- 公務員から転職したいけど、転職してもいいものなのか判断できない…
- 転職サイトがあるけど、どこのサービスがいいのかわからないから簡潔に教えてほしい。
公務員から「いざ、転職しよう!」としても転職方法や公務員の知識を生かせない転職先を知らないと、結局転職自体を後悔してしまうというが事実があります。私が転職する際にアドバイスをくれた国家総合職時代の先輩は、転職の勝手がわからず転職活動を終えるまでに1年近くかかっていました。
そこで本記事は、公務員から民間企業へ転職を考えている人が多い理由や公務員からの転職がしやすい業界、転職が100%うまくいくオススメの転職サイトを紹介しています。
こんな人にオススメ!
- 公務員から民間へ転職したい人
- まだ転職するかどうか迷っている人
- 登録したほうがいい転職サイトがわからない人
この記事を読めば、本当に自分が転職したほうがいいのかわかるだけでなく、難しいといわれる公務員からの転職をスムーズに終えることができます。
公務員から転職したい理由を考える
公務員は一般的に見て、高賃金で複利厚生もしっかりしている仕事というイメージであり、転職する必要がないように思えます。
ではなぜ公務員を退職して、民間に行きたい人がいるのでしょうか?
一般的に私を含めた公務員を辞めた人の理由は以下のものが多いです。
- 仕事にメリハリがなくやりがいがない
- 改革をしにくい
- 自分からバリバリ仕事しにくい
- 給料が安い
- 昇級するまでが長い
- 意外と残業が多い
このような理由が挙げられます。
公務員のキャリアコースは大体が型にハマっており、よほど優秀な人でない限り出世が早いわけではありません。それに伴い、仕事の自由度や給料の低さが目立ちます。
逆に民間は実力主義であるため、上記のことで悩む人はあまりいません。だからこそ、公務員からの転職をしたくなるわけです。
しかしただ転職しようと思うだけではいけません。
公務員や民間企業のメリット・デメリットを知ってから転職を考えましょう。
公務員であることのメリット
- 給料が安定している
- 降格やクビがない
- 定期的に職場が変わる
- ほぼ昇級できる
景気の後退や社会情勢によって、給料や立場などが揺らがないこと「安定性」が公務員の大きな利点であるといえます。
アメリカの大手企業が倒産しても、新型ウイルスが蔓延しても影響をあまり受けることはありません。
公務員であることのデメリット
- 仕事が変わらないため閉鎖的な人間関係
- 昇級までが長い
- 残業が少ないわけではない
- クレーム対応をする場合がある
- 矢面に立つ
辞める人の多くは、入庁前と入庁後のギャップに苦しんでいる人です。思っているような仕事ではなく、雑務処理のような仕事に辟易してしまうんですね。
また、ある程度年齢を重ねると、関わる人間が限定されてしまうのもデメリットになります。
では次は転職するメリット・デメリットを見ていきましょう。
転職するメリット・デメリット
公務員から転職するメリットは以下の点です。
- 成長できる
- 給料がほぼ確実に上がる
- 有能であれば役職が上に上がる
公務員ではあまり重要視されなかった自分の新たな成長を促すことができるため、市場価値を大幅に高めることができます。それに伴い給料も上がるので、生活水準は大きく変化します。
自分の実力を十分に発揮できる環境に身を置くことができるわけですね。
公務員から民間企業へ転職するデメリットは以下のようなものが挙げられます。
- 安定性を失う
- 家族・親戚・友人からの評価
- 短期離職の可能性
- 業務量が増える可能性
公務員を辞めることで、安定性を失うことやイメージダウンにつながる可能性があります。安定性は公務員の売りであり信用性も高いことから、なぜ辞めるのか理解されない傾向にあるようです。
転職がうまく行くかわかりませんし、会社は入ってみないとわからないので、ある意味博打になります。
登録で採用確率UPの転職サイト
転職しようと考えている人は、必ず転職サイトを活用しましょう。その理由として、中途採用は新卒採用と違い、情報を集めることが難しいからです。
企業としては積極的に活動するわけでもないですし、採用時期も違いますからね。熱心にならなくてもよいのです。
友人が使って転職を成功させたものや有名な転職サイトが以下のものになります。
- doda
- リクルートエージェント
- マイナビ転職
この3つに登録していれば、転職に失敗することはないです。各転職サイトの特徴・評価・口コミなどを紹介していきます。
doda
- 専門スタッフが非公開求人を紹介
- 日程調整をしてくれる
- 求人数は業界2位
- 大企業から中小企業までの求人
- 転職合格診断などのサービスあり
- doda独自のイベントが多数
詳しい説明
