・公務員試験の記述試験って?
・どんな形式でるの?
・どれぐらい点をとればいいの?
・解答のポイントは?
・記述試験の注意点はある?
こうした疑問に答えていきます。
模試の記述でボロボロだった私が本試験では合格できたポイントなどを紹介しているので、合格するために本当に必要なことがわかります。
本記事の内容
- 公務員の記述試験とは
- 地方上級や市役所の教養論文はどんな形式の問題が出題されるか
- 公務員の論文試験にそこまで時間裂けない!だからどこまでの点を取るか決めておく
- ここだけは要チェック!教養論文試験の意識するべきポイント
- 公務員試験を不合格にならないために覚えておくべき記述試験の注意点
記事を読み終えると、地方試験の記述論文についてすべてわかり記述対策が容易になります。
公務員の記述試験とは
公務員の記述試験は、一次試験・二次試験のどちらか一方に課される試験です。
その配点は二次試験のときに加算され、面接試験と合わせて合否の決定がなされる試験の重要な要素の一部です。
面接試験と違い、明確に合否の分かれ道となることは少ないですが、よく足切りになる人がいるので注意が必要な項目の1つになります。
そんな記述試験ですが、出題形式は1つではありません。
では、どんな記述試験があるか見ていきましょう。
公務員の記述試験は3種類ある
公務員試験の記述試験は3種類あります。
その3種類とは
- 専門記述試験
- 教養論文試験
- 政策論文試験
の三種類に分けられます。
簡単に説明すると、
- 専門記述は憲法や民法などの専門科目に関する記述試験
- 教養論文は地方や国の問題点に関する記述試験
- 政策論文は国の官僚として政策を実現する能力があるか確かめる記述試験
です。
今回はそんな論文試験の中から、地方上級や市役所で解くことになる教養論文の試験について説明していきます。
地方上級や市役所の教養論文はどんな形式の問題が出題されるか
教養論文試験では、解くことになるテーマは自治体ごとにあるため、すべて把握することはとてもできません。
しかし、何が出題されるかはある程度はわかります。
そのある程度とは、自治体で問題となっている課題が出題されるという基準です。
教養論文試験は、地方の課題を解決する能力があるかどうか、どれぐらい課題について調べてきたかを試す試験です。
それなのに自治体の課題に関するものが出てこないわけはありませんよね。
地方によって出題される傾向は少なからずありますので、しっかりと対策を重ねて試験に挑みましょう。
詳しいテーマは自治体のHPなどを参照してもらう必要がありますが、頻出テーマについてまとめたものがこちらの記事にあるので参考にしてみてください。
関連記事 知らないとライバルに負ける!公務員論文試験に必須の頻出テーマ14
公務員の論文試験にそこまで時間裂けない!だからどこまでの点を取るか決めておく
どこまで点を取るか決めておきましょう。
なぜかというと、決めておくことでどれだけ記述試験に時間を割り振るか決めることができるからです。
記述試験の勉強は際限がありません。
自治体の課題・解決方法・自身の考え・他の自治体の事例など、勉強することはめちゃめちゃあります。
勉強することは多いくせに、記述試験というのはたいして点数が伸びないんですよね。
それなのに何も決めずにがむしゃらに勉強をやっていても、ただ時間を浪費するだけでもったいないです。
そんなことをするのなら、面接の練習や他の専門教科の勉強した方がよほど有意義だと思いませんか?
なのであらかじめ「満点近い点を取る!」、「平均点でいいや」と自分の獲得したい点数を決めておけば、余分なことをしなくて済みます。
ですから、あなたもどこまで点を取るか決めておきましょう。
ここだけは要チェック!教養論文試験の意識するべきポイント
教養論文はむやみやたらに記述をしても得点は取れません。
点を稼ぐためのポイントが存在します。
そのポイントとは
- 一般的な解決方法
- 自治体ごとの課題の情報を盛り込む
- 新しい観点の解決方法
の3つです。
では、詳しく説明していきます。
一般的な解決方法
一般的な解決方法を書いておきましょう。
そうすることで、平均点は取ることができます。
一般的な解決方法とは、自治体が行っている課題に対する解決方法のことを言います。
まあ今はわからなくても、公務員の勉強をしていけばわかりますよ。
話を戻します。
公務員試験の記述試験というものは、大きく的外れなものや形式での不備がない限り、平均点は取れる試験になっています。
なので、とくに問題に対する画期的な解決法を提示しなくても、合格することができるんです。
記述試験は平均点を取れればいいと思う人は、一般的な課題の解決方法を覚えておきましょう。
自治体ごとの課題の情報を盛り込む
地方の記述試験では、自治体ごとの課題の情報を学んでおいてください。
なぜなら、解答の中に自治体の課題を盛り込んでおかないと「点数が伸びない」「点数がない」記述試験になってしまうからです。
地方の記述試験は、自治体で何ができるかどう解決していくかが問われ、それを型にはめて解いていきます。
型で答えていく中で自治体の特色を入れなかったらどうなると思いますか?
