- 公務員の憲法ってどうやって勉強するの?
- 国家総合職を受けたいんだけど普通の勉強方法で大丈夫なの?
「憲法ってどういった教科なのか?」「法律とか勉強したことないけど、それでも覚えられる簡単な勉強法はあるのか?」など戸惑うことも多いと思います。実は憲法の正しい勉強方法を知っていれば、初学者であっても国家総合職試験で満点が取れるという事実があります。
実際に私は1から勉強をはじめて国家総合職試験の憲法で満点を取り、専門科目の得点は35点(40点満点)を取りました。
そこで本記事は、私の経験から公務員試験の法律科目の中で最も重要である憲法を誰でも満点が取れるようになる勉強方法を紹介しています。
こんな人にオススメ!
- 憲法を1から学びたい人
- 憲法で満点を取りたい人
- 国家総合職の憲法の勉強方法を知りたい人
この記事を読めば、どんな人でも憲法を得点源にすることができて国家総合職の憲法にも太刀打ちできる実力がつきます。
公務員試験における憲法とは
公務員試験における憲法は、日本国憲法を基に正しい解釈や裁判例を選択する科目になります。
出題の範囲は【基本的人権】と【統治機構】に分かれています。
基本的人権は国民の生命などの根幹にかかわるもので、統治機構は国家運営システムに関わるものになります。
出題範囲はもっと詳しく分けられますので、より深く覚えてもらいたいです。
そこで「公務員試験の憲法は簡単な教科?出題範囲や学び方など解説【まとめ】」に詳しくまとめてあります。
また試験ごとの出題数も書いてあるので、自分の試験でどれほど勉強する必要があるのか知りたい人も必見です。
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公務員試験の合格できる効率的な勉強方法を身に着けるには、『クレアールの公務員転職ハンドブック』がおすすめかもです。転職の人のためにつくられていますが、社会人(忙しい人)でも合格できるコツを記載しているので、とりあえず手に入れましょう。
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公務員試験の憲法で満点をとって取れる勉強方法
憲法には理解しやすくなる勉強方法があります。この勉強法はある程度憲法を知っている人ではなく、初心者が1から覚えるために解説していきます。
なのでもう憲法が得意だよ!という人は途中から読んでもらうことをオススメします。
また憲法の勉強で躓いている場合は、この勉強法を試してみると点数が上がると思いますよ!
では実際に1から学ぶ人のための憲法勉強法を紹介します。
ちなみにですが私が利用していたテキストや問題集は「公務員試験憲法で実用的に使える参考書10選を評価して徹底解剖‼」の記事にて公開しています。
憲法について書かれている教材のレビューや評価も載せているので、ぜひチェックしてみてください。
それでは話を戻し、勉強の核となるステップを紹介します。
- 憲法のキーワードを理解する
- 判例についての知識をインプット
- 過去問で判例とキーワードのアウトプット
- 問題集で総仕上げ
まず、なぜこの勉強法を行うべきか理由を説明した後に、実際の勉強法を紹介します。
①憲法のキーワードを理解する
第1stepは、憲法のキーワード(用語)の理解になります。
なぜ一番に行うかといえば、キーワードがわからないとこの先に勉強することの理解できないからです。
憲法は法律科目であるため、普段の生活では聞きなれない言葉が多くあります。勉強を進めたり問題を解くうえで、特有の用語の理解が出来ていないと時間がかかるし、すぐに忘れてしまいます。
判例の「旭川学力テスト」で簡単に説明してみましょう。
旭川学力テストの争点はざっくりいうと以下の点になります。
- 教育権は国民、国家どちらにも所属する。
- 本テストは教育水準を一定にするためのものである。
- 教師に完全な学問の自由は認められない。
ここで知識ゼロの人間が「教育権」「学問の自由」について正しいニュアンスを理解できていると思いますか?
皆さんの想像どおり、答えはNO。知っていても自信がないはずです。
この状態で勉強をしても、頭には知識が入らず入ってもすぐに忘れてしまいます。だから憲法を理解するために、判例を最初に理解する必要があるんです。
なので第1stepにすべきことは「キーワードの理解」になります。
では勉強法を紹介します。
第1stepの勉強法
覚え方は「キーワードがどんな意味があるのか音読&言葉で説明できるようにする」です。
音読は自分で見て考えながら言葉を発するため、記憶に残りやすいという研究結果があります。音読のほうが書きだすよりも覚えられる可能性が高いんです。
意味の分からない文字を書いていて、眠くなることもないため効率的な勉強ができます。
だからこそ、音読が一番いい勉強法になるんです!
