・専門科目って何?
・主要な専門科目以外ってなんなの?
・選択専門科目はいつから勉強すればいい?
こうした疑問に答えていきます。
いろんな専門科目を攻略して、国家総合職試験の一次試験に合格した私が説明するので、安心してみることができます。
本記事の内容
- 公務員試験の一次試験で課される専門科目とは
- 必要になる主要な専門科目以外の選択専門科目
- 公務員試験の選択専門科目はいつから勉強する?
記事を読み終えると、どの専門科目を自分が選択すれば高得点が取れるかわかるようになります。
公務員試験の一次試験で課される専門科目とは
専門科目とは、公務員試験の一次試験で解かなければならない専門性の高い科目になります。
具体的には憲法や民法、会計学などの高校生までに学校で習うことのない科目です。
この専門科目は、高校生までに習う教養科目と比べて、配点が1.5倍になるため専門科目を攻略できるかどうかが合否に直結します。
今回はそんな専門科目の中でも、全試験で出ることはない主要な専門科目以外について説明していきます。
主要な専門科目についてはこちらの記事を参考にしてみてください。
関連記事 5つの専門科目攻略で飛躍的に点数上昇!公務員試験必須の科目を紹介
必要になる主要な専門科目以外の選択専門科目
主要な専門科目以外の選択専門科目(以下選択専門科目とする)とは、どこの試験でも必要とされるのではなく、特定の試験で必要になる教科や自分で解くものを選択する教科になります。
具体的には下記の教科が主要な専門科目以外の科目に当たります。
- 行政学
- 財政学
- 会計学
- 経営学
- 国際関係論
- 刑法
- 労働法
- 商法
- 社会学
- 政治学
この10教科になります。
ではひとつずつ説明していこうと思います。
行政学について
行政学は、行政組織についての知識を問う教科です。
官僚や組織内のルールの他、行政というものが歴史上どのような変化をしてきたのか学ぶ教科になります。
この教科は暗記教科なので暗記が得意な人には、かなりおすすめの教科になります。
財政学について
財政学は、財政理論と財政制度の2分野からの出題となります。
財政制度は、各学者が提唱した経済論や資源・所得分配政策を考えていく教科です。
財政制度は、地方の財政制度や国債がどのような仕組みなのかを考える教科です。
財政学は、経済原論(ミクロ・マクロ経済学)と重なる分野があるので、勉強しておくと時間や脳のメモリーの節約になります。
会計学について
会計学は、会計基準に関係する問題が出題されます。
会計学の出題範囲としては「企業会計総論」「資産会計」「負債・資本会計」「損益会計」「財務諸表」の分野に分かれます。
簿記の知識があれば割とすんなり解けますよ。
しかし、一から勉強すると用語覚えたり理解することが難しい教科なので根気が必要です。
ちなみに国税専門官を受ける場合には、必ず解かなければいけない教科になります。
国税専門官も併願して受けようとする人や、第一志望の人はしっかり勉強しておきましょう。
詳しい内容や勉強方法はこちらをチェック!
関連記事 国税専門官試験では絶対に解答するべし!5分でわかる会計学のすべて
経営学について
経営学は、経営組織の在り方やどんな行動すれば経営がうまくいくのかを勉強する教科です。
経営学の出題範囲としては「経営学説」「経営組織論」「経営戦略論」「経営管理論」に分けることができます。
経営学は、経済原論(ミクロ経済学・マクロ経済学)と被る部分もありますが基本的に独立した科目です。
聞きなれない経済の言葉が多く出てくるので、難しいですが一度慣れてしまえばあとは簡単に解ける教科になります。
国際関係論
国際関係論は、歴史上の各国の動きや日本の外交などについて学んでいく教科です。
国際関係論の出題範囲は「国際関係の歴史」「国際機関」「国際社旗の課題」「国際関係論」の4つにわけることができます。
国際関係論は、第二次世界大戦後の各国の動きについて注目して勉強する教科になるので、アメリカを中心として世界情勢が変化していきます。
なので、アメリカのアクションの結果、世界がどうなったかということに着目していけば、勉強しやすい教科です。
国際関係論は難しいけど、すごくおもしろい教科だよ。
刑法について
刑法は、犯罪と罪を犯した人の刑罰に関する取り決めを勉強する教科です。
刑法の出題範囲としては「犯罪の成立要件」「個別の犯罪類型」の2つに大別できます。
犯罪に対する取り決めですので、勉強に入りやすいですがさまざまな学説が入り乱れています。
なので、理論は表面だけを覚えて、判例や条文を覚える勉強をしてください。
労働法について
労働法は、労働者と使用者に関係する取り決めを勉強する教科です。
労働法の出題範囲としては「個別労働関係」「集団労働関係」の2つに大別できます。
労働法は、アルバイトなどの社会経験があれば、イメージがつかみやすい教科になります。
加えて、暗記すれば解けるような簡単な問題が多いので勉強するには、おすすめの教科です。
労働基準監督官になる場合には、必ず解かなければいけない教科になります。
労働基準監督官の第一志望の人や、併願される方は絶対に勉強しておきましょう。
商法について
商法は、商人のルールや会社についての取り決めなどを学ぶ教科です。
商法の出題範囲としては「商法総則」「会社法」「手形小切手」から出題されます。
商法は必ず必要になる試験が国税のみであり、出題数も2問なのであまり勉強しなくていいと私は思います。
社会学について
社会学は、行政組織の運営方法について覚える教科です。
社旗学説史と社会の変動や社会集団の在り方などを学ぶことになります。
これも暗記科目ですので、暗記が得意な人におすすめの教科です。
政治学について
政治学は、政治の在り方がどのように変化していったかや政治組織の役割などを覚える教科です。
各国の政治制度や政治思想、政治過程の分野を学ぶことになります。
政治学は法律系の科目と勉強する分野と被る部分が多いため、勉強しやすい教科だと私は思います。
公務員試験の選択専門科目はいつから勉強する?
選択専門科目は、本試験の9~6か月前には勉強しはじめてください。
なぜなら、選択専門科目より大切な教科がほかにあるからです。
選択専門科目の数は多いですが、一つひとつの内容は意外ものになっています。
それを覚えるよりも、主要な専門科目や数的処理・文章理解の勉強のほうが試験の合否に直接的に関わるため重要です。
だからこそ選択専門科目は本試験の9~6か月前までには勉強していきましょう。
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選択専門科目についてのまとめ
- 専門科目は公務員試験に合格するために必須の科目
- 選択専門科目は「行政学」「財政学」「会計学」「経営学」「国際関係論」「刑法」「労働法」「商法」「社会学」「政治学」がある
- 選択専門科目は半年前からの勉強で対応できる
専門科目を攻略できるかで試験の合否は大きく変わります。
それが選択専門科目と言えども、ものにすることは簡単ではありません。
ですが、一回覚えるといろんな科目で使うことができます。
自分の受ける試験に合わせた科目や自分の覚えやすい科目を選択して、高得点を狙いましょう。
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