・国家公務員の面接って?
・評価基準は?
・面接前の準備はある?
・気をつけるべき点は?
・おすすめの練習方法はあるの?
こうした疑問に答えていきます。
実際に国家総合職に合格した私に使っていた知識を紹介するので役に立つと思います。
本記事の内容
- 国家公務員総合職・一般職・国家専門職の面接について
- 国家公務員面接試験の評価基準
- 面接試験を受ける前の準備
- 面接試験での重要事項
- 国家公務員試験の面接練習
この記事を読み終えると、国家総合職・国家一般・国家専門職の面接について理解できます。
国家公務員総合職・一般職・専門職の面接とは(二次試験)
面接試験は、一次試験(筆記試験)を合格後に課される二次試験(人物試験)になります。
国家総合職・国家一般職の面接試験は個別面接です。
地方公務員のように、集団面接や集団討論はありません。
たった15分という短い時間にその人の国家公務員としての素質を見抜かれます。
そんな面接試験ですが、配点は全体の2/15になります。
配点はおよそ13%なので、重要性はあまり高くないように思えますよね。
しかし、近年は面接試験の比重がとても大きくなっています。
なぜなら面接の形態が変化して、人柄を重要視するようになったからです。
採用する省庁もコミュニケーション能力がないような地雷を取りたくないわけですね。
ですので、面接試験は手を抜くことなく入念に対策をしてください。
国家公務員面接試験の評価基準
国家試験の面接には、ある一定の基準で点数がつけられます。
基準が作られた理由は、人による点のばらつきがなくならせるためです。
面接官の当たりはずれで大きく合格率が変わってしまうと、受験者にとっては不公平になってしまいます。
そのばらつきをなくすための具体的な評価は、ABCDEで点数が分けられています。
それぞれの評価点はこのような感じです。
A評価:176点前後
B評価:135点前後
C評価:106点前後
D評価:67点前後
E評価:不合格
大抵の人は、よほどひどくない限り簡単にc評価は貰えます。
しかし、A評価やB評価を取ることは難しいです。
毎年10~18%程の人ぐらいしかいません。
ここで逆転することもされることもあるので、手を抜くことは許されません。
高い評価をもらえるように対策を立てて面接に挑んでください。
国家公務員の面接試験を受ける前の準備は2つだけ意識
国家公務員の面接試験を受ける前には、最低限準備しておくことがあります。
なぜ準備が必要かと言えば、本番の面接の時に面接官の質問に答えられなくなるためです。
面接試験は試験前にどれだけ準備をするかで、結果が大きく変わってきます。
面接で落ちずに高評価をもらうために以下の2点はしておきましょう。
- 面接カードを作り込むこと
- 志望先に見学に行くこと
なぜこの2点が必要になるか説明していきますね。
面接カードを作り込む
国家公務員試験の面接カードは作り込んでおきましょう。
なぜなら国家公務員試験の面接は地方公務員の面接より時間が短いからです。
国家公務員の面接は、地方公務員と違い1回きりのチャンスでアピールポイントをたくさん売り込まなければなりません。
しかもその時間は長くて15分。
はっきり言って全然時間が足りません。
そんな試験で面接カードが作りこめていなかったら、ムダな会話や質問で時間が取られてしまいます。
そうするとおそらく不合格でしょう。
それを避けるために要点をまとめた面接カードを作りこむ必要があります。
面接カードの詳しいことはこちらに書いてあるのでぜひ参考にしてみてください。
関連記事 型にはめるだけでA評価!国家公務員試験の面接カードの書き方
志望先の見学へ行く
自分が志望する国家機関の見学へは絶対に行ってください。
なぜなら、職場の雰囲気や仕事内容などを学ぶことができるからです。
実際の職場の雰囲気や仕事内容を見ることで、入庁後の認識の乖離を防げます。
また見学に訪れているので、面接官に自分の本気度をアピールできます。
実際に私は国税専門官試験の面接時に、管轄の違う国税局に行ったことを話しました。
その他の人があまり行っていなかったことを話したことで、面接官との距離が一気に近くなりました。
その後も和やかな雰囲気で面接が進んで、面接官に本気なんだと思ってもらえたと思います。
結果的に最終合格できていました。
このように面接官に本気度を伝えられて、面接しやすくなりますので見学には必ず参加してください。
説明会の重要性についてはこちらの記事も見てみてください。
関連記事 公務員試験の説明会に参加するだけで合格できる?その重要性とは
国家公務員の面接試験で重要なことはこの4つだ
国家公務員に限らず面接試験では、気をつけなければいけないことがいくつかあります。
この4点に関しては絶対に注意してください。
- 口語表現は使わない
- 大学名を出してはいけない
- 経験したことは盛って話す
- 正直に答える
当たり前のことやどうしてと思うものもあるでしょう。
気をつけなければならない理由は、面接での評価が下がったり、不合格になるからです。
