- ボランティアは公務員試験に有利なの?
- ボランティアしてないんだけどどうしよう?
公務員試験にボランティアは有利と聞くことはあると思いますが、どれぐらい有利になるのかわからないと思います。
私も公務員試験前にボランティア活動に参加しましたが、有利不利やおすすめのボランティア情報などが少なくてとても困惑しました。
そこで自分の体験と面接官の話から、公務員試験のおけるボランティアの重要性やおすすめのボランティアを紹介します。
これを知りたい人に書いています
- 公務員試験にボランティアが有利な理由
- 公務員試験におすすめのボランティア
- ボランティアを経験なしでも受かるか
- 嘘でボランティアしたことにしても良いのか
- 面接カードへの書き方
- ボランティア実体験
記事を読み終えると、ボランティアの重要性がわかり公務員試験でうまく活用できるようになります。
公務員試験にボランティアが有利な理由
公務員試験に臨む人は、ボランティアをすることで面接試験でかなり有利になります。
公務員は民間企業と違い、成果主義ではありません。仕事は必ず行わなければならない事や使えそうな制度を作ったり、活用したりして仕事を行います。
その仕事の出来不出来で特別な報酬などが支給されることはありません。どれだけ頑張って仕事をしても、何もしなくても給料は変わらないです。
頑張りが反映されない中、どれだけ人のために働けるかで国や自治体がいい方向に変わっていくかが決まります。
国や地方自治体は、自身の組織に人のために働ける人物を求めています。
だからこそ、ボランティア経験の有無が鍵です。
ボランティアは基本的に無償であり、金銭のやり取りは行いません。学生の頃からアルバイトではなく、ボランティアに励んでいる受験生が面接に訪れたら面接官はどう思うでしょう。
損得ではなく国のために働いてくれる!
公務員としての心構えがある!
こう思うはずです。
面接官も公務員。一緒に働くのであれば自分の利益ではなく、国や自治体のために働いてくれる人を採用したいと思います。
また、話のネタとしてもボランティアは有効に使えます。
国家公務員・地方公務員に限らず、いま人事を担当している人は年配の方が多いです。
年配の方々はボランティアをやったことがない人が多く、自分たちの知らない話であるボランティア活動に興味を持ってくれます。
それこそ学業やアルバイトの話より、深く関心を持ってくれること間違いありません。
興味を持ってもらえたらこっちのもの。
ボランティアの話に長所を交えて話をしていき、面接官が採用したくさせましょう。
公務員試験におすすめのボランティア
手ごろなボランティアをはじめよう!
と考えた方は少し待ってください。
ボランティアであれば、何でもかんでもいいわけではありません。
公務員試験にとくに評価されやすいボランティアが2つあるので、その点を考えて決めてください。
- 人とかかわるボランティア
- 助けるボランティア
どちらのボランティアも、自分が今まで接したことない人と話すことになります。
対応する事象や取り組みが大きいので、自分1人で達成できるものはなく、ボランティアメンバーや地域住民との協力が必要になります。
そのボランティアでは自分の考えだけではなく、他人を尊重しながら業務を進めていく能力が必要です。
自分の役割を意識しつつ、他人を尊重できるようになります。
また、コミュニケーション能力も養うことができます。
どちらのボランティアも多くの人が必要なので、普段自分が関わることない人たちと話すことになります。年齢、職種、価値観、立場など同じである要素はほぼありません。
そのような人たちと関わることで、社会人に必要なコミュニケーション能力が身につきます。
このコミュニケーション能力は友達同士の会話で必要なものではなく、対人関係に必須であり最も公務員に求められている能力です。
どちらも公務員となった後に必要になる能力や業務遂行に必要なことを学べ、普段の生活では味わえないものです。
面接に有利にもなるし、自分の内面が育つボランティアを選択して、良い結果を貰いましょう。
ボランティアをしてないと公務員になれないのか
ボランティアをしてない…。
落ちるのかな…?
そのように思っている人も焦ることはありません。
それはボランティアをやっていない=落ちるというわけではないからです。
ボランティアは、あくまで面接試験を有利に進めるための材料になります。
- 面接官に興味を持ってもらいやすい
- 話せる内容が増える
- 面接カードの充実
できることはこれぐらいです。
ボランティアをやっていなくても、面接官とのコミュニケーションが上手であれば問題ありません。普通に合格することができます。
実際に私の友人でボランティアを受けていなくても合格しています。
友人は、ボランティア以外のアルバイトやサークル活動、学業で面接官にアピールしていたそうです。
話せるエピソードが足りなかったそうですが、うまく自分をアピールできたので、見事合格して某県庁で今も働いています。
ボランティアをやっていない人でも合格することは可能です。
なので、ボランティアをしなくても焦る必要はありません。やっていない人は、面接練習などをしっかり行い準備をしてください。
公務員試験のボランティアで嘘をつくのはダメ‼
面接試験で嘘をつくことは絶対にしてはいけません。面接官には確実にバレてしまいます。
面接官は面接のプロであり、何人もの受験生と話し合ってきている人物です。
自分では上手に噓をつけたと思っていても、面接官は受験生の一瞬の戸惑いで簡単に嘘だと見破ります。
いくら他の部分でうまくアピールできていても、嘘をついているとバレたら、不合格になってしまいます。
嘘をついた受験生を採用する意味が面接官側にはありません。
そもそも公務員は職務を誠実にこなされなければならないので、嘘をついてはいけません。
また、噓エピソード作りは時間が多くかかります。
嘘でボランティアをやったことにしたいなら、一からエピソードを作らなければなりません。そのエピソードは深堀されてもいいように、膨大な時間をかけて準備をする必要があります。
