・警察庁の仕事って?
・給料と福利厚生は?
・国家総合職と国家一般職の違いは?
・警察庁と警視庁の違いは?
こうした疑問に答えていきます。
国家総合職の官庁訪問の時に警察庁について調べまくった私が説明していきます。
本記事の内容
- 警察庁の仕事について
- 給料と福利厚生
- 国家総合職と国家一般職の違い
- 警察庁と警視庁の違い
この記事を読み終えると、警察庁とはどんなところかわかり、試験を受けるか決めることができるようになります。
この記事を書いている人
元公務員ターナーの自己紹介
高学歴、法学部出身というわけではありませんが、大学2年の時から資格を取得しつつ、公務員の勉強を開始。
結果=国家公務員総合職に現役で合格。
他にも(一般職・国税専門官・県庁・市役所)などにも内定しているので、公務員志望者の不安や疑問点を解消します。
— 知識図書館(公務員試験・資格ブログ) (@TandH_blog) November 7, 2020
警察庁の仕事内容について
警察庁は警察全体の中でトップであり、特許庁や国税庁、金融庁などと同じ行政庁に該当します。
警察の中でトップの組織であり、国家公安委員会の外局である警察庁の仕事内容は、警察組織全体を法律に則って管理し、適切に運営することです。
そのため都道府県警察と違い、犯罪や事件が起こったときに警視庁自ら捜査を行うことはありません。
基本的には、全国にまたがる事件が起こったときに各都道府県との協力体制の調整・準備をする程度です。
その警察庁の業務も大きく7つに分かれています。
- 長官官房
- 生活安全局
- 刑事局
- 組織犯罪対策部
- 交通局
- 警備局
- 情報通信局
それぞれの部局の仕事はかなり違います。
試験合格のためには、部局ごとの説明をできることは不可欠。
なので部局ごとにどのような仕事を行っているか説明していきます。
長官官房
長官官房の仕事は、政策の企画立案や人事・予算についての仕事をしています。
警察全体の心臓部であり、どのような仕事をしていくかどこにお金をかけるかなど高度な技術や考え方が必要になります。
長官官房がなければ、国の警察体制は崩壊するため、警察組織の中でも極めて重要な位置を占める組織です。
生活安全局
生活安全局の仕事は、日常生活での犯罪をなくし、犯罪の起きにくい社会を作り上げることが主な仕事になります。
具体的にはストーカーやDV被害、児童ポルノに対する犯罪の抑制などが挙げられます。
また近年では、情報化が進みサイバー犯罪が多発していることが特徴です。
その日々変わるサイバー犯罪に対しても、被害者を出さないために日々奮闘して業務にあたっています。
刑事局
刑事局の仕事は、人々を脅かす殺人などの重大事件のほか行政の根幹を揺るがす贈収賄事件、近年増加傾向にある特殊詐欺事件等を取り締まる仕事をしています。
直接的に事件に関わる機会が多いため、事件の起こっている現場との距離が近いことも特徴の一つです。
局部の垣根を越えた捜査も行なっており、一刻も早い被害者救済、犯罪者の確保に全力を尽くして日々業務を遂行しています。
組織犯罪対策部
組織犯罪対策部の仕事は、国内外の犯罪組織から国民を守ることを仕事としています。
組織犯罪から国家を守る役目を負っているため、暴力団絡みの薬物事件を防ぐことや海外マフィアを入国させないための試みも行っています。
組織犯罪を行う上で欠かせない資金を断つために、マネーロンダリング対策も行っており、重大な犯罪にさせないように未然に犯罪を防ぐことで国家を守っている組織です。
交通局
交通局の仕事は、自動車運転や道路交通に関係する仕事をしています。
近年、交通ルールの甘さから悲惨な事故が多発しており、その改正が騒がれていました。
その道路交通に関わる法の整備に、関わっている局が警察庁の交通局になります。
直近で改正された道路交通法で、「あおり運転」が厳重に罰されました。
この道路交通法の改正に尽力して、あおり運転の撲滅に動いた組織の中心が交通局です。
警備局
警備局の仕事は、国家の秩序を護り、民主主義を支えることにあります。
具体的な業務は、警察の警備に関する企画立案や国際テロに関する情報収集や分析を行うなどしています。
日本人が海外へ渡航するようになり、さまざまなリスクが叫ばれる昨今、そのリスクの対処を行い、国際化の社会にとってはなくてはならない組織です。
また警備警察の司令官として、全国の警備警察を指揮監督することも行っています。
情報通信局