詳しい解説を一つひとつ丁寧にしていきます。
口語表現は使わない
面接を行う時に口語表現は使わないでください。
なぜなら、面接官に悪印象を与える原因になるからです。
口語表現は、面接官の採点基準になっています。
意識しないと思わぬ単語で評価を落としてしまいますよ。
どんなものがあるのか、それをどのように変えるかを少し紹介します。
お年寄り→高齢者
わりと→比較的
ちゃんと→きちんと
これ以外にもさまざまな表現があるので気をつけてください。
私の友人は口語表現を使いすぎていたため、面接がうまくてもいい評価はもらえなかったそうです。
なので口語表現には十分注意しましょう。
大学名を出してはいけない
面接の場で大学名を出すことは絶対にやめてください。
間違えて大学名を言ったら最後、不合格になるからです。
公務員試験は公平公正を期すために、学歴で判断したと思われてはいけません。
仮に大学名を言った受験生が全部の試験に合格点でも、学歴で取ったと噂が立つのもよくないので落とされます。
これはもはや暗黙の了解なので絶対に意識しておいてくださいね。
うっかりで不合格になりたくない人は、大学名を出さないように最新の注意を払ってください。
経験したことは盛って話す
大学やサークルで経験したことは盛って面接官に話すと好印象がもらえます。
話を盛ることで、誰でも経験するものが自分自身だけの体験になるからです。
面接官は何十人も同じような話を聞きます。
その中で珍しい役職の話や上に立って苦労した話は面接官の印象に残りやすいんです。
私もサークル内で役職はありませんでしたが、副代表として経験したことにして話をしました。
そうして唯一無二の体験にすることで、面接官の方もいろいろな質問をしてくれて、アピールもしやすかったです。
なので話はいくらか盛って話すようにしましょう。
正直に話す
公務員試験は正直に話しましょう。
どうしてかというと、ウソがばれると必ず不合格になるからです。
面接官は、気になった話題や違和感を感じた部分について掘り下げて聞いてきます。
その時、多くの人は整合性の取れない返答や質問に答えられることができません。
そうなると面接官にウソを見破られ不合格になってしまいます。
と思う方もいると思いますがそれは違います。
話を盛ることは実際に経験をしたことを膨らませているだけです。
なのでどれだけ深く突っ込まれても、切り返すことができます。
ですが、やってないことをやったとして話すと必ずボロが出ます。
そうなることがまずいのでウソをついてはいけないんです。
だから試験では嘘をつかず、経験したことを盛るだけにしてください。
公務員面接試験の練習方法は1人で練習しないこと
面接練習は友達や家族など誰かと一緒にしてください。
なぜなら誰かと練習ことで、本番の面接と同じ雰囲気で練習できるからです。
逆に1人で練習すると、以下の5点の対策ができません。
人と練習しないと以下のようなさまざまな弊害が生じます。
- 自分の声量の調整ができない
- 1人で練習した流れ通りにしか答えられない
- 整合性の取れた答えかわからない
- 本試験で緊張する
- 目線や口癖は自分では気づけない
これらは1人の練習ではなかなかわからないし、克服が難しいものです。
実際に私は一般企業を受けていて、上記の点を指摘されて落ちたことがあります。
そこで友人を誘って練習を重ねていきました。
練習を重ねて徐々に悪い部分を直していき、本番では高い評価をいただくことができました。
1人で練習していると絶対に自分の悪い点に気づくことはありません。
ですので、絶対に誰かと一緒に練習してください。
それでも友達と練習することが恥ずかしい人へ
友人や家族と練習することがどうしても恥ずかしいという人もいると思います。
そんな人は予備校に頼るのもありです。
予備校では面接のみのコースもあり、面接カードの添削や模擬面接をしてもらえます。
ただ少しお金はかかるので、財布と相談して決めていきましょう。
下に面接対策が充実している予備校のURLを貼っておきますので、ぜひ申し込んでみてください。
クレアール
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国家公務員の面接試験についてのまとめ
- 面接試験は配点以上に重要なもの
- 評価はABCDEの5段階
- 面接前には「面接カードを書き込むこと」と「志望先の見学にいくこと」
- 気をつけなければいけない点は「口語表現は使わない」「大学名を出してはいけない」「経験したことは盛って話す」「正直に答える」も4点
- 面接の練習は人と行う
国家公務員の面接は地方公務員とは少し違います。
この違いに分からず対策をしてもいい評価はもらえません。
違いに気づき万全の態勢を整えてから面接本番に挑んでください。
そうすればA評価がもらえるはずです。
そうして合格への道を切り開きましょう!!
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