- 簡単って言われるけどどうなの?
- 他の資格との難易度の差は?
「FP3級の難易度は?」「他の資格と比べてどうなの?」など、FP3級がどれほど難しいのか知りたい人も多いと思います。
FP3級は1番簡単という意見もあれば、かなり勉強する必要があるという意見もあり、実際の難易度がわかりにくいことも事実です。
そこでわかりにくいFP3級の難易度について、以下の順で説明していきます。
このページを読むことで、FP3級の本当の難易度がわかり学習前に心構えをすることができます。
FP3級の難易度は簡単なのか
FP3級の難易度は一般的には低いと言われています。
ただこの低いと言われているのには、適当に言われているわけではありません。
しっかりとした根拠がいくつかあります。
その中でも特に大きな理由である3つを紹介します。
それが以下の理由です。
- 合格率が高い
- 学習時間が少ない
- 問題形式が記述ではない
各理由について説明していきます。
合格率が高い
FP3級の難易度が低いと言われる理由1つ目は、合格率が高いということです。
FP3級の合格ラインは、総得点の6割以上となっています。
総得点の6割と聞くと難しいと感じてしまう人も多いことでしょう。
しかしFP3級の合格率は、平均して40%〜80%とかなり高くなっています。
他の試験の合格率と比較しても極めて高い数値となっているんです。
いくつかの資格を例といて挙げてみましょう。
公認会計士や行政書士であれば10%、比較的簡単な簿記3級は40%となっています。
他の資格と比較しても合格者が多いことがわかりますね。
次は実際の合格率データを見てみましょう。
FP協会試験かきんざい試験かで数値が変わっていますので、そちらも考慮しておきましょう。
FP協会 | 学科試験合格率 | 実技試験合格率 |
2022年5月 | 83.37% | 90.33% |
2022年1月 | 87.01% | 90.75% |
2021年9月 | 84.69% | 80.50% |
きんざい | 学科試験合格率 | 実技試験合格率 |
2022年5月 | 49.03% | 52.22% |
2022年1月 | 63.53% | 45.98% |
2021年9月 | 53.31% | 46.29% |
以上のようになっています。
FP協会ときんざいで結構差はありますが、FP3級の合格率が高いことが分かると思います。
過去のデータを見ても、他の資格と平均合格率を比較してもFP3級は取得しやすいことが分かりました。
この合格率の高さがFP3級試験の難易度が低いと言われる理由の1つ目です。
学習時間が少ない
FP3級の難易度が低いと言われる理由2つ目は、総学習時間が少ないという点になります。
FP3級取得にかかる時間は、一般的に30時間~120時間程度と言われています。
この時間を見て「結構長くないか?」と感じる人もいるでしょう。
しかし、他の資格と比較して考えてみるとかなり短いということがわかります。
例えば、簿記3級取得に必要な時間は100~200時間と言われています。
簿記の試験で1番簡単な簿記3級でもFP3級の2倍近くの時間が必要です。
また同じ国家資格ではないですが、国家公務員試験の勉強時間は最低でも800時間です。
これらと比べると、資格試験の中では学習時間が短い方ということが分かりますね。
以上のように他資格試験と比べての学習時間の少なさが簡単と言われる理由の2つ目です。
問題形式が記述ではない
FP3級の難易度が低いと言われる理由3つ目は、問題形式が記述式ではないことです。
FP試験では選択肢から正解を選ぶマークシート式が採用されています。
マークシート式では記述式と違い、1から文を考える必要がない試験です。
自分の考えに合っているものを選べばいいので、知識がしっかり記憶に残っていなくても大丈夫。
そこまで高い学習密度が求められることはありません。
また1問もわからなくても受かるチャンスが多いにあります。
選択肢の中に必ず正解が隠れているので、勘で答えても結構当たります。
以上の理由からマークシート式であることも難易度を下げている要因です。
FP3級と他資格の難易度ランキング
FP3級が簡単と言われる理由は分かったのではないしょうか。
ですが色々な資格と客観的に比べてみると、よりわかりやすくなります。
皆さんがよく耳にする資格でランク分けして比べてみようと思います。
ランクは「Sランク」「Aランク」「Bランク」「Cランク」と分けました。
ランク表を見る前に各ランクの説明を軽くしていきます。
Sランク
学習時間が800時間程度かかり、合格率が10%前後の試験です。
かなりの努力が必要で継続的な学習が必要となる試験になります。
Aランク