独自のイベントを開催し、幅広い業種の会社とのマッチングができることがdodaの特徴になります。
転職活動の場合、新卒みたいに情報を集められる機会には恵まれてはいません。そんな中でもdodaは、独自の企業の人事と会える「転職フェア」 から、自己分析や面接対策などの独自のイベントを開催してくれます。
「新型ウイルスが流行っている中でイベント参加は怖いよ」いう人は、Web上の独自コンテンツも非常に充実しているため安心です。
dodaを使うときの注意点は、イベントの情報だけで応募しないことです。就活エージェントがdodaもつくため、就活エージェントと相談の上で申し込んでください。
就活エージェントと相談したほうが、企業の実態もつかめますし、面接の方向性も教えてくれます。1人で対策するよりも、効率がいいことは確実ですよ。
こんな人におすすめ
- 確実に転職をした人
- 新しい可能性を見つけたい人
口コミ
公務員を退職して心機一転仕事を探した時、何もわからなかったがdoda独自のイベントで様々な企業に出逢えて、満足いく会社に転職できた。自分は地方民なので、求人数が少ない気がしたが十分優良企業に出会える。
(30代前半:男性:2019年11月9日)
リクルートエージェント
使いやすさ | 4.3 |
サービス | 3.8 |
交渉力 | 4.9 |
総合評価 | 4.3 |
- 求人数は業界1位
- 大企業が多数ある
- 企業への応募が楽
- 担当者が最後まで丁寧に対応
- 企業との交渉力の高さ
詳しい説明
一人一人に転職成功までの就活エージェントがついてくれ、そのサポートがとても手厚いことがリクルートエージェントの特徴になります。 リクルートエージェントの就活エージェントは、企業力の強さを生かして転職希望の会社へ面談の連絡をしてくれたり、辞退の電話なども入れてくれます。
また、キャリアインタビューという自分の経歴を聞き出して、志望業界と照らし合わせスキルが生かせそうな会社を紹介してくれるんです。
公務員では作成の難しい履歴書作成も、独自性を出しながらも企業に気に入られるものを作り出してくれます。
リクルートエージェントの就活エージェントは、とても手厚いサービスを行ってくれますね。 反面、担当者の質が低い場合があるので注意!うっかりしていると、ブラック企業を進められかねません。 「変な企業ばかり紹介する」「返信が遅い」「相談に乗ってくれない」など不満を感じた場合は、担当替えをすることをオススメします。
自分についてくれる人は、あくまでもサポート役ということを忘れずに。
こんな人におすすめ
- 様々な道を探したい人
- 大手企業に就職したい人
口コミ
就活エージェントがめちゃくちゃ丁寧な対応をしていくれて、自己分析や履歴書作成がすぐに終わった! 志望企業との面談の日程調整など面倒な作業もやってくれたので、企業研究などに時間を割くことができた!
(30代後半:男性: 2021年01月09日)
マイナビ転職
使いやすさ | 4.9 |
サービス | 3.5 |
交渉力 | 3.2 |
総合評価 | 3.7 |
- 若手(35歳以下)が60%以上を占める若手採用型サイト
- 女性採用や正職員採用などターゲット別でわかりやすい
- 幅広い職種・業種での採用がある
- 求人数は業界3位
- 履歴書添削や面接対策あり
- 求人情報が見やすい
- 入社後のミスマッチが少ない
詳しい説明
求人情報が見やすく、希望の職業探しに最適な点がマイナビ転職の特徴になります。仕事の厳しさや向き不向きなど、企業情報を赤裸々に書かれているため、入社後のギャップもありません。
つまり、希望の職種が決まっていない場合に利用することが望ましく、見やすくわかりやすい説明で企業が説明されているため、情報収集に適したサイトです。
また、若手が活躍できる会社の求人情報が多く掲載されていることも特徴になります。若手(35歳以下)が登録している割合が60%を超えているため、若手のための情報が集まりやすく、マッチングの満足度も高い数値を記録しています。
注意点を上げるとすれば、地方求人の少なさです。 マイナビ転職は、大都市近郊の求人が主であり地方求人は少なくなっています。
もし、地元で働きたいと考えているのでしたら、上で紹介した「リクルートエージェント」や「doda」を使うことをオススメします。 ただ、業界のことを知りたいということだったら、マイナビ転職はとても便利な転職サイトです。
こんな人におすすめ
- 業界について詳しく知りたい人
- ミスマッチのリスクを確実になくしたい人
口コミ
20代の前半に自身の仕事に疑問を持ち、公務員を辞めました。公務員の転職は難しいと言われていましたが、マイナビ転職では若い人向けの求人が多くあり、あっという間にいい企業に入社できました! 幅広い職種を紹介してくれるので、自分の合った仕事が見つかります!
