- 簿記3級って独学で勉強できるものなの?
- 独学を成功させて人達の勉強方法ってどんな風になるの?
「簿記3級は独学の方が安い?」「独学している人が何人も不合格になっているけど、どうすれば成功できるの?」など不安に思っている人が多いはずです。
簿記3級は簡単な資格ではないですが、正しい方法で勉強していけば、独学でも十分合格できるという事実があります。
実際に私は1から独学で勉強をはじめましたが、1発で資格を取りました。
そこで本記事は、簿記に触れたことのない初心者であっても、しっかり努力すれば独学であっても合格できる勉強方法を紹介しています。
こんな人にオススメ!
- 簿記を0から学びたい人
- 独学で成功したい人
- 時間やお金をかけずに試験に受かりたい人
記事を読めば、学生・社会人問わず独学で簿記の資格を取得できる実力がつきます。
簿記3級について
簿記とは、企業の日々の経営活動を記録・計算・整理することにより、経営成績と財政状態を明らかにしていくものになります。
簿記を理解すれば、会計知識に加えて、財務諸表を読む力、基礎的な経営管理や分析力を獲得することができます。
さらに、経営が理解できるのでコスト感覚も身につき、コストを意識した仕事ができようになるんです。
その簿記の中でも3級は、基本的な商業簿記を修得できます。
企業活動や会計実務を理解し、経理関連書類の適切な処理を行える知識を獲得できる資格試験です。
基本の3級であっても簡単ではなく、粘り強い勉強が必要になる資格になります。
簿記3級を成功させる独学勉強方法
簿記3級には決まった勉強方法はありません。
もし、決まった勉強方法があれば、合格率は100%になっていますからね。
しかし、独学でも受かるための勉強方法は存在します。その方法は私や私の友人で独学を成功させた人が行った勉強法です。
4つのことをするだけで受かります。
それが以下の方法です。
- 情報収集
- テキストを使用して覚える
- 問題集を解く
- 実戦練習
具体的に何をするべきなのか、気をつけるポイントは何か、何の意味があるのかなど詳しく説明していきます。
①情報収集
簿記3級独学勉強法の第一ステップは情報収集になります。
なぜ情報収集を最初に行うかというと、効率よく勉強を進めるためです。
資格試験において、試験の情報を集めることはとても大切なことになります。
試験日、試験内容、形式、場所etc…。様々な情報が世の中には溢れています。
情報が集め、厳選し、そこから逆算することで多くの対策が可能になるんです。
例えば、ネットでの試験を行う場合を想定しましょう。
ネット試験は会場受験と形式が違うため、ネット試験用の教材を購入しなければなりません。
その情報を知らなければ、会場受験用の教材を買って金額も時間も損をすることになります。
また、試験日から自分の勉強スケジュールを逆算して、合格までの道筋だって作れます。
損しかしないわけです。
情報を集めずに失敗した私の友人の実体験を紹介しましょう。
友人は試験情報や教材などロクに調べもせず、ネット試験なのに会場試験の勉強をして落ちています。しかも、落ちた後でも実力不足と決めつけ、会場受験の勉強を重ねもう一度不合格。
その後、ネット試験合格者から試験形式を教えてもらい、追加で教材を買って合格したそうですが、時間・お金共にムダにしているんですね。
こうなることを避けるために、情報収集を最初にやる必要があります。
②テキストの読み込み
簿記3級独学勉強法の第二ステップは、テキストの読み込みになります。
テキストを読み込むことで、簿記3級の内容を理解して、本試験でも通用する知識を獲得しましょう。
知識が無ければ問題も解けませんからね。
意識する点を挙げるとすれば、わからないからといって飛ばさないことです。
簿記3級は、他資格試験と違いすべてのことが繋がっています。すべてが線で繋がっているので、一度飛ばすとその後に勉強することがわからなくなります。
最終的に時間がかかるだけでなく、不合格になる可能性も…。
なので、適当に突っ走るのではなく、わからなければ時間をかけて確認して自身の知識として吸収してください。
さらに一つアドバイスをすると、「仕訳」の問題に特に力を入れてください。
簿記3級の試験では、「仕訳」関係の問題が鬼門になってくるからです。
多くの人が「仕訳」ができずに落ちている人が多くなっています。逆にできてしまえば、かなり楽になります。
さらに可能な限り、毎日勉強をしてください。
毎日勉強すれば、知識の定着がかなり早まります。
結果的に勉強時間の短縮になるので、予想より簡単になりますよ。
③問題集を解く
テキストを読み終えたら第三ステップ、該当箇所の問題を解きはじめましょう。
問題集を解くのは、全ての範囲の勉強が終わった後ではなく、テキストで一単元終わったら問題を解くこと。
よく全て学び終わってから、問題集に取りかかる人がいますがそれはNGです。
最初に勉強したものを忘れてしまうので、テキストで覚えたらすぐに問題集を解くようにしましょう。
以下の5段階で問題集を解いていけば、必ずメキメキと実力は向上します。
- テキストを一単元読み終わる
- 当該箇所を問題集を解く
- 解けなかったものを今一度復習
- 前日に覚えたものを復習する
- わからなかったものを復習
これを繰り返すだけで、得点が大きく伸びます。
④⑤については勉強が進めばやることは多くなるため、嫌に思う人も多いでしょう。
しかし、④⑤はやっているだけで確実に力が付く工程なんです。
やらなかったり、力を抜いてしまうと効果は半減。
毎日、新しく学習し過去の復習していれば、新たな知識に過去の知識の定着ができ、簿記の知識を完璧に理解している自分が完成します。
また何度も解いていると一問にかける時間が少なくなります。なので、勉強時間はさほど伸びません。
ここまで、継続してできた人は最終ステップです!