学習時間が400時間程度必要であり、合格率が20%前後の試験です。
継続して積み重ねた知識が必要となる試験もここに入ります。
Bランク
学習時間が150時間程度必要であり、合格率が40%前後の試験で分けました。
比較的優しい試験が多く、はじめて勉強しても簡単に取れる試験が多いです。
Cランク
学習時間は100時間未満で大丈夫であり、合格率も高い試験です。
難しい問題の出題が少なく、基本的にどんな人でも習得の可能性があります。
大雑把ですが以上のように分けました。
目安を参考にランク表を見ていきましょう。
ランク | 資格 | 難易度(5段階評価) |
Sランク(難関) | 司法書士 | ★★★★★ |
行政書士 | ★★★★ | |
税理士 | ★★★★ | |
Aランク(普通) | TOEIC(700点) | ★★★★ |
宅地建物取引士 | ★★★ | |
FP技能士1級 | ★★★ | |
Bランク(簡単) | 日商簿記3級 | ★★ |
FP技能士2級 | ★★ | |
秘書検定準1級 | ★★ | |
Cランク(超簡単) | FP技能士3級 | ★ |
MOS検定 | ★ | |
漢字検定3級 | ― |
一般的に上記のようにランク分けされています。
他の試験と比較して学習時間が短く、合格率が高く、初心者向けの試験がFP3級です。
そのことより全資格試験の中で判断すると、FP3級は1番簡単な部類に入ります。
FP3級の難易度を下げる2つの方法
FP3級は他の試験よりも簡単ですが、より難易度を下げたいと思う人もいるでしょう。
もちろん試験の問題を捻じ曲げる等の物理的な難易度を下げることはできません。
しかし工夫次第で楽に試験を突破できる方法はあります。
裏技でもないですが、以下のことを実践するとより試験が楽になります。
- 通信講座を使う
- 良い教材を選ぶ
各項目について軽く説明していきます。
①通信講座を使う
通信講座を活用することで、より素早くより簡単に試験を終えることが可能です。
通信講座とは、FPに特化した講師陣がノウハウを生かし、重要ポイントを絞って教えてくれるものになります。
基本的な知識はもちろんのこと、試験に出題されやすい範囲、最近の傾向まで詳しく説明してくれます。
独学で学習するよりも効率よく、早い時間で深い知識を手に入れることが可能です。
これだけ聞くと「通信講座を使ったほうが良いだろ」と思うでしょう。
ただ一点だけ大きなデメリットがあるんです。
そのデメリットはお金がかかること。
教材込みで5,000円弱の講座もありますが、多くの講座は最低でも10,000円以上かかります。
出来るだけお金をかけたくない人にとっては、通信講座はあまりオススメできません。
ただ早く勉強を終えられて、完璧な知識を持ちたい人は≪FP3級通信講座はコレでOK!失敗なしおすすめランキングベスト3≫の記事で自分に合った講座を探してください。
口コミ評価が高く、合格者が多い講座を中心に紹介しているので、満足いくものが見つかると思います。
②良い教材を選ぶ
これについては説明するまでもないと思いますが、良い教材を選んだ方が絶対に良い結果に繋がります。
なぜならどのような教材を使うかで、知識の深さや学習効率に大きな影響を及ぼすからです。
FP3級の教材は色々な会社が多種多様なものを出版しています。
解説が丁寧なもの、イラストを多用しているもの、価格が安いものなど本当に様々です。
その中には良い教材ばかりではなく、粗悪なものも混ざっています。
粗悪な教材を選んで学習すると時間がかかるばかりか、合格に必要な知識が不完全になることも珍しくありません。
必然的に試験の難易度は上がってしまうわけです。
それを防ぐために難易度の上昇を防ぎ、楽に受かるためにも良い教材を選ぶ必要があるんです。
ただ良い教材を選ぶというのは簡単なことではなく、かなりの時間を費やします。
そのような手間を出来るだけ省きたい人のために≪FP3級に受かるためにはこのテキスト‼おすすめ10冊を紹介する≫では評価の高いテキストを。
≪初心者でも安心!おすすめのFP3級問題集ランキングTOP10≫の記事では評価の高い問題集を紹介しています。
どちらも合格者が使っていたものを紹介しているので、あなたに合うものを選ぶようにしましょう。
FP3級難易度まとめ
- FP3級の難易度は低め
- 他の資格と比べても簡単な部類に入る
- より簡単に受かりたいなら2点を実践
FP3級は難易度的には高くないですが、しっかり学習しないと受かりません。
生活・仕事などでかなり使える資格になので、持っていて損はない資格です。
簡単と侮ることなく、時間をかけて知識を蓄えるようにしましょう。
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