- 国税専門官の面接って?
- 落ちる人の特徴はあるの?
国税専門官の面接試験がどんな感じであるのか、どういった人が受かりやすいのか気になりますよね。
国税専門官の面接は他の公務員試験と違って、独特な雰囲気があり、よく知らないと面接を有利に進めることができません。
そこで国税専門官に上位で合格した私が、面接試験を有利に進めるコツや落ちる人がどのような人なのか紹介します。
これを知りたい人に書いています
- 国税専門官の面接の特徴
- 面接前の準備
- 落ちる人の特徴
- 失敗しない練習方法
記事を読み終えると、国税専門官の面接ではどのようなことを意識するべきか、受かりやすい人はどんな人かわかり、合格しやすくなります。
国税専門官の面接試験とは【概要】
面接試験とは、公務員試験の二次試験で行うことになる人物試験です。一次試験では相応しい学力を試すものですが、二次試験では、あなた自身の人柄を見られます。
面接自体の配点は全体の配点から比較すると、そこまで大きなものではありません。しかし、面接試験の結果によって合否がひっくり返ることがある大変重要な試験になります。
一次試験で高得点を取っていても不合格になることもあり、逆に一次試験がギリギリであっても上位合格することも可能です。
しっかりとした対策を整えて面接試験には臨んでいきましょう。
国税専門官の面接の特徴を知る
国税専門官の面接試験の形式は、他の公務員試験と差はありません。面接官2~3人と受験生1人という形式で行われます。
ただ、国税専門官の試験は、ほかの試験とは雰囲気に違いがあります。
その違いとはズバリ、他の試験と比べて圧迫面接っぽいです。
こんな感じの試験なんだ。
と、備えておくことで本番でもうろたえることなく、合格する可能性が上がります。
なお、私は面接試験の雰囲気を知らなかったため、かなり本番たじろぎました。あなたには私のようになってほしくないので、どういうことか、詳しく説明していきます。
なぜ圧迫面接なのか
他の面接と違い、なぜ圧迫面接なのか。その理由は国税専門官自体の気質が体育会系だからです。
国税専門官は、税務署での事務処理の他に、税金の滞納者に催促の電話や指導をすることを仕事としています。
最速や指導の対象となる滞納者の中には、威圧してくる人など癖の強い人がおり、毅然とした態度が求められています。
どのような人であっても適切な対応ができる人物を求めているので、メンタル面が強い体育会系の人物を見抜くために、圧迫気味の面接になっているわけです。
また、面接官も体育会系の人が多いので、威圧的でなくても人によっては「圧迫面接では?」と思ってしまいます。
実際私も面接試験を受けた時、圧がすごく「圧迫かな?」という印象を受けました。というのも、こんな感じの面接だったからです。
- 考える時間をあまり与えてくれない
- 答えにくい質問をされる
- 他試験委比べて声が大きい
- 真っ直ぐこちらを見てくる
普通のことなのかもしれませんが、受験生側から見るとかなりやりづらいと感じました。
また、会話をしているときはニコニコしているのに、話終わると急に真顔になるということもありました。
このように相手が上だということを認識させられる試験であったので、
圧迫面接っぽい。
という印象を私は受けました。
もちろんすべての試験がそうではありません。しかし、中にはそういう感じの試験もあると覚えておいてください。
合格率を跳ね上げる!面接前にやること【準備】
面接前にどれだけ準備ができるかで、合否が大きく変わってきます。
そこで面接前に必ずやっておいてほしいことがあり、手間がかかるものもありますが、損することはまずありません。
準備すること
- 面接カードを作る
- 国税局や国税庁を見学しに行く
この2つです。どうしてこれらが大切になるか説明していきます。
面接カードを作る
面接は面接カードに沿って行われます。なので、面接カードの内容によって、面接の難易度が大きく変化します。
読みやすく面接官が気になる内容が書いてあれば、話が弾みやすく、自分のアピールを最大限行えるでしょう。
反面、内容が薄かったり、読みにくいものであれば、面接官の評価はあまり良くなりません。
面接は面接カードをどれだけ作り込んだかで決まると言われるほど、面接カードは大事なものです。国税専門官の面接も例外ではないため、面接カードは作りこんでおいてください。
その面接カードの書き方に関してはこちらに詳しく書いてあるので参考にしてみてください。
国税局や国税庁を見学しに行く
面接を受ける前に国税局や国税庁を見学しに行くことで、国税専門官に対する知識やエピソード作りができます。
実際の働いている現場を見ることができ、簡易的に国税の仕事も体験可能。税計算などの職場体験することで面接で話すことが増えます。
また実際に職場を見学しているので、面接官に志望度が高いですよと自分が国税専門官にかける熱量をアピールできます。
私の場合はより本気度をアピールしたかったので、「国税庁・自分の地域の国税局・違う地方の国税局」に行きました。
そこでいろいろ経験や先輩職員の話を聞いて、自分の面接でのアピールの方法などを変えています。
加えて、実際の多数の職場へ見学に行ったことで、国税専門官の仕事全体に関する知識が大幅に増加。これらのことにより、私は合格することができたと思います。
面接の方向性や志望度の確認もできるため、職場の見学にはぜひ行ってください。
なお、説明会の時の服装やどの点に気をつければいいかなど、こちらの記事に書きましたので参考にどうぞ!
