・公務員になることのメリットは?
・定年後や女性にメリットはあるの?
・デメリットはなに?
こうした疑問に答えていきます。
実際に国家総合職の公務員として、働いていた私が感じたメリット・デメリットを紹介していきます。
本記事の内容
- 公務員になることのメリットについて
- 【番外編1】女性公務員のメリット
- 【番外編2】公務員定年退職後のメリット
- 公務員になることのデメリットについて
この記事を読み終えると、公務員になるかどうかを決める一材料とすることができるようになります。
この記事を書いている人
元公務員ターナーの自己紹介
高学歴、法学部出身というわけではありませんが、大学2年の時から資格を取得しつつ、公務員の勉強を開始。
結果=国家公務員総合職に現役で合格。
他にも(一般職・国税専門官・県庁・市役所)などにも内定しているので、公務員志望者の不安や疑問点を解消します。
— 知識図書館(公務員試験・資格ブログ) (@TandH_blog) November 7, 2020
公務員になることのメリットについて
公務員になる上でみなさんは何を大切にしていますか?
給料?福利厚生?働いやすさ?いろいろあると思います。
自分の一生を決める選択なので、慎重に選ぶ必要がありますよね。
なので今回は私が実際に働いていて感じたメリット・デメリットを紹介していこうと思います。
民間企業と公務員の仕事の違いからわかるメリット・デメリットを知りたい人は、こちらの記事を参考にしてみてください。
では早速メリットから紹介していきますね。
メリット
- 複利厚生
- クビにされない
- ローンが組みやすい
それぞれについて、これから詳しく説明していきます。
複利厚生
公務員になるメリット1つ目は、福利厚生の充実になります。
公務員の最大にして最高のメリットだと個人的には思います。
そう思う理由は、休みの多さと各種手当が充実しているから。
これが実はホントに多いんです。
実際にどんなものがあるか見てみましょう。
休暇
手当
この他にも、各仕事にだけある特殊な手当てや休みもあります。
これだけ充実しているのには理由があります。
公務員は民間企業の手本である存在でなければなりません。
「ワークライフバランスを重視!」と言っている公務員のワークライフバランスが破綻していたら、民間企業は果たして従うでしょうか?
答えは明白。従うことはないでしょう。
なので道を示す意味でも、公務員の福利厚生は国内最高レベルのものになっているわけです。
しかも、名ばかりの福利厚生だけでなく、手当ては絶対に支給され、休暇についても多くの人が利用しています。
民間企業と比べても、福利厚生がここまで充実しているところはないでしょう。
クビにされにくい
公務員のメリット2つ目は、クビにされにくいことになります。
公務員になると、不景気などの影響でクビを切られることは絶対にありません。
とくに問題を起こさなければ、定年まで絶対に働くことができます。
なぜクビにされにくいかといえば、組織の目的が民間企業とは違う点から来ているからです。
民間企業は利益の追求を目的とする組織になります。利益が下がればどこかで削減しなければならない。
どこで削減するかといえば、人件費は1番お金がかかるため人を削るんです。
つまり、自主退職や強制的なクビ切りが発生します。
それで解決できる場合はいいですが、中には難しい案件もあります。
泣き寝入りすることもないとは言えません。
しかし、公務員では絶対にこのようなことはありません。
さすがに度を超えたものはいけませんが、ある程度仕事ができなくても、辞めさせられることはないです。
民間企業だとこうは行きませんよね。
この大きな問題を起こさなければ、クビを切られる心配のない、安定しているということが公務員の人気の理由です。
ローンが組みやすい
公務員のメリット3つ目は、ローンが組みやすいことになります。
公務員は全国民の中で、圧倒的にローンが簡単に組めます。
ローンは申請すれば、誰でも利用できるものではありません。
職業・収入・申請者の情報など、さまざまな要因をクリアできた人がローンを組むことができるんです。
そのため、一定の収入が見込める職業の信頼が重要になります。
このローンの申請に必要な信用が公務員は段違いなんです。
「10億の家が欲しい‼︎」みたいな無理難題なものでなければ、100%ローンの契約ができます。
公務員は潰れることがなく、給料も極端に下がることはありません。お金が途切れることなく入ってくる=払い続けられる=多額を貸しても安心。
この安定感が民間企業や個人事業主と違うんです。
公務員でローンの申請が通らなかった人は、今まで一人もいないと言われています。
不安定であればあるほど、ローンは通りにくいもの。
公務員という国に認められている磐石な立場の人間は、「ローンを組む」という生活の面でもメリットがあります。
【番外編1】女性公務員のメリット
女性の社会進出が進み、公務員の中でも女性が多くなってきました。
それにより、さまざまな制度が整備され、女性公務員のメリットが多くなってきています。
まずメリットの面の一つ目ですが、子どもができた時です。
子どもを育てることは一苦労。妊娠中、出産後を通じて人生の中の大仕事になります。
産後は、ある程度大きくなるまで面倒を見ないと、不幸な事故が発生する確率が高いです。
仮にベビーシッターに預けても、信用が出来ませんし、何よりお金がかかります。
そこで公務員の休暇の制度が使えます。
出産の前後数ヶ月は休みを取ることができ、子どものために時間を使うことができるんです。
さらにその後、育児休暇や子どもがいることによる短時間労働をすることも可能。
子どもを持ちたい女性にとっては、かなりいい制度であると思います。
それだけでなく、仕事への復帰のしやすさも素晴らしい点です。
今では少なくなりましたが、「妊娠したら仕事に復帰はできないよ」みたいな風潮がまだ残っています。
民間企業だと、辞めるまで行かなくても出世に響く場合があると聞いたことがあります。
これだと子どもが欲しくても、作ることができなくなりますよね。
でも公務員ならそんなことはありません。
100%復帰できます。
私と一緒に仕事した人も、育休を3年ほど取って仕事に復帰していました。
それでも現役バリバリ、出世街道を突っ走っていますよ。
なお、男性でも育休など活用でき、半年ほど休んでいる人もいますよ。
さらに詳しく知りたい人は、こちらの記事をチェック!
