・宅建試験の難易度は実際どうなの?
・ライバルとなる受験者のレベルは?
・独学で受かる難易度?
本記事の内容
・宅建試験の合格点と合格率
・宅建試験の難易度を様々な角度で分析
・宅建試験はどういった人が受けるのか解説
・そして独学で受かる難易度か解説
宅建試験の概要・合格率・合格点について
まずは簡単に宅建の概要と合格率と合格点について話していきます。
宅建試験の概要
宅建試験はすべて四肢択一の出題形式で1問1点の50点満点とされたいます。
マークシート形式での解答となり、試験時間は2時間です。
宅建試験について詳しく知りたければ下の記事を読んでください。
宅建の試験範囲
- 権利関係
- 宅建業法
- 法令上の制限
- 税金その他
合格率と合格点
宅地試験は、例年約20万人が受験し、3万人前後の受験生が合格、合格率は約15~17%となっています。
合格点は試験50点満点の約7割にあたる35点前後が合格ラインとなります。
過去十年の宅建試験の合格者数と合格率・合格ライン
試験年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格点 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
令和元年 | 220,797 | 37,481 | 35 | 16.98% |
平成30年度 | 213,993 | 33,360 | 37 | 15.60% |
平成29年度 | 209,354 | 32,644 | 35 | 15.60% |
平成28年度 | 198,463 | 30,589 | 35 | 15.40% |
平成27年度 | 194,926 | 30,028 | 31 | 15.40% |
平成26年度 | 192,029 | 33,670 | 32 | 17.50% |
平成25年度 | 186,304 | 28,470 | 33 | 15.30% |
平成24年度 | 191,169 | 32,000 | 33 | 16.70% |
平成23年度 | 188,572 | 30,391 | 36 | 16.10% |
平成22年度 | 186,542 | 28,311 | 36 | 15.20% |
となっています。
最近は受験者のレベルが上がっているため、合格点は上昇傾向にあります。
宅建試験の合格率から考える難易度
宅建試験の合格率は約15~17%から宅建試験の難易度を考えるとそこまで難しくないです。
難易度を大中小でいうと、中ぐらいです。
なぜなら受験者すべてが宅建の勉強をしっかりとやっている可能性は低く、その中で約15~17%というのはそこまで低くない合格率です。
いや、実際はみんな勉強しているのでないかと思うかもしれません。
ですが実際に大学時代に受けようとした時も、宅建が必須な建設業界に入っってもそれほど真剣に勉強している人はいませんでした。
なので、皆さんがしっかり宅建を勉強すれば、合格率約15~17%は気になりません。
ここ5年間の合格率
試験年度 | 合格率 |
---|---|
令和元年 | 16.98% |
平成30年度 | 15.60% |
平成29年度 | 15.60% |
平成28年度 | 15.40% |
平成27年度 | 15.40% |
宅建の合格点から考える難易度
宅建の毎年変わる合格点ですが、近年では35点店前後を推移しています。
そしてこの7割を取らなければならない資格試験というのは少し難しいかなと思います。
中~大ぐらいですかね。
資格試験において、本番にミスをせずに7割を取らなければならないというのは結構プレッシャーです。
実際の試験では、どれだけ勉強しても、不安な問題というのは必ずあります。
ましてや最近の問題は、独特な言い回しをしたりするので混乱するような問題です。
そう考えると7割というのは少し難しのかなと思います。
ここ5年の合格点
試験年度 | 合格点 |
---|---|
令和元年 | 35 |
平成30年度 | 37 |
平成29年度 | 35 |
平成28年度 | 35 |
平成27年度 | 31 |
宅建の試験内容からみる難易度
宅建の試験内容は、「応用できるようにならないといけない権利関係」「それ以外の暗記範囲」に分けることができます。
こう考えると宅建の試験範囲自体はそれほど難しいとは言えません。
難易度でいえば、小です。
実際に宅建で皆さんが苦戦するのは権利関係だけです。
逆を言うと、権利関係さえできていれば合格できます。
なので権利関係を重点的に勉強すれば、大丈夫です。
宅建士を他の資格と比較して考える難易度
それではほかの資格と比較すると、宅建の難易度はどうなのか話していきます。
宅建と行政書士を比較
行政書士は宅建士より難しいです。
行政書士の試験範囲は、憲法・行政法・民法などの法令科目や、政治・経済・社会など幅広いです。
その点宅建は範囲が少ないので、行政書士を受ける場合同じ年に宅建を申し込んでみるといいかも。
宅建士と不動産鑑定士を比較
不動産鑑定士は宅建よりもはるか上の難易度です。
試験範囲も広く、合格率も異様な低さなので比べるまでもありません。
宅建は不動産鑑定士よりはるかに簡単。
宅建士とマンション管理士を比較
マンション管理士も宅建士より難しい資格です。
試験範囲も随分かぶってはいますが出る問題のレベルが違います。
そして合格率も8~9%程度で宅建士よりも低いです。
もしマンション管理士を考えているのなら、簡単な宅建士からはじめてください。
宅建士と日商簿記2級を比較
簿記は事務系の仕事に役立つ資格です。
日商簿記2級と比較すると宅建は簡単な資格だと思います。
この2つの比較は難しいのですが、日商簿記の完全な記述式は正直きついです。
実際に僕も2回落ちているので苦手意識があるのかもしれません。
ですがそれを抜きにしても、難易度にムラのある簿記の問題は攻略しにくいです。
宅建士とFP2級と比較
FP2級は金融業界などで役立つ資格です。
そんなFP2級と比べると宅建は難しい資格です。
FP2級の合格率は、役30~40%程度で試験内容も宅建より簡単だからです。
実際に僕も持っているのでわかりますがFP2級は点が取りやすかったです。
加えて、更に年に3回試験があることも、宅建より難易度の低い資格であるといえる理由です
宅建試験の受験者層から考える難易度
宅建の最近の受験者は、女性の割合が上昇していて、30代の人が増えています。
その中で難易度を考えるときに見ないといけないのが職業別構成比です。
注目しないといけない職業が下の4つです。
- 不動産業
- 金融関係
- 建設関係
- 学生
この4つの職業の受験者は最近上傾向にあります。
それぞれ宅建の知識があったり時間がある人たちです。
なので彼らによって宅建の試験は合格点が上昇しているので、宅建試験の難易度も上昇傾向になります。
総合的難易度と宅建は独学で受かる資格なのか?
- ・宅建試験の合格率から考える難易度 :中
・宅建の合格点から考える難易度 :中~大
・宅建の試験内容からみる難易度 :小~中
・他の資格試験と比較する難易度 :中
・受験者層から考える難易度 :中~大
宅建試験の難易度は総じていえば、中ぐらいの難易度の資格だと思います。
そして、独学でも合格可能な資格です。
実際に独学で合格する人も少なからず存在しますし、よく話を聞いたりします。
なので宅建は独学でも受かる程度の資格の難易度だと思います。