・宅建登録講習って何?
・5問免除を利用できる人は?
・登録講習のメリットやデメリットは?
本記事の内容
- 宅建の登録講習とは
- 登録講習の内容‼知っておくべき4つのポイント
- 登録講習を受講するメリット・デメリット
宅建の登録講習とは
宅建の登録講習とは、宅建業に従事している人を対象にした講習です。
宅建業の従事者は、これを受けることにより、宅建試験の一部の問題にて3年間の免除を受けることができます。
聞いたこともあるかもしれませんが、いわゆる「5問免除」ですね
この登録講習は利用すると、5問というアドバンテージをもらえるので、免除の出題範囲が苦手な人には嬉しすぎる得点ですね。
この講習は12月頃に申し込みが始まり、締切は2月から5月です。
そして、実施日は4月から8月になります。
おおよそこの日程で間違いありませんが、各実施機関に若干日程は違うので確認してください。
一応、免除になる出題範囲を載せておきます。
【免除となる出題分野】
(1)土地の形質、地積、地目及び種別並びに建物の形質、構造及び種別に関すること
(2)宅地及び建物の需給に関する法令及び実務に関すること
注意‼宅建業に従事している人とは?
ここでいう宅建業に従事している人とは、講習の受講期間中に宅地建物取引業に従事している人のことを言います。
そして従業員であることを証明するのは、会社の従業者証明書の写しです。
新入社員であっても、会社に言えばもらえるので、宅建業を扱う企業に属していれば何かを心配する必要はありませんよ。
登録講習の内容‼知っておくべき4つのポイント
登録講習で皆さんに知っておいてほしいポイントを4つ紹介します。
その4つとは、以下の通りです。
- 登録講習の費用
- 登録講習のスケジュール
- 登録講習で学習内容
- 登録講習修了試験の難易度
それぞれ簡単に説明していきます。
登録講習の費用
登録講習の相場は、15,000~20,000円程度です。
全国規模で行われている機関にも、15,000円の最安値はあります。
最安値の講習の応募が始まったら、すぐに申し込もう。
登録講習のスケジュール
登録講習のスケジュールはざっと下記の順序です。
- 通信教育(配布されるテキストや問題集での学習)を約2ヶ月
- スクーリング(通学による講義)を1~2日間
- 修了試験(7割以上の得点が必要)
修了試験に合格したら、合格した日から3年分の宅建試験で5問免除を使用できます。
登録講習で学習内容
宅建の登録講習では、以下の点を学習します。
- 宅地建物取引業法その他関係法令に関する科目
- 宅地及び建物の取引に係る紛争の防止に関する科目
- 土地の形質、地積、地目及び種別並びに建物の形質、構造及び種別に関する科目
- 宅地及び建物の需給に関する科目
- 宅地及び建物の調査に関する科目
- 宅地及び建物の取引に係る税務に関する科目
どうですか?
宅建勉強を少しでも始めている人は、免除される部分以外も宅建試験の内容とかぶっていると気づけたのではないでしょうか?
そうなんです。
登録講習の内容は、免除部分以外もかぶっているため、学習の役に立ちます。
登録講習修了試験の難易度
修了試験があると聞いて、難易度で不安に思った人もいるでしょう。
しかし難易度は、正直言って簡単です。
しっかり授業を聞けば、そうそう落ちることはないと思います。
宅建試験の免除部分で満点を取ることよりも、簡単です。
登録講習を受講するメリット
内容を読めば大体のメリットはわかったと思います。
けれどぜひ申し込むのか自分で判断してほしいため、さらに私の意見を交えながらメリットについて解説します。
合格率がアップする
1つ目のメリットは、合格率がアップするという点です。
5問も確実にもらえるため、合格率は上がりますよね。
実際の令和元年試験では、全体の合格率が17%に対し、登録講習修了者の合格率は22.9%となっています。
5.9%高いですね。
たった6%程度と思う方もいるともいますが、合格率が上がること目に見える結果ですね。
合格率が飛びぬけて上がるわけではありませんが、少しでも確率を上げたいのなら、利用すべきだと思います。
将来分の時間を節約できる
2つ目のメリットは、将来分の時間を節約できるという点です。
宅建試験で免除部分の勉強時間は、ざっと20~30時間になります。
1年目はそこまで時間で得になりませんが、もし試験に落ちてしまい来年も受ける場合は得です。
2年目3年目はその20~30時間を別の勉強にあてれますもんね。
加えて試験にかぶった内容も講