④実戦練習
最後は実践練習です。この実践練習をしないかどうかで、前の行程をやっていてもかなり合格率に差が出るので、しっかり行いましょう。
なお、ここでいう実践練習は試験形式の問題を解くことと定義しておきます。
「でも、問題集は解いているからいらなくない?」と疑問に思う人もいるでしょう。
問題集を解いていても、この工程は絶対に必要になります。それは問題集の問題を解くのと実践形式の問題を解くことは全く別物だからです。
問題集では「ある一つの答えを求める解き方」を練習しています。
基礎的な考え方を鍛えるのに向いているんです。
それに比べて、実践練習では大きな枠組みの中で解答を求めるため、総合的な力が身につきます。
解答を導き出すまでの式の使い方や考え方、複合的な計算を行うのかどうかなどですね。
要するに問題集と実践練習では、鍛える能力が全然違うということになります。
また実践練習を行うことで、問題を解くペースがわかるので、制限時間内に解答を終える技術も身につきます。
これらのことは、問題集を解くだけでは手に入れられないものです。手に入れられないからこそ、実践練習によって培う必要があります。
余談ですが、実践練習を行う際にオススメなのが模試になります。
模試を受けると、本番の雰囲気を味わえますしレベルも本番用に設定されているため、実力を測り伸ばすにはもってこいです。
「模試はお金がかかるから嫌!」と言う人は、実践形式問題集などを購入して解いてみるといいと思います。
独学のメリット・デメリットを整理しよう
独学かどうかを決定する前に、メリット・デメリットは確認しておきましょう。
自分にとってそれが見過ごせないほど大きなものになるのかどうなのか判断する必要があります。
メリットの方が大きければ独学の道へ、デメリットが容認できなければ講座を受ける。いろいろ決める指針になります。
では先にメリットの方から紹介していきますね。
メリット
独学の最大のメリットとしては、少ないお金で済むことが魅力的でしょう。
独学の場合は「テキスト」「問題集」「試験費用」「電卓」だけで済みます。
1発で受かれば合計8千円ほどで、簿記3級を取得することが可能です。
資格対策講座を使うと、平均して2万程度かかることを考えると大変お得になります。
さらに自身のライフスタイルに合わせた勉強が可能なので、焦ることなく学習を進めることができます。
学生であれば講義やバイトの合間に。社会人であれば仕事終わりや朝のちょっとした時間に。
スキマ時間でもまとまった時間でも、いつでもできることが強みですね。
デメリット
独学最大のデメリットは、時間がかかりすぎることになります。
資格学校の講義と違い、自分で勉強をしていかないといけないため、手探り状態ではじまっていきます。
当然、効率の良い勉強などできるはずもありません。そのため、独学の場合はかなり時間がかかってしまう傾向があります。
加えて、モチベーションの維持も重要になってきます。
自分で勉強ペースを決められてしまうため、多くの人が甘々の勉強スケジュールになりやすいです。
ぬるい勉強ばかり続けていると、休憩時間が長くなり最終的に勉強をしなくなる。そうして、簿記の勉強を辞めてしまう最悪の状態になってしまいます。
時間がなかったり、自分を律せないような人は独学はオススメできません。
簿記3級で独学をするときに注意すべき点
独学をする際は、1点だけ注意してほしいことがあります。
それは教材を時間をかけて丁寧に選ぶことです。
なぜかというと、教材の良し悪しで独学の成功失敗が決まってしまうからです。
独学では、講師が授業してくれるわけではなく、テキスト・問題集ですべてをカバーしなければいけません。
言うなれば、教材が講師です。その教材(講師)がよくない教えをすれば、当然いい解き方・考え方をできるわけありません。
だから確実に受かるためには、いい教材を選ぶ必要があるんです。
そしていい教材を選ぶためには、時間をかけること。じっくり焦らずに自分にピッタリの本を選び抜きましょう。
「そうは言っても、なるべく時間をかけたくない!」
そんな人のために≪2021年度版‼簿記3級を受かりたいならこの10冊の参考書を選べ‼≫で独学の合格者がよく使用しているテキスト・問題集を集めて紹介しています。
本の中身の紹介から使った人の評価、様々な角度での論表をしているので、選ぶ際の一材料になるはずです。
ちなみに私も使ったものも紹介していますよ。吹き出し
簿記3級は通信講座も検討すべき
独学でいこうか、講座を使おうか迷っている場合は、通信講座を使うことをオススメします。
なぜなら、通信講座なら時間があまりかからず、結果的に安く済むこともあるからです。
中には映像授業と教材、各種サポートが使えて4,000円で済む格安の講座もあるため、意外と安く済んだりします。
独学でテキスト+問題集で3,000円ほどかかりますから、大きな差はあまりないですね。
そのような格安の講座を≪最新2021年度版!簿記3級おすすめの通信講座7つを5項目で評価≫で特徴や評価をしながら、ランキング形式で紹介しています。
安く確実に受かりたい人は、見てみると自分に合ったものが発見できると思います。
簿記3級独学勉強法まとめ
- 簿記3級は基本的な商業簿記を修得できる資格
- 簿記3級は4つのステップで攻略可能
- メリット・デメリットは検討
- 教材選びには力を入れる
- お金を気にしているなら通信講座も検討
簿記3級は独学で取得が可能な資格と言われています。
それでもしっかりと勉強しなければ落ちてしまう。
私の勉強方法は我流ですが、実績はあるので試してみる価値はあると思います。
短期間の勉強で最大結果を生み出しましょう!