また言葉で説明できるようには、説明できるだけの知識をつける必要があります。
誰かに説明するためには、曖昧な知識ではいけません。曖昧なままの知識では、完全に理解できていないため本試験で得点は稼げません。
しかし説明できていれば完全に理解できているため、本試験でも満点がとれる基盤が出来ていることになります。
やり方としては架空の生徒を作り出し、その子に授業するように説明しましょう。
「わかっているから、常識だから」と説明を端折ってはいけません。
1~100まで完璧に説明できるようにすれば、憲法のキーワードの理解は完璧になっています。これぐらい行えば半年勉強しなくても、知識を無くすことはないでしょう。
②判例についての知識をインプット
第2stepは、判例についての知識のインプットになります。
なぜなら憲法の問題のほとんどが、判例から出題されるためです。
憲法の理論系問題は、解釈が複数あるものや本質が難しいためあまり出題されない傾向にあります。
仮に出題して後からこの解釈でも正しいと言われてしまうと、その問題は点数にならず差を出せない問題になってしまいます。
それでは試験を行う意味がありませんよね?
そこで判例が多く出題されるんです。
判例であれば裁判所が判断した結論ですので、現段階では間違いであるはずがありません。
後に間違いだと発覚しても、試験当時の判例は変わることはないので再テストを行うことも、全員に点数を上げることもしなくていいんです。
だからこそ、判例が憲法では多く出題されます。
裁判所事務官の試験では、理論系の問題が示されることがありますが、それも判例に基づいたものが多いです。
つまり判例を覚えたものが憲法を制するといっても過言でありません。なので憲法における判例は重要なんです。
では判例の勉強方法を紹介します。
第2stepの勉強法
判例を覚えることは基本的に第1step同様に音読なのですが、重要な部分のみを厳選することです。
憲法だけに限らず判例というものは、めちゃくちゃ長いです。一部を切り取っただけでも軽く1000文字は超えるでしょう。
そんな文字数を一言一句覚えるなんて不可能です。
というか時間のムダであるため、重要な部分だけ覚えるようにしましょう。
意識すべき点は「裁判経緯」「キーワード」「判決」の3点です。これだけ覚えれば、絶対に本試験で得点を重ねられます。
「北海タイムス事件」例に出してみましょう。
【裁判の経緯】
裁判時に記者が裁判長の許可なく制止を振り切って、被告の写真を取り過料の処分になった。
この処分されたことに対して、記者が報道の自由の制限として訴訟
【キーワード】
- 報道の自由
- 表現の自由
- 憲法21条
- 公共の福祉
【判決】
簡単にまとめるとこのようになります。
以上の挙げた点が重要な部分であり、問題として出題される場合は一部が間違って出題される形式になります。
だから、3点を抑えるだけで点数を稼ぐことができるんです。点数を取る効率的な勉強のため「裁判の経緯」「キーワード」「判決」を押さえましょう。
③過去問で判例とキーワードのアウトプット
第3stepは、過去問でアウトプット力を鍛えることになります。
と考えている人もいるかもしれません。しかしそれは違います。
知識を入れただけでは、本試験で問題を解き切るができないため、絶対に点数は伸びません。
ではなぜ点数が伸びないのでしょうか。
それはテキストのどおりの説明しか理解できていないためです。
テキストにはテキスト毎に決まった説明の流れがあります。
テキストのみの暗記をしていると、「○○は□□であり△△である」というものしか認識できず、問題で「△△は○○である」というような言葉や順番を変えた問題が出た時に対処できないんです。
これは大学受験の勉強をしていた人ではわかる人は多いのではないでしょうか?
