・給料は安いの?
・民間との比較は?
・稼ぐならどっち?
・なぜ公務員が選ばれるの?
こうした疑問に答えていきます。
公務員と民間企業の両方から内々定をもらった私が説明していくので参考になると思います。
本記事の内容
- 公務員の給料は安くない理由
- 公務員と民間の給料比較
- 稼ぐなら民間
- 公務員が選ばれる理由
- 公務員か民間か迷っている人へ
この記事を読み終えると、公務員と民間企業の給料事情やメリットが分かり、どちらに就職しようか決められます。
公務員になるか民間企業に就職するか給料で判断
公務員になるか、民間企業に就職するか皆さんとても悩むと思います。
その中の一つの材料として、給料の比較があります。
給料が低いと裕福な暮らしができないし、家族を養うこともできません。
公務員の給料は安いと言われていますが、実際のところどうなのかいうと…。
結論からいうと、公務員の給料は安くありません。
その理由と決まり方を次から説明していきます。
公務員の給料は安くない理由と決まり方
公務員の給料が安くない理由は、公務員の給料が民間企業の平均年収をもとに決定しているためです。
公務員の給料は、国民の税金で賄われています。
この国民の税金の中には、国を運営する費用や政策を実行する費用(各種補助金等)などが含まれています。
その限られた財政の中で、公務員の給料は割り振られているため、給料自体は安くもなく高くもありません。
仮に公務員の給料が平均値を大きく逸しているとしましょう。
そうなると国の運営費や政策実行費がなくなり、国力の低下に繋がります。
では国力の低下を防ぎたいなら公務員の給料を下げれば国は発展していくのでは?と考えませんか。
そんなことをしたら公務員で働きたい人がいなくなり、国は潰れてしまうでしょう。
そこで公務員の給料を合理的に判断する指針が民間企業の平均給与なんです。
平均給与をもとに決定されるため、国力を下げずに不満のない給料が支払われます。
その結果、公務員の給料は民間企業の平均となり、決して安くないということになります。
公務員と民間企業との給料の比較
公務員の給料は安くないと言われると、どれぐらい民間企業との差があるか気になると思います。
なので、次から公務員と民間企業との給料の差を見ていきましょう。
まずは民間企業からです。
下の表を見てください。
全体 | 男性 | 女性 | |
全体 | 432,000円 | 532,000円 | 287,000円 |
正規 | 494,000円 | 540,000円 | 377, 000円 |
非正規 | 175,000円 | 228,000円 | 151,000円 |
上記の表は国税庁が発表している「平成29年民間給与実態調査」です。
次に公務員の給料を見てみましょう。
令和元年度 | |
国家公務員 | 686,000円 |
地方公務員 | 598,000円 |
こう見ると、公務員のほうが高い給料をもらっているように見えるかもしれません。
ですが、民間企業のほうは全く利益の出てない中小企業なども含まれているため、実際の乖離は大きくないです。
この二つの表から公務員の給料は平均的な収入であることが分かったと思います。
ここで一つの疑問が生まれますよね。
公務員と民間企業ならどちらのほうが稼げるのか。
次からこのことについて話していきます。
断然稼ぐなら民間の大企業
お金を稼ぐのならば断然大手の民間企業のほうが稼げます。
その理由は先ほども紹介した通り、公務員の給料は民間企業全体の給料の平均金額が支給されるからです。
平均の給料という決まりがある限り、公務員の給料が特別上がることはありません。
民間企業大手の役員クラスともなれば、公務員の中でも多く給料を貰っている官僚の人たちを超えます。
例えば、メーカートップクラスの企業(JT、伊藤忠商事、味の素、デンソー、三菱商事、トヨタ、旭化成など多数)、政府系金融機関(政策投資銀行、日本銀行など多数)などの企業です。
また大企業は初任給に関しても、公務員より多いです。
つまり給料面で仕事を選ぶなら、大企業というわけになります。
公務員と民間企業との違いは福利厚生にある
皆さんここまで見て、「公務員を選ぶ理由はなくないか?」と思いませんか。
でも実際、転職してまでも公務員を選ぶ人が多いことも事実。
何を基準に公務員を選んでいるのでしょうか?