【番外編2】公務員定年退職後のメリット
定年退職をした場合にも、公務員であった人は現役引退後もメリットがあります。
それは再任用の制度です。
再任用制度は、公務員を定年まで勤めあげると、もう一度公務員として働くことができる制度になります。
再任用であるため、役職と給料は多少下がりますが、それでも若い現役世代ほどの稼ぎがあります。
年収で計算すれば、200万〜400万程ででしょうか。
会社員を辞めて、年金暮らしをしている人たちに比べると、かなり有意義な暮らしができる額だと思いませんか?
しかも、短時間労働という仕組みも使うことができ、現役職員とは違ってフルタイムで働くことをしなくてもよくなります。
1日数時間削るか、週休日を1日作るかを決めることができて、老後に向けて時間を有意義に使えるんです。
サラリーマンとして働いていた人が再雇用されたとしても、おそらくこの制度はないでしょう。
定年後のメリットは、この再任用の制度が使えることですね。
公務員になることのデメリットについて
メリットばかり紹介していても、公務員が本当に良いものかどうか、判断することはできません。
今度は民間ではない公務員ならではのデメリットを紹介していきます。
デメリット
- 大手の民間に比べて給料が安い
- 仕事が行政組織でしか生かされない
詳しいことがわからないと思いますので、解説していきます。
大手の民間に比べて給料が安い
公務員になることのデメリットその一は、大手の民間に比べて給料が安いことです。
公務員の給料は、一般的に日本国民の平均給料と同じになります。
理由としては、給料に関する規定があり、その規定に従って給料を決定するからです。
規定でしっかり決められているため、全民間企業と比較して多くも少なくも無くなっています。
なので大手の民間企業と比べると、給料は見劣りしてしまいます。
お金を稼ぎたい人にとっては、あまり魅力的ではない仕事かもしれません。
そんな公務員の給料ですが、全民間企業の中では比較的いい水準になります。
これには平均値の仕組みが隠れており、大企業が給料の底上げをしているため、公務員の給料は平均よりも高くなるんです。
なので生活していく上で必要な分の給料は、余裕で獲得できます。
ですが、若いうちからバリバリ働いて多額の金銭を稼ぎたい人には、向かない仕事になります。
これがデメリットの1つ目です。
仕事が行政組織でしか生かされない
公務員になることのデメリットその2は、仕事が行政組織でしか生かされないになります。
これの何がダメなのかというと、公務員というのは転職活動に向かない仕事になるため、デメリットなんです。
公務員は、事務処理能力や法律に基づく正しい処理などが、得意な社会人になっていきます。
この公務員で身につけられる能力。実は転職にまったく役に立たないんです。
その理由は、公務員の仕事の目的に沿った能力を身につけられるだけで、民間で働くの能力は全く身につかないからです。
公務員になると営業や経営により、お金を稼ぐことを目的として働くことはありません。
国民や県民、市民のために働くことになります。
お金が稼げなくても、クビになるわけでも倒産するわけでも、降格するわけでもありません。
なので相手からの書類を待ち、時間をかけても正しい処理をすることが求められます。
しかし、民間では時間をかけた処理は求められてはいないので、公務員のスキルが生かされず転職が難しいんです。
これがデメリットの2つ目になります。
公務員のメリット・デメリットまとめ
- 公務員のメリットは「複利厚生」「クビにされない」「ローンが組みやすい」
- 定年後は再任用のチャンスがある
- 女性は子どもを持ちやすい
- 公務員のデメリットは「大手の民間に比べて給料が安い」「仕事が行政組織でしか生かされない」
公務員のメリット・デメリットを紹介しましたが、これがすべてではありません。
働く職場ごとに労働環境は変わっていきます。
メリットもデメリットも変わるということは認識しておいてください。
また、公務員だけでなく民間企業でもメリット・デメリットは存在します。
就職先を決める場合は、よく考えておくことをオススメします。
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