・併願はできるの?
・メリット・デメリットは?
・併願にオススメの業界は?
・併願時のスケジュールはどんなもの?
こうした疑問に答えていきます。
民間企業に内定をもらい、現役で公務員となった私が紹介するので絶対に参考になると思います。
本記事の内容
- 公務員と民間企業の併願について
- 併願のメリット・デメリット
- 併願するのに適切な会社数
- 面接で併願状況を言う言わない場合の注意点
- 公務員と民間のスケジュールについて
この記事を読み終えると、公務員と民間企業の併願が可能なのかわかりどちらも絶対に合格することができます。
公務員と民間企業の併願は可能か
公務員を受ける場合でも民間企業に併願することはできます。
しかし、時間がない中で民間企業の対策も勉強と同時に行なわなければならないため、かなりの努力と上手なスケジュール管理が大切になってきます。
両方落ちることもあるので、就活も行うかどうかは考えておいてください。
併願のメリット・デメリット
公務員受験と就職活動を併願する場合のメリット・デメリットを見ていきましょう。
併願のメリット・デメリットがわかっていないと、併願する意味が分かりません。
なんとなくで併願することが一番危険なので、メリット・デメリットはしっかり確認しておきましょう。
併願のメリット・デメリットは以下のようになります。
メリット
- 勉強に身が入る
- 落ち着いて試験を受けられる
- 公務員の面接試験の練習ができる
- 内定があれば無職ではなくなる
デメリット
- 勉強時間が減る
メリットが多いように見えますが、この「勉強時間が減る」というデメリットは大きなものです。
このデメリット一つで公務員の合格率が大きくかわるため、安易な決め方はいけません。
民間企業と公務員試験を同時に受ける際は、メリット・デメリットを含めて総合的な判断してくださいね。
公務員と民間を併願するなら何社まで?
先ほど公務員と民間企業の併願は可能と話しました。
では何社まで受けていいか気になりませんか?
公務員と民間企業を同時に受けていた私が判断すると、受けてもいい民間企業の数は最高で5つまでになります。
なぜなら、民間企業は1社にかける時間が長いからです。
公務員は時間との勝負の試験になります。
限られた時間の中で必要な知識を詰め込み、自治体の研究も行い面接や官庁訪問に向けた準備をしなければなりません。
だからスケジュールは、民間を受けない学生ですらパンパンで詰まっているんです。
そこで民間企業を入れるということは、採用面接やSPIの時間を取らなければいけません。
また企業研究に多くの時間を割かなければならないため、時間はどんどん減っていきます。
でも民間企業の併願は、精神的な安定のためにもしておいた方がいいものです。
だからこそ、いろいろな人の話を聞いた私が定めたラインが5社になります。
5社ならば公務員勉強の期間を開けず、知識を持ったまま民間企業の選考を行えます。
企業研究に割く時間も多くて10日以内には、抑えることができるでしょう。
民間企業で内定をもらいやすく、公務員試験に受かるためのラインが5社なんです。
私の友人は10社以上受けて、民間企業の内定はもらえましたが公務員試験には落ちていました。
たくさん民間企業を受ければいいものではありません。
どちらも採用されるために、選考に臨む民間企業の数は最高で5つまでにしてください。
公務員と民間の併願のコツは業界を決めておくこと
公務員と民間企業の併願のコツは受ける業界をある程度絞っておくことになります。
業界を絞っておくことでエントリーシートにかける時間を減らすことができるためです。
ある程度の型ができれば、後はそれを少し変えるだけでいい。
つまり、一社にかける時間が短縮されます。
民間企業にかける時間が短縮されれば、公務員の勉強に当てることができます。
なので、ある程度業界を絞ったほうがいいんです。
では、公務員を受ける人が良く受ける場所と、受けると有利に働く業界について話します。
それはこの三つになります。
- 地方銀行
- インフラ業界【鉄道・電力・エネルギー】
- 興味のある省庁の分野
次から三つの業界について説明していきます。
地方銀行
まずおすすめの業界一つ目は、地方銀行になります。
おすすめの理由は、地方銀行は人を大量に採用するからです。
地方銀行は昔に比べると採用人数はかなり落ちてきましたが、それでも多くの人を採用する傾向にあります。
また銀行自体優秀な人材が欲しいため、公務員試験を受けている人を欲しがる傾向もあります。
このように地方銀行自体が公務員受験者にやさしく、大量採用を行っているためおすすめなんです。
インフラ業界【鉄道・電力・エネルギー】
おすすめの業界二つ目は、インフラ業界【鉄道・電力・エネルギー】になります。
なぜなら、インフラ業界は公務員と同じ理念を持っているからです。
インフラ業界は人の世になくてはならないものになります。
人の生活の根幹を支え社会的な利益を大幅に拡大していく必要があります。
これは公務員の使命と同じです。
公務員も国民県民の利益のために働いており、日々暮らしを豊かにしようとしています。
つまり公務員の使命≒インフラ業界の使命になります。
使命が同じということは、面接官もそのような受験生に対して好印象を抱きがちです。
なのでインフラ業界はおすすめの分野になります。
興味のある省庁の分野
最後は業界やではありませんが、興味のある省庁の分野もかなりおすすめになります。
どうしてかというと、公務員試験用に勉強してきたことを面接で話せるためです。
民間企業の就職活動は会社についてはもちろんのこと、会社の分野についても研究しなければなりません。
分野について研究しなければならないことは、かなり多く時間がかかります。
公務員の勉強もしなければならないため、分野まで研究している暇はないんです。
しかし興味のある省庁の分野ならば、すでに勉強として調べているので改めて研究する必要はありません。
しかも一般の就活生よりも深く業界について理解しているため、採用活動にかなり有利になります。
時間をかけずに面接で有利になるため、興味のある省庁の分野を就職先にすることもおすすめです。
どの業界を決めきれないあなたへ
民間を受けようと業界を絞りこみはじめても、どの会社がどの業界なのかはわからないという人は多いのではないでしょうか。
そんなあなたにおすすめなのが、民間就活用のサイトになります。
なぜおすすめなのかというと、時間をかけずにいろいろな仕事を見ることができるからです。
なんども話しているように公務員は時間との勝負。
のんびり選んでいる暇はありません。
そこで就活サイトを使えば、業界の中からおすすめ企業を選んでくれるので一瞬で民間企業選びが終わります。
時間をかけず、いろいろ会社を調べられる点で就活サイトはおすすめになります。
就活サイトを調べることもめんどくさいと思いませんか?