情報通信局の仕事は、さまざまなサイバー攻撃への対処や警察官の情報を管理することにあります。
情報化が進み海外からの政府各機関や民間人に対するサイバー攻撃が頻発してきている近年。
個人の尊厳や国家の機密事項に対する守衛により、日本守っている組織です。
また、警察各局内の情報整備を行い、全国で情報共有を可能にして、一刻も早い被害者救済に力も入れています。
以上が警察庁の7部局の仕事です。
警察庁の仕事は多岐にわたっていることがわかったと思います。
どの部局も国家を守る上で、欠かせないものであり重要な仕事です。
どの仕事をしたいかを自分の中で決めておきましょう。

警察庁の給料・福利厚生は素晴らしい
警察庁の給料は、他の公務員と比べて高くなっています。
その理由は、警察庁の職員は公安職に該当するからです。
公安職は一般の行政職員と比べると、危険な業務が多くなっています。
実際に犯罪者と会って拘束したり、住民を守るためにさまざまな捜索をしたりといろいろです。
しかし、これらの仕事は都道府県警察が主に担当しています。
警察庁は普通の都道府県警察と違い、現場に出ることはほとんどありません。
なので危険な業務は、ほぼほぼなくても一般の公務員よりも高い給料がもらえます。
総合職の初任給で比較してみましょう。
警察庁:250,000円程度
その他:224,040円
このようになっています。
普通の官庁と比べて3万円弱たかくなっていることがわかりますね。
給料面だけでみても、警察庁の給料はいいですね。
また警察官の福利厚生は国家公務員であるため、整備はかなりされています。
休暇関係で言えば、介護休暇や療養休暇など自身や家族の体調に合わせた休みを取得することが可能です。
手当なども充実しており、住宅手当をはじめとした各種手当が充実しています。
研修では警視庁として働くために必要になるスキルを獲得できる研修や、自身を磨くことのできる語学研修など多種多様な研修が存在しています。
警察庁の国家総合職と国家一般職の違い
警察庁の総合職と一般職の違いは、難易度だけではありません。
業務の種類や働く場所が大きく違ってきます。
この違いを知らずに警察庁に入りたいという気持ちで入庁すると後で絶対に後悔します。
だからこそ総合職と一般職の違いは、絶対にチェックしておきましょう。
警察庁における国家総合職と国家一般職の違いは以下のようになります。
国家総合職
- 警察に関する法律の企画立案
- 本庁勤務
- 国の幹部となれる
- 直接、都道府県警察とはやり取りしない
国家一般職
- 総合職の企画立案した法律を周知させる
- 地方局勤務
- 本庁に出向すれば幹部になれる可能性もある
- 都道府県警察と直接やり取りを行う
上記のような違いがあります。
簡単に説明すると国家総合職の指示に従って動いて、さまざまのことをするのが国家一般職になります。
でもどちらも国家公務員であり、直接現場に出ることはありません。
国のために働いていくということになります。

警察庁と警視庁の違い
皆さんよく間違えるのですが、「警察庁」と「警視庁」は、違う組織になります。
何が違う組織かと言うと、所属する場所です。
警察庁は国家公務員であるため、国に所属します。
一方で警視庁は、東京都に所属する都道府県警察になります。
国と地方の警察という違いから、業務も全く異なったものをしているんです。
業務の違いなどをざっくり説明してみます。
警察庁
- 政策の企画立案を行う
- 主に事務仕事
- いろいろな命令を出す
- 国家公務員
警視庁
- 実際に現場で犯人と対峙する
- 主に現場での仕事
- いろいろな命令を受ける
- 地方公務員
このような感じです。
直接現場を操作するか、上から指示を出すかが大きな違いになっていますね。
なので名前が違うだけでなく、業務もかなり変わってくることがわかったと思います。
警察庁についてまとめ
- 警察庁の仕事は大きく分けて7つの仕事に分かれる
- 給料や複利厚生はいい方
- 総合職と一般職はどちらも国家公務員だが業務が違う
- 警察庁と警視庁は国と地方の機関などの違いがある
警察庁について説明してきました。
警察庁は警察のトップであり、国を守るためにさまざまな業務を行っています。
その警察庁は国家総合職であるため、試験の難易度は難しく採用率も低めです。
警察庁で仕事をして、国家・国民を守りたいなら勉強を多く行いましょう。
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