- 簿記3級の勉強法ってどんなの?
- 正しい手順とかあるの?
「簿記の勉強はじめてだけどどうやるんだろう?」「挫折しないやり方を教えてほしい…。」などどういった勉強をしていけばいいのかわからない人が多いと思います。
簿記3級の勉強法については、表面的なことばかり書いてあり本当に知りたいことが書いていないことが多々あります。
実際に私も簿記試験の時、勉強法を調べましたが「問題集を解け」「テキストを読め」とか敷かなくて絶望していました。
そこで本記事は、簿記3級を独学で受かった私が表面的なことではなく、本当に受かる勉強法を紹介しています。
こんな人にオススメ!
- 簿記3級の勉強法を知りたい人
- これから勉強をはじめようと考えている人
この記事を読めば、簿記3級を独学で受かった人の勉強法知ることができ、自分の勉強方針を決めることができます。
簿記3級勉強前にやるべきこと
簿記3級の勉強をはじめる前には準備を行いましょう。
最近の簿記3級は試験の形が変わったり、勉強の方針を決めるうえでもいくつかの選択肢が用意されています。
この選択を慎重に行わず適当に決めてしまうと、お金や時間がムダになってしまいます。
資格を取るのにムダなことは、皆さんしたくありませんよね。
なので以下の3つのことについては先に決めておきましょう。
- 筆記試験かネット試験を選択
- 独学か講座を使うのか
- 参考書を選ぶ
なぜ先に決める必要があるのか詳しく説明していきます。
①筆記試験かネット試験を選択
最初は筆記試験を受けるかネット試験を受けるかを決めていきましょう。
これを最初に決めないと、学習の指針が定まりません。
学習範囲は変わりませんが、筆記試験とネット試験では試験の形式がまったく違います。
筆記試験は皆さんが想像しているとおり、書いて解いていく試験になりますが、ネット試験は紙に書く試験ではありません。
ネット試験ではパソコンで問題を解くことになるので、その練習も必要になるんです。
よく見切り発車で学習をはじめる人がいますが、それはNG。適当にはじめてしまうと、最終的に時間が足りなくなることが多くなります。
時間が足りないと取れる試験も取れなくなる。
それを避けるためにも、筆記試験かネット試験かは先に選択しておきましょう。
②独学か講座を使うのか
次は独学か講座を使うのかを決めていきましょう。
どちらを選択するかで、この先どのような勉強をしていくのか決めることになります。
これは自分で決めるしかありません。
一般的には、独学は安いけれども受かりにくい、講座は高いけど受かりやすいと言われています。
独学だと教材代だけしかかからないので5,000円程度、講座だと30,000円ほどかかります。
そして学習する時間は、独学だと150〜200時間程度、独学だと100〜150時間ぐらいです。
時間を取るか、お金を取るか悩みどころだと思います。
しかし、最近は3,000円ほどで講義を受けることができるものもあるため、じっくり考えて決めて欲しいです。
「格安で評判の良い講座を知りたい!」という人は≪最新2021年度版!簿記3級おすすめの通信講座7つを5項目で評価≫の記事を参考にしてみてください。
値段や各種サービス、評判がわかるため自分にピッタリのものが発見できるはずです。
③参考書を選ぶ
ここは講座を選ばずに独学でやっていこうと考えている人の項目になります。
講座を選択されている場合、参考書は配られますので購入する必要はありません。
しかし独学で行うのであれば、ここはしっかり時間をかけて選ぶようにしましょう。
なぜならば、独学ではここで選ぶ参考書が試験の合否を左右することになるからです。
自分で学習する場合、誰も教えてくれる人はいません。
効率よく学ぶことも難しいですし、学んだ物が間違っているかどうかを判断することも難しいです。
そんな中でいい加減で間違いの書いてある本を購入してしまったら、どうなるでしょうか?
おそらく間違いに気づかないまま、試験に臨んでしまうでしょう。
受かればそれでいいですが、落ちてしまう方が多いと思います。
また、仮に受かったとしても間違った知識なので、社会に出た後で通用するとは思えません。
試験に受かるためにも、仕事で使えるものにするためにも、良い参考書を選ぶことは必須になるんです。
「良い参考書ってどんなものなんだろう?」と考えている人も多いと思います。
そこで以下の記事で試験に受かった人の参考書を紹介していますので、ご覧ください。
受かるための細かい簿記3級の勉強方法
上での準備が一通り終わったら、ここから本題の勉強方法に入っていきます。
簡単にまとめると5ステップで終わりです。
以下の方法で勉強することで、必ず実力をつけることができます。
- 用語を覚える
- 仕分を攻略
- 勘定記入をできるようする
- ④精算表の整理
- 問題集や模試で総仕上げ
①~④はテキスト、⑤のみ問題集を使う勉強法になります。
具体的に行うべきことを下で詳しく説明していきます。
①用語を覚える
最初のステップは、簿記の基本的な用語を覚えることになります。
なぜこれを一番に行うかというと、用語を知らなければ何も理解することもできないからです。
簿記には普通に生きていると、知らないような単語がよく出てきます。
例えば、「貸方」「借方」「貸借対照表」「損益計算書」「財務諸表」などが該当します。
あなたはこれらすべてを完璧に理解して、説明することができますか?
