・宅建で就職はできるの?
・未経験でも大丈夫?
・有利な業界と就職先は?
・年収や給料は?
こうした疑問に答えていきます。
実際に宅建資格を取得し、就職活動を経験した僕が答える記事となっています。
本記事の内容
- 宅建士の説明
- 宅建士の給料
- 宅建を利用しての就職と転職(有利になる業界も説明)
記事を読み終えると、あなたに合った宅建を活用した就職方法を知ることができます。
そもそも宅建とは
宅建とは、不動産取引士の専門家である「宅地建物取引士の」の一般的な呼び方を言います。
宅地建物取引業法に基づいて定められる国家資格にあたり、非常に需要が高い資格です。
宅建士は不動産の専門家と呼ばれるため、業務内容も不動産業界に特化しています。
宅建士の業務は主に独占業務
宅建士の業務は主に以下にある「独占業務」と呼ばれるものを行います。
独占業務
- 重要事項説明
- 重要事項説明書への記名・押印
- 契約書への記名・押印
軽く説明しますね。
宅建士は不動産の売買・賃貸借契約の際、契約者間のどちらか一方が不利にならないように重要事項の説明を行います。
そして重要事項の説明の終えると、重要事項説明書への記名・押印を行う業務を行います。
また契約書への記名・押印も宅建士の仕事です。
独占業務以外の業務
独占業務以外の仕事は、シンプルに勤務先の仕事を行うだけです。
宅建士は勤務している方がほとんどであるため、普通に勤務先の業務を行うんですよね。
加えて宅建士は営業職が多いため、ほとんどの方は営業の業務を行います。
しかし中には、宅建士の業務だけの方もいますが、ほとんどの方はそこを目指すことはないと思います。
宅建士の仕事内容を詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
宅建士の年収や給料
先ほども言った通り、宅建士のほとんどは会社に勤務しているため、年収や給料には勤務先の差が生じてしまいます。
先に言いますが、宅建士には資格手当がもらえるケースが多いため、普通の人よりも収入が多いです。
それでは今から平均を紹介しますが、会社の差が生じることは念頭においてくださいね。
宅建士の年収は平均500万程度
宅建士の年収の平均は、500万程度といわれています。
日本人の平均年収が441万円である点を考えると、少し宅建士の方が多いですね。
宅建士が活躍できる業界の給料は高いため、このような数字となっています。
年齢別の年収をまとめましたのでご確認ください。
宅建士の年収
年齢(世代) | 平均年収 |
---|---|
20代 | 300~380万 |
30代 | 400~480万 |
40代 | 500~600万 |
50代 | 600~650万 |
60代 | 450~600万 |
宅建の資格手当などをもう少し詳しく‼
宅建士が会社からもらえる給料以外のお金を少し詳しく説明していきます。
宅建士が給料以外にもらえるお金はざっと以下のようにまとめることできます。
- 資格手当:月3000円や年30000円など払い方や額はそれぞれとなっています。
- 資格取得祝い金:資格を取得したらもらえる祝い金です。金額は10万以上が平均です。
- 重要事項説明手当:企業だともらえて1000円ほどです。
宅建士を必要としている業界ならば、どれかは必ず受け取ることができます。
しかし、金額は企業それぞれです。
加えて、大企業だから金額が大きいというわけではありません。
宅建資格で就職はできないはウソ‼宅建は就職に活かせます
結論から言って、宅建の資格は十分に就職に活かすことができます。
その理由は、宅建士の社会からの需要は高いからです。
宅建士は「独占業務」からもわかる通り、宅建士にしかやれない仕事が存在します。
この「独占業務」があるだけで、宅建士は一定数の需要は必ず存在することがわかりますね。
加えて先ほどにも少し触れましたが、企業が宅建業を営む場合、業務に従事する従業員の5人に1人は宅建士でなければならないと法律で決まっています。
この5人に1人の従業員というのは、非正規社員は含まれていません。
つまり、正社員を求めている宅建業を営む企業が必ず存在しているんです。
なので宅建の資格は、就職を有利に進め、活用していくことができます。
宅建を利用した就職で有利な業界は2つ
宅建が有利に働く業界は大きく分けて、「銀行や保険などの金融業界」と「建設やハウスメーカーも含まれる不動産業界」の2つです。
どういった理由があるのか話していきます。
不動産業界
不動産業界は、皆さんも知っている通り、宅建がなくてはならない業界になります。
いわば、宅建士が主役になれる業界ですね。
不動産業界は、不動産の売買が盛んに行われていくため、「重要事項の説明」や「契約書への記名・押印」をする機会がたくさんあります。
そのため、常に宅建士の従業員を求めているんです。
実際に僕が就活で宅建を持っていることをアピールすると、だいたいの企業は好印象な感じでした。
中には、「うちに来なよ」と声をかけてくれるところもありました。
