・官庁訪問できる省庁はどんなところがあるの?
・白書は買ったほうがいいの?
・仕事内容はどんなもの?
こうした疑問に答えていきます。
国家公務員試験に合格した私、ターナーが官庁訪問をする際に調べたことなので、確実性があります。
本記事の内容
- どんな官庁があるかわからない人が多い
- 国家公務員の官庁訪問では白書を読まなければ合格できない⁉
- なんと官庁訪問する先は25カ所ある
- 失敗しないために学ぶ府省庁の説明25
この記事を読み終えると、官庁訪問できる省庁の仕事がわかり、官庁訪問先の目星が付きます。
どんな官庁があるかわからない人が多い
官庁訪問をする際、「どこの省庁を訪問するかわからない」という人は少ないと思います。
私も明確に「この省庁を受けたい!」というところはありませんでした。
この記事では「どんな省庁があるのか、どんな仕事をしているのかわからない」という人にぴったりの内容となっていますよ。
国家公務員の官庁訪問では白書を読まなければ合格できない⁉
国家公務員の総合職では、白書を読まなければ絶対に合格できません。
なぜなら官庁訪問の面接時には、必ず省庁の取り組みについて質問されるからです。
質問では志望動機に関することを絶対聞いてきます。
その時に業務や省庁独自の取り組みを交えた志望動機にしなければ、面接官に熱意を伝えられません。
だって調べてない人と同じ志望動機と変わらないですからね。
省庁の面接官でそんな適当な人は、絶対に採用することはありません。
なので白書は必ず必要読まなければなりません。
各省庁で買うべき白書については、省庁ごとの説明の下にリンクを張っておきますので、そこから買ってみてください。
白書はデータより断然、紙媒体のほうが良い
白書は高いですがなるべく紙媒体のものを買うようにしましょう。
なぜなら紙媒体のほうが、さまざまな面において優れているからです。
紙媒体なら直接書き込みもできますし、何よりやる気が出ます。
私が官庁訪問に行ったときは、みんな白書持っていてデータで見ている人はいませんでした。
なので白書は紙媒体のものを買っておいたほうがいいです。
なんと官庁訪問する先は25カ所ある
どんな省庁があるかわからずに説明をはじめてもイメージが湧かないので,、まずはどんな省庁があるか見てみましょう。
官庁訪問をすることになる省庁はこの25カ所になります。
- 会計検査院
- 人事院
- 内閣府
- 公正取引委員会
- 総務省
- 財務省
- 厚生労働省
- 経済産業省
- 国土交通省
- 防衛省
- 環境省
- 法務省
- 外務省
- 農林水産省
- 文部科学省
- 警察庁
- 金融庁
- 消費者庁
- 消防庁
- 出入国在留管理庁
- 特許庁
- 海上保安庁
- 原子力規制委員会
となっています。
あなたはこの25カ所の中からいくつか選択して官庁訪問を行います。
でも、それぞれの省庁がどのような業務をしているか、名前を聞いただけではイメージできませんよね?
でも大丈夫です!!
次からは各府省庁について説明していきます。
気になった府省庁があれば、そこだけでも見てみてください。
イメージがつくと思います。
失敗しないために学ぶ府省庁の説明25
先程、紹介した25カ所の府省庁について簡単に説明していきます。
気になった府省庁があった方は、ホームページへ行ってみてください。
より詳しいことが分かりますよ!