私はそのような人間でした。
皆さんにはその手間を省いていただきたいと思い、公務員受験者が見るべき就活サイトを厳選してみました。
登録カンタンでサポートもとくに充実している5サイトを紹介しています。
興味のある方は一度ご覧ください。
公務員と民間を併願する場合に面接で気をつけること
公務員の面接で民間企業の併願状況を聞かれたときは、気をつけて発言してください。
なぜなら、併願状況によって不合格になる可能性があるからです。
民間企業の併願状況については、試験によって印象が大きく違います。
民間との併願を考えていないと怪しまれるところもあれば、怪しまれないところもあります。
主に国家公務員、地方上級、市役所と系統が違うので紹介しますね。
国家公務員【併願している場合】
国家公務員で民間との併願状況を聞かれたら、素直に併願状況を答えましょう。
国家公務員の面接官は、絶対に公務員が第一志望と考えるからです。
国家公務員になるためには、地方公務員の勉強と比較にならないほど勉強しなければなりません。
その努力を捨ててまで民間にいくと考える国家公務員の面接官は存在しないです。
そのように面接官は考えるため、民間企業に併願していても問題はありません。
だから素直に併願状況を答えていいでしょう。
地方上級【併願している場合】
地方上級で民間との併願状況を聞かれたら、大都市なら併願あり、小規模都市なら併願なしと答えましょう。
その理由は大都市なら第一志望と考えるからであり、小規模都市なら志望度が高くないと思われるからです。
大都市は財政基盤が大きいため、給料が高い傾向にあります。
しかし小規模都市では給料が安く激務になる場合が多々あります。
大都市なら民間のすべり止めはあまりいないですが、小規模都市なら民間の滑り止めで受けに来る人も多いんです。
大都市の面接官は蹴ることはないと考えますが、小規模都市の面接官は蹴って民間に行くかもと不安に思っています。
なので大都市なら併願あり、小規模都市なら併願なしと答えてください。
市役所【併願している場合】
市役所で民間との併願状況を聞かれたら、併願なしと答えましょう。
どうしてかというと、第一志望ではない滑り止めと思われる場合があるからです。
市役所の給料は民間企業の給料より安いことが多くなります。
そうなると大変な業務が多く給料の少ない公務員に入るより、給料のいい民間企業に入ったほうがいいと考えませんか。
誰だってそう考えますよね。
この点は面接官も同じように考えるため、併願なしと答えなければ好ましくない印象を与えます。
だから民間企業との併願はなしと答えてください。
公務員と民間の併願スケジュール
民間企業の就活も行おうと決めたらスケジュールの確認をしておきましょう。
スケジュールの確認が済んでいないと、就活と受験勉強の時間の配分ができませんから。
公務員受験と就活のスケジュールは以下のようになっています。
4~9月 | 2~3月 | 4月 | 5~6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | |
民間企業 | 夏季インターンシップ | 冬季インターンシップ | 説明会・プレエントリー | プレエントリー・面接 | 面接・内々定 | 面接・内々定 | 面接・内々定 | 内定 |
公務員 | 夏季インターンシップ | 願書受付 | 一次試験 | 二次試験 | 官庁訪問・内々定 | 内々定 | 内定 |
この表を見てもわかるように、かなり日程が被ることが多いです。
公務員情報や企業情報は早めに入手して日程を被らないようにうまく立ち回りましょう。
公務員と民間企業の併願についてまとめ
- 併願はできるが相当な覚悟がいる
- 併願のメリットは「勉強に身が入る」「落ち着いて試験を受けられる」「公務員の面接試験の練習ができる」「内定があれば無職ではなくなる」、デメリットは「勉強時間が減る」こと
- 併願するなら5社まで
- おすすめ業界は「地方銀行」「インフラ業界」「興味のある省庁の分野」の三つ
- 併願状況は試験ごとに判断
- スケジュールは常に確認
公務員と民間企業の併願は可能だけどハードだということがわかったと思います。
しっかり入念な対策を立てていかないと、不合格になってしまいます。
すべての対策を入念に行い民間と公務員の両方で内定をもらってしまいましょう‼
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