しかし注意してほしい点が一つあります。
新卒の場合、ゼネコンはあまり宅建を気にしていないようです。
大手ゼネコンは、受注がメインだからですね。
なので、宅建の有無をあまり気にしていないのかもしれませんね。
話を戻しますが、ほとんどの不動産企業では宅建が有利に働くことは間違いなしです。
金融業界
金融業界も宅建が有利に働く業界になります。
なぜなら金融業界は、住宅ローンや不動産投資の説明をお客様にするために不動産の知識が必要だからです。
ですが、宅建士の独占業務が活躍する機会は少ないかもしれません。
しかし需要は確実に存在しています。
近年は、金融機関の多くが宅建業の免許も取得しているためです。
この場合、業務に従事する従業員の5人に1人は宅建士でなければならないという法律が適用されていきます。
なので金融業界の需要は年々増えていってるんです。
宅建が就職で役立つパターンと役立たないパターンを紹介
宅建が就職に役立つ人は下記のように2種類存在します。
- 新卒の人
- 宅建士としての実務経験がある人
逆に役立たない人は「30代や40 代で未経験」のパターンです。
それぞれ詳しく説明していきます。
宅建を利用した新卒の就職は有利すぎる
新卒に宅建があると、就職は圧倒的に有利に進めていくことができます。
最近の企業は、新卒の子に「スキル」「努力できる」この2点を求めている傾向があります。
もし、宅建が有利な業界を受ける際に資格さえ持っていれば、重要視されている2点どちらも持っている人物になれます。
若い社員を採用したいのはどこの企業もそうです。
しかし誰でもいいわけではないため、企業はスキル」「努力できる」この2点を求めています。
なので、宅建が有利な業界を受けるのならば、取得は必要となってきます。
宅建は大学生の時に受けることをオススメします。
勉強方法はこちらの記事で紹介しているので確認してください。
実務経験があり仕事ができる人はどこもほしい
宅建業の実務経験がある人は、どこの企業も求めています。
経験がある人材というのは、企業にとって育てる必要がないため、最も求めている人材になります。
加えて、宅建士のように業務に従事する従業員の5人に1人は宅建士でなければならないと法律で定められているのなら、なおさらです。
同じ業界ならば、宅建士が転職で苦労することはほとんどありません。
しかし求人を見つけることは苦労するため、下でも紹介している「宅建Jobエージェント」を利用しましょう。
宅建士のためにある転職サイトです。
30代や40 代で宅建業界にいなかった未経験は厳しい
30代や40 代で宅建業界にいなかった未経験は、正直に言って厳しいです。
その理由は、不動産業界が経験もスキルもない人を雇う必要がないからです。
経験もスキルもない人を雇う場合、最初から教えていく必要があります。
そうなると、キャリア採用で高いコストが必要となるのに加え、育成していく費用も必要となってきてしまいます。
利益を求めて企業である以上、こうした費用は正直無駄なものになってしまいます。
それだったら、コストも安い新卒を採用していく方が賢明な判断です。
つまり、キャリアにムダな育成コストまでかける価値はないと考えているからなんですよね。
なので宅建を活かしていきたいのなら、早めに取得し転職しましょう。
宅建を活かし効率的な就職をするには
宅建を最大限活かすには、自分で申し込む以外にもサイトを活用していく必要があります。
今回は「新卒」「キャリア」に分け、それぞれのベストとなるものを紹介します。
新卒の就職
新卒の場合は、普通に宅建が有利な業界を受ければ評価してもらえます。
しかし、内定を確実なものにするためにオファー型の就活サイトに登録してください。
登録をすると、宅建を求めている企業を紹介してくれます。
私自身も使ったオススメを2つ紹介しますね。
①dodaキャンパス
企業を探す手間を省ける就活サイト
dodaキャンパスは、企業自らが採用活動に赴くオファー型といわれるタイプの就活サイトです。
オファー型であるため、宅建を取得していることを伝えれば、それに合った企業からオファーが来ます。
そんなdodaキャンパスのおすすめポイントは以下のようになっています。
dodaキャンパスのおすすめポイント
- 自分で企業を探す必要がない
- dodaキャンパスが自己分析を添削してくれる
- 少しの努力では入れる優良企業が多い
- 自分の強みを知れる
dodaキャンパス最大の魅力は、自分の興味のない業界を知れることだと思います。
今皆さんは宅建の活用方法が知りたくて、この記事を見ていますよね。
けどそれって自分が知らないうちに視野を狭めている気がしませんか。
企業は、皆さんが知らないような業界も存在しています。
けれど宅建業で絞ってしまうと、一部の企業しか知れません。
それは将来を決めるうえで損です。
なので、とりあえずdodaキャンパスに登録し、興味を持った業界は調べていきましょう。
②キミスカ
