・公務員試験の平均的な勉強時間は?
・国家総合職に合格するための勉強時間は?
こうした疑問に答えていきます。
国家総合職に現役合格した筆者の体験を交えた勉強時間の話をしていきますので、勉強のイメージが掴めます。
本記事の内容
- 公務員試験合格に必要な勉強時間【大学生・社会人】
- 私が国家総合職に合格した勉強スケジュール【時間・期間】
この記事を読み終えると、筆者の国家総合職合格の勉強時間がわかり、指標を立てることができるようになります。
この記事を書いている人
元公務員ターナーの自己紹介
高学歴、法学部出身というわけではありませんが、大学2年の時から資格を取得しつつ、公務員の勉強を開始。
結果=国家公務員総合職に現役で合格。
他にも(一般職・国税専門官・県庁・市役所)などにも内定しているので、公務員志望者の不安や疑問点を解消します。
— 知識図書館(公務員試験・資格ブログ) (@TandH_blog) November 7, 2020
公務員試験合格に必要な勉強時間【大学生・社会人】
一般的に公務員試験に合格するために必要な時間は、1000〜1500時間と言われています。
この時間は1日に4時間勉強すると、約7ヶ月〜1年。1日に8時間勉強すると、約4ヶ月〜半年かかるという計算になります。
なぜこんなにかかるかと言えば、公務員試験は国家試験の中でも上位の難しさを誇るためです。
東大・京大生が受験する国家総合職や、旧帝大が受ける地方公務員の総合職である地方上級などの職業務ですね。
でもこれは大学生と社会人、国家公務員から地方公務員まで全ての試験を含んだものです。
そのため、あまり正確なデータではないということを頭の中に入れておいてください。
そのことを踏まえて、大学生の場合と社会人の公務員試験を受ける勉強時間・期間について少し話していこうと思います。
大学生の場合
大学生の場合は、平均的な公務員の勉強時間・期間を下回る可能性が高くなります。
その理由として、大学生は時間が取りやすく、脳が比較的若い傾向にあるからです。
大学生の多くは、公務員試験の半年前から1年前に勉強をはじめます。
時期的には、大学3年の秋季講義あたりですかね。
この時期の大学生って、しっかり単位を取っていれば結構暇じゃないですか?
私の体感だと、週に3日大学に行けば良かったと記憶しています。
残りの4日は、集中して勉強することができる。
つまり勉強時間も取れるし、連続して勉強できるため記憶に残りやすいんです。
勉強効率も上がるので、勉強時間・期間が短縮できることになります。
私の知っている限りだと、地方上級・市役所レベルの試験なら600時間で合格できた人がいました。
しかも、この600時間での合格は一人だけではありません。
同期や後輩の内10〜20人ぐらいの人は、少ない勉強時間で合格していました。
1000〜1500時間に比べると、だいぶ少ないですよね?
効率よく勉強すれば、一次の筆記試験は600時間で合格できてしまいます。
社会人の場合
社会人の場合は大学生と違い、逆に勉強時間・期間が長くなる傾向にあります。
なぜなら、社会人は仕事をしながら勉強しなければならないためです。
働いてみないとわからないと思いますが、社会人の自由時間は少ないです。
平日だと4時間程度といったところでしょうか。
平日4時間、休日に10時間勉強したとして上で説明したように、約1年間かかります。
働きながらの1年間勉強するのはかなり厳しいです。
仕事をして集中力が途切れている状態で、勉強するわけですから。
記憶力も低下しているため、覚えることも困難になります。
そのため一般的に、初学者の人が公務員試験に合格する期間は2年ほどかかるそうです。
そんな人のために、逆の話を一つしておきます。
以前、私の友人の先輩で中途採用の人に「どれぐらい勉強や対策して公務員になりましたか?」と聞いたことがあったそうです。
そうしたらその中途採用の人は、「勉強なんて一ミリもしてない」と言ったそうです。
地頭がいいかと言えば、そうでもなく学生だったのも10年ほど前だということ。
間違いなく知識は失っているはずなのに、受かっていたんですね。
私の先輩のように、ほぼ運で受かってしまう人も何人かはいます。
公務員試験はタダなので、一回受けてみるのもアリですよ。
私が国家総合職に合格した勉強スケジュール【時間・期間】
上では一般的に言われている総合的な勉強時間を説明しました。
でも、一般的な勉強時間を知っても、あんまり感覚が掴めなくないですか?
