・国税専門官ってどんな仕事?
・年収や給料・福利厚生は?
・他の試験との違いは?
・国税専門官になれても準備も何もしてないけど大丈夫?
・雰囲気はどんな感じ?
・税理士になれるって聞いたことあるけどホント?
こうした疑問に答えていきます。
私が国税専門官の方に直接聞いた内容を書いているので、安心できると思います。
本記事の内容
- 国税専門官とは
- 国税専門官の給料・年収・福利厚生
- 公務員試験との違い
- 合格後は資格の勉強が必要か否か
- 国税専門官の雰囲気・風土
記事を読み終えると、国税専門官のことがわかり受験するかどうか決められます。
国税専門官とは
国税専門官とは、国や地方が適切に運営するために必要な財源を確保する仕事になります。
主に税金の徴収やその指導勧告です。
専門性が高い仕事であるため国税専門官は大きく分けて3つの仕事があります。
そして担当する仕事によって呼び方が変わります。
それが以下の3つの国税専門官です。
- 国税調査官
- 国税徴収官
- 国税査察官
仕事に分けて説明していきます。
国税調査官
国税調査官の仕事は、一般の個人や自営業・企業を訪問して適正に税金が申告されているかを確認する仕事になります。
また、納税者の税金申告が正しくないと判断された場合、適正な申告をするように指導・勧告を行います。
国税徴収官
国税徴収官は、定められた期限までに納付されていない税金の解く族や滞納処分を行います。
税金を正しく収めさせるために働くため、強制的に操作ができるかなり強い権限を持っています。
国税査察官
国税査察官の仕事は、裁判官からの許可状を根拠に悪質と判断された脱税者に対して、操作・差押などの強制捜査を行います。
不正を発見した場合は、刑事罰を検察官に求めることができます。
有名なドラマで「マルサの女」などを見ていただくとより仕事内容がわかりますよ。
受験生誰もが気になる国税専門官の給料・年収・福利厚生
まずは給料・年収について、話していきます。
国税専門官を目指すうえで給料は、重要なポイントになってきますよね。
なんと初任給に関しては、公務員の中で給料がトップなんです。
その初任給の額は、大卒で250,560円(令和元年度 東京都特別区の場合)です。
国家総合職は約215,000円なので、公務員の中でもかなり高い位置にいることがわかると思います。
そして気になる年収は、およそ700万円前後になるので、他の公務員と比べても給料が高いですね。
公務員の中で給料がいい仕事につきたい人には、国税専門官はピッタリの仕事だと思います。
国税専門官も福利厚生は整っているの?
国税専門官も公務員だけあって福利厚生はとても充実しています。
国家公務員の共済連合があり、病院やホテル、スポーツクラブなど連合会が運営している施設を格安で利用することができます。
けがや病気になった時の保険給付や住宅手当、育児休業手当などかなり手厚いフォロー体制が整っています。
【超重要ポイント】国税専門官とほかの公務員試験との違い
国税専門官試験では、国家総合職や地方上級では課せられない特殊な教科が加わります。
国税専門官の試験では、絶対に解かなければならない教科なので、しっかり勉強することが必要になります。
その教科とは、「会計学」と「商法」です。
会計学は、企業活動の結果を貨幣係数に変換し、会計情報として表示する科目です。
簿記の知識があれば意外と簡単に解けてしまう教科になります。
商法は、商人のルールや会社についての取り決めなどを学ぶ教科です。
会社に関する細かいことが出題されますが2問しか出題されません。
そのため、捨てる人も多い科目になります。
会計学も商法も国税専門官の任用後にも使う知識となるため、出題されていますね。
この2教科の勉強も手を抜かずに行っていきましょう。
国税専門官必須の会計学の勉強方法や参考書が知りたい方はこちらを確認してください。
合格しても国税専門官の準備していないけどいいの?
「国税専門官になる人は特別な知識がいるんじゃないか」「簿記とか持っていないけど大丈夫かな」と思う人もいるでしょう。
でも安心してください。知識がなくても大丈夫です。
なぜなら入庁後に税務大学校に通い、国税専門官に必要な知識を身に着けることになるからです。
入庁後3か月間は、国税専門官に必要になる簿記や会計の知識を身に着けます。
そうして一人前に仕事ができるようになって、全国の税務署に配属されることになります。
だから、ほかの公務員のように何もわからない状態から仕事をはじめることはなく、勉強した後に即戦力として働けるんです。
なので、簿記や会計などの知識がなくても安心してください。
自分に合うかを確認!国税専門官の雰囲気・風土はどうなのか
公務員には、職種や省によって雰囲気がかなり違います。
雰囲気は働いていくうえで、とても重要になります。
なぜなら、一生涯その職場で働いていくことになるからです。
もしも雰囲気が合わない職場だったらどうなると思いますか?
答えは簡単、仕事をやめてしまう人が多いです。
合わない環境にいることは、ストレスになります。
仕事や私生活にも悪影響が出るので、雰囲気は事前に調べてから受験先を決めてください。
では、国税専門官の風土はどんなものなのでしょうか?
国税専門官は体育会系?
国税専門家の雰囲気は、一言でいえば体育会系の組織です。
合格している人の特徴やサークルを見てみると、警察官と併願や運動系のサークルの人が多くいます。
なので、元気がよくてアクティブな人が多いです。
運動部系の雰囲気が苦手な人は受験するかどうか考えて見てください。
働き続けると無条件で税理士の資格が取れる
国税専門官は長年勤めていると無条件で税理士の資格が取れます。
これが国税専門官になるための最大のメリットなのかもしれません。
なぜ国税専門家から税理士になるメリットは以下の点が挙げられます。
- 高収入が期待できる
- 信頼性がある
この2点があげられます。
ひとつずつ説明していきます。
高収入が期待できる
国税専門官から税理士になるときのメリット1つ目は高収入が期待できる点です。
国税専門官は、公務員のため基本的に給料が大きく変わることはありません
しかし、税理士になると給料面は大きく変化します。
税理士になると、1億円以上稼げる可能性もあるんです。
ここが公務員である国税専門官との違いですね。
信頼性がある
国税専門官から税理士になるときのメリット2つ目は信頼性があることです。
あなたが税理士を雇おうとするとき、どんな事務所を選ぶでしょうか?
設立数年の事務所?税理士の中では大手の会社?
私なら元国税専門官の人を雇おうと思います。
なぜかというと、国税専門官で培ったノウハウは専門性があり、幅広い知識を活用して間違いのない申告書等を作ってくれると思うからです。
しっかりとした書類を作成してくれたら、いろいろな手間もなくなるから頼まない手はありませんね。
国税専門官についてまとめ
- 国税専門官は税を徴収する仕事
- 給料はいい
- 福利厚生も充実
- 会計学や商法が必要になる
- 税に関する知識がなくても採用後、3か月の勉強で一人前になれる。
- 雰囲気は体育会系
- 国税専門官は税理士にクラスチェンジできる
国税専門官は国の財政を支える仕事になります。
それゆえ責任感が強い人が多く、クリーンなイメージが持たれています。
あなたも国の根本を支える国税専門官を目指してみてはいかがでしょうか?
きっとやりがいのある仕事です。
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