・政策課題討議ってどんなの?
・地方上級の集団討論と一緒なの?
・討議での重要なことはなに?
・注意点なんかはあるの?
・練習方法は?
こうした疑問に答えていきます。
私の院卒で総合職に合格した先輩から、直接聞いたことを記事にしていますので安心してご覧ください。
本記事の内容
- 政策課題討議についての説明と流れ
- 地方上級の集団討論との違い
- 討議を行う上で重要なこと
- 気をつけるべき点
- 討議の対策・練習方法
この記事を読み終えると、政策課題討議の特徴や対策を知ることができるので、誰よりも政策討議の対策を早くはじめられます。
院卒だけやらなければいけない⁉国家総合職試験の政策課題討議について
国家総合職には、面接試験以外に政策課題討論というものがあります。
この政策課題討論は院卒者試験に課されるものであるので、大卒程度の受験者は討議を行うことはありません。
院卒者の試験の中でかなり重要な試験になるため院卒者は必見です。
午前・午後で面接と政策討議を同時に行うので面接の練習も欠かすことは出来ませんよ。
こちらの記事から面接・面接カードの書き方などの記事を参考にしてください。
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政策課題討論とは
文字通り政策について、自身の考えを主張して討論するものです。
詳しく説明すると、6人1組のグループでひとつのテーマについて議論し、最終的に自分の考えをまとめていくものになります。
詳しい流れをこの後説明していきます。
政策課題討論の流れ
政策課題討議はランダムではじまるわけではなく、毎回決まった流れになっています。
この決まった流れを理解することで、いち早く問題に対処できるようになりますよ。
政策課題討論はこのような流れで進んでいきます。
政策課題討議流れ
- 資料を手渡される
- それをもとに自分一人でレジェメを作成する
- 作成したレジェメをコピーして6人の班員に配る
- 班員のレジェメに目を通す
- 自身のレジェメについて話す
- 班員のレジェメの説明を聞く
- 班員全員で討議をする
- 討議を踏まえて自身の考えを発表する
- 最終合格発表
このような流れになります。
つまり自身の考えをレジェメにまとめて、全員の考えを聞いたうえで本当の自分の考えを発表する感じですね。
しっかり理解してこの流れを理解して、本番に備えていきましょう。
地方公務員の集団討論と国家総合職の政策課題討論の違い
地方公務員の集団討論と違うところを確認しておきましょう。
どうしてかというと、違いを確認することで何を求められているのかわかるからです。
そのわかった点を踏まえることで、集団討論でよりいい評価が取れるようになります。
地方上級試験の集団討論と大きく違うところはこの2点です。
- 討議をはじめる前に資料を読んでレジェメを作成する
- 討議の結果をグループでまとめる必要がない
どういうことなのか簡単に説明していきます。
討議をはじめる前に資料を読んでレジェメを作成する
総合職でまず特徴的なのは、討議が始まる前に資料を読むことです。
地方上級の試験では討議の開始と同時に資料を見るのでこの点が違います。
討議のテーマも事前には知らされていません。
そのため政策課題討議では、いち早く資料を読んで理解する能力が試されます。
討議の結果をグループでまとめる必要がない
地方上級の集団討論ではグループの意見を集約して1つの答えを導き出しますが、総合職ではそれをしません。
あくまで全員の意見を聞いて討議した結果、自分の考えがどのように変化したかを発表することになります。
ですから自分の疑問に思ったことを質問して、自分の考えをまとめていくことが必要になります。
国家総合職に受かるために!政策課題討議で重要なことは2つ
政策課題討議ではこれから紹介する2つの能力を絶対に獲得してください。
そうしないと討議で他の人に負けてしまい、確実に落第してしまうためです。
実際にみんな練習するときは、今から紹介する2つの能力を養うために練習しますよ。
それはこの2つの能力になります。
- 資料を読み取る能力
- 自分の意見をいかにうまく伝えるか
これらの能力がなぜ必要なのか、ひとつずつ説明していきます。
資料を読み取る能力
政策課題討議をする上で、資料を読み取る能力はかなり重要になります。
どうしてかというと、政策課題討議は25分という短い時間で、資料をまとめなければならないからです。
その資料の中には英文の資料もあるので、ゆっくりやっていたらまとめることができずに時間切れになってしまいます。
それを防ぐためにより素早く、正確に、必要な情報だけを選択する必要があるんです。