公務員は時間との戦いといわれる試験であり、勉強や面接練習以外のムダな部分に時間をかけているわけにはいきません。
それよりは自分がはじめから持っているエピソードをブラッシュアップして方が良いです。
話を盛るぐらいならいいですが、「ボランティアをやっていなかったからやったことにしよう‼」というのはやめておきましょう。
ボランティアを公務員の面接カードで書く時の注意
ボランティアの経験は公務員の面接カードに書くことができます。
ただ、各部分については国家公務員と地方公務員で少し違うので、各部分には気をつけましょう。
国家公務員
- 社会的活動や学生生活においての項目
- 志望動機
地方公務員
- 自己PR
- 長所・短所
- 志望動機
以上の項目で書くことができます。
なお、志望動機でも書くことはできますが、できれば志望動機以外の項目で書くと良いでしょう。
志望動機はその公務員になりたい気持ちを書くところです。ボランティアの経験は他のアピールポイントでこそ光り輝きます。
【注意】
面接カードを記入するときの注意点として、以下の2点あります。
- ボランティア活動を簡潔に書くこと
- 長所を組み合わせること
ここを意識していないと、面接官にアピールしにくくなります。
面接は自分の言葉で面接官に経験から学んだことや長所をプレゼンするものです。いままでやったことも勿論重要なのですが、実はプレゼン能力も結構重要なんです。
公務員になったら、政策の内容や法律について一般の人々に話すことになります。
説明能力の低い職員がその説明をしたら、一般の人々はわかるのでしょうか。おそらく伝わらないか間違って伝わってしまうでしょう。
そうなると、公務員信用が損なわれますし、クレームのもとにもなります。
これらのことを防ぐためにも、意外とプレゼン能力が必要になんです。
せっかく自分自身のことを効果的にアピールできるのに、ボランティアの内容を面接カードにすべて書いてしまったら、説明するタイミングがなくなってしまいます。
それはもったいないです。
「ボランティア活動を簡潔に書くこと」と「長所を組み合わせること」を意識して、自分自身をプレゼンしてください。
私のボランティア経験談
私のボランティアの経験を話していきたいと思います。
詳しいボランティアの内容については控えますが、動機や学んだこと、面接カードへの記入の仕方などを紹介します。
動機
正直、はじめボランティアをやる気はありませんでした。
でも、公務員の先輩や講師に
公務員試験にボランティアは有利。
という話を聞いて、ボランティアをしようと思い、ボランティアを探すことにしました。
最初はこんな不純な理由だったんです。
そして、人と関わりつつ、自分の経験にもなりそうなボランティアを2つ見つけ応募しました。
それが「災害ボランティア」と「子どもと遊ぶボランティア」です。
災害ボランティアの話
各地で豪雨被害がある中、自分の住んでいる場所の近くで災害があったので、申し込んで数日後、某県へ行って1日働くボランティアに参加しました。
実際の仕事内容は、自分が地元の子どもたちの指揮を取ったり、家財ごみの撤去などです。
仕事を通しても災害対策などの観点を学べましたが、何よりも地元住民の方々との話が大変ためになりました。
一晩で自分の住む町の景色が変わってしまったこと。今感じている気持ち。行政への意見。実際に被災者の声を聞きくことで、今まで考えたことのないことを考えさせられました。
また県職員や市役所職員とも話すこともでき、公務員になりたい気持ちも再確認できました。
子どもと遊ぶボランティア
子どもと遊ぶボランティアは、子どもが考えた遊びや取り組みをサポートして形にしていくというものです。
私自身、子どもが得意な方ではなかったので、最初は話もうまくできず大変な思いをしました。
ただ、何回か参加しているうちに、自分に何が足りないかわかりはじめます。
「子どもの意見を潰していないか」「威圧していないか」「考えを話せない子はいないか」など、考えて自分を改善。
そうしていくうちに、子どもたちとも会話が増え、良い関係が築けました。
ではなく、
というマインドと貴重な経験をさせてもらいました。
ボランティアを通じて感じたこと
ボランティアを通じて感じたことは、公務員は見えない部分で働いているということでした。
何を当たり前なことを。
と思うかもしれませんが、勉強しているだけでは気づきませんでした。
そして人の役に立っていると感じることができ、「人のために働きたい」と思いました。
人のために働き、実際に感謝の声を聞いたことで、公務員として働く実感が湧き、達成感と満足感を得ることができたことで、志望動機がはっきりしたのもこの頃です。
面接の時の状況
実際の公務員の面接では、「社会的活動や学生生活においての項目」と「自己PR」の欄でボランティアのことを話しました。
話したことはボランティアの詳細、そこで感じ学んだこと、自身の強みであり、それを志望動機にも繋げながらアピール。
ある市役所では、ボランティアの実施団体の一つがその市役所であり、ほとんどボランティアの話だけで最終合格まで進んだこともあります。
とにかく話が続いて自分のアピールができました。
ボランティアをすることで、自分の公務員への想いが明確になり、エピソードも作れます。多くのボランティアに参加して、経験を積んで話すネタをたくさん用意しておきましょう。
公務員試験のボランティア活動まとめ
- ボランティアは面接に有利になる
- 「人とかかわる&助けるボランティア」がおすすめ
- 経験なしでも落ちるわけではない
- 嘘をつくのはやめる
- 面接カードには簡潔&長所
- ボランティアに参加した経験談
ボランティア活動は自分で自発的に動かなければ、情報を獲得することが難しいです。
いろいろ調べて何か一つボランティアに参加してみましょう。そうすれば自身の価値観が変わります。
面接に使えるという理由だけでなく、本当に大切なものが見つかると思います。
志望動機を固めるためにも、ボランティアには積極的に参加してきましょう。
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