数学の理論はわかるけど、問題は解けないと一緒のことです。だからこそ問題を解いてアウトプット力を鍛える必要があるんです。
では実際の勉強法を紹介します。
第3stepの勉強法
第3stepの勉強法としては、問題集を解きながらテキストを見ることになります。
なぜこの方法を行うかというと、わからないところを調べながら問題を解くことができるため、より深く印象が記憶の中に残るからです。
1回目は何も見ないほうがいいんじゃないの?と思う人もいることともいますが、実は正解でもなく間違いでもないんですよね。
だってわからない問題を何も見ずに解いたところで、知識としての定着は薄いですよね。
それなら「わからないからテキストを見て、次に同じ問題を見た時に解ける」ようにしたほうがいいと思いませんか。
1回テキストで確認しながら解いたものは、記憶の奥深くに定着します。
実際に私が試して、深くそう感じました。
憲法ではこの方法を使わなかったのですが、他の法律科目で試したところ憲法よりも圧倒的に難しい教科で、スラスラと覚えることができました。
何も馬鹿正直に初見の問題に挑めばいいわけではありません。わからないなら調べながら解けばいいんです。
最初の時間はかかるかもしれませんが、後々比べるとこの方法が知識の定着には一番早いです。
④問題集で総仕上げ
第4stepは、問題集を使って総仕上げをすることになります。
ここで問題を解きまくって苦手を無くしつつ、アウトプット力を完全に自分のものとしましょう。
今までの3stepは大前提として行うべきものであり、この仕上げをどれだけ丁寧にできるかで最終的な点数に大きな差が生まれます。
何度も同じ問題を解き、パターンを理解していくことが大切です。そうして何解いていくうちに、多くの問題のパターンに素早く対応できる力がつきます。
新しい問題だけ解いていた方がいいんじゃないと思う人は絶対に不合格になるのでやめてください。
私の友人の話を例にどれほど危険な考えなのか確認してみましょう。
私の友人は「初見の問題しか解く意味がない」として、問題を忘れたら解くという勉強法をしていました。ペースとしては2~3週間に一度のペースで解くといった具合です。
友人はいつも新鮮な気持ちで問題を解いていましたが、いつも同じところを間違えており、問題の理解がまったくできていませんでした。
そうして試験間際に模試の問題を解いたところ、友人の点数は足切りラインでした。
憲法だけに限らず他の教科もそんな勉強しかしていなかったので当然ですよね。
その後友人は心を入れ替えて勉強し始め、地獄のような苦しみの末に市役所に合格し働いています。
もっと前から正しく勉強していれば、確実に国家一般職は合格できる人でした。
皆さんは問題集を完璧に仕上げて、希望の職種につけるようにしましょう。勉強の目安としては問題を見るだけで、何番が答えなのかわかるぐらいのラインです。
このラインまで仕上げると、本試験でもミスなしの解答をすることができます。
問題と答えは覚えてなんぼ!初見の問題にこだわるのではなく、何度も問題を解いて知識を定着させることを目標にしましょう。
国家総合職試験を受ける人へ
国家総合職試験を受ける人はもう1step存在するので気をつけましょう。
その最後のstepは「新判例を覚えること」です。なぜなら国家総合職試験では、毎年1問必ず新判例が出題されるからです。
国家総合職試験以外の他公務員試験は、基本的に国家総合職で使われた問題を基に問題が作成されています。
下の試験に問題を提供するために、新判例は出題されるんですよね。
新判例の厄介なところはほぼ間違いなく出題され、参考書でも対策のしようがないところです。そのため特に独学の人は、対策に困難を極めます。
予備校講師なら予想問題集を作って対応してくれますが、独学者は自分で調べるしかありませんからね。
模試でも対策はできますが、当たるかどうかは怪しいところです。なので、もし余力があれば行うぐらいで考えてもらっても構いません。
仮にしっかり対策が出来ていれば、他の受験生に大きな差をつけることができます。
憲法の勉強方法まとめ
- 憲法は「基本的人権」と「統治機構」に分かれる
- 4つの手順で勉強を行えば満点が取れるようになる
- 国家総合職狙いは新判例対策も忘れずに
憲法はすべての法律の基礎となるものであり、法律科目としては簡単なものです。
その憲法ではどれだけ短時間で効率よく覚えていくかが重要になります。
私の方法で自分に合えば、おそらく最速で完全に理解ができるはず。
抜かることなく勉強して、満点を獲得しましょう!
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