・裁判所の面接って?
・雰囲気は?
・裁判の傍聴って意味あるの?
・交通違反したら入れない?
・対策方法は?
こうした疑問に答えていきます。
裁判所事務次官の試験に合格した私が面接試験で、実際に聞かれたことや調べてことなどを基にしているので信憑性はお墨付きです。
本記事の内容
- 裁判所の面接について
- 面接の雰囲気
- 裁判の傍聴で試験が有利になるかどうか
- 交通違反がどれほど面接に響くか
- 面接の対策方法
この記事を読み終えると、裁判所の面接の対策方法など知りたいことがすべてわかり、試験に合格しやすくなります。
この記事を書いている人
元公務員ターナーの自己紹介
高学歴、法学部出身というわけではありませんが、大学2年の時から資格を取得しつつ、公務員の勉強を開始。 結果=国家公務員総合職に現役で合格。 他にも(一般職・国税専門官・県庁・市役所)などにも内定しているので、公務員志望者の不安や疑問点を解消します。 — 知識図書館(公務員試験・資格ブログ) (@TandH_blog) November 7, 2020
裁判所事務次官の面接試験について
裁判所の面接試験は、コンピテンシー面接になります。
コンピテンシー面接とは、ある行動をした時に「自分がどうして行動をしたのか」「どう感じたのか」など深堀される面接形式です。
ある行動をした時には、絶対に行った理由がいるので、答えられるように対策をしておきましょう。
公務員試験の面接の基本的なことを知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。
面接時にしておかなければいけないこと、高評価をもらえる受け答えなどが紹介しています。
他の公務員試験との違い
裁判所の面接試験は、他の国家公務員試験と違うところが一つあります。
それは面接時間の長さです。
裁判所以外の国家公務員試験、は面接時間が大体15分ですが、裁判所は30分以上面接を行います。
国家公務員の面接より15分以上多いということは、より多くのアピールができます。
ですがその反面、深く掘り下げられる場合が多いので、質問に対する回答は他の試験より入念に作っておきましょう。
私の実体験ですが、サークル活動の話を深く聞かれました。
他の試験では「どうして活動を行ったのか、その活動で何を感じたか」など、質問5個程度で終わっていました。
しかし裁判所では、上記に加え「活動中に何を考えて行動していたか、組織を改善したことはあるか」など深い質問をいくつかされたんです。
私は答えを用意していなかったのですが、実際の活動内容を詳しく話すことができたので、難を逃れることができました。
今考えてみると運が良かっただけなので、皆さんはしっかり対策をしてください。

裁判所事務次官の面接の雰囲気
裁判所の面接の雰囲気は、静かで真面目です。
相手の面接官も静かで真面目なので、受験者側もその雰囲気に合わせる必要があります。
その理由は同じような性質の人間が採用されやすいからです。
裁判所職員で大声で挨拶している人を見たことがありますか?
おそらく見たことがないと思います。
寡黙できっちりしている人が多いですよね。
職場の雰囲気が静かで真面目なら、職場の空気を壊さないために、採用される人も同じような人が採用される傾向にあります。
なので面接に挑む場合は、たとえ自分が元気いっぱいでも、静かで真面目な人を装っていきましょう。
しかし一口に静かで真面目にするといっても、すべての声を小さくすればいいわけではありません。
その時々で意識するべきことがあるので覚えておきましょう。
裁判所の面接で意識する点は以下のようなところです。
- 入退室や着席時は全力の声は出さずに抑え目にする
- 敬語をほかの試験よりもしっかり使う
- 返事をするときはキレのいい返事
ほかの試験に比べて雰囲気は固いので、雰囲気に呑まれないように練習を重ねておきましょう。
裁判の傍聴に行けば合格率UP!
裁判所の面接を受ける前に裁判の傍聴をしておきましょう。
その理由は、裁判の傍聴をしておくことで、志望度が高いと思わせることができるからです。
裁判所において志望度は、かなり重要になってきています。
近年、裁判所を辞退して県庁や市役所などの地方公務員に就職する人が増えてきています。
辞退する人が多い関係で、裁判所の面接官も志望動機を一番に考えるようになってきているんです。
その志望動機を最大限アピールできる姿勢が「裁判の傍聴」になります。
裁判所の説明会を行くのは、受験生として当然です。
でも裁判の傍聴に行く人は中々いません。
裁判の傍聴は実際の裁判を一番身近に体験できる場になります。
傍聴では、裁判所職員の仕事も少なからず垣間見ることができるんです。
裁判所の仕事を自ら進んで勉強していて、やる気もあり、学力も一定水準ある受験生を採用しない面接官はいないはず。
つまり裁判の傍聴に行くことで、志望動機が高いとみなされ、合格できる確率が上がっていくんです。
合格率を少しでも上げるためにも、裁判の傍聴には参加しておきましょう。

交通違反を犯していたら入れない?
