- FP3級の合格率って高いの?
- 筆記と実技で確率は違うの?
「FP3級の合格率ってどれぐらい?」「受験先で差があるの?」など、FP3級の受かりやすさの指標である合格率は気になりますよね。
FP3級は簡単とも難しいとも受験者で意見が分かれる試験なので、合格が難易度の指標となっていることは事実です。
そこでFP3級の合格率と合格率を上げるための方法などを以下の順で紹介していきます。
このページを読むことで、FP3級が受かりやすいかどうか、どうすれば受かりやすくなるのかわかります。
ファイナンシャルプランナー3級の難しさについて
一般的にファイナンシャルプランナー3級(以下、FP3級)は、簡単と言われる試験に分類されます。
そして簡単と言われる理由の1つに合格率の高さが挙げられます。
FP3級では筆記試験と実技試験の2つが課されますが、どちらも他の試験と比較して合格率が高いんです。
難しさとは別で簡単な試験と比較しても、20%以上合格率が上であることもよくあります。
しかし合格率の高さだけに惑わされて、手を抜くと試験に落ちることも珍しくありません。
今回は合格率からFP3級を見ていこうと思います。
ファイナンシャルプランナー3級の合格率
FP3級の筆記試験には「FP協会」と「きんざい」の2種類の試験実施機関、筆記試験と実技試験があります。
そしてどちらの機関も両試験の合格率を発表しています。
実際に2つの試験機関と2つの試験方法の合格率を確認してみましょう。
筆記試験の合格率
まずは筆記試験の合格率を見てみましょう。
FP協会 | 学科試験合格率 |
2022年5月 | 83.37% |
2022年1月 | 87.01% |
2021年9月 | 84.69% |
きんざい | 学科試験合格率 |
2022年5月 | 49.03% |
2022年1月 | 63.53% |
2021年9月 | 53.31% |
試験実施機関で合格率に差が出ていますが、FP試験全体で考えてみると約70%となっています。
単体で考えてみると、FP協会で約85%、きんざいでは約55%です。
試験自体に2つの団体で試験範囲や試験時間に違いはありません。
ファイナンシャルプランナー3級の実技合格率
実技試験もFP協会ときんざいの2つの試験実施機関で行われています。
5回分の合格率を見てみましょう。
FP協会 | 実技試験合格率 |
2022年5月 | 90.33% |
2022年1月 | 90.75% |
2021年9月 | 80.50% |
きんざい | 実技試験合格率 |
2022年5月 | 52.22% |
2022年1月 | 45.98% |
2021年9月 | 46.29% |
FP協会では約85%、きんざいの平均は約51%となっています。
両試験を平均してみると、約68%と約7割以上の人が合格です。
実技試験については、試験実施機関によって試験内容も違ってきます。
これが合格率に反映されているかは分かりませんが、試験を受ける際は気をつけておきましょう。
他の資格試験との比較
FP3級の資格試験だけで考えても、合格率が高いのか低いのかわかりません。
そこで受験する人が多い、宅地建物取引士(宅建)と簿記3級の合格率と比較してみます。
宅建 | 合格率 |
2021年12月 | 15.6% |
2021年10月 | 17.9% |
2020年12月 | 13.1% |
簿記3級 | 合格率 |
2022年6月 | 45.8% |
2022年2月 | 50.9% |
2021年11月 | 27.1% |
宅建の平均合格率が約16%、簿記3級の平均合格率は約44%になります。
一方のFP3級は筆記試験の平均が約70%、実技試験の平均が68%です。
簡単と言われている簿記3級と比べてみても、20%以上も高い数値になっています。
この合格率を考えると、FP3級がどれだけ受かりやすいかわかります。
今までなんの資格を持っていない人も、はじめの一歩としやすい資格です。
学習の習慣をつけるという意味でも受けてみましょう。
試験実施機関による合格率の違いについて
上の表を確認していると「FP協会の方が簡単じゃん!」と思う人もいるでしょう。
しかしこれにはカラクリがあり、必ずしもFP協会が簡単というわけではありません。
ここまで差が生まれてしまうのは、受験している層の違いが大きいです。
FP協会では一般の人たちが多く受験します。
自主的に学ぶ学生や社会人、主婦などが主な受験者。
