- 簿記3級の勉強時間ってどれぐらい?
- 自分の力で勉強する場合はどこに気をつければいいの?
「簿記3級の平均的な勉強時間を知りたい…。」「働きながら取得を目指す場合はどうやればいいの?」など、どれほど時間かかるのかしりたい人も多いと思います。
簿記3級は資格試験の中では比較的簡単ですが、人によってかかる時間が大きく違うという事実があります。
実際に私の友人の話ですが、最大で80時間ほど受かるまでの時間が違いました。
そこで本記事は、簿記3級の平均的な取得までの時間や取得までの具体的な時間の内訳などを紹介しています。
こんな人にオススメ!
- 簿記3級取得の時間を知りたい人
- 学生
- 働いている人
記事を読めば、簿記3級の取得までにどれほど時間が掛かるものかわかります。
簿記3級について
まず大前提として、簿記とは日々のさまざまな会社の業務活動を記録し、財務諸表作成するために必要になるものです。
その中でも簿記3級は、商業簿記に関する基本的な知識を取得することができ、経理関連書類の処理や青申告の書類の作成をすることができます。
就職活動でも仕事上でも確実に大きな武器になるため、誰が取っても腐ることはない資格です。
簿記3級のレベル
簿記3級のレベルは実はそこまで高いわけではありません。
しっかりと勉強を重ねていけば、結構簡単に受かります。
信用できないと思いますので、2020年度試験・第157回の合格率を確認しましょう。
第157回の確率は、56.7%です。しかもこれは申し込んだ人の合格率。
実際に試験を受けた人の確率を見てみると67.2%。約7割の人が受かっているんです。
なので簿記3級に限っては、皆さんが身構えるほど高いレベルではありません。
これが2級や1級になると、1桁%になります。
皆さんが受けるのは3級です。そこまで気を追う必要はありません。
簿記3級取得までの勉強時間
簿記3級を取得するまでの勉強時間はおよそ「100~200時間」と言われています。
1日に3~4時間の勉強をすると100時間で合格できたとしたら1ヶ月、200時間だと2か月ほどかかることになります。
しかしこれはあくまでも目安です。
なぜ目安かというと、こんな理由があるんです。
合格までの勉強時間は人によって違う
上で紹介した学習時間で差があるのは、人によって状況が異なるからです。
例えば、「初学者人」「会計学などでかじったことがある人」「自分で学ぶ人」「講座に通う人」「社会人」「学生」「就活生」などいろいろな状況の人がいます。
そのため受かるまでの時間に、100時間の開きがあるんです。
上記の分けた人を勉強時間別に分けてみると、
~100時間
- 講座に通う人
~150時間
- 学生
- 会計学などでかじったことがある人
~200時間
- 自分で学ぶ人
- 社会人
- 就活生
このような振り分け方になると思ってください。
現に私の友人や私が資格を取った時は、これぐらいかかりました。
もちろん人によってはもっと長かったり、短くなったりします。でも一つの指標として覚えておいてください。
簿記3級取得までの2人の勉強時間
実際に受かった人の勉強時間とその内約を見てみましょう。
そうすると、自分がどれぐらいの時間をかければいいか、なんとなく予想することができます。
今回は2つのパターンで見てみます。
自分で学ぶ人:社会人
講座を使用:大学生
以上の2人です。
同じ人ではありませんが、私が実際に話を聞いた人なので安心してくださいね。
では2人の勉強時間の使い方を説明していきますね。
自分で学ぶ人:社会人
最初に自分で学ぶ社会人の勉強の流れを見ていきます。
- 情報収集:10時間
- テキストを使用して覚える:30時間
- 問題集を解く:80時間
- 最終確認:残りの時間
このパターンはかなり時間のかかるパターンになります。
どのような内訳なのか見ていきましょう。
情報収集:10時間
自分で勉強を進めていく場合は、最初にやるべきことは情報収集になります。
なぜなら情報を仕入れていないと、確実に足元をすくわれるからです。
試験の情報は非常に重要になります。どこで、何を、どれほどやるかを決めてから勉強をしなければいけません。
そうしなければ、時間が多くかかるだけでなく、試験に不利になります。
実際に情報収集が不十分で、私の後輩は2021年度試験に2回落ちていました。
ここで少し紹介しますが、2021年から試験までの時間が変わり120分から60分になりました。
加えて、形式もネット試験が追加されています。
これらの変更に伴い、第2問の試験内容が少し変更になっていたそうなんです。後輩の子はこの情報収集が不十分により、ここで引っかかっていました。
第2問以外のところは点数が取れていたのですが、第2問がボロボロで不合格。
そしてその後に情報収集を行い今回のことが発覚し、お金も時間もムダになっていました。
