- 裁判所の面接って?
- 面接の雰囲気は?
裁判所事務官の面接について、どのような形式で行われ、評価ポイントはどのような部分なのかわからないと思います。
実際悩んでいる人は多く、知っていれば合格率が大きく違ってくることも確かです。
この記事では、裁判所事務官の試験に合格した私が面接試験での経験を基に、どのような内容であるか、高評価をもらうにはどうすればいいかを紹介します。
これを知りたい人に書いています
- 裁判所の面接内容
- 面接の雰囲気
- 面接官に好印象を与えられる裏技
- 効果的な面接の対策方法
読み終えると、裁判所事務官の面接対策や気をつけるべき点、裏技など知りたいことがすべてわかり、試験に合格しやすくなります。
裁判所事務官の面接試験について
裁判所事務官の面接は、一次試験である筆記試験突破後に行う試験になります。そして、その一番の特徴が、コンピテンシー面接で行われることです。
従来の面接よりも受験生の内面を知ることができる形式として、数年前から採用されて今でも実施されています。
ここで大切なのは、「自分が何を思い、どう行動して、何を感じたのか」を明確にしておくこと。
行動理由が定まっていない行動は、悪印象にしかなりません。ある行動をした時には、絶対に行った理由がいるので、答えられるように対策をしておきましょう。
なお、公務員試験の面接の基本的なことを知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。
他の公務員試験との違い
裁判所事務官の面接試験は、他の国家公務員試験と違うところが一つあります。
それは面接時間の長さです。
明確に定まっているわけではありませんが、裁判所以外の国家公務員試験は大体15分、裁判所は30分以上面接を行います。
この面接時間の長さはメリットでもありつつ、デメリットにもなりえます。
メリット
- より多くことをアピールできる
- 自身の考えをしっかり伝えられる
国家公務員の面接より15分以上多いということは、より多くのアピールができます。一次試験であまりいい点数が取れなかった場合、逆転するチャンスにもなります。
デメリット
- 深く掘り下げられやすい
- 矛盾点をじっくり探される
デメリットとしては、深く掘り下げられる場合が多く、入念な準備が必要になります。必ず掘り下げてくるので、エピソードを細かなところ間で準備しておかないと、良い評価を貰えません。
ちなみに私の場合は、サークル活動の話を深く聞かれました。
裁判所事務官以外の試験では「どうして活動を行ったのか、その活動で何を感じたか」など、基本的な質問5個程度で終わり、聞かれて困るようなことはありませんでした。
しかし裁判所では、基本的な質問に加え「活動中に事件が起こった際に何を考えて行動していたか、組織を改善したことはあるか」など深い質問をいくつかされました。
私の用意していた答えと別角度からの質問で焦りましたが、実際の活動内容を詳しく話すことができたので、難を逃れています。
今考えてみると運が良かっただけなので、皆さんはしっかり対策をしてください。自分の中でどんな質問にも答えられるアンサーを作っておくと、対応に困らないと思います。
裁判所事務官の面接の雰囲気
公務員試験は受験先によって、雰囲気というものが存在しています。
その雰囲気を無視すると、輪を乱すとみなされて採用が難しくなることもあるので気をつけましょう。
裁判所の雰囲気
- 静かで真面目
イメージどおりかと思いますが、面接としてはきっちりとした寡黙なイメージです。相手の面接官も静かで真面目なので、受験者側もその雰囲気に合わせる必要があります。
裁判所事務官として、裁判所に馴染むような性質の人間であれば採用されやすくなります。
大声を出してしまったら、即不合格というわけではありませんが、
ウチで大丈夫かな?
と少なからず、思われてしまいます。面接官も寡黙できっちりしている人が多く、職場の雰囲気も静かで真面目です。
なので職場の空気を壊さないために、採用される人も同じような人が採用される傾向にあります。面接に挑む場合は、たとえ自分の正確と反対でも、静かで真面目な人を装っていきましょう。
注意点
しかし、いくら静かで真面目にするといっても、すべての声を小さくすればいいわけではありません。
面接のどの場面であるかで意識するべきことが変わります。
裁判所事務官で意識する点
- 入退室や着席時は全力の声は出さずに抑え目にする
- 敬語をほかの試験よりもしっかり使う
- 返事をするときはキレのいい返事
この辺りを面接時に意識していれば、悪い評価になることはありません。ほかの試験に比べて雰囲気は固いので、雰囲気に呑まれないように練習を重ねておきましょう。
裁判の傍聴に行けば合格率UP!
裁判所事務官になりたい!
という人に効果的なアピール方法として、「裁判の傍聴をして志望した」という方法があります。
公務員の中でも特に裁判所は、受験生の志望度をかなり重要視しています。その理由としては、裁判所を辞退して県庁や市役所などの地方公務員に就職する人が増えてきているから。
裁判所事務官を2番手、3番手に考えて辞退する人が多いので、裁判所の面接官も志望動機を一番に考えるようになっています。
その志望動機を最大限アピールできる姿勢が「裁判の傍聴」です。
裁判所事務官を受ける人であれば、多くの人は説明会に足を運ぶでしょう。
でも裁判の傍聴に行く人は中々いません。説明会にプラスして、傍聴に行くことで他の受験生と差をつけて、熱意をアピールできます。
また、裁判の傍聴は実際の裁判を一番身近に体験できる場です。実態がわかりにくい裁判所事務官の仕事も見ることができ、仕事をしているイメージが浮かびやすいです。
裁判所の仕事を自ら進んで勉強していて、やる気もあり、学力も一定水準ある受験生を採用しない面接官はいません。
つまり裁判の傍聴に行くことで、志望動機が高いとみなされ、合格できる確率が上がるわけです。
合格率を少しでも上げるためにも、裁判の傍聴には参加しておきましょう。
裁判所事務官は交通違反で不合格?