それでは紹介していきます。
会計検査院
会計検査院は、会計に対する不正を取り締まる職務を取り扱う組織です。
主な仕事としては、税金が正しく使われているか、不適切な会計処理をしていないかなど会計に関する仕事をしています。
会計検査院の仕事は税金の無駄遣いの指摘だけにとどまらず、「正確性」「合規性」など法利率順守のチェックから、少ない費用で最大の利益を国民に提供することを目的に「経済性」「効率性」「有効性」などのさまざまな観点から検査を行っていきます。
また政策の企画立案とはまた違った観点で、国民のためのより良い行財政を追究していくものです。
会計検査のあらまし―令和元年会計検査院年報
人事院
公務員の人事や給料に関することをしています。
主な仕事は、公務員の役職の決定や、国家公務員全体の給料・ボーナスなどの決定を仕事としています。
「全体の奉仕者」である公務員が中立・公正に職務を遂行できるように、内閣から独立した中立・第三者機関として職務を遂行し、日本の行政基盤である公務員制度を支えます。
公務員白書〈令和2年版〉
内閣府
内閣府は各省庁を取りまとめる組織になります。
主な仕事は、省庁の垣根を越えて政策を実行するために聞き取りや話し合いなどを行う仕事です。
国家運営の根本に関することや国民のより快適な生活、国民の安全などの重要課題に関して、各省より1段高い目線から「企画立案及び総合調整」を行います。
内閣総理大臣のリーダーシップを発揮できるように直接的に支えて、政策のスムーズな決定を補助する役割を担っています。
内閣府の白書は業務が全般にわたるためとくにありません。
公正取引委員会
公正取引委員会とは、独占禁止法という法律に基づき企業の不正を取り締まり、改めさせる委員会です。
もう少し噛み砕きますと、独占禁止法という「一つの企業が利益の総取りをすることを防ぐ法律」を使って経済取引の独占や不正な取引がないかチェックする組織になります。
不正の調査や不正発覚後の立入検査の指揮、排除措置命令等を作成し、命令後に企業側から争われた場合も公正取引委員会の中で対応します。
それぞれの部署で細分化されているとはいえ多くの事務が担当です。
公正取引委員会年次報告―独占禁止白書〈令和元年版〉
総務省
総務省は活力のある地域経済のサポートや人々が暮らしやすくなるための仕事をする組織です。
主な仕事は現在話題のsociety5.0や防災など、人々が快適に生活できる環境を整えることが仕事になります。
各府省庁の「有効性・効率性・必要性」を見極め評価する取り組みも行っており、行政全体のカバーもしています。
そのため仕事は多岐にわたるためさまざまな能力が求められるようです。
地方財政白書〈令和2年版(平成30年度決算)〉
財務省
財務省は税制制度の適切な運用、金融危機の回避などを行う組織です。
主な仕事は、国家予算の企画・立案や外貨為替資金の管理、海外の事業への投資を仕事としています。
国の予算作りは、財務省のなかでもエリート部門が担当し、そのほかの部門が公共サービスの運営や公共施設を建てるための案、仕組み、作成など行います。
また国税庁も財務省内にあり、全国の国税局や税務署の取りまとめもしているため、国の財の中枢を担うにふさわしい組織です。
日本の財政関係資料 令和元年10月
厚生労働省
厚生労働省は医療保健・障害者雇用・医療・労働に関する職務を行う組織です。
主な仕事としては、国民が生涯安心して自信が望む生き方を選択できるように整備する環境を仕事になります。
保険制度と同様で「ゆりかごから墓場まで」我々の生活に深く密着し、生活が向上するような業務を行なっています。
今後、増加する見込みである移住外国人や働き方に関する取り組みも行っているので、ますます仕事の幅が広がる省庁です。
厚生労働白書〈平成30年版〉障害や病気などと向き合い、すべての人が活躍できる社会に
経済産業省
経済産業省は、経済産業・対外経済・ものづくり・中小企業/地域経済・エネルギーに関する職務を取り扱う組織です。
主な仕事は、対外経済関係の円滑な発展と民間の経済活力の向上になります。
またエネルギーの安定供給や環境対策に関わる仕事も行い業務の幅は多岐にわたっています。
海外の情勢で経済が目まぐるしく変化するため、語学力が他省庁に比べ必要になる省庁の1つです。