直接オファーで選考をスキップできる就活サイト
キミスカもオファー型といわれるタイプの就活サイトであり、企業がスカウトに来てくれます。
キミスカもオファー型である利点を活かし、宅建資格に合った企業を選んでいくことが可能です。
そんなキミスカのおすすめポイントは以下のようになっています。
キミスカのおすすめポイント
- 自分で企業を探す必要がない
- 選考を飛ばして受けられる
- 受かりやすい優良企業が多い
- 就活の期間が短期間で済む
- 適性診断の精度が高い
キミスカ最大のメリットは、選考を飛ばせることです。
就職は普通の場合、何回も面接試験や筆記試験を行います。
その試験はまるまる一日を使ってしまうため、優先度の低い業界ならばもったいないです。
このサイトを見ている人全員が不動産や銀行に興味があるわけではないと思います。
しかし、内定は欲しいですよね。
不動産業界に興味がなくても宅建あるのなら、このサイトに登録し内定をもらっておくといいでしょう。
早い人だとキミスカを使ってたった1日で企業から内定をもらっていました。
転職の就職
宅建で転職を行いたい場合は、転職サイトには絶対に登録してください。
そうでないと、資格を活かせない場所に就職してしまうことになってしまいます。
転職で宅建を利用するのに、ベストなものを2つ紹介しますね。
①宅建Jobエージェント
宅建士専用の転職サイト
宅建Jobエージェントは、宅建士を求めている不動産業界に特化した転職サイトになっています。
宅建を取得していて、転職をしたいのなら必ず登録してください。
そんな宅建Jobエージェントのおすすめポイントは以下のようになっています。
宅建Jobエージェントのおすすめポイント
- 真摯なキャリアカウンセリング
- 面接の練習や相談がある
- 不動産業界に精通した専任のキャリアアドバイザーが徹底サポート
- 非公開求人を含む1,000件を超える不動産業界の求人を保有
- 未経験・第二新卒からミドル・ハイクラスまで豊富な求人
宅建Jobは、もう一度不動産業で働きたい人や初めて働く方におすすめです。
不動産業界の幅広い求人があるため、自分に合った不動産企業を見つけることができます。
また、宅建業未経験の方にも真摯に対応してくれるため、宅建を取ったばかりの人も使いやすいです。
なので、宅建を利用して転職をする場合、まずは登録してみましょう。
②MS Agent
管理部門に特化した転職サイト
MS Agentは、管理部門に特化している転職サイトになっています。
このサイトは、不動産業界で営業を経験し、もう営業をやりたくない人におすすめの転職サイトです。
そんなMS Agentのおすすめポイントは以下のようになっています。
MS Agentのおすすめポイント
- 独自のマッチングシステム
- 業界トップクラスの転職決定率
- 幅広い求人募集
- 求人数が多く求人の質も良い
MS Agentは事務系や管理系にに転職したい人は利用してください。
宅建業で働いていると、営業をやりたくないと感じる人は少なくないでしょう。
ただ、普通の転職サイトだと経験のあるものを勧められてしまいます。
つまり、営業の人は結局営業なんですよね。
しかし、ここなら管理系に特化しているため営業はありえません。
なので、営業が嫌になった人はぜひここに登録しましょう。
営業は嫌だ‼宅建を活用して事務や管理系に就職する
宅建は取得したけど、営業が嫌な人もしくは管理系の仕事がしたい人はどうすればいいのか話していきます。
宅建が有利に働く不動産業界の営業は、ブラックなイメージが強いですもんね。
私もそう思っています。
それでは新卒の場合と転職の場合で話していきますね。
新卒が営業から逃げるには
新卒が営業から逃げるには、事前に面接で言い続けるしかありません。
不動産業界は、営業採用を中心に行っています。
ですので、営業から逃げるには採用の段階から理由を持って事務や管理系に興味があるいことを話していく必要があります。
ただ営業をやりたいという人が採用されやすい業界であるため、採用されなくてもいいという覚悟が必要です。
なので、採用されないリスクを持って就職活動をしていかなければなりません。
転職で営業から逃げるには
転職で営業から逃げたい場合は上記で紹介した2つの転職サービスを利用しましょう。
「宅建Jobエージェント」「MS Agent」はどちらもエージェント型であるので、しっかり担当の方に相談していってください。
この2つなら希望を叶えてくれるはずです。
宅建の資格は就職に有利のまとめ
- 宅建士の平均年収は500万
- 宅建士は必ずどこかに需要が存在する
- 新卒の場合かなり有利に就活を進めれる
- 転職の場合は経歴と年齢がキーになる
- 就活・転職サイトは利用しよう
宅建士は、活用の仕方をしっかり考えていれば、就職は問題なくできます。
しかし取得するのが遅かったりすると、転職では利用できないので注意が必要です。
なので早めに取得するために、通信講座などで確実な合格を目指していきましょう。