- 簿記3級のネット試験って合格している人いる?
- 合格率はどれぐらいなんだろう?
「ネット試験って筆記試験と合格点は一緒なの?」「合格するためにすることって何だろう?」などネット試験に合格するための情報がなく悩んでいる人も多いと思います。
簿記3級のネット試験は、筆記試験と明確な線引きが曖昧であり情報収集しづらい傾向にあります。
実際にネット試験を受けた友人のほとんどが、合格点や合格率がわからずに困っていました。
そこで本記事は、簿記3級のネット試験を点数や合格率から考えた分析や合格に必要なことまで幅広く説明しています。
こんな人にオススメ!
- 合格ラインを知りたい人
- 合格している人の特徴を知りたい人
記事を読めば、ネット試験で知りたい合格に関する情報を収集することができます。
ネット試験について
簿記3級のネット試験は、その名のとおりネットで行う試験のことをいいます。
従来の紙で行う方式ではなく、Computer Based Testingの略称でCBT方式といわれ、パソコンを用いて試験を行います。
答案用紙を使わないため、感染症のリスクが大きく低減されていることも特徴の一つです。
試験会場に行って専用のパソコンで試験を行います。カンニングなどによる不正もできないように完璧に対策された新しいタイプの試験になります。
合格にはどれぐらいの期間が必要?
簿記3級のネット試験は、従来の筆記試験と比べて比較的簡単だと言われています。
しかし比較的簡単だとしても、ちゃんと知識を入れなければ合格することはありません。
一般的に簿記初心者が独学で0からはじめた場合、毎日4時間の学習で1ヶ月半から2か月ほどかかるとされています。
これはネット試験でも筆記試験でも同じです。
「長い」「短い」と思う人もいるかもしれませんが、あくまでこれは一般論。その人の生活リズムやスペックでここは変化します。
学生、社会人、転職希望者で学習時間は大きな差が生まれます。
人それぞれなので、絶対に1ヶ月半から2か月かかるわけではないと覚えておいてください。
それでも「期間が長すぎるし、時間が取れない。」という人は通信講座を使ってみてはいかがでしょう。
講座を使えば、効率の良い方法で教えてくれるのでムダのない勉強ができます。
さらに、通信講座は通学講座と違い、いつでもどこでも講義を受けることが可能。
電車やバスなどの通勤・通学時間、休憩時間などのスキマ時間でも勉強することができます。
ネット試験の対策を行っている通信講座を≪最新2021年度版!簿記3級おすすめの通信講座7つを5項目で評価≫の記事で紹介しています。
もし、「3,000円ぐらいならお金がかかってもいい」と思っている人がいれば、検討してみてもいいかもしれません。
気になるネット試験の合格点【簿記3級】
ネット試験であるからといって、合格点は筆記試験と変わることはありません。
つまり70点を取れば合格できます。
70点で合格って結構厳しい…。と考えている人もいる人もいるかもしれませんが、実はそこまで難しいものでもありません。
7割を取れば合格ということは、残りの3割は落としても問題はないです。
苦手な問題をある程度選別しても、7割を取るということは十分可能になります。
上から何人という方式ではないため、頭の良し悪しに関わらず誰にでもチャンスはあるんです。
しっかりと知識を身に着けておけばいいので、そこまで気をう必要はないでしょう。
簿記3級ネット試験の合格率は?