答えはそう、どこの自治体にも当てはまる解答になってしまいます。
そうなると試験官は「別にうちの自治体じゃなくても良くないか?」と思うはずです。
「どこでも当てはまるならうちの自治体で受けなくてもいいよね」と評価されてしまったら最後、不合格でしょう。
そうならないように、自治体ごとの課題の情報を盛り込む必要があります。
私は、細かい数値まで覚えて試験に臨んでいました。
新しい観点の解決方法
ほかの人たちより高得点を取りたい人は、新しい観点からの解決方法を書いていきましょう。
なぜなら大多数の受験者は、一般的に考えられる解決方法しか書かないからです。
先ほども説明したとおり、行政課題に関する一般的な解決方法が書かれていれば、基本的には合格できます。
なので、あまり追加で自身の考えを書く人は少ないんです。
だからこそ、追加で自身の考えを書くと高得点がもらえます。
しかし気をつけなければいけないことは、めちゃくちゃな考えを書かないことです。
後で説明しますが、論理の飛躍や自分勝手な考え方を書くとマイナスのポイントとなり、ほかの受験者よりも点数が低くなります。
この点を自身の考えを書く人は気をつけましょう。
減点が怖くて私は書きませんでした。
公務員試験を不合格にならないために覚えておくべき記述試験の注意点
記述論文を書くうえでの注意点を紹介します。
これに気をつけていないと、論文の点数が低いばかりか、落第点をもらうこともあるのでしっかり確認してください。
私が注意してほしいと考える点は以下の3つです。
- 「だ・である」で書く
- 誤字脱字に注意
- 一貫性を持った飛躍のない文章を心がける
- 自分本位や一部を切り捨てるような考えはやめる
では、簡単に説明していきますね。
「だ・である」で書く
記述試験は「だ・である調」で書くようにしてください。
どうしてかというと、それが決まりだからです。
あなたは論文を書くときに「です・ます調」で書くでしょうか?
「です・ます調」では書きませんよね。
記述試験は自分の考えを示すミニ論文ですので、「だ・である調」で書くべきものになります。
もし決まりを破ってしまうと、減点されること間違いなしです。
決まりを破って低い点数をとりたくない人は、しっかり「で・ある調」で書いてください。
誤字脱字に注意
誤字脱字は絶対にやめてください。
誤字脱字は、減点の対象になるからです。
文字が間違っている人と誤字脱字のない完璧な字を書いている人がいる場合、試験官は後者をとります。
加えて誤字脱字をしている人は少ないため、まず落とされる可能性が高くなってしまいます。
また誤字脱字をしている人を見ると、面接官は「学のない人」「見直しがしっかりできていない人」と見なしてしまいます。
そうなったら、減点や心象が悪くなるため、合格することが難しくなってきます。
こんなつまらないミスで減点したくない人は、誤字脱字に気を付けましょう。
一貫性を持った飛躍のない文章を心がける
一貫性を持った飛躍のない文章を心がけてください。
そうしなければ、記述試験で高得点を取れないどころか不合格してしまいます。
記述試験は、人に読んでもらう論文試験です。
論文を読んでいて、論理の飛躍や全く関係ない事柄が急に出てきたら、論文として成立すると思いますか?
成立するわけがありませんよね。
記述試験も同じです。
面接官が読んで意味のわからない文章を書いた時点で、それは記述試験の解答として不合格になります。
そうならないために一貫性を持った飛躍のない文章を書くことを心がけましょう。
自分本位や一部を切り捨てるような考えはやめる
自分本位や一部を切り捨てるような考え方は書かないようにしましょう。
そんな記述をした日には、不合格間違いありません。
公務員は法律に基づいて仕事をします。
それなのに自分が嫌だから、気に食わないからするべき行為を行わないことは許されるものではありません。
また、多数の意見を採用して少数には我慢してもらうという考え方は、正しいのかもしれませんが公務員試験ではあまり推奨されるものではないです。
可能な限り意見を拾い上げるような解答が一般的に好まれます。
ですので本試験で不合格になりたくない人は、自分本位や一部を切り捨てるような考え方は書かないようにしましょう。
教養論文についてのまとめ
- 記述試験は「専門記述試験」「教養論文試験」「政策論文試験」がある
- 教養論文試験は自治体ごとの課題が出題される
- 時間を決めておけば余計な勉強をしなくて済む
- 点数を稼ぐためのポイントは「自治体ごとの課題の情報を盛り込む」「一般的な解決方法」「新しい観点の解決方法」
- 気をつけなければいけないところは「『だ・である』で書く」「一貫性を持った飛躍のない文章」「自分本位や一部を切り捨てるような考えはやめる」
記述試験は足切りにならなければいい教科だと私は思います。
しっかりと自治体の課題や論文の書き方を覚えておけば、おそらく落ちることはないでしょう。
あまり時間を使うことなく対策を進めて、合格をつかみ取ってくださいね。
詳しい勉強法や教材についてはこちらの記事を参考にしてみてください。
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