・皇宮警察本部の読み方って?
・どんな仕事がある?
・どんな問題が出てくるの?
・給料や福利厚生は?
こうした疑問に答えていきます。
私の友人の友人の皇宮警察本部の人から聞いた情報を書いています。
本記事の内容
- 皇宮警察本部の読み方や仕事
- 皇宮警察学校について
- 受験資格や試験について
- 給料・複利厚生
- 男女で見る倍率
この記事を読み終えると、皇宮警察本部の仕事がわかり自分が受けるべきなのかわかるようになります。
この記事を書いている人
元公務員ターナーの自己紹介
高学歴、法学部出身というわけではありませんが、大学2年の時から資格を取得しつつ、公務員の勉強を開始。
結果=国家公務員総合職に現役で合格。
他にも(一般職・国税専門官・県庁・市役所)などにも内定しているので、公務員志望者の不安や疑問点を解消します。
— 知識図書館(公務員試験・資格ブログ) (@TandH_blog) November 7, 2020
あなたは「皇宮警察本部」を読めますか?
あなたは「皇宮警察本部」を正しく読むことができますか?
「こうきゅうけいさつほんぶ」?「おうきゅうけいさつほんぶ」?
確信をもって答えることができますか?
もし説明会や面接で読み方を間違えてしまうと、恥ずかしいだけでなく不合格になることもあるので気をつけましょう。
正解は「こうぐうけいさつほんぶ」です。
以外と読めない人が多いので、覚えておきましょう。
皇宮警察本部の仕事は三種類ある
皇宮警察本部の仕事は、主に天皇家の護衛や皇居の警備などを担当しています。
警察庁の下部組織になりますが、警察とは一線を画している独立機関的な組織なっているんです。
そんな皇宮警察本部の仕事は、三つに分かれています。
分かれている仕事の名称は以下の通りです。
- 護衛部門
- 警備部門
- 警務部門
字だけではなんとなくの仕事はわかっても、詳しいことはわからないと思います。
次からそれぞれの部門の説明を詳しく行っていきます。
護衛部門
皇宮警察本部の護衛部門は、天皇皇后両陛下をはじめとした皇族各殿下の安全を確保し、皇居や御所に滞在される際は、その周辺を護衛する部門になります。
皇族の護衛の業務に加えて、各国のVIPが日本に訪れた際は、サイドカーや騎馬を用いてその周囲の護衛を行う日本の顔ともいうべき存在です。
その護衛業務の多彩さから、語学量が必要なことはもちろんのこと乗馬やスキーなど、どんな状況でも対応できる広い技術が求められます。
警備部門
警備部門では、主に皇族の住まいやゆかりのある地を警備することになります。
その警備する場所は、皇居、赤坂御用地、京都御所、大宮仙洞御所、桂・修学院離宮、正倉院、御用邸など多いです。
また特別警備隊という部隊が組織されており、皇居宮殿での行事の際には、儀礼服を着て厳粛な雰囲気を維持して警備にあたっています。
消防隊も皇宮警察本部で唯一組織されており、不測の事態に備えて日々過酷な訓練を行っています。
警務部門
警務部門とは、皇宮警察本部の活動を円滑に運営する仕事を担当している部門になります。
仕事の範囲は、勤務体制管理、採用・人事管理、予算、複利厚生など組織運営上必要になることを行っています。
また警務部門独自の仕事で、音楽隊が組織されているんです。
音楽隊は、園遊会などの皇族行事に欠かせない演奏を行ったり、皇居東御苑でのランチタイムコンサートなどで演奏することもあります。
このような取り組みで皇宮警察本部の普及活動も積極的に行っているんです。
以上が皇宮警察本部の三つ仕事になります。
部門ごとに業務は全く違うため、しっかり違いを把握しておきましょう。
合格後はいきなり配属ではなく皇宮警察学校へ
皇宮警察本部に採用されたら、最初から現場で働くことはありません。
まず最初に、皇宮警察学校で「座学」「術科」を学んでいきます。
座学では、刑法や行政法などの法律系の知識を中心にした知識を蓄えます。
術科では、柔道や弓道などの基本的な武術に加えて、逮捕術等の専門的なことも学んでいくんです。
それとは別に、皇族の護衛として恥じることがないように、和歌や華道など日本の伝統的な振る舞いも覚えることになります。
その訓練は、過酷を極めると言われています。
訓練内容や皇宮警察学校での不祥事など知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
知りたいことがわかり、皇宮警察学校のことが大体わかりますよ。
皇宮警察本部の受験資格について
実際の内容を見る前に受験資格を確認しておきましょう。
いざ受験してみようと考えても、受験資格がないと悲しいですからね。
今回は大卒程度と高卒程度に分けて書いてみました。
令和3年度は以下のような受験資格になっています。
【大卒程度試験の受験資格】
1.1991年4月2日~2000年4月1日生まれの者
2.2000年4月2日以降生まれの者で次に掲げるもの
(1)大学を卒業した者及び令和3年3月までに大学を卒業する見込みの者並びに人事院がこれらの者と同等の資格があると認める者
(2)短期大学又は高等専門学校を卒業した者及び令和3年3月までに短期大学又は高等専門学校を卒業する見込みの者並びに人事院がこれらの者と同等の資格があると認める者
【高卒程度試験の受験資格】
(1)2021年4月1日において高等学校又は中等教育学校を卒業した日の翌日から起算して5年を経過していない者(2016年4月1日以降に卒業した者が該当します)及び2022年3月までに高等学校又は中等教育学校を卒業する見込みの者