国税専門官の面接で不合格にならないために
国税専門官の面接試験では、民間企業と違ったいくつかの気をつけるべき点があります。
気をつけなければいけない部分を見逃してしまうと、悪い評価になってしまうこともあり、最悪不合格になってしまう可能性も。
意識しておかないと、忘れてしまう部分でもあるので、しっかり気をつけてください。
- 大学名を出してはいけない
- 口語表現に気をつける
- 正直に話す
- 体育会系の人間と思わせる
大学名を出してはいけない
公務員試験の面接の試験の時は、大学名は出してはいけません。
えっ、大学をアピールできないの?
そうです。学歴をアピールしてはいけません。公務員は公平性を重視しており、学歴で判断することなく、実力のある人を採用するものです。
そのため、大学名を出してしまうと、公平性が保てているか判断できなくなってしまうので、その時点で不合格になってしまいます。
仮に学歴関係なしに合否を決めていたとしても、
偏差値の高い学校であった場合
頭良いところは採用するよね。
偏差値が低い学校であった場合
学歴フィルターがあるのか。
と思われてしまいます。
そう判断されてはいけないので、学歴がわかってしまった時点で不合格となってしまいます。
公平性を保ち、不採用とならないように大学名は出さないようにしてください。
口語表現に気を付ける
面接試験において、口語表現を使うことはNGです。
口語表現を使って話すと「こいつ何もわかっていない」と思われてしまいます。そう思われてしまうと、マナーがなっていないと判断されるので、合格が遠のいてしまうので注意です。
主な口語表現はこちらになります。
- やっぱり→やはり
- 思ったんです。→思いました。
- やばい→大変だ
このように置き換えることを意識しましょう。
もちろん、これ以外にも気をつけるべき口語表現は存在しています。自分の話す内容と口癖を理解して、ポロッと不意に出ないよう徹底してください。
正直に話す
面接では基本的に嘘をつくのはやめて、正直に話してください。面接官はこれまで数多の受験生を見てきており、受験生のエピソードや思いが嘘か本当かを見抜くことができます。
そして嘘100%で作ったものはバレ、嘘がバレてしまったら、まずその試験は受かることはありません。
ですから、嘘はつかないようにしてください。
でも話は大きくしろって言われるよ?
それは間違いではなく、話を大きくするのは問題ありません。重要なのは嘘をつかないことです。
- 0を100にする=✖
- 1を100にする=⭕️
少しでも自分が経験していれば、そこからイメージを膨らませて、嘘ではない話をすることができます。
そして事実を基にして作り上げた物語は、面接官に架空の話と思われることは少ないです。
嘘をつくと必ずボロが出るものです。質問されても詰まることがないように、正直に話していきましょう。
なお、私は面接時話を盛って、かなり面接官への印象を良いものにしました。その面接を有利に進める話を大きくする方法をこちらの記事にまとめてみました。
他のサイトでは教えてくれないことも書いていますので一回ご覧ください。
元気よくはきはきと話し、体育会系の人間と思わせる
国税専門官が求める人材として、元気が良くメンタルが強い人が好まれます。一般的には運動部や体育会系と呼ばれる人たちです。
国税専門官は、他の国家公務員と比べて国民と距離が近く、直接やり取りすることも珍しくありません。そのやり取りや指導を行う中で、厳しい言葉を貰うことが多々あります。
では、このような業務に耐えることができるのは、
運動を長くやってきた人間
か
家で勉強ばかりしていた人間
のどちらだと思いますか?
個人差はあるにしろおそらく「運動を長くやってきた人間」だと思います。
というイメージはどうしてもあるものです。
だからこそ、打たれ強そうな体育会系の人が選ばれる傾向にあり、体育会系の人に多い元気が良くハキハキとした喋る方が好まれます。
選ばれる人になるために、国税専門官の面接の時は、特に大きな声で話すようにしてください。
国税専門官の面接に落ちる人の特徴
面接で受かる人・落ちる人というのは、運ではありません。落ちる人には必ず共通する特徴があります。
自分がその特徴に当てはまっていないか、確認してください。
- 練習量が足りない
- 準備不足
- 的外れな回答をする
練習量が足りない
面接の練習なんて必要ない!
