- 文系だけどミクロ経済学って解けるようになるの?
- 最初に何から勉強するべきか全くわからない…
「ミクロ経済学って数学みたいで意味がわからない…。」「テキストを見てもわからないけど何かやるべきことがあるのか?」と高校でも触れたこともない教科なので、取っ掛かりもわからない人も多いと思います。
ミクロ経済学は数学色の強い教科であり、ある程度の準備をせずにいきなり勉強をはじめても絶対に失敗するという事実があります。
しかし、しっかりとした工程を踏んでから勉強をはじめればしっかり得点源にできる教科です。実際に私は国家一般職や地方上級のミクロ経済学で満点を取って試験に合格しています。
そこで本記事は、文系の初学者でもミクロ経済学で高得点を狙える勉強方法を紹介しています。
こんな人にオススメ!
- ミクロ経済学をはじめて学ぶ人
- 苦手で捨てようと思っている人
- 文系の人
この記事を読めば、苦手でミクロを諦めた人であっても、あっという間に得点源にすることができることを保証します。
公務員試験のミクロ経済学とは
公務員試験のミクロ経済学とは、家計や企業レベルの行動や判断がどのような流れでされるかを調べる学問になります。
国単位の広いものではなく、一個人などを対象をした狭いレベルの話を扱うものですね。
ミクロ経済学は試験中で専門試験に分類され、多くの問題が出題されるので、手を抜くことはできません。
今回はそんな難しいミクロ経済学を理解できるようになる勉強法を紹介していきます。
もっとミクロ経済学の基本的な情報や出題範囲、ミクロ解くコツなどは≪公務員試験のミクロ経済学の知っておくべき知識を全て紹介【まとめ】≫でまとめています。
勉強を開始する前に見ると、自分に本当に必要な教科なのかもわかりますよ。
文系でも公務員試験で高得点が取れるミクロ経済学の勉強方法
コツを理解して参考書を揃えたら、いよいよ勉強方法の説明をしていきます。文系だった私が、ミクロ経済学をラクラク解けるようになった勉強方法です。
その勉強方法は、5ステップに分かれています。
- 微分と指数関数・対数関数を理解する
- ミクロ特有の記号と専門用語の意味を理解する
- グラフの読み方と数式の意味を理解する
- グラフや数式を書けるようにする
- 過去問を解いて知識の完全な定着をさせる
なお、テキストや問題集を使う場合も5ステップで勉強していきます。
本試験まで使えて理解しやすい参考書を≪公務員試験ミクロ経済学を短時間攻略できる参考書10冊を厳選して紹介≫にまとめました。
勉強方法を見る前に自分に合った参考書は検討することをオススメしますので、判断材料の1つとして活用ください。
さて具体的に何をどう勉強していくのか詳しく説明していきます。
①微分と指数関数・対数関数を理解する
ミクロ経済学を実際に勉強し始める前に、まずは数Ⅱの微分と指数関数・対数関数を理解しておきましょう。
なぜ理解しておかなければいけないかというと、ミクロ経済学は全編を通して数Ⅱの知識を使っていくからです。
ミクロ経済学は理論の問題も出題されますが、それよりも数字を使った問題が多数出題されます。その出題される問題の全てに、数学Ⅱの微分と指数関数・対数関数の知識必要になるんです。
だから微分と指数関数・対数関数を理解しないと、勉強の段階にも入れないため最初に思い出す必要があります。
ちなみに微分と指数関数・対数関数は以下のものです。
微分
y=x2
=2x
指数関数
y=ax
対数関数
23 = log28
これが理解できる知識を持っていれば、大体の問題が解けるようになります。
最低ラインですので必ず覚えておきましょう。
第一ステップの勉強方法
第一ステップの勉強方法は、微分と指数関数・対数関数を解くことです。
何度も解いていけば、考えることもなく反射で式を書き上げて解けるようになります。
どこまでやるかのラインとしては、何も見ずに微分・指数関数・対数関数が解ければ第一ステップ完了です。
この段階では早さを求めません。第五ステップでめちゃくちゃ解く予定なので、遅くても全然問題はありません。
最低限として何も見ずに解けるようになればokです。
②ミクロ特有の記号と専門用語の意味を理解する
第二ステップでは、ミクロ経済学で使われている記号の意味を理解していきましょう。
どうしてこの段階で記号と専門用語の意味を理解するのかというと、記号を最低限理解していないと勉強が進まないからです。
専門用語は誰でもわかるとおり重要なことはわかりますが、記号がなぜ重要なのかわからないと思います。
記号が重要な理由は、ミクロ経済学では様々な式を使って問題を解いていくからです。
その式は具体的な数字は入りますが、記号で構築されています。
具体的な例としてGDPを挙げるとすると
Y=C+G+I+(X-M)
(Y=GDP)(C=消費)(X=財・サービスの輸出)(M=財・サービスの輸入)(G=政府支出)(I=投資)
という式でGDPを求めることができます。後は式に与えられた数字をはめていけばGDPが求められるというわけです。
これは記号の意味がわかっていないと、式の理解ができませんよね。さらに覚えるのに時間が掛かりますし、まず記憶に残りません。
だからこそ早い段階で記号を覚える必要があるんです。
第二ステップの勉強方法
第二ステップでの勉強方法は、記号の音読になります。
音読は実際に目で見て、口に出して、耳で聞くためかなり記憶に残りやすい勉強方法です。瞬間的に多くのことを覚えられると論文でも実証されており効果も実証されています。
しかし、音読をただ盲目的にやっていればいいわけではありません。
明確に覚えること、意味を理解することを意識して音読を行ってください。それだけで記憶への定着率は大きく変化します。
専門用語は可能な限りすべて覚え、記号については最低限以下のものを覚えましょう。
Y=GDP
C=消費
X=財・サービスの輸出
M=財・サービスの輸入