(2)人事院が(1)に掲げる者に準ずると認める者
以上のようになっています。
意外と受験できる期間が短いので注意しておきましょう。
上記の期間が過ぎたら、社会人採用の枠もあるので諦めずに皇宮警察本部を目指してみるのもアリですよ。
試験内容を理解して採用までのイメージを
試験内容は絶対に確認しておきましょう。
確認していないと、本番前に必要な勉強をしていないなんてことにもなりかねません。
実際に体力試験があることを知らずに、試験を受けて落ちた人がいるみたいです。
努力を無駄にしたくなければ、試験内容は確認しておくべきですよ。
実際の試験は、一次試験と二次試験に分かれていて、それぞれ試験と身体検査などを行います。
一次試験と二次試験では、課題が違うためどちらから優先的に取り組んだ方がいいか決めておきましょう。
決めておくことで、効率よく対策をすることができます。
では実際に一次試験と二次試験で何をするのか紹介します。
大卒程度
【一次試験】
- 基礎能力試験
- 課題論文試験
【二次試験】
- 人物試験
- 体力試験
- 身体測定
- 身体検査
高卒程度
【一次試験】
- 基礎能力試験
- 作文試験
【二次試験】
- 人物試験
- 体力試験
- 身体測定
- 身体検査
以上のようになっています。
皇宮警察本部は、知能の他に体力も問われるため、かなり大変な試験です。
その試験を乗り越えたものが、皇宮警察本部で働けることになります。
年収・給料・複利厚生【皇宮警察本部】
皇宮警察官の年収や給料、福利厚生を見ていきます。
皇宮警察官の給料は、一般行政職の給料よりも高く設定されています。
その理由は、業務に危険が伴うからです。
上でも説明したように、皇族の護衛や皇居の警備など、身を呈して仕事をします。
皇宮警察官の仕事は、テロの危険や事件に発展することもあるので、ケガをしたり、時には死亡してしまうこともあるでしょう。
危険な仕事に対する手当として、一般の行政職員よりも給料が高く設定されているんです。
では実際の初任給や給料、年収を見ていきましょう。
【初任給】
大卒程度試験で採用された者:246,240円
高卒程度試験で採用された者:203,400円~234,600円(学歴に応じ)
【給料・年収】
平均月収:459,800円
年収:約630万円(30代後半)
どうでしょうか?
他の公務員は30代後半で600万円行く人は少ないので、皇宮警察本部に勤めている人は高い給料をもらっていると言えるでしょう。
公務員でもお金を稼ぎたい人は、皇宮警察本部に就職してみるのもいいかもしれません。
次は福利厚生についてです。
皇宮警察本部は、公務員であるため福利厚生についても、かなり整備が進んでいます。
有給年20日の他、特別休暇(夏季休暇等)や介護休暇など多くの休暇が存在しているんです。
さらに皇宮警察本部で働くために必要になる能力を養うための、研修や自身のスキルアップのための研修など各種研修も従実しています。
皇宮警察本部も福利厚生について考えてみると、かなりの高待遇であることがわかります。
倍率から考える難しさ男性・女性でも比較してみる
一般的に皇宮警察本部は、公務員試験の中でも難しい部類に入ると言われています。
難しいと言われる理由は、その圧倒的な倍率からです。
皇宮警察本部の試験自体は、普通の警察の試験とそこまで難易度が変わるわけではありません。
むしろ国家総合職や国家一般職と比べると、簡単な方になります。
しかし、合格者が極端に少ない。
この少なさが難易度をあげている理由なんです。
では実際の令和2年度の倍率を男女別に分けてみましたので見てみましょう。
一次試験 | 一次試験合格 | 最終合格 | 倍率 | |
全体 | 1,273人 | 139人 | 36人 | 35.3倍 |
男性 | 978人 | 112人 | 26人 | 37.6倍 |
女性 | 295人 | 27人 | 10人 | 29.5倍 |
※人事院のHPから算出
男女ともに倍率がとても高いことがわかると思います。
ちなみに同時期の他の公務員の倍率は以下のようになっています。
- 国家総合職:17倍
- 国家一般職:3.1倍
- 裁判所事務官:6.1倍
他にも国税専門家や地方上級などいろいろな公務員の仕事がありますが、そのほとんどより高い倍率を誇っています。
でも倍率が高いからといって、落ち込む必要はありません。
試験が難しくないのなら、勉強をすれば、体力を作ればいいんです。
努力をする人はどんな人でも受かる試験、それが警察官の試験だからです。
国家総合職のように誰も解けないような問題が出ることはあまりありません。
努力次第で誰でも皇宮警察本部に就職できるので、諦めることなく勉強を重ねましょう。
皇宮警察本部についてまとめ
- 皇宮警察本部は「こうぐうけいさつほんぶ」と読む
- 皇宮警察本部には三つの仕事がある
- 大卒と高卒で受験要件が違う
- 大卒と高卒とも試験は、筆記、面接、体力試験などが課される
- 給料と福利厚生は素晴らしい
- 倍率は高いが努力すれば受かる
皇宮警察本部は天皇家をはじめとした、皇族や海外の要人などを守る誇り高い職業です。
人気も高いため、勉強と体力づくりを早い段階からはじめておきましょう。
しっかり努力すれば、絶対に皇宮警察本部に就職することができますよ。
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