(20代後半:女性:2020年02月19日)
公務員から転職するときに考えておくべきポイント
公務員試験という難関を乗り越えて、公務員になったのに転職するとい考えになったのには、色々な考えがあると思います。
ですが今一度、転職したい理由を確認しておきましょう。辞めた後で後悔をしないためにも、理由の再確認のためにも。
そこで確認するポイントをピックアップします。
確認ポイント
- 辞めたい理由を明確にする
- 体験談を集めたり人脈を作る
- 年齢を考慮して動く
各ポイントについてより詳しく説明していきます。
辞めたい理由を明確にする
辞めたい理由を明確にすることで、本当に辞める必要があるのかどうかを確認しておきましょう。
確認しておかないと、辞めた後で絶対に後悔することになるからです。
仮に辞める理由を上司に言うことで、解決できるものであれば転職する必要はありません。
例えば「人間関係が辛いので移動させてほしい」「仕事が合わないので変えてほしい」などであれば、結構聞き入れてもらえます。
転職後に民間の厳しさに打ちのめされて、「言っておけば解決できたのに,,,。」と考えたらやってられませんよ。
また、辞めたい理由を明確化しておくことで、転職の動機にもつなげることができます。
面接では、絶対に「なぜ公務員を辞めたか」を聞かれます。「別にやめなくてもいいんじゃないか」と思われる理由なら、面接官は採用しようとは思いません。
辞めるかどうか決めるにも、面接の対策をするにも必要になるので考えておきましょう。
成功・失敗の体験談を集める
実際に転職するにしても、イメージを持って転職するのと持たずに転職するのでは成功率が変わります。
公務員からの転職が成功する人の特徴、成功・失敗の要因など人によって違いますが、成功・失敗の傾向は絶対にあります。
情報を集めて、自分がどの業界に入るのか、入るためにはどうすればいいのかなど目星をつけておきましょう。
体験談は多ければ多いほど情報が正確になりますので、上記の転職サイトなどを見てイメージすることをオススメします。
年齢を考慮して動く
転職を考えているなら、自身の年齢は絶対に考慮してください。年齢が上がってからの転職は、とても厳しいものになるためです。
長く勤めてほしいので、企業は若い人材を欲する傾向にあります。
40歳を超えてからの転職は、仮に公務員で管理職の経験があっても難しい傾向にあるようです。
しかし、逆に20代〜30代半ばまでの人材については、転職はさほど難しいものではありません。
自身の年齢を判断材料の一つにして、転職するのか・どの業界に行くのかを考えましょう。
公務員の辞め方について
実際に辞める決意をしても、公務員の辞め方がわからなければ行動には移せません。辞めること自体は難しくありませんが、流れは知っておいた方がいいことは確かです。
簡単に公務員を辞めるまで流れを説明するので、参考にしてみてください。
第一ステップ:上司(直属・所属長)に相談
↓
第二ステップ:引き留めを回避
↓
第三ステップ:人事課と面談・退職願提出
↓
第四ステップ:業務の引継ぎ
↓
第五ステップ:あいさつ回り
↓
第六ステップ:退職
こんな感じの流れになります。
年度途中でも年度末でも特に流れは変わりません。
一番めんどくさいのは、上司や所属長からの引き止めですね。ここで押し切られて仕事を続けてしまう人もいるので、強い気持ちを持って退職の意向を示しましょう。
勤務体系が似ている転職しやすい業界
公務員は一般的に転職しにくいと言われています。その理由は、事務の専門性と民間との目的の違いから。
しかし、そんな中でも公務員が転職しやすい業界というものがあります。転職しやすい業界は、仕事が似ていたり需要のある業界です。
以下のような業種が該当します。
団体職員・独立行政法人
独立行政法人、国公立大学法人、財団法人、社団法人、社会福祉法人、医療法人、学校法人、農協、漁協、生協、NPO法人などで働く職員のこと。
営利目的で仕事をしていないため、公務員からの転職がしやすい傾向にあります。
休みや福利厚生も整備されていることが特徴です。
特殊会社
NTT、JT、JR、日本政策金融公庫 、商工組合中央金庫、産業革新機構、成田国際空港、NEXCOなどの会社のこと。
もともとが国営企業であり、国で運営されていた組織であるので、公共性の高い事業を行なっています。
株式会社ではありますので、利益は追求して働く仕事です。
業界としては、上記の会社が転職しやすくなっています。
他の業界に転職したい場合は、営業職や会社の事務職を経験した後に、入社したい目的の業界の会社に就職する方法もあります。
自分のやり方に合った公務員からの転職を行いましょう。
団体職員や特殊会社に対する詳しい説明は、以下の記事にまとめてあるので気になった方は見てみてください。
公務員からの転職まとめ
- 転職したいと思ったら転職のメリット・デメリットを理解する
- おすすめの転職サイトは「リクルートエージェント」「doda」「マイナビ転職」
- 転職のポイントは「辞めたい理由を明確にする」「体験談を集めたり人脈を作る」「年齢を考慮して動く」
- 公務員からの転職しやすい業界は「団体職員」「特殊会社」
公務員からの転職は、一般的に難しいと言われます。
しかし、向いていない仕事を一生することになるのも苦痛です。
自分が公務員を辞めて、民間に転職する場合は自分の気持ちと今の立場を考えて慎重に判断をしましょう。
よく考えた上での判断であれば、後悔することはないはずです!
人気記事 公務員試験が不安なきみへ!落ちた時の保険になる民間就活サイト5選