私が大学生の時もいろいろ調べましたが、全然参考にならなかった覚えがあります。
なのでここからは、ギリFラン大学の学生がどれぐらい勉強すれば、国家総合職に最終合格できるのか一定の期間に分けて説明します。
まず前提として私は、2年間勉強してきたことを念頭に置いておいてくださいね。
大学2年生時
正直、公務員になるかどうかも迷っていたので、まずは行政書士試験の勉強を始めました。
この時は問題を試験直前まで解かずに、理論だけを必死に覚えていました。
ですが、今考えるとあまり勉強していませんでした。
行政書士試験半年前の勉強スケジュール
17:00大学終了
19:00勉強開始
21:00勉強終了
ざっくり説明すると、こんな感じのスケジュールでした。
見ると分かりますが全然やっていませんでしたね。笑
試験1ヶ月前に入ると、日に6時間ぐらい勉強しましたが、結局追い付かず行政書士試験は惨敗してしまいました。
しかし、この時点で憲法・民法・行政法の基本的な部分を学んでいたため、本格的に勉強した時は、スルスル頭に入ってきました。
では次に、大学3年生になってからの勉強スケジュールを紹介していきますね。
大学3年性(4月〜7月編)
9:00〜16:00 大学
18:00〜22:00 専門科目の勉強(憲法・民法・行政法・経済原論)、数的処理の勉強
23:00〜フリータイム
大学が普通にある時は、こんな感じで勉強していました。
1日で平均して4時間程度ですね。土日は6〜7時間していました。
正直この時期がかなりキツかったのを覚えています。
全然勉強できる体ができていませんでしたから、、、。
集中力・記憶力ともに作りながらの勉強は大変でした。
では次は夏休み編へ
大学3年生のスケジュール(8〜9月編)
夏休みは基本的に講義がないため、すごく勉強できました。
9:00〜17:00大学で勉強(憲法・民法・行政法・経済原論・刑法)、数的処理の勉強
19:00〜21:00家で勉強
21:00〜YouTube
大学が休みの夏休みの期間は、概ねこのようなスケジュールで勉強していました。
そう思う方もいるかもしれませんが、実際そんなに勉強してませんよ。
MAX勉強しても各教科1時間程度ですし、当然お昼休みの休憩などもありました。
1日の勉強時間としては、めちゃくちゃ勉強した日で8時間程度だったと思います。
夏休みの間は、アルバイトをしたりサークルをしていたり遊んだりしていたので、ここまで厳密には勉強していません。
次は秋季講義が始まった時期からです。
大学3年生の勉強スケジュール(10〜1月編)
秋季学期が始まった後の勉強スケジュールです。
9:00〜12:00大学の講義
14:00〜20:00大学の図書館で勉強
21:00〜YouTube
大学3年生の秋季学期は、大学の講義が一気に少なくなったので、平日の勉強時間がグッと増えました。
この時期には、サークル活動やアルバイトを引退して、公務員試験の勉強に本格的に打ち込むようになったのもこの時期です。
勉強をすればするほど、頭に入り勉強が楽しくなってきたんです。
そしてこの頃、憲法は国家総合職の問題でも解けないものはなくなっていました。
なのでこの後の勉強から憲法を外すのですが、あまりに勉強しなさすぎて2問ほどしか正解できなったんですね。
皆さんは、どんなに得意な教科でも少しは勉強してください。
次は1番サボっていた2月の勉強スケジュールです。
大学3年生のスケジュール(2月編)
私が1番サボっていた2月のスケジュールを紹介します。
ここからはどんな勉強を具体的にしていたのか、時間を細かくしてみていきます。
9:00図書館に到着
9:15〜12:00民法・行政法