と思っている人もいるでしょうが、必ずやっておかなければなりません。練習が足りていないと以下のようなことが生じます。
練習不足によるデメリット
- 会話が止まる
- 目線がさまよう
- 流れがわからない
- マナーが身に付かない
これはどれも致命的なことであり、どんなに一次試験の成績が良くても受かることはありません。
私の話ですが、私は国税専門官試験を受ける前に、民間の面接を受けています。その時は一度も面接の練習せずに挑んでいました。
面接の流れ、正しい受け答え、目線の位置、相手への質問などすべてのことができず、常に人手不足で有名なベンチャー企業でも不採用を貰いました。
面接の練習をしていないと、どんなに良いことを言っても相手に伝わりません。最低でも10回以上は練習を重ねましょう。
回答の準備不足
質問や深堀されたときの回答の準備を怠っていると、スムーズな回答ができず、面接官に悪印象を与えてしまいます。
受験生の多くは、「Aと言われたら、Bのエピソードを話そう」とある程度、方向性を決めて面接に挑戦。しっかりとした準備をしているので、様々な角度から質問にも時間をかけずに答えることができます。
しかし、何の準備もしていないと、スッと回答ができず、
ウソを言っているのか?
と面接官に妙な勘繰りをされてしまい、最悪の場合は落ちてしまうこともあります。
奇抜な答えを準備していく必要はありません。自分の中での受け答えの型を準備しておくことが大切です。
的外れな回答をする
これはどのような試験でも当たり前ですが、聞かれたことに答えていない人が試験に受かることはまずありません。
志望動機の話をされたら志望動機。学生時代に頑張ったことの話をされたら、学生時代のバイトやサークルでの頑張った話。面接官の要望に沿う話をしてください。
また回答をする時には、話す量にも注意が必要です。必要以上に話してしまうと、自分のアピールポイントを消してしまうことになりかねません。
例えば、このような感じです。
- A✖:はい。○○サークルに入っていました。そこではキャプテンをしており、チームをまとめて全国大会に行きました。その時の大変なことですが、~。
- A⭕️:はい。○○サークルに入っていました。
質問された部分だけでよく、「A×」のように聞かれていないことを話すのはNGです。面接官は違うことを聞きたいかもしれませんし、勝手に話すと面接官も「なんだコイツ…。」と思います。
的外れな回答をせず、聞かれた質問に対してのみ答えることを心がけてください。
面接練習は1人でするな!受かるための練習方法
面接の練習は1人でせずに誰かと行ってください。なぜなら1人で練習した人と誰かと練習した人では、誰かと練習した人の方が受かる可能性が高いからです。
人間は誰しも自分の常識の中で生きているので、自分がおかしいのかどうかは分かりません。自身の弱点とも言える部分に気づけていないと、知らぬ間に不合格になることも。
ですが、人と練習することによって、以下のことが分かります。
- 自分の返答のおかしさに気づく
- 緊張しないようになる
- どんな質問にも対処できる
- 話すスピードや声の大きさが適切になる
このようなことが分かり、改善できるようになるため、合格率が上がります。
先ほど話したように私は友人と練習をする前は、これらの点ができていなかったため、民間企業の面接試験に落ちていました。
ですが、認識を変えて友人達と多くの練習を重ねることで上手に面接を行えるようになっていきました。そうして多くの練習を友人としてきたので、高い評価で面接試験を突破ですることができています。
なので、あなたも面接練習をする場合は、自分以外の誰かと練習をしてみましょう。
恥ずかしいという人は予備校もアリ
誰かと練習した方が良いことは分かった。
でも、
友達と練習して笑われたくない。
という人もいるでしょう。
そんな人は予備校の面接対策講座がおすすめです。予備校を使えば、講師の人とマンツーマンで指導してくれるので、恥ずかしい思いをせずに本番さながらに練習できます。
また、一流の講師がダメな点や改善点などを指摘、提示してくれるので自信を持った回答や高評価を与える言い回しなどを教えてくれます。
面接対策を実際に行っている特にオススメの予備校であるクレアールを紹介。以下のような特徴があり、コスパが良く合格まで駆け抜けることができます。
国税専門官の面接についてまとめ
- 面接試験は二次試験で行う
- 国税の特徴は体育会系の面接
- 面接前にやることは「面接カード」「見学しに行く」
- 面接で気をつけることは「大学名」「口語表現」「正直さ」「元気」
- 落ちる人の特徴は練習不足や準備不足
- 面接練習は1人でしない
国税専門官の面接試験はどれだけ準備を重ねて、相手に隙を見せないかが大切になります。
隙を見せたら最後、その質問が深堀されて面接が崩壊してこともあります。
そうならないように、たくさん誰かと練習しておきしょう。
声の大きさも忘れてはいけませんよ。
人気記事 公務員試験が不安なきみへ!落ちた時の保険になる民間就活サイト5選