・裁判所の面接カードって?
・ほかの試験との違いは?
・気をつけるべきところは?
・おすすめの志望動機はある?
・テクニックか何かはあるの?
こうした疑問に答えていきます。
実際に裁判所事務次官の試験を合格した私が面接での極意を紹介していきます。
本記事の内容
- 裁判所職員の面接カードとは
- 他の面接カードと裁判所の違い
- 面接カードで気をつけるべき点四選
- 裁判所職員におすすめの志望動機
- ワンポイントテクニック
この記事を読み終えると、裁判所の面接で合格しやすくなる面接カードが書けるようになります。
この記事を書いている人
元公務員ターナーの自己紹介
高学歴、法学部出身というわけではありませんが、大学2年の時から資格を取得しつつ、公務員の勉強を開始。
結果=国家公務員総合職に現役で合格。
他にも(一般職・国税専門官・県庁・市役所)などにも内定しているので、公務員志望者の不安や疑問点を解消します。
— 知識図書館(公務員試験・資格ブログ) (@TandH_blog) November 7, 2020
裁判所職員の面接カードとは
裁判所事務次官の面接カードは、民間企業でいうところのES(エントリーシート)になります。
この面接カードには、「自分の今までの経験」「公務員になりたい理由」などを具体的に書いていきます。
ここで何よりも重要なのが、その中に自分のアピールポイントを混ぜ込んで、面接官に自分を売り込むことです。
面接カードを制するものが面接試験を制するといっても過言ではありません。
誰よりもいい面接カードを作り上げて、すべての受験生の頂点に君臨しましょう。

裁判所事務次官の面接カードの項目
面接カードを書きはじめる前に、どのような項目があるのか確認してみましょう。
何を書けばいいのか分からなければ、対策のしようもないですからね。
裁判所事務次官の面接カードの項目は、以下のようになります。
- 裁判所職員を目指した志望動機
- 裁判所職員としての抱負(取り組んでみたい仕事、あなたが貢献できること)
- 趣味・特技
- これまで加入したクラブ活動・サークル活動等の集団活動
- 長所
- 短所
- あなたがこれまでに個人として力を入れて取り組んできた活動や経験
- あなたがこれまでに目標達成に向けて周囲と協力して取り組んだ活動や経験
- 自己PR
国家公務員の普通の面接カードが、4~5項目であることを考えると、かなり多いですね。
いろいろな経験を積んで、書けるような準備をしておいてください。
意外な盲点?他の面接カードと裁判所の違い
裁判所職員の面接カードは、どの公務員試験とも違う特殊なものになります。
だから他の公務員試験と同じように対策をしてはいけません。
具体的な違う点は以下の点にあります。
- 長所の他に短所を書く欄がある
- 志望動機の他にやってみたい仕事を書く欄がある
- 他の面接カードより書くスペースが大きい
このような違いがあります。
いろいろな経験に加えて、活動も漫然とするのではなく、意識的に行っていかないと文量を稼げなくなってしまいます。
カスカスな面接カードほど見栄えの悪いものはないので、しっかりと対策を積み上げていきましょう。

ちょっと待った!面接カードを書くときの注意点を確認
面接カードを書く前に注意してほしい点が四点あるのでそれを紹介します。
四つの注意点を意識していないと、せっかくいい内容が書けていても、効果は半分以下になってしまいます。
それどころか不合格になる可能性も…。
意識さえすれば簡単に防げるので、注意してください。
その注意してほしい四点は以下の点になります。
- 全体のバランスを意識して書く
- 文体を「です」「ます」調で統一する
- 大きな字で丁寧に書く
- 誤字脱字を無くす
基本的なことが多いですが、わかっていない人が多いことも事実。
皆さんは意識をしっかり持って、他の受験生に差をつけていきましょう。

