大切になります。
参考書を選ぶ
情報収集が終わったら、次は参考書を選びましょう。
参考書は独学をする上で、すべての知識を担うものになります。
受かるも受からないも、参考書が決めるので必ず真剣に選んでください。
実際、私も参考書選びには、1から情報を集めて多くの時間をかけて選びました。
その結果なのかは分かりませんが、試験はギリギリではなく高得点で受かっています。
反対に適当に選んだ友人は、私と同じぐらい勉強していましたが2度落ちていました。
時間を短縮して、簡単に受かるために簿記2級の参考書は時間をかけて選ぶようにしましょう。
でも、何が良いのかわからないし、そもそも時間をかけたくない!そう思われる人もいると思います。
私もそうでした。そこで下の記事に高得点で簿記2級に受かった人が使っていたものを紹介しています。
合格者が使って、成果を出したものなので内容は優れたものばかりです。
参考書を選ぶ基準なども記してあるので、書店で買う際の参考にもなると思います。
簿記3級を学ぶ
最後は簿記2級を学ぶ前段階である簿記3級を勉強することになります。
簿記3級で学ぶ商業簿記は、簿記2級の商業簿記の基礎となるものです。
なので簿記2級を取得する上で、簿記3級は必ず通る内容になります。
必ず通るものであれば、最初にやって準備しておいたほうがいいですよね。
ちなみに簿記3級の範囲は以下のものが出題されます。
- 仕訳
- 株主資本等変動計算書
- 銀行勘定調整表
- 固定資産や有価証券の総合問題
- 連結精算表
- 連結財務諸表
- 財務諸表
- 本支店会計
- 費目別計算
- 本社工場会計
- 個別原価計算
- 部門別原価計算
- 製造原価報告書と損益計算書
- 総合原価計算
- 標準原価計算
- 標準原価計算の原価差異分析
- 直接原価計算のCVP分析
- 直接原価計算の損益計算書
かなり広いので、簿記2級を学ぶ前に簿記3級の取得からやった方が良いでしょう、
簿記3級については、≪【まとめ記事】簿記3級が簡単に取得するための準備や方法を大放出≫の記事にすべてのことをまとめてあります。
簿記3級の基本事項や独学の勉強方法、就活・転職での使い方など最初から最後まですべてです。
まだ、3級の勉強をしていない人はこちらの記事から勉強をはじめましょう。
簿記2級に独学で成功した人の勉強方法
簿記2級に独学で受かった人の勉強方法を紹介していきます。
10人から話を聞いて、絶対にやったほうがいいこと、多くの人がやっていたことを中心での紹介です。
4ステップで完了するので、難しいこともありません。
その4ステップが以下のものです。
- 全体像を掴む
- 各項目の用語を軽く理解
- 計算の攻略
- 模試で確認
各ステップについて、何をするのか丁寧に説明していきます。
①全体像を掴む
勉強のステップ①は、全体像を掴むことになります。
なぜ最初に行うかというと、全体像を掴むことで基本的な流れや計算の目的が明確になるためです。
簿記の勉強は積み重ねになります。
はじめに習ったことが後々、様々な計算や用語に結びついてきます。
最初から用語を覚え始めても、それはただの暗記となり効率が悪いです。
そこで最初に全体像を掴むことにより、自分が何のために勉強をしているかわかります。
わかることでイメージがつきやすくなり、暗記もしやすくなるんですね。
全体像を掴むには、テキストを全部読み切ることが大切です。
回数としては2周ぐらい最初に読んで、本格的な勉強に入るようにしましょう。
そうすれば、なんとなく理解ができるようになっていると思います。
②各項目の用語を軽く理解
勉強のステップ②は、各項目の用語の軽い理解になります。
ステップ①で掴んだイメージを基に、大体の感じで用語を覚えていきましょう。
簿記2級に限らず、簿記の試験では用語が単品で出ることはあまりありません。
何か計算の中の答えを求める過程で出てきます。
例えば「端数利息」ですが、これは社債の計算をするときに用います。
端数利息の詳しい説明は省きますが、試験で端数利息の意味を求める問題は出てきません。
出題されないのに「端数利息」の説明を完璧に覚える必要はありませんよね?
覚えていて損はありませんが、試験に役立つ知識になることはないでしょう。
だからこそ、軽く覚えるだけでいいんです。
それよりも次のステップの計算の方が大切です。
③計算の攻略
勉強のステップ③は、計算の攻略になります。
簿記の点数の大半は、計算問題により得点を獲得することになります。
つまり計算問題が解けるかどうかで、合否が決定されるんですね。
だからこそ、前ステップまでの下準備を終えたら、本試験に大切な計算の攻略に入ります。
攻略するうえで大切なのが「解き方のルールを覚える」ということ。
ここでは問題を解くことが目的ではありません。
数字が変わっても、一度見たことある問題を解けるようにするのが目的なんです。
なので最初から、問題を解ける必要はありません。
最終的に完璧に解ければOKです。
なお、解き方を完全に覚えるには、以下の手順で計算問題を解いてください。
テキストで解き方を確認→答えを見ながらでもいいから書きながら解く→答えを見ずに解ける→解き方の説明ができる
ここまで目指してみてください。
解き方の説明ができれば、完全に知識が定着していると言えます。
説明ができないまでも、なんとなく理解できているぐらいにはしておきましょう。
そうすれば、受かることも不可能ではありません。
④模試で確認
勉強のステップ④は、模試で最終確認をすることになります。
ステップ③までで、すべての準備は完了しました。
模試で新しい問題への対処ができるのか、解き方が正しいのか確認です。
模試では本番と同程度、もしくはそれよりも難しいものが出題されます。
それが解ければ実力は十分であり、本試験に受かる準備はできたと判断できます。
また模試では、最新の傾向を反映した問題が多く出題されるので、傾向の確認にもバッチリです。
最後に模試を受けることで、自分の実力の確認ができるので必ず受けるようにしましょう。
どうしても勉強方法が合わないとき
「いろいろな勉強を独学でやってきたけど、全然わからない…」「点数がいまいち伸びない…」
そんな人は、通信講座も検討してみてはいかがでしょうか。
通信講座ではわかりやすい講義と優れた教材が配布されるので、勉強の進捗率は一気に上がります。
勉強時間も平均して100時間ほど減ります。それぐらい講座はすごいものです。
「でも、お金がかかるんでしょ…」もちろんお金はかかります。
しかし通学の講座に比べて、通信講座は比較的値段は安いです。
どんな講座でも約2万円は、通学講座に比べて安くなります。お金はかかっても、時間を減らして確実に合格まで突っ走ることができます。
本当に勉強方法で悩んでいれば、一度検討してみましょう。
なお、通信講座については≪2021年受験者必見!簿記2級おすすめ通信講座7つをランキングで紹介≫の記事で私の方でもまとめてあります。
値段やサービス、口コミなど多方面から評価し、ランキング形式で紹介しています。
短時間で概要がわかるので、気になった方はご覧ください。
簿記2級の勉強方法まとめ
- 事前準備はしっかり行う
- 4ステップで勉強は完了
- 自分に合った方法が見つからなければ講座を検討
独学での合格はかなり難易度が高いです。
ですが、自分に合った勉強方法を確立できていれば、受かることも難しくはありません。
今回紹介したのは、私や受かった人の実体験からまとめたもの。
自分に合うものに改造しながら、勉強を進めていきましょう。
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