- 国家公務員では志望動機って重要なの?
- 正しい書き方と高評価のポイントは?
国家公務員試験の面接では志望動機が必ず聞かれる項目であり、どのようにするかで評価が大きく変わります。
実際の面接試験では、志望動機がよく出来ていた人が一次試験上位者を負かして、上位採用されいるケースが多いです。
国家公務員試験の志望動機について、定番の志望動機やどうやって決めるか、面接カードへの書き方の具体例を面接官に褒められた私が紹介します。
これを知りたい人に書いています
- 志望動機の作成方法
- 志望動機の重要性
- 国家公務員で外してはいけないポイント
- 失敗しない志望理由の決め方
- 他の受験者に勝つ志望動機の例文
記事を読み終えると、簡単に志望動機が浮かんでくるようになるので、ムダに悩むことはもうありません。
【国家総合職&一般職】志望動機の重要性
国家総合職や一般職などの国家公務員において、志望動機は面接試験や官庁訪問で1番重要と言っても過言ではありません。
志望動機はあなたの国家公務員に対する思いが全面に出るものになります。それは、採用された後に、どれぐらい仕事に熱意を持って取り組めるかを測る基準でもあります。
面接官が採用するときに、
他と考え方とやる気が違うぞ…。
と思わせることができるかで合否が変わります。
また、仕事についてどれほど調べてきているかがわかる部分です。なので、採用機関や採用省庁についての熱意も志望動機でわかってしまいます。
私は採用面接や官庁訪問でやる気を見せつけるために、志望動機の部分は1番時間をかけて仕上げています。そのおかげか、面接試験や官庁訪問では高い評価をいただくことができました。
明らかに合否に関わってくること部分であるため、志望動機は重要なものになります。
国家公務員の志望動機で見逃しNGポイント
志望動機を考えるうえで外すことのできないポイントがいくつかあります。
紹介するポイントを理解していないと、不合格になることもあるので気を付けてくださいね。
その意識するポイントは以下のものになります。
- 国家公務員でしかできないことをアピール
- 安定しているはアウト
- 自分の貢献度を必ず書く
この3点になります。それではなぜ意識しないといけないのか説明していきます。
国家公務員でしかできないことをアピール
志望動機は「なぜ国家公務員になりたいか」を書く部分です。この部分では、他の仕事(民間企業や地方自治体)でできることを書くことはNGです。
仮にどこでもできるような仕事を志望動機にしてみたとしましょう。そうすると面接官は、「これはウチの仕事である必要はあるか?」と思われて、
民間企業でもいいよね。
というような質問を貰うことになります。ここでしっかり返せるような回答を持っていれば、問題はありませんが、うまい返しがないと受かることは難しいです。
国家公務員が第一志望であっても、「採用する意味がない」と思われてしまいます。だからこそ、民間との差や地方公務員との差を意識した返しが必要です。
オンリーワンな仕事であることを説明できるような志望動機を準備しておきましょう。
安定しているはアウト
安定しているから公務員になりたい。
という理由は絶対にダメです。本音かもしれませんが、この理由は公務員として働きたい理由ではありません。
面接官は国家公務員として、一緒に働いていきたい人を採用したいと考えています。ヤル気がり、活躍できる人材を探す面接試験に、
安定しているから働きたいです!
という人がどう思いますか?
能力があるかはさておき、志は低いので一緒に働きたいとは思いませんよね。また、間違いなく「こいつ何も考えてないな」と思われてしまうでしょう。
そうでなくても目標も特にないため、面接の会話も広がることはありません。面接全体の印象が良くないものになってしまいます。
熱意も何も伝わらない理由である「安定しているから公務員になりたい」という理由はやめましょう。
自分の貢献度を必ず書く
志望動機では自分の「国家公務員になりたい」という想いだけを強くアピールするだけではいけません。
採用された結果、自分が組織にどう貢献できるかを明確に示す必要があります。
そして実際にその公務員で行っている業務に絡めてアピールすることも大切。「この業務に私はこうして役立つことができますよ。」というアピールが必要になります。
例【国家一般職(農水省)】
上では具体的な事例を挙げて農水省を決め打ちした回答で、自分の貢献と想いをアピールしています。その他の省庁や国家公務員ではこの部分を変えた文章で臨みましょう。
国家公務員で失敗しない志望理由の決め方
志望動機は正直な思いを書けばいい!