多くの転職した人に話を聞くと選ぶ理由は2点あるそうです。
- 充実した福利厚生
- 自身が国や自治体を変えられる使命感
この2点が公務員になる人が多い理由になります。
実際に転職した人の話を参考にして紹介していきますね。
充実した福利厚生
公務員を選ぶ理由の一つ目は、充実した福利厚生です。
公務員では各種手当がとても充実しています。
通勤手当、住宅手当、病床手当、地域手当など現在の給料とは別に多くの手当てが支給されます。
この手当ては、あるのとないのとでは大幅に金額が変わってくるんです。
また休日に関してもかなり充実しています。
組み合わせると最大3年の育児休暇、3回に分けて取得できる介護休暇などさまざまなものがあります。
さらに現在公務員を中心に改革が進んでいて、残業時間も昔に比べ大幅に減少しているんです。
実際に転職した人になぜ民間企業から転職したのか話を聞きました。
その人が言ったことには「給料は下がったけど、休みがとりやすく手当も充実しているから」と答えていました。
民間企業で働いていたときは、毎日残業をして休みはあまりなかったそうです。
その状態から公務員を見ると、休みが多く働きやすい職場だったんだと思います。
このように福利厚生がしっかり整っていることが公務員の魅力の一つです。
自身が国や自治体を変えられること
公務員を選ぶ理由の二つ目は、自身が国や自治体を変えられることになります。
公務員の仕事は、国民県民の生活に深く関わってきます。
法律や取り組みで大きく国の仕組みを変えることになる。
それを自分自身で作り、実施していく。
つまり自分の一挙手一投足が日本の仕組みを変えていくことになるんです。
これは民間企業では、消して味わうことができません。
自分の仕事で人が救われたり、新しい仕事ができたりと多くの人の人生に影響を及ぼしたりするんですから。
その分、責任も大きくなります。
ですがこれほどやりがいのある仕事は他にないのも事実です。
私の上司も大規模な補助金事業を行い、多くの企業の人に活動しやすい環境を整えていました。
その上司によると「大変だったけど、その分たくさんの人を笑顔にできた。これは公務員にしかできない」と言っていました。
この国や自治体を自分で変えられることが公務員を選ぶ二つ目の理由になります。
公務員か民間か迷っている人や公務員試験が不安な人へ
公務員と民間企業の給料面の違いが分かったとしても、迷っている人は多いと思います。
人生を決める大事な選択肢は、そんな簡単に決めることができないですよね。
そんな時はいろいろな就活サイトを見るようにしましょう。
就活サイトはさまざまな職業を知ることで、自分が公務員に向いているか民間企業に向いているかわかるためおすすめです。
また、公務員を受ける時の保険になる企業も見つかるため、試験への不安が大きく解消されます。
私は就活サイトを活用して、時間をかけずに民間で内定をもらうことができました。
民間の内定があると、落ち着いて公務員試験に臨めます。
みなさんもぜひ就活サイトを活用してみてください。
公務員を受けようと思っている人におすすめの就活サイトを、こちらの記事で紹介しているので一度ご覧ください。
公務員と民間企業の給料の違いまとめ
- 公務員の給料は決して安いものではない
- 公務員と民間企業は給料に差がほとんどない
- 稼ぐなら民間の大企業のほうがいい
- 公務員は「充実した福利厚生」「自身が国や自治体を変えられる」ことが民間との違い
- 民間企業も検討することをおすすめする
公務員と民間企業の給料の違いがわかったと思います。
多くの給料が欲しかったら、民間企業で働くことがいいですね。
でも公務員は給料以外の面で、さまざま有利に面があったりするのでしっかり考えておきましょう。
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