資格の取得のために自ら学習を重ねる志の高い人達が集まります。
一方、きんざいはそのような自ら学ぶ人達だけではありません。
会社から団体として強制的に受けさせる人が多く集まっています。
受験者に拒否権がないので、学習もやっておらず、やる気もない人が多いです。
そのような人達がFP協会と比べて多いため、合格率に差が生まれています。
これらの事情を知らずにFP協会の方を受験すると、自分に合わず痛い目を見ることがあります。
合格率だけを見てFP協会を選ぶのだけはやめましょう。
どちらを選ぶか
FP試験ときんざいのどちらを選ぶか悩んでいる人もいることと思います。
そこで受験する目安となるのは、実施機関ごとに行う科目によって決めることです。
それは以下のとおりの分類になります。
試験実施機関 | 実技科目名 |
FP協会 | 資産設計提案業務 |
きんざい | 保険顧客資産相談業務 |
個人資産相談業務 |
難易度的にはどちらも難しさは変わりません。
理解しやすいもの、将来仕事で使うもの、自分の好みのものなど色々な側面から考えてください。
その他に試験地から判断するのも良いでしょう。
試験地はFP協会で約98地区、きんざいで約130地区用意されています。
これだけあるので全国各地で受験できます。
自由に選べるので、自分の住居に近い場所が多い試験を選ぶのも一つの手です。
自分の中で何を大切にするかで、どちらを受けるか頭を悩ますことも無くなると思います。
合格率だけでなく、あなたが選ぶべき基準を見つけて試験を選択しましょう。
合格率を上げるための2つの方法
FP3級の合格率は決して低いわけではなく、むしろ高いほどです。
しかし簡単だと思っていると、受かるものも受かりません。
合格率を上げるためにも日々の学習は欠かさない必要があります。
それに加えて、比較的簡単に合格率を伸ばす方法もあるんです。
その方法が以下の2つになります。
- 参考書の選び方
- 資格講座を使う
どういう理由であるのか軽く説明します。
参考書の選び方
まず1つ目の方法が参考書の選び方になります。
参考書は数多くの出版社が何冊もの本を出しており、その数は50冊以上にも及びます。
50冊の中にはピンキリであり、良い本・悪い本が入り混じっている。
その中から良い本を選び抜がなければ、あなたの学習効率は大きく落ち込んでしまいます。
反対に良い本を見つけることができれば、理解が早く進むこと間違いありません。
だからこそ、あなたに合う参考書を見つける必要があるんです。
参考書を選ぶ基準は説明の丁寧さ、値段、評価など多岐にわたります。
あなただけの基準を見つけて、学びやすい環境を整えましょう。
なお、≪FP3級に受かるためにはこのテキスト‼おすすめ10冊を紹介する≫の記事で合格者が使うテキストについて。
≪初心者でも安心!おすすめのFP3級問題集ランキングTOP10≫の記事で問題集を紹介しています。
資格講座を使う
もう1つの方法として資格講座の活用です。
資格講座ではFP試験を専門とした講師が、長年の経験からわかりやすい講義を展開してくれます。
丁寧で噛み砕かれた説明により、初心者でも100%受かる実力を獲得できます。
さらに教材も講師により編集されており、市販本よりも細かく説明。
講義と合わせることで、わかりやすさが何倍にも跳ね上がります。
ただ少し難点であるのが、独学に比べてお金がかかること。
一般的な講座で1万円は超えてしまいます。
独学と比べると割高になってしまうことは覚悟してください。
1つ抜け道があるとすれば、通信講座を使うことです。
通信講座は講座料金が安く、場所を選ばない学習スタイルから人気を得ています。
講座内容もしっかりしているところが多いため、意外と悪くないというのが今の評価です。
筆者オススメの安くて質の良い講座を≪FP3級通信講座はコレでOK!失敗なしおすすめランキングベスト3≫の記事で紹介しています。
FP3級合格率についてまとめ
- FP3級は難しくない
- 筆記試験・実技試験ともに合格率高め
- 試験実施機関によって合格率が違う
- 合格率を高めたいなら2つの方法がある
FP3級は合格率が極めて高い試験であり、難易度も高くありません。
しかし国家資格であるため、油断していると合格することはできないです。
しっかりとやるべきことをやり、本番に備えてください。
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