と思っている人は、ちょっと待ちましょう。確かに正直さも重要ですが、面接で良い評価をもらうための戦略も重要です。
話を盛っても良いので、自分がアピールしやすい志望動機を作り上げる努力してください。
私が実際に使用した志望動機を取り上げています。参考にしてみてください。
先輩や家族が公務員
先輩や家族が公務員だから公務員を目指すという理由は、かなりオーソドックスな理由になります。
身近な人が公務員であり、その働き方を実際に知っているので、憧れるのは当然の話。面接官側も膨らませることができないので、下手に突っ込まれたりしません。なので、比較的話しやすい理由の1つになります。
「大変さもわかっているけど、それでもなりたい」というやる気のアピールもできます。友人や先輩であれば、親族調べも無いのでウソエピソードでも問題なしです。
ただ、普通の志望動機に比べて、志望動機としてそこまで強い理由ではないという欠点があります。
「この仕事がやりたい!」というような明確な理由付けが小さいです。
なので、この理由はあくまで補足的な理由として使うことをオススメします。「公務員が楽な仕事じゃないことを知っていますよ。」というぐらいにしましょう。
実際に私は志望動機で面接をゴリ押そうと考えていたので、身内が公務員だからという方法は使いませんでした。
志望動機以外のところで他の人に絶対に負けないアピールを出来る人は、この志望動機でもいいと思います。
ですが他のエピソードが弱い人は、志望動機を他のものにすることをオススメします。
なお強いエピソードの作り方については、こちらを参考にしてください。
説明会に参加して
志望動機で説明会に参加して志望しましたという理由は、一般的でありますがとても良い理由です。
説明会に参加していることは、しっかり業務内容を知ったうえで志望しています。
内容を理解したうえで参加してくれているということで、入庁後のギャップが小さく、途中リタイアをすることも少ない。安心して採用することができます。
また、説明会に参加しているということで、意欲のアピールも可能です。時間を割いて参加しているので、少なくとも「なんとなく」で志望している人ではありません。
一定以上の関心があるということを判断できます。
加えて、「理解」と「意欲」の2点をアピールできる点も良いです。実際の面接は時間との戦いになります。
国家公務員試験の面接時間は、15分から長くても20分。その中で多くアピールするには、このようにコスパのいいアピールが有効です。
面接官も質問しやすくなるため、その後の面接で盛り上がることは確定の良い理由になります。
説明会に参加する利点や説明会では何をするべきか、こちらの記事に詳しく書いておきました。合格不合格に結構かかわってくるのでぜひ確認してみてください。
ドラマや映画を見て
ドラマや映画を見て志望したという理由は、みなさんどう思いますか?
真剣に決めてないじゃないか!
と思う人がほとんどかもしれません。
でも、その認識は間違っています!
ドラマや映画を見て志望したという理由は、高い評価がもらえます。なぜなら、業務内容を深く知って志望してくれていると思うからです。
ドラマや映画では、実際の業務内容を鮮明に反映して作られています。そこで描かれた仕事を見ているということは、就職後のイメージができているといっても過言ではありません。
そこで面接官は、
研究した上で志望してくれている!
と思うので、離職する可能性が低く熱意のある人物であると思います。
例えば「5年前にやっていたドラマを見てから、ずっとこの仕事に興味があると言ってくれた受験生」に対して面接官はどんな印象を抱くでしょう?