面接をする前によく「警察に交通違反で捕まったことあるんだけど不合格になるの?」と焦っている方を見かけます。
正直に答えましょう。
交通違反をしたぐらいでは、不合格になることはありません。
交通違反は少しの気の緩みから起こしてしまうことはありますよね。
それについて厳しく精査して不合格を突きつけてしまったら、誰も試験に合格できなくなってしまいます。
なので、交通違反をしても不合格になることは基本ありません。
大切なのはどのような交通違反で捕まったかです。
例えば少しのスピード違反であればまったくと言っていいほど試験には響きません。
しかし、これが何度も信号無視を行なった場合や酒気帯び運転などになると合格は厳しくなってきます。
違反した後に大切なのは、どうしてかを明確にすること
交通違反の質問で一番大切なのは「どうして問題を起こしてしまったか」「今後どうしていくのか」を明確にすることになります。
面接官も誰しも失敗があることは十分承知しています。
一度失敗してしまったものは仕方がない。
面接官は違反後、客観的に自身を評価できるかを判断しています。
客観的に自分を見据え反省する人は、分析能力や善悪の感覚も適性に持ち合わせていると判断できます。
そのような人は自分を律して職務に専念し、同じミスを犯しません。
なので面接官もそのような人であれば、交通違反をしていても採用しようと思います。
交通違反をした場合は、自身が何を思って違反をしてしまったのか、違反後どのように思い過ごしてきたのかを自分の言葉で話していきましょう。
裁判所の面接の対策方法
裁判所職員の面接の練習方法はただ一つ。
それは一人で練習せず、誰かと練習することになります。
どうしてかというと、人と練習することで自分の至らぬ点に気づくことができるからです。
人は自分が正しいと思って生活しています。
それは面接の対策をしている時でも変わりません。
なので一人で練習していても自分の回答に自信を持っているため、回答のおかしさに気づくことができないんです。
この状態が危険であり、頓珍漢な回答をしてしまうことが多々あります。
ですが人と練習することで、この聞かれていることと、回答のズレを修正することができるんです。
またそのほかにもいろいろな点に気づくことができます。
- 緊張しないようになる
- どんな質問にも対処できる
- 話すスピードや声の大きさが適切になる
これらのことを防ぐことができます。
自分一人では気づかないからこそ人と練習をしてください。
どうしても一人で練習したい
「友達に笑われたくない」「友達がいない」と一人で練習したいという人もいると思います。
そんなときは予備校の面接対策講座を使ってみましょう。
面接対策講座を使うことで誰にも知られることなく、一人で練習することができます。
また講座によっては、対面やリモートで改善点を指摘してくれるので、面接能力が格段に上昇します。
そして後は、それの反復練習をしていくだけです。
ですがここで一点注意があります。
それは面接対策講座はお金が掛かるということです。
面接対策講座も授業であるため、タダではありません。
一回あたり5000円から10000円ほど掛かります。
受けることによって合格率は飛躍的に上がるので、お金に余裕があって絶対に合格したい人は、講座も受けるようにしましょう。
私が友人や後輩から聞いたおすすめの面接対策講座が以下のところになります。
気になった方は資料請求してみて、確認してみましょう。
自分の状況に合わせたものを請求すれば、そこに概要が書かれています。
裁判所の面接についてまとめ
- 裁判所の面接はコンピテンシー面接
- 面接の雰囲気は真面目で静か
- 裁判の傍聴にいくと志望度が高いと思われる
- 交通違反しても不合格ではない
- 面接対策は人と行うこと
裁判所の面接の雰囲気について説明してきました。
「真面目・誠実」というイメージを作ってから面接試験に挑むことで、合格率がかなり上がると私は感じています。
皆さんも面接試験をされる際には、裁判所事務次官としてのイメージを遵守してください。
そうすれば合格は必ずできるはずですよ。
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