おそらく、できないのではないでしょうか。
実際、私も最初はそうでした。なので、慌てる必要はありません。
これから覚えていきましょう。
上記の用語は、簿記の知識の中でも最も簡単で重要なものになります。
覚えていないと問題を解くこともできません。
だからテキストを理解し、問題を解くためにも用語を一番に覚える必要があるんです。
なお、ここに関してはコツなどはありません。
ひたすら暗記!根気よく覚えるようにしましょう。
②仕訳を攻略
第二ステップは仕訳を攻略しましょう。
仕訳は簿記3級の中でも、特に理解しやすく点を稼ぐためには最適な問題になります。
逆にこの仕訳で得点が取れなかったら、ほぼ不合格になると考えてもおかしくありません。
仕訳の配点は45点になります。絶対落とすことのないように!
勉強法としては、対比を使うことで脳裏に刻んでいく方法です。
「資産=負債+純資産」、「収益=費用」と対比させて覚えていきます。
加えて「増加」「減少」の感覚を養うことも忘れないようにしましょう。
増加と減少を間違えると、後で矯正するのは大変です。覚えるときは間違えないようにしてください。
ざっくりとどんな感じになるのかまとめてみますと以下のとおりです。
資産:増加で「借方」、減少で「貸方」
負債: 増加で「貸方」、減少で「借方」
純資産: 増加で「貸方」、減少で「借方」
収益: 増加で「貸方」、減少で「借方」
費用: 増加で「借方」、減少で「貸方」
さらにワンポイントとして、例外はありますが「〇〇費は費用」というように費用については後ろに「費」がつくと覚えてもいいと思います。
ここは基本中の基本であり、ここから発展させて問題が作られていくので、しっかりと覚えておきましょう。
③勘定記入をできるようする
第三ステップは、勘定記入をできるようにしましょう。
上記で仕訳を理解できたら、それを基に勘定記入をしていくことになります。
勘定科目が貸方と借方のどちらになるかを見極め、それと対になるものを見つけ出し記入する。
これができれば、簿記3級は半分以上攻略できたといっても過言ではないでしょう。
それほど勘定科目の理解は大切です。
第三ステップの勉強法も、基本的には暗記になります。
しかし、普通の暗記とは違い、一気に覚える必要はありません。テキストや問題集を使いながら、徐々に覚えていきましょう。
ここはかなり多くのものを覚える必要があるため、焦らずなくても大丈夫。慣れれば感覚でわかるようになっていきます。
もし感覚でわからなければ演習不足です。
表面的なことを覚えたら、後は演習あるのみになります。
④ 精算表の整理ができるようにする
第四ステップは精算表の攻略になります。
精算表の中でも特に、貸借対照表と損益計算書を重点的に解けるようにしましょう。
簿記3級の試験では、貸借対照表と損益計算書を整理する問題が多く出ます。
なんなら第三問目は、そのまま貸借対照表と損益計算書を作り上げることが問題となることも。
つまりこの2つを解けるようにすれば、他の問題でも応用ができるため、一気に合格に近づくことができます。
ここでの勉強法としては、噛み砕いて理解する練習をすることです。
多くの場合、精算表は文章問題で出題されます。
簿記の勉強だと数字だけ見ている人が多いため、文章問題だと難易度が大きく上がり、解ける人が少なくなってしまうんです。
これを避けるために、文章を噛み砕き理解するための練習が必要になります。
何も頭の中で解く必要はありません。
図や表を用いたり、アンダーライン等で目印を付けることも効果的です。
自分の得意な方法を見つけて、簡単に理解して解けるようにしましょう。
⑤問題集や模試で総仕上げ
最後は問題集や模試を使って総仕上げすることになります。
この理由は皆さんお分かりのとおり、知識を脳に叩き込むことです。
アウトプットできる力を付けなければ、本試験なんて解けるわけありません。
インプットは前段階。定着したものを活用できるようにしてください。
ここでの勉強法はひたすら解くだけなので、コツを紹介しようと思います。
コツとしては以下のような手順で解いていくことになります。
- 答えを見ながら解く
- 答えを見ずに解く
- 答えを見ずに理論的に工程を説明できるようにする
この手順を踏めれば、おそらく完全に知識が定着するでしょう。
実際私は、簿記の試験や公務員の試験でも同じようにやっていました。
そして見事、簿記でも公務員でも合格しています。
完璧にするには何回も解く必要がありますが、根気強く問題集を回していきましょう。
勉強上での注意点
最後に注意を一点だけ。
問題集は最後にやるのではなく、単元の合間ごとにやりましょう。
なぜなら一通り覚えてから問題集に取り組むと、大抵の人は学んだ内容を忘れているからです。
人は記憶を長い間留めておくことはできません。
エビングハウスの忘却曲線というもので、科学的に証明もされています。
この曲線では仮に30日その範囲を勉強しないと、80%内容を忘れてしまうと証明されています。
つまり時間が経てば経つほど、勉強した意味がなくなってしまうんです。
これを避けるために、テキストの単元ごとに問題集を解く必要があります。
知識は早く復習したほうが身につくのも早いので、問題集は最後にやるのではなく必ず合間合間にやりましょう。
簿記3級勉強法まとめ
- 事前準備は済ませてから勉強開始
- 5ステップで勉強終了
勉強は何もひたすらに解けばいいというわけではありません。
自分に知識を刷り込むために、なにをするのかを考えるようにしましょう。
私の方法は長い間学んで見つけた方法であり、万人に受け入れられるとは思いません。
自分でこれといったものがあれば、そちらの方法を試してみるといいでしょう。