昔から考えているのか。
と好意的に感じることがほとんどです。
私も実際に国税専門官の試験では、「ドラマで仕事を見て」ことを志望動機にして話しました。
その時の面接官の感触は悪いものでなく、ドラマで取り上げられた業務内容で、かなり盛り上がりました。
私自身の経験を踏まえて「ドラマや映画を見た志望動機」をオススメします。
有名どころで構わないので、U-NEXTなどの動画配信サービスでの視聴をオススメします。勉強の息抜きもちょうどよく、公務員試験の参考にもなるドラマも多数あります。
実際に私が省庁の動きなどを理解することができた作品なども見れるので、短期間での視聴を考えてみても良いかもしれません。
大学時代の学部での勉強
大学時代の学部での勉強で興味を持って志望したという理由は、自分の強みを全面に活かせるため、アピールに向いている志望動機です。
「その分野を専攻していた」または「講義で学んた」という理由は、業務内容以前にその仕事に対して興味を持っているということになります。
国家公務員ではその道のプロとなるので、この専門分野で興味が出たということは、仕事を続ける上でのアドバンテージにあり、面接官も安心して採用できる理由になります。
また、0からではなく大学時代での知識があるので、採用後の仕事分野の背景や目的などを簡単に理解できる。
教える手間も省けるので、採用する側としてもかなり欲しい人材となります。
実際の面接でも業務内容と交えることができれば、高評価は間違いありません。
この時に気をつけるべき点が1点あります。
それは大学時代に学んだ内容を整理して、仕事との関連性を持たせた回答を瞬時に答えられるようにしておくことです。
面接官からは
どんな勉強から興味を持ったのか。
など質問されます。
その時に答えられないと勉強もしておらず、志望動機も弱い受験生とみなされるのでいい結果はもらえないでしょう。
そうならないように、学習した内容を整理して、仕事との関連性を持たせた回答を心がけてください。自分の専攻分野と絡めることができれば、より会話が弾むでしょう。
他の国家公務員受験者に勝つ志望動機の例文
書き方はわかった!
という方は多いと思います。私もそうであり、色々なサイトや専門本を読み漁っていました。
そんな人たちのために、上で紹介した理由を基に例文を作成しました。実際に私が国家公務員の面接試験で使った理由です。
参考にしてもらい、自分だけの志望動機を作り上げてください。
家族や先輩が公務員
例【国家一般職】
ここでは実際に働く姿を見て、どう感じた、なぜ働きたいと思ったかを意識してください。希望する仕事が親の仕事と合致していれば、そこをピックアップして書くとより高評価を得られます。
説明会に参加して
例【国家総合職】
後は質問・やり取りの中で、説明会に参加した時に聞いた話や具体的にどの内容の仕事がしたいかを明確にすることができれば、より良い評価を貰えます。
ドラマや映画を見て
【国税専門官】
ドラマや映画でどのような仕事を見て、それをどう感じたのか。特にどのような仕事に就きたいと志望するのかを書いてください。
具体的な仕事の話が出すことで、盛り上がることは確実です。
大学時代の学部での勉強
国家一般職
自身の専攻分野と合わせて説明するとより信憑性が高まり、面接官と話が弾みやすくなります。
ただ、ここで注意したいのが、専門性を持たせすぎないこと。相手がその政策の担当だった場合、めちゃくちゃに詰められます。しっかりと知識をつけたうえで、アピールするようにしてください。
以上が4つの決め方を使った具体的な例文です。
この例文を骨組みにして、あとは自分の根元にある理由を肉付けしていけばいい志望動機が完成します。
国家公務員の志望動機の解説まとめ
- 志望動機が決まらない受験生は多いが言葉にならないだけ
- 合否に直接関わる志望動機は重要
- 志望動機作成時のポイントは3点
- 志望動機には4つの王道パターンがある
- 4つのパターンを自分流に
志望動機は面接試験の中でも重要な項目になります。
志望動機を制する者は面接を制するといっても過言ではありません。
あなたもしっかりとした理由を作り上げて、合格しましょう!
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