簿記3級のネット試験の合格率は残念なことに公開されていません。
そのため、正確な値はわかりませんが、予想を立てるとするなら合格率は筆記試験よりも低い値になります。
私がTwitterなどでアンケートを行ったのも根拠の一つですが、もう一つの理由は真剣さの違いです。
筆記試験の頃は年に3回しかない試験であるため、どんな人でもある程度はしっかり時間を取って知識をつけます。
最低限の知識があるので、多くの人が実力にしろ運にしろ合格する人が多数いました。
しかし、ネット試験の受験者はそういう気合いのある人は多くはありません。
ネット試験はいつでも行われています。いつでも行われているので、不合格の次の日に試験を受けることも可能なんです。
なので、「なんとなくわかったから、試験を受けてみよう」なんて人もザラにいます。
知識が不十分であるにもかかわらず、受けてしまう人が多いため不合格続出。結果、合格率の低下を招くんです。
参考までに筆記試験の合格率を載せておきますが、ネット試験の合格率はおよそ半分程度でしょう。
149回 34.8%
150回 34.8%
151回 42.5%
152回 44.3%
153回 34.6%
154回 34.6%
155回 中止
156回 39.8%
157回 56.7%
158回 28.9%
回によるばらつきがありますが、大体40%ぐらいの人が合格。
なのでネット試験は20%程でしょう。しかし、先ほども言ったとおりやっていない人が落ちるわけであり、しっかりとしていれば合格もできます。
慢心せずに学習を続けていきましょう。
ネット試験に合格するために必要なこと【簿記3級】
簿記3級はネット試験になって、簡単になったと言われていますが、合格するための努力を欠かしてはいけません。
なんといっても、国家資格レベルの公的資格。簡単に合格できるわけではないんですね。
そこで受かるために、意識しておくべきこともいくつか存在します。
そこから大切なことを3点に絞って紹介します。
- 学びを継続すること
- 学習環境の整備
- 試験の形式に慣れておくこと
この3点を守っている人は合格している人が多く、守っていない人は例外なく落ちています。
なぜ重要なのかを下で簡単に説明していきます。
学びを継続すること
毎日欠かすことなく、学習を続けるようにしましょう。
サボることなく継続することにより、途中で投げ出す確率が低くなります。
辞めてしまう人によく見られるものが下のようなパターンです。
「今日は疲れたから明日、勉強すればいいや」
↓
「昨日や今日やらないからで変わらないだろう」
↓
「2週間もやってないけど、まだ間に合う」
↓
「アカン、なんも覚えてない」
↓
「試験受けるのやめよう」
皆さんもこんな経験あるのではないですか?私は簿記の試験ではありませんが、実際にこうなったことはあります。
人間は怠け癖がつきやすいもので、一度楽をしてしまうとそちらに流れていきやすいものです。
簿記も同じであり、辛い学習から一度逃げ出すと歯止めは効かなくなってしまいます。
簿記の試験を諦めた人の多くの人がこの病にかかって辞めています。
継続は力なりとも言いますし、辞めることなく学習を続けられるようにしてください。
学習環境の整備
学習環境の整備にも力を入れるようにしましょう。
意外と気づかない人も多いですが、学習環境の整備はとても大切。学習環境が良いか悪いかで、集中力が大きく変わってくるんです。
経済学者のマルクスも「意識が生活を規定するのではなく、生活が意識を規定する」と言っています。
これをかみ砕いて勉強方面に変換すると「集中して勉強したければ、集中できない要因を遠ざけろ」という言い方になります。
つまり、集中できないのは自分のせいではなく、環境による要因が大きいということです。
皆さんも集中したいけど、ついスマホやマンガに手が伸びてしまうのではないでしょうか?
これは誘惑するものが近くにあるのがいけないんです。
だからスマホなら別の部屋に置く、マンガなら売りに行くなどすれば集中できるということです。
効率的に学習するためにも、まずは環境を変えていきましょう。
試験の形式に慣れておくこと
試験形式に慣れておくことも忘れないようにしましょう。
ネット試験ということでマークシートでの答えるのではなく、パソコンに数値を打ち込んだり、選択肢を選んで解答します。
ここで約2割の人はパソコンの操作が分からず、四苦八苦してしまうんです。
苦戦するぐらいなら良いですが、操作性に慣れず時間切れによって、不合格になる人も中にはいます。
知識とは関係ないところで不合格にならないために、必ず一回は模試でネット試験の練習をしておきましょう。
でも、ネット試験模試が載っているものなんて知らない…。
そんな人はこの≪簿記3級のネット試験はこの問題集で決まり!評価の高い10冊を紹介≫の記事を見てください。
模試の有無や各問題集の特徴などをまとめてあります。
合格者が実際に使っていた物を中心に紹介しているのでハズレを引くことはないです。
簿記3級ネット試験の合格に関する疑問まとめ
- 簿記3級のネット試験はパソコンを使ったもの
- 合格までは平均して1ヶ月半から2ヶ月ぐらいの期間が必要
- 合格ラインは7割
- 合格率は公表されていないが高くはない
- ある3点を守れば合格は難しくない
ネット試験の合格はそこまで難しい物ではありません。
しかし、努力をしなければ落ちることもまた事実。
高くない合格率の中でもしっかりやっていれば、意外と簡単に受かります。
合格点70点を目指して頑張りましょう!