13:00〜17:00ミクロ・マクロ・数的・一般教養(各1時間)
18:00帰宅
18:00〜寝るまでYouTube
この間に昼飯や休憩を挟んでいるので、実際の勉強時間は4〜5時間ほどだったと思います。
しかも、勉強が嫌すぎて映画を見に行ったり、カラオケに行ったりしていました💧
本試験が迫っている中で、ヤル気がなくなってしまったんですね。
そのせいか、模試の点数が過去最低点でした。
やはり勉強時間・質が直接点数に影響があることがわかります。
模試の点数を受けて、3月からは心を入れ替えて勉強しはじめました。
私の公務員勉強スケジュール(3〜4月編)
2月のひどい勉強を受けて、試験直前期の私の勉強は以下のようになりました。
9:00〜12:00民法、行政法、経済原論、憲法
12:30〜17:00数的、文章理解
17:30〜21:00専門科目、教養、論文対策、面接対策
21:00〜帰宅、夕食、自由時間
1日に10〜11時間勉強していたので、模試の点数も飛躍的にアップしたのを覚えています。
国家総合職では二次試験で論文が、国家専門職や裁判所事務官では一次試験で法律の論文が出題されるため、ここからはより力を入れて論文対策を強化。
また面接試験も意識しはじめて、面接カードの改良や友達や先輩との面接対策も行いました。
焦りもかなりありましたが、毎日「時間が足りない」と思うほど、集中して勉強ができていました。
最後は大詰め、5〜6月の勉強スケジュールになります。
大学4年生のスケジュール(5〜6月編)
最後の追い込み時期です。
この時のスケジュールは、主にこのような感じになっていました。
9:00〜12:00 民法、行政法、経済原論、憲法の苦手問題のみ復習
12:30〜17:00 数的処理、文書理解、一般教養
17:30〜22:00 専門科目(試験に応じた科目)一般教養、論文対策、面接対策
この時期は一般教養にかなり力を入れて勉強していました。
やはりFランクに近い大学なので、一般教養が全然足りなかったんですよね。
専門科目はほぼ完璧な形になっていたので、ゴリゴリ教養に力を入れていました。
そのおかげか国家総合職の一次試験では、専門科目で8割越えの高得点と一般教養もそこそこの点数が取れていたので、一次試験を突破することができました。
皆さんも本試験前は、少しの期間なので自分を追い込んで知識を高めていきましょう!
Fランク大学生が独学で国家総合職に合格する時間
ここまでみていただいて、実際どれぐらい勉強したんだと思います。
私が国家総合職の一次試験に合格するために要した時間は
大学2年生:160時間
大学3年生:2090時間
大学4年生:350時間
合計:2600時間
多少の誤差はあると思いますが、概ねこれぐらいの時間をかければ、国家総合職に合格できました。
専門科目の知識0、教養科目もセンター試験でMAX6割の点数(地理のみ)の人間でも国家総合職の一次試験に合格できます!
これだけ勉強すれば、国家総合職だけでなく国家一般職・専門職や地方上級などの他の公務員試験も絶対に合格できますよ。
正直ここまで勉強しなくても、国家総合職試験以外には合格できますのでそんなに構えなくても大丈夫です。
公務員試験合格に必要な勉強時間まとめ
- 一般的な合格時間は1000〜1500時間
- Fラン学生が国家総合職に合格するための時間は2600時間
勉強時間は一種の指標であり、完全にこの時間勉強をすれば、合格するというものだけではありません。
なので、あまり当てにせず満足いくまで勉強しましょう。
諦めなければ絶対に合格できます!
人気記事 公務員試験が不安なきみへ!落ちた時の保険になる民間就活サイト5選