面接をする前によく
交通違反で捕まったら不合格?
と焦っている方を見かけます。正直に答えましょう。
交通違反をした時点で、即不合格になることはありません。
交通違反は少しの気の緩みから起こしてしまうことが多いです。
それについて厳しく精査して不合格を突きつけてしまったら、有能な人材でも裁判所事務官を敬遠してしまいます。それは、裁判所側も不本意であり、交通違反をしても不合格になることは基本ありません。
大切なのはどのような交通違反で捕まったか、それに対してどのように思っているかです。
例えば少しのスピード違反であればまったくと言っていいほど試験には響きません。
しかし、これが何度も信号無視を行なった場合や酒気帯び運転などになると合格は厳しくなってきます。
明らかに反省の色がなかったり、罪が重すぎる人は敬遠されます。そのような人は受かる見込みが薄いです。
じゃあ、少しの違反なら関係ないか。
それも実は違います。
違反してしまった人は、どうして違反して、どう考えているのかを明確にしておきましょう。それが最も大切なことになります。客観的に自分の失敗を受け止めて、反省をしているかが重要です。
面接官も誰しも失敗があることは十分承知しています。
一度失敗してしまったものは仕方がない。
と面接官も考えますが、重要なのは違反後、客観的に自身を見ることできるかであり、それを見て人柄を判断しています。
客観的に自分を見据え反省する人は、分析能力や善悪の感覚を持ち合わせています。そのような人は自分を律して職務に専念し、同じミスを繰り返しません。
なので面接官もそのような人であれば、交通違反をしていても採用しようと思います。
交通違反をした場合は、自身が何を思って違反をしてしまったのか、違反後どのように思い過ごしてきたのかを自分の言葉で話せるようにしょう。
裁判所事務官の面接の対策方法
裁判所事務官の面接対策は、ただ一つしかありません。それはとにかく面接練習で経験を積むことです。
面接練習を反復して行うことで、以下の能力を身に着けることができます。
面接練習の効果
- 緊張しなくなる
- わかりやすい説明ができる
- 返答に自信が持てる
- 臨機応変な対応ができる
- 聞きやすいスピードで話せる
これの能力を身に着けることができます。
そして最も効果的な面接の練習が、一人で練習せずに誰かと練習することです。人と練習することで、自分では気づかない修正ポイントに気づくことができます。
人は自分が正しいと思って生活しており、それは面接の対策をしている時でも変わることはありません。
これで大丈夫!
と思っていても、他の人からしたら
声が小さいな。
と自分の感覚とまったく違う意見を持たれることが多々あります。
しかし、これは自分では気づけないものであり、1人で練習していると、本番で的外れな回答をしてしまうことも少なくありません。
そこで人と面接対策をすることが大変重要になります。
人からの意見をフィードバックしていくことで、自分の面接での返答をブラッシュアップでき、面接官に伝わりやすく、自分を最大限アピールできる返答ができます。
回答のズレや聞きやすいスピードや話し方など修正することができるので、最終合格の可能性もうなぎ上りです。
自分一人では気づかないからこそ人と練習をしてください。
でも友達に笑われたくない…。
と知っている人以外で練習したいという人もいると思います。
そんなときは予備校の面接対策講座を使ってみましょう。面接対策講座を使うことで誰にも知られることなく、友人や家族に知られることなく、1人で練習することができます。
講座によっては、対面やリモートで改善点を指摘してくれるので、面接能力が格段に上昇します。
そして後は、面接対策講座で反復練習をしていくだけです。
ですがここで一点デメリットがあります。それは面接対策講座はお金が掛かるということです。
面接対策講座も講座内の授業であるため、タダではありません。1講義あたり5000円から10000円ほど掛かります。
ただ、受けることによって合格率は飛躍的に上がるので、お金に余裕があって絶対に合格したい人は、講座も受けるようにしましょう。
私が実際に講義を聴いたり、友人や後輩から聞いたおすすめの面接対策講座がクレアールです。
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気になった方は資料請求してみて、確認してみましょう。
裁判所の面接についてまとめ
- 裁判所の面接はコンピテンシー面接
- 面接の雰囲気は真面目で静か
- 裁判の傍聴にいくと志望度が高いと思われる
- 交通違反しても不合格ではない
- 面接対策は人と行うこと
裁判所の面接は、「真面目・誠実」です。
そのイメージを作ってから面接試験に挑むことで、合格率がかなり上がると私は感じています。
皆さんも面接試験をされる際には、裁判所事務次官としてのイメージを遵守してください。そうすれば合格は必ずできるはずです。
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