- 簿記3級のネット試験の難易度って?
- まずネット試験ってどんな試験なの?
「簿記3級のネット試験って簡単?難しい?」「ネット試験だと質が落ちるって聞いたけどホントかな?」と簿記3級をネット試験で受けようと思っている人が不安に思うことも多いと思います。
実際にネット試験で受けようとする人の8割はこのような疑問を抱えています。
事実、私の後輩もネット試験で受験した際に疑問が尽きず最後までいろいろ調べていました。
そこで本記事は、簿記3級のネット試験の難しいのかどうか、資格として使えるかどうかなどを紹介しています。
こんな人にオススメ!
- 簿記をネット試験で受けようとする人
- 簿記3級を就活で使おうとしている人
記事を読めば、簿記3級におけるネット試験の難しさがわかり、自身がネット試験で受けようかどうか決めることができます。
簿記3級のネット試験方式とは
ネット試験方式(CBT)とは、2020年から導入された筆記試験とは別の種類の簿記試験になります。
特徴としては、パソコンを用いて解答をしていくことです。
パソコンを用いるため、ペンを使って解答用紙に記入することはありません。
電卓だけ持って試験会場に実際に行き、その場で試験を受ければ即日結果がわかります。
かなり簡単に受けられるようになったわけです。
形式としては「※CBT多岐選択式+記述式3問以内」を解くという形式になっています。※Computer Based Testingの略称で、PCを用いた試験方式
「CBT多岐選択式+記述式3問以内」を解答時間60分の間に解き、総合7割を取れれば合格となる試験になります。
大きく会場受験と違うところはありませんが、これがネット試験の概要になります。
簿記3級のネット試験は本当に難しいのか?
よく巷では「ネット試験は難しい」と言われることが多くあります。
本当のところはどうなのでしょうか?実際に筆記試験とネット試験の両方を受けたことがある人5人に話を聞いてみました。
その結果、ネット試験のほうが簡単に感じたという人が4人いました。
なお、その4人はネット試験で資格取得しています。
ではなぜ、受かった4人はネット試験のほうが簡単だと言ったのでしょうか?
ネット試験が簡単な理由を4人に聞いたところ以下の点が挙げられました。
- 基礎的な問題が多い
- 数値が簡単
- 不合格でもすぐに再試験ができる
- プルダウン方式の問題が出題される
この4点が簡単にしている要因だそうです。
各要因についてどういうことか説明していきます。
基礎的な問題が多い
一つ目の簡単と言われている理由は、基礎的な問題が多くなっているということです。
簿記3級におけるネット試験の試験時間は、60分となっています。
60分という短い時間の中で、選択式+入力式3題以内という数を解くことが簿記3級の試験です。
多くの問題を解かなければいけないのに、一問一問に長い時間をかける問題だと、どのようになってしまうでしょうか。
答えは単純。試験時間が無くなってしまうんです。
簿記には7割で合格というルールがあるので、点数が取れないと全員不合格ということもありえる。しかし、それだと試験を行う側も困ってしまいます。
なのでネット試験では特に基本的な問題が多いのだと思われます。
数値が簡単
二つ目の簡単と言われている理由は、出題される数値が簡単だということです。
これは問題用紙に書き込むことができないため、数値が簡単なったと言われています。
ネット試験では、パソコンを使用して解答をすることになります。
問題用紙はパソコンの画面の中にしかない。なので、問題用紙に直接数値を書き込むことができないんです。
白紙を1枚だけ渡されますが、それも限りがあり見直しの際にはぐちゃぐちゃになってしまうことも。
そのようなややこしさも考慮した結果、数値が簡単になっています。
不合格でもすぐに再試験ができる
三つ目の簡単と言われている理由は、不合格でもすぐに再試験ができることです。
簿記の筆記試験は、年に3回しか開かれません。
チャンスが3回しかないので、みんな必死になって学習し緊張して試験に臨みます。
緊張している状態だと、自身の実力が100%発揮できないことも多々あります。100%の実力が発揮できずに不合格なんてこともありえるんですね。
しかし、ネット試験はそうではありません。
簿記のネット試験は、予約さえすればいつでも受験することができるんです。
お金はかかりますが、緊張する必要は全くなし。だって、予約できれば次の日でも受験できてしまいますから。
緊張感が少ないことも、難易度を下げている理由の1つですね。
プルダウン方式の問題が出題される
四つ目の簡単と言われている理由は、プルダウン方式の問題が出題されることになります。
プルダウン方式とは、選択肢が与えられてそこから選択して選ぶという問題のことです。
ネット試験だとこのプルダウン形式の問題が多くなっています。
しかも、選択肢が5つほどになっているので、迷うことも少ないです。
筆記試験だとかなり多い選択肢の中から選ぶ問題も出題されるので、これだけでもかなり簡単になります。
プルダウン形式の問題が多く出題されて、実際に入力する問題が少なくなっていることも簡単になっている特徴です。
ネット試験の難易度が低いと不利になるのか
上でも説明したとおり、ネット試験は筆記試験より簡単だと言われています。
そうなると、以下の点に関して疑問に思ってきませんか。
- 正式な資格ではない?
- 就職活動で不利になる?
このような疑問を持つのは当然のこと。ズバッとその疑問を解消しましょう。
正式な資格です
ネット試験で簿記3級を取得したら、それは正式な資格なります。いくらネット試験のほうが難易度が低いと言われていてもです。
よく考えてみればわかりますが、別の組織が行っているわけではなく、日本商工会議所が行っている資格試験ですからね。
評価も同等。資格の優劣はありません。
しっかりと履歴書の資格欄に「日商簿記検定試験3級」と記入することが可能です。
なので、ネット試験でも正式な資格ですので安心してください。
就職活動で不利になることはない
ネット試験で取得した資格だからといって、就職活動で不利になることもありません。
先ほども説明したとおり、ネット試験で資格を取得してもそれは立派な資格。そこに上も下もありません。
同じように評価されます。
ネット試験に受かる実力を持っている=簿記3級の知識を持ち合わせている
つまり、最低限の知識があることは証明されているんです。
「でも、面接でバレそう…。」履歴書に記載してあっても、まずわからないので安心してください。
というか履歴書にわざわざ「ネット試験で取得」なんて書きませんから。
面接官が気づくことなんてないんですね。
それに面接でわざわざ聞かれることもまずないでしょう。
持ってるだけで能力があることはわかりますからね。後は人柄で判断するはずです。
就活で不利になることもないので安心しましょう。
簿記3級のネット試験は難しさまとめ
- ネット試験はPCを使った試験
- ネット試験はどちらかといえば簡単
- 会場で取得してもネットで取得しても評価に差はない
ネット試験は新形式であるため、従来とは違うやり方で対策を重ねていかなければなりません。
気にしなければいけないことも多数あり、人によっては向かないこともあります。
しかし、多くの人はネットでの受験で受かっているので、しっかり対策をすればあなたも資格を取得することができるはずです。