仮に時間がなかったり資料抜けによりできていないと、発表する内容が酷いものになります。
そうなったら、他の受験者に差をつけられることになるでしょう。
だからこそ、資料を読み取る能力が必要になります。
自分の意見をいかにうまく伝えるか
自分の意見をうまく伝えれるかどうかも重要になってきます。
なぜなら、自分の意見を班員に伝えられなければ、資料を作っただけで評価の対象外になってしまうからです。
資料をまとめ終えたら、自分の意見をグループ全員に発表します。
その時に自分の意見を伝えきれなかったら、資料をうまくまとめていても意味がありません。
だって討議できてないわけですから。
逆に資料のまとまりが少し足らなくても、言葉で意見を伝えることができれば討議は充実したものになります。
国家総合職になったら、討議なんて日常茶飯事になるのでしっかりとした対策が必要です。
なので自分の意見をうまく伝えることが重要になります。
政策課題討議での注意点は喋る量と声の大きさ
政策課題討議では気を付けなければならないことが2点あります。
それは「質問の時に喋る量」と「喋る声の大きさ」です。
一見そこまで気にすることはないように思える2点ですが、思わぬ原点につながります。
そのためしっかりとした対策を積みましょう。
ではどういう点に気をつけるか説明していきます。
質問の時に喋る量
しゃべる量には十分注意してください。
なぜなら政策課題討議は自分一人だけで行うものではないからです。
班の中でさまざまな意見がでるので、それを聞いたうえでどのように自分の考えを変えていくものと先ほども説明しました。
なので、質問しすぎもしなさすぎもNGです。
「えっ、質問しすぎもダメなの?」と思う人もいるでしょう。
ダメなんです。
質問しすぎると、自分本位で協議しようとしない自己中な人と思われてしまいます。
逆に質問をしなさすぎると討議に参加しない協調性のない人間と面接官に思われます。
そんな評価を受けてしまったら、いくらいいレジェメを作っていて、質の高いまとめをしたとしても不合格になってしまうでしょう。
ですから喋る量には気を付けてください。
喋る声の大きさ
喋る声の大きさにも気を付けてください。
なぜなら声が小さすぎると発表の時に、班員が聞き取れず質問の時間がもう一回説明する羽目になるからです。
そうすると時間のロスになりますし、討議を十分に行う時間がなくなります。
面接官にもやる気のない受験者、暗い性格の人という評価が下され、試験に不利です。
他にそんな受験者はそうそういないので、おそらく不合格でしょうね。
そのようなことを避けるためにも、喋る声の大きさには十分気を付けてください。
おすすめの政策課題討議の対策方法は模擬討議
上記で紹介した重要なことや注意点について対策する必要があります。
そこで私は簡単な問題を使った模擬討議をするべきだと考えています。
なぜなら実戦形式の練習が1番役に立つからです。
声の大きさや質問の適切な量は、練習しながら学ぶことで本番も同じようにできます。
また、模擬討議で資料を読む練習と考えをまとめて自分の言葉で話せるようになるんです。
何度も繰り返し練習することで、資料を読む順番や話す工程などをパターン化しましょう。そうすると本番でもスムーズにこれらを行うことができますよ。
と疑問に思う人もいますよね。正直この練習問題は何でもいいです。
討議の練習ができればいいわけですから、正式な問題である必要はないんです。
私の先輩が実践したのは、簡単な問題を作成してそれについて討議する方法になります。
実際に先輩とその友人は、人権問題や外国人問題についての問題を作成し、作成された資料について討議をしたそうです。
その結果みるみる上達していき、本試験ではかなり立ち回りなどがうまくなったと言っていました。
この簡単な討議をするだけでどんどん討議が上達していきますので、練習は何度も行ってください。
【国家総合職・院卒】政策課題討議のまとめ
- 政策課題討議は二次試験時に院卒者が行う
- 地方上級とは違い、意見をまとめる必要はない
- 重要なことは「資料を読み取る能力」と「自分の意見の伝え方」
- 注意点は「喋る量」と「声の大きさ」
- 練習は簡単な問題で行うとよい
政策課題討議は院卒者だけが行いますが、これがかなりの曲者になります。
私の先輩も対策にはかなり時間をかけたようなので、皆さんも面接と合わせて対策していってください。
ここまでで二次試験に関しては終了になります。
次は官庁訪問!気を引き締めて頑張ってください!!
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