これらを防ぐためにも、しっかりと情報収集が必要になります。
また教材もここで決めておく必要があります。
でもそれにも時間が掛かります。
そこで≪2021年度版‼簿記3級を受かりたいならこの10冊の参考書を選べ‼≫の記事で簿記3級にピッタリな参考書を紹介しています。
評判のいいものをまとめて、特徴やレビューを載せていますので、何を買うかの指標になると思います。
テキストを使用して覚える:30時間
情報を収集し終わったら、本格的に勉強開始です。
ここではテキストを覚える時間を30時間としています。
読むだけなら5時間ぐらいで十分なのですが、覚えようと思うともっと時間が掛かるんですね。
最初を疎かにすると、後々余計に時間が掛かり大変な思いをするので、この工程はしっかり行う必要があります。
なのでたっぷりと30時間という長い時間を取りました。
多いと感じるかもしれませんが、今回のテキストの時間は、問題を解いてテキストを見直す時間も含んでいます。
そこまで長いわけではないので安心してください。
問題集を解く:80時間
第3の工程は問題集を解くことです。自分で勉強する人は特に大切になります。
なぜなら本試験では、自分の知識をアウトプットすることが必要だからです。
テキストだけを見てわかった気になっている人がいますが、それは実はわかっていません。
皆さんも経験はありませんか?学校の授業ではわかっていたけど、テスト本番は問題が解けないこと。
それは自分の中で知識がしっかり定着していないからなんですね。
簿記3級でもそれは変わりません。
知識をしっかり自分のものにするために必要な作業が、この問題集でのアウトプットになります。
ここでの目安としては、問題集は3周に設定しておきます。
1周目はすべての問題の解説を読みながら行い、2周目3周目はわからない問題だけを見ながらスピードアップを図りましょう。
やっていくごとに、どんどん早く正確に解けるようになりますよ。
最終確認:残りの時間
最終確認として、試験までの時間はさまざまな復習に当てましょう。
この時間は全範囲をやるのではなく、自分の苦手な部分を消したり追加得点のための勉強に充てるんです。
自分で学ぶ人はここをどれだけ丁寧に行うかで、最終的な合否が大きく変わります。
私の友人はこの最後に時間をかけることで、本試験で9割を取れるほどに仕上げていました。
簿記3級は取得も目的ですが、後に使いこなすことも重要です。
手を抜かずにしっかり行いましょう。
この作業を必要ないという人であれば、前段階で勉強は終了になります。
講座を使用:大学生
次は講座を使う大学生のパターンです。
このパターンは一番早く勉強を終えることができます。
では見ていきましょう!
情報収集:0時間
情報収集をする必要はありません。
その理由は、講師陣が全て教えてくれるからです。
試験の情報は最新で正しいものを教えてくれます。
しかも何人も簿記3級に受かっている実績のあるもの教材を支給してくれます。
買いに行く手間もありません。なのでここのステップは省略することができます。
テキストを使用して覚える:20時間
テキストを覚える時間も独学と比べて、10時間ほど省略することができます。
なぜならば、講師陣が要点絞ったかみ砕いた説明をしてくれるからです。
友人は言っていました。「わかりにくいところも、例を出したりして説明してくれる。飽きずに楽しくできる!」と。
講師は何年も授業をしているので、苦手になりやすい部分も見抜いています。
それに対応する説明も合格者を見ればわかるように最適なものです。つまり少ない時間で楽に知識をインプットできます。
これが自分で勉強する人との違いですね。
問題集を解く:50時間
本来であれば問題集を解くことは、あまり時間を短縮することはできません。
ですが講座によっては、問題集の解説をしてくれるところあります。今回は問題の解説をしてくれるところを参考にしているため、時間が-30時間にしています。
解説があっても自分の努力は必要ですが、解説があればわからないところは生まれません。
淡々とこなしていけば、簡単に受かります。
問題集をこなす目安を設けるとすれば、上でも言いましたが最低3周です。
これは講義とは関係なく3周は絶対にしましょう。
最終確認:残りの時間
最終確認は、自分の苦手を徹底的にやっておけば大丈夫です。
もしわからなければ、講師に質問すれば簡単覚え方も教えてもらえます。
なので、講座受講者はここで時間を使うことは、ほとんどありませんね。
自分の苦手のピックアップという感じで使うぐらいです。
簿記3級取得までの勉強時間についてまとめ
- 簿記3級は就活でも会社でも使える
- レベルは高くない
- 勉強時間は人によって違う
- 実際の勉強時間について
簿記3級は取得が目的ではありません。
最終的に社会で使いこなせることが大切です。
せっかく資格取るなら、知識が残るようにしておきましょう。