裁判所職員の志望動機でおすすめの理由2選
裁判所職員の面接カードで、不自然にならず面接官の印象がよいもの紹介していきます。
他の公務員試験では、通じないものもあるので注意が必要です。
無難でありつつ、面接官からの評価がいいものは以下のものになります。
- 説明会に参加する
- 裁判を傍聴する
どこがオススメの点か説明していきます。
説明会に参加して志望した
一つ目のオススメの理由は、説明会に参加して志望したになります。
オススメの点は、説明会に参加しているのでやる気をアピールできるところです。
裁判所職員の仕事というものは、実際にはあまり知られていません。
皆さん、おそらく「裁判を行う人だろう」と思っていませんか?
それは違います。
裁判所職員、とくに裁判所事務次官は「裁判が適切にできるように補助」する人になります。
補助の役割も書類整理から始まりいろいろあるんです。
これらの業務は実際に説明会に行って、具体的な話を聞いていないと業務形態がイメージしにくくなります。
イメージができてない状態で面接に挑んでも、頓珍漢なことを言ってしまうでしょう。
最近の傾向として、説明会に行かずに受験する人たちも多くなってきています。
そこで説明会に参加して志望したといえば、印象はよくなりますよね。
おそらく「この受験生は説明会で志望してくれた。つまり志望度が高いということだ」と面接官は思うからです。
思ってもらえたら面接はスムーズに進んでいくので、後の話はかなり楽になります。
だからこそ、説明会に参加して志望したという理由は、オススメになります。
裁判を傍聴して志望した
二つ目のオススメの理由は、裁判を傍聴して志望したになります。
オススメの理由は、裁判を傍聴は志望度が高い人しか行わないからです。
皆さんは裁判の傍聴がいつ、どのような手順で、できるか知っていますか?
おそらく知らない人がほとんどでしょう。
多くの受験生が皆さんと同じ状態にあるため、説明会には参加しても裁判の傍聴に訪れる人はほとんどいません。
なので、この裁判の傍聴を志望動機とすることで、説明会の参加者よりも熱心な受験生と面接官にアピールすることができます。
ちなみに私の友人や後輩の話になりますが、裁判を実際に傍聴することで志望動機が話しやすくなり、それを面接で話すことにより面接官の雰囲気も柔らかくなったそうです。
そして裁判の傍聴をした友人や後輩は、例外なく上位の成績で合格していました。
裁判の傍聴が合否に大きく関わることは明白であるので、一度傍聴に行き志望動機としてしまいましょう。
裁判所職員の面接カードをより良くするテクニック
ここからは面接カードを書く上でのワンポイントアドバイスを紹介します。
実際に人事を担当していた友人に聞いた、裁判所職員に採用したくなる人の面接カードのポイントです。
守らなければいけないわけではないので、参考までに読んでみてください。
友人に聞いた結果、「二点について明記していると自分的には好印象だった」と言っていました。
その二点は以下のものになります。
- 裁判所事務次官から裁判所書記官になりたいという理由をいれる
- 精神的に強いことをアピール
ではどうして入れるべきなのか、入れた結果どのような印象を与えられるのか説明しますね。
裁判所事務次官から裁判所書記官になりたいという理由をいれる
裁判所事務次官から裁判所書記官になりたいという理由を何処かに入れてみましょう。
入れることで、成長しようという気がある人だと認識されるからです。
裁判所職員の中でも裁判所書記官は、裁判所事務次官から試験を受けてなることができます。
つまり裁判所書記官になりたいと考えている人は、採用後もスキルアップをする意思があるとみなされるんですね。
採用後も明確な目標を持って仕事をしているので、仕事もやめにくく熱心に仕事してくれると面接官は思うことでしょう。
面接官は、そのような志が高い人を採用したいと考えています。
なので面接を成功させたい人は、裁判所事務次官から裁判所書記官になりたいという理由をいれてみてください。

精神的に強いことをアピール
精神的に強いことをアピールすることで、面接官にいい印象を与えていきましょう。
精神的に強いことをアピールするいい点は、打たれ強い人間と印象付けられるためです。
裁判所での仕事は、かなりストレスがかかると言われています。
それは常日頃から、人々の人生を決める裁判に関わる仕事をしているからです。
人の運命は、自分の処理する書類や対応の仕方によって変化していきます。
多くの人生に関わる仕事は、その分ストレスも溜まりやすくなるんです。
話に聞くと、裁判所職員は本当にストレスのたまる仕事だそうです。
噂によると入庁すると、まず初めにメンタルケアを行える場所が記してあるカードを支給されると言われています。
実際問題、ストレスが溜まるとやめる人が多くなりますよね?
人が辞めてしまうと育成にかけたお金が無駄になり、残った人の業務が倍になります。
そうなると、また人が辞める悪循環が発生してしまいます。
この悪循環を避けたいので、面接官はストレス耐性の強い人を採用したいと思っているんです。
合格率を少しでも上げるために、面接カードの中にストレス耐性についても記入しておきましょう。

裁判所職員(裁判所事務次官)の面接カードまとめ
- 書く項目は九つある
- 裁判所の面接カードは入念な準備が必要
- 面接カード記入で気をつけることは「全体のバランスを意識して書く」「文体を「です」「ます」調で統一する」「大きな字で丁寧に書く」「誤字脱字を無くす」の四点
- おすすめの志望動機は「説明会に参加する」「裁判を傍聴する」
- 面接で好印象が欲しいなら「裁判所事務次官から裁判所書記官になりたいという理由をいれる」「精神的に強いことをアピール」
公務員の面接試験は面接カードを参考にして行われるため、どれぐらい作り込めるかで合格率に大きな差が出ます。
情報を知っている、知っていないで合格率が変わるなんてバカらしいと思いませんか?
今回紹介したことを参考にして、ほかのどの受験生も相手にならない面接カードを作り上げてください。
そうすれば、あなたは確実に合格できるはずですよ。
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