G=政府支出
I=投資
U=効用関数
K=資本ストック
L=労働力
P=物価水準
W=賃金
これだけは最低限覚えましょう。そうすればサクサク勉強を進めることができます。
ここでは紹介していない記号もありますが、それはおいおい覚えていけばokです。
余談ですが、今回の第二ステップで覚えるべき記号については、少ないため音読と同時に書き写すのも効果的になります。
しかし、専門用語についてはかなり数が多いため音読でじっくり覚えていきましょう。
③グラフの読み方と式の意味を理解する
第三ステップでは、グラフの読み方と式の意味を理解しましょう。
なぜなら、式とグラフはミクロを理解するうえでも、問題を解くうえでも必要になるからです。
上でも軽く話しましたが、ミクロ経済学は数学的考えが必要なる教科になります。
それを解くためにも公式が重要であることは言うまでもありませんよね。
じゃあ、グラフは要らなくない?と思いませんか。
実はこのグラフがめちゃくちゃ大事なんです。
グラフの意味を理解するかしないかで、勉強の楽さ、問題の正答率が大きく変化します。
もちろんグラフがなくてもわかる人はそれでもいいです。
でもそんな人は一握り。簡単に理解しミスしないためにもグラフは覚えたほうがいいんです。
実際に私もグラフを書いて問題を解いていました。
グラフを書くことで、どの点を対象にしているのか、グラフの傾きは何なのか目でわかるため頭をそこまで使いませんでした。
しかもグラフを見れば、自分の答えが正しいか見直すこともできるのでいいことしかありません。
だからこそグラフは書く必要があるんです。
第三ステップの勉強方法
式に関しては第二ステップの用語と合わせて覚え、グラフに関してはテーマごとの決まった形と様々な点を意識しましょう。
ここでは書けるようになる必要はなく、なんとなくでいいので覚えることを意識して下さい。
用語に関しては音読で、グラフに関しては軽く書いてみるとより頭に入りやすくなると思います。
④グラフや式を書けるようにする
第四ステップでは、グラフや式を書けるようにしましょう。
これをしていないと、本当の意味でミクロ経済学を理解しているとは言えないからです。
試験本番で問題を解く際に、必ずグラフや式は使うことになります。
ここで数式やグラフを見て覚えている人が本番どれぐらい解けると思いますか?
答えは3割ぐらいでしょう。
皆さんも大学受験やテストの時「数学の数式は覚えたけど解き方がわからない…。」となったことはありませんか?
私はあります。
なぜこれが起きるかというと、形で覚えているだけであり解く順序まで記憶していないからです。
解く順序まで覚えていないと、当然試験で点数なんて取れるわけありません。
だからこそ、グラフや式を書けるようにする必要があるんです。
第四ステップの勉強方法
第四ステップでは、テキストや問題集を見ながら式とグラフが、どのように構成されているか書き写すことになります。
私はよく音読がいいと言いますが、それは法律科目等の暗記の部分についてです。
数学色の強いミクロ経済学については、絶対文字で書いて解いて覚える方がいいでしょう。
書いて解いた方が多くの刺激を受けるため必ず記憶に残ります。
テキストでは式の型と記号の使い方、グラフの書き方と何を表しているのかを書けるようにしましょう。
問題集では答えを見ながらで構わないので、解けるまでの一連の流れを一問でもいいので暗記してください。
そうすれば、問題を必ず解くことができます。
⑤過去問を解いて知識の完全な定着をさせる
最後の第五ステップは、過去問を解いて完全な知識の定着をさせることになります。
この工程は公務員試験が終わるまで、続けるようにしましょう。
なぜなら過去問をどれだけ解いたかで、本試験での点数に大きな差が生まれるからです。
これは周知の事実だとは思いますが、公務員試験に出題される問題は過去問から構成されています。5年前に出た問題や10年前に出た問題が出題されることはよくあります。
なので単純な話、過去問を解けば本試験のカンニングができてしまうんですね。
『そんなの嘘だろ!』と思う方もいるかもしれませんがこれが本当なんです。
実際に私は国家総合職や地方上級など幅広い試験を受けてきましたが、どの試験でも過去問とほぼ同じ問題が出題されていました。
中には4割ぐらい見たことある問題で、驚いた試験もあります。このようなこともあり得るので過去問で対策することは重要なんです。
また、人は問題を解いて知識を完全定着させて、それを使いこなせます。
よく理論だけ覚えて得意になっている人がいますがそれはダメ、実際に使えてこそ生きた知識と言えるんです。
点数が入らなければ意味がありません。
点数をとって合格するためにも、過去問を多く解いて知識を完全に使える状態にしましょう。
第五ステップの勉強方法
第五ステップの勉強方法は、問題と答えを覚えるぐらい解くことになります。
そうすることで数字や言葉が少し変わったような問題なら、ノータイムで解けるようになります。
ここでのコツは焦らずに自分の間違いを確認すること。
数をこなしていても、適当に流しているだけでは意味なんてありません。
それよりは間違いはどこなのか、正解の選択肢を選べても判断基準は合っているのかなど、慎重に確認していく方がよほどタメになります。
解けたからok、解けなかったから×ではなく、答えを導き出した根拠をしっかり持った勉強方法を心がけましょう。
ミクロ経済学の勉強法まとめ
- ミクロ経済学は民間や家族単位で考える小さな経済学を学ぶもの
- 5ステップで完全攻略
ミクロ経済学は数学的な考え方が必要になるものであり、苦手な人が多い教科になります。
それは裏を返せば得意でなくても解けるようになると大きなプラス。得点源にするためにも必ず勉強しておきましょう。
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