そのため語学留学が頻繁に行われています。
令和元年版 通商白書
国土交通省
国土交通省は、河川・道路管理、港湾空港の管理、防災に関する職務を取り扱う組織です。
主な仕事としては、日本の河川・道路・鉄道の管理や地方の活性化に関わる仕事をしています。
日常生活や地方の活性化を支える仕事から、海外へのインフラ整備や外国人観光客の呼び込み等の取り組みも精力的に行っているようです。。
そのためローカルからグローバルな仕事まで、幅の広い業務を行って活躍の舞台を年々拡大しています
国土交通白書〈2020 令和2年版〉―社会と暮らしのデザイン改革 国土交通省20年目の挑戦
防衛省
防衛省は、日本の国土防衛や国際平和維持活動、自衛隊の管理に関する職務を取り扱う組織です。
主な仕事としては、日本社会における安全保障教育の推進や自衛隊の物品購入などに関わる仕事をしています。
業務の内容は総合職と技術職で違ってきます。
総合職は武器を手にした訓練はなく、バックオフィス業務に加えて、施設整備や装備品調達等の業務などが仕事の内容です。
それとは違い技術系職員では、専門知識を十分に活用し、国家の安全に貢献するために、施設の建設などの「施設系」、装備品の維持点検の「装備系」、情報解析を行う「情報系」に分けられています。
令和2年版 防衛白書
環境省
環境省は、日本だけでなく世界規模で環境について考える組織です。
主な仕事は、環境汚染や水質汚染などを防ぐことやレッドリストに載っている生物の保護活動などの仕事をしています。
しかしその業務は環境にとどまることなく、自然・地球環境が人口増加や産業の発展に対応できるようにさまざま分野で仕事もしていきます。
そのため他省庁と連携して業務を行うことも少なくないようです。
令和2年版 環境白書
法務省
法務省は、登記・戸籍や少年院、犯罪の再発防止に関する職務を取り扱う組織です。
主な仕事としては、所有者不明の土地問題の解決、安心・安全な社会をつくる仕事をしています。
内部の部局は「大臣官房」「刑事局」「保護局」「訟務局」「民事局」「矯正局」「人権擁護局」「入国管理局」の8つに分かれており、それぞれが法律に関わる仕事をしていきます。
白書に関しては志望部局によって変わりますが、人権教育・啓発白書はどこの部署でも基本的に必要になる白書です。
令和2年版 人権教育・啓発白書
外務省
外務省は、日本と国際社会の平和維持、日本経済の成長に関する業務を取り扱う組織です。
主な仕事としては、世界のさまざまな問題解決に向けた開発協力や外交を通じた国民の利益の追求する仕事をしています。
また海外に住む日本人に対しての支援なども行っており、国の内外の情勢に気を配る必要があります。
今後よりいっそう外国人移住者が増加する見込みのため、さらに業務の多様化は進むでしょう。
余談ですが外務省の特徴として、他省庁に比べて女性が多く女性の社会進出が最も進んでいる象徴です
外交青書〈2020〉(令和2年版)
農林水産省
農林水産省は、生きていく上で大切な食料に関することと自然環境を守っていく組織です。
主な仕事は、国内農産物・水産物の需要促進や農村の振興など、農業に関するありとあらゆることが仕事になります。
現在の大きな活動は、農林水産業に新しい考え方であるAIやlotの普及活動により、若者の農林水産系職種を増やそうとする活動です。
それに加えて、家畜感染症などが出た場合にも対応する必要があり、日本の食を支える重要な取り組みを多数行っています。
食料・農業・農村白書
文部科学省
文部科学省は教育・科学・スポーツ・文化芸術など幅広い分野を担当しています。
主な仕事としては、スポーツの振興や科学技術の発展など、これからの国家で伸ばしていかなければならないものが対象です。
国民の体だけでなく、心も健康で豊かにしていこうという信念のもと仕事をしていきます。
計画や政策も子どもの教育に関することや、日本の価値を高めていくクリエイティブな政策が多くみられることも特徴の1つです。
文部科学白書 令和元年度 教育の情報化~GIGAスクール構想の実現に向けて~
警察庁
警察庁は、国家・家庭の安全やテロの防止、交通環境の確保をする職務を担っている組織です。
主な仕事としては、警察組織全体を管理・運営や情報通信システムの整備・運用に関わる仕事をしています。
