- FP3級って就職とかに意味ないの?
- どんな人が取得するといいの?
「FP3級って取得する意味あるの?」「使う場面がわからない」など、FP3級の勉強をはじめる前にどれほど役に立つ資格なのか気になりますよね。
FP3級の資格は「役に立つ!」という人もいれば「役に立たない!」という人もいて情報が錯綜していることも事実です。
そこでFP3級が本当に使えるのか、どのように使うべきかを以下の順で紹介していきます。
このページを読むことで、FP3級を自分が選ぶべきなのかどうかわかります。
ファイナンシャルプランナー3級は意味ないのか
FP3級は取得する意味がないと言われているのを耳にしたことがあると思います。
もちろん、何の理由もなく意味がないなんて言われることはありません。
そう言われるのには以下の3つの大きな問題があります。
- 就職・転職に使えない
- 仕事で役に立つ場面が少ない
- 独立しにくい
これらの問題点が挙げられる理由をこれから説明していきます。
就職・転職に使えない
FP3級は他の試験と比較して、難易度が低いと言われています。
それは合格率から判断することができてしまいます。
実際のFP3級の合格率を確認してみましょう。
FP協会の合格率は以下のとおりです。
FP協会 | 学科試験合格率 | 実技試験合格率 |
2022年5月 | 83.37% | 90.33% |
2022年1月 | 87.01% | 90.75% |
2021年9月 | 84.69% | 80.50% |
きんざいの合格率は以下のとおりです。
きんざい | 学科試験合格率 | 実技試験合格率 |
2022年5月 | 49.03% | 52.22% |
2022年1月 | 63.53% | 45.98% |
2021年9月 | 53.31% | 46.29% |
2つの試験で差はありますが、平均すると約70%の合格率なっています。
受講者の半分以上が合格する試験の価値は高いでしょうか。
答えは簡単です。
簡単に取得できる資格に就活・転職では、そこまで大きな価値は与えられません。
あっても少々の加点程度でしょう。
つまり「FP3級を持っている=即採用」とは決してならない資格なんです。
この就職・転職で評価されにくいという点から、FP3級が使えない資格と言われています。
仕事で役に立つ場面が少ない
FP3級はFP試験の中で最も簡単な試験です。
内容はFPの知識の中でも、初歩の初歩のしか学習することはありません。
なので専門的な知識というよりは、生活に根差した知識を習うことになります。
具体的には日常生活を豊かにするような知識が中心なんです。
そのような基本的な知識が中心であるため、仕事で役に立つ場面は多くありません。
正直なところ、FPで使えるのは2級以上の知識と言えるでしょう。
この点もFP3級が意味がないと言われる理由になります。
独立しにくい
資格取得の目的は色々あると思いますが、独立することを目的にする人も多いと思います。
その独立開業する際に、FP3級では業務をこなすことが難しいです。
取得している資格がFP3級のみだと箔もありませんし、何より取引先に安心感を与えられません。
独立開業するのであれば、最低限FP2級は取得しておく必要があるでしょう。
欲を言えば、その職種に合った資格も取得すること。
例えば行政書士であれば行政書士の資格、不動産であれば宅地建物取引士の資格です。
複数の資格を持って開業することが最も成功しやすいです。
その点持っている資格がFP3級のみでは、役不足と言うほかないでしょう。
FP3級が役に立つ場面について【メリット】
役に立たないと評価されることのあるFP3級ですが、まったく役に立たないわけではありません。
FP3級を取得することでメリットは少なからず存在しています。
なのでFP3級を取得していない人は、積極的に取得を目指してほしいと思います。
そう考えることができるFP3級のメリットは以下の点が挙げられます。
- 資格取得の足掛かりとなる
- FP2級の受験資格が貰える
- 金銭的な知識を獲得できる
- 就職・転職で有利になる可能性がある
以上4つのメリットについて説明していきます。
資格取得の足掛かりとなる
はじめて資格試験の学習をする人の中で1番悩むものが学習の継続性です。
学習基盤がない人は集中力や学習意欲が続くことはほとんどありません。
必ずどこかでやる気を無くして、途中で勉強自体を辞めてしまいます。
どんな有用な資格試験に挑戦しても受かることはありえないんです。
そこで足掛かりとしてFP3級を使います。
FP3級は資格試験の中で簡単な部類になります。
学習時間は少なく、内容も多いわけでもなければ難しすぎるわけでもない。
つまり初心者が練習をするのにうってつけの資格と言えるんです。
しかも少なからず、様々な知識を学べるため決して不要になることがない資格。
学習習慣を身に着ける足掛かりとして、これほど便利な資格はないと言えるでしょう。
FP2級の受験資格が貰える
FP3級があまり意味のないことを知って、いきなりFP2級を目指す人もいると思います。
しかし、FP2級をいきなり受験することはできません。
なぜなら、FP2級には受験要件が定められているからです。
FP2級の受験には実務経験や研修の修了などの要件が定められています。
この要件はFP協会であっても、きんざいであっても変化はありません。
FP2級の受験要件を満たすためには、対象となる仕事に従事する必要が出てきます。
「じゃあ、FP2級はFPを専門にしている人しか受験できないの?」
そんなことはありません。
その条件を緩和してくれるものが、FP3級の取得なんです。
FP2級の受験資格には実務経験などの他に、FP3級の取得でも要件を満たせます。
FP2級を取得する上で基本となる知識もFP3級で学ぶことができます。
知識面でも受験資格としてもFP3級はFP2級のために、最も必要となる資格なんです。
金銭関係の知識を獲得できる
FPの学習を重ねることで、基本的な金銭関係の知識をすべて獲得できます。
FP3級の資格で学ぶ知識は「金融資産」「不動産」「相続・贈与」「ライフプランニング」「年金」「税金」と幅広いです。
これらの知識は資産形成や私生活改善に大きく役立つ力となります。
FP3級の知識だけでも税金問題や相続問題で損をすることは、極端に少なくなると言えます。
その他にも、ライフスタイルの見直しや私生活のコストカットなどにも寄与。
最も簡単でありながら、様々な面で大きな影響を与えてくるものがFP3級になります。
就職・転職で有利になる可能性がある
先ほど上記でFP3級は就職・転職で使えないと言いました。
それは間違いではなく、FP単体の資格ではあまり強みはありません。
ただ他の資格と組み合わせれば、就職・転職で有利に働く場合があります。
例えば、不動産業界で考えてみましょう。
2人の就活生がおり、内定を出すことができるのは残り1名のみ。
どちらも宅地建物取引士の資格を保有、ガクチカや面接官の評価も大差ない。
そのような場合、FPの資格が最後の決め手となることがありえるんです。
どこかで生かせる可能性のある資格であれば、少なからず加点のチャンスがあります。
以上の点により、FPの資格が就職・転職で有利になる可能性があるんです。
FP3級の意味についてのまとめ
- FP3級は3つの点から使えないと判断される
- メリットも存在するので役に立たないわけではない
FP3級を役に立たないと言っている人は実際に取得していない人が多いです。
確かに仕事面ではあまり役に立つ資格ではありません。
しかし上の資格や私生活では大きな力を発揮することもまた事実。
まだ取得していない人は、必ず取得を考えておきましょう。
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