実際に犯罪の捜査をしたり、犯罪の取り締まりはありませんが、テロや政治事件など国家犯罪を取り締まる「公安」という特殊組織も存在するため、業務の幅はとても広くなっています。
警察白書〈令和2年版〉特集 高齢化の進展と警察活動
金融庁
金融庁は、金融という経済のインフラを整えて経済活動を支える職務をしている組織です。
主な仕事としては、新しい金融システムを考えることや地域・世界経済の活性化に関する仕事をしています。
また日本に数多くある金融機関が法律を守って、正しく仕事をしているかどうかチェックする部局も存在するため、お金が関わること包括的に仕事をしている省庁です。
白書は「金融庁の1年」になります。
最新版はHPに載っているのでそちらで確認してみてください。
消費者庁
消費者庁は、消費者が安心して消費活動を行えるように法整備を行なっている組織です。
主な仕事としては、取引の安全や消費者の保護を目的とした仕事をしています。
消費者目線に立った行政を実現するために消費者の権利の尊重、自立の支援などを柱とする消費者政策を推進しています。
消費者行政の司令塔・エンジン役として、他機関と連携して、消費者行政を行っているところが魅力の1つです。
令和2年版 消費者白書
消防庁
消防庁は、国民の安全を考えさまざまな災害に対応する組織です。
主な仕事としては、さまざまな災害に対する対応策や災害時の素早い対応方針の決定を仕事としています。
火災の予防や消火、救急、救助など国民一人ひとりが安心して暮らせる地域づくりの理念のもと働いていきます。
消防白書〈令和元年版〉
出入国在留管理庁
出入国在留管理庁とは、出入国管理・在留外国人の管理・難民保護・外国人の受け入れ環境整備など、外国人に関することを行う組織です。
主な仕事としては、今後増えていく外国人に対して住みやすい日本を作るとともに、不正な入国や在留を防ぐことを仕事にしています。
2019年4月1日に新しくできた官庁であり、外国人労働者が増える見込みである日本で今1番HOTな官庁になります。
特許庁
特許庁は新しく発明された機械や薬、デザイン、商標を守るための組織です。
主な仕事としては、知的財産権や産業財産権を守り取引上の信頼の確保、他人の重複研究のムダを省いたりすることにあります。
知的創造活動から生まれた高度な技術を保護・活用し、産業の発達に寄与することを目的としている産業財産権制度のもと、産業財産権を所管し企業利益を守っています。
つまりTHE縁の下の力持ちという仕事です。
海上保安庁
海上保安庁は、日本の海を守る組織になります。
具体的な仕事は、会場の治安確保・領海やEEZの守護・海上の人命救出です。
しかし業務の幅はそれにとどまらず、科学データをもとに情報を解析する部署やパイロットとしてヘリコプターなどを操縦する部署など陸や空の仕事も担当しています。
海上自衛隊と混同されがちですが、こちらは民間船舶の不正入国を取り締まるだけであり、軍艦などの対処は海上自衛隊が行います。
海上保安レポート〈2020〉
原子力規制庁
原子力規制庁は、原子力発電所の適切な管理・運営を担当している組織です。
主な仕事としては、重大事故の防止や原子力発電所の規制基準の審査などの仕事をしています。
原子力規制庁には「人と環境を守る」という明確な使命があり、大きな5つの原則に基づき原子力に対する確かな規制によって人と環境を守っています。
原子力白書
お疲れさまでした!
以上が25府省庁の説明になります。
今回は「どんな仕事をしているのか」をさらっと書いただけなので、詳しく知りたい方はホームページを参照してみてください。
もう迷わない!官庁訪問を失敗させないために学ぶ府省庁の仕事25まとめ
- 省庁の情報を知らない人は多い
- 官庁訪問で合格するためには、最新版を紙媒体で購入する
- 官庁訪問できるのは25カ所
- それぞれの仕事の説明
官庁訪問するための材料は、今回の記事でだいぶ揃ったのではないでしょうか?
気になった省庁があれば、調べて説明会に行ってみてください。
より詳しい業務内容や新しい気づきがあるかもしれません。
志望官庁を決めて目指せ採用!!
人気記事 【公務員試験を受ける人必見】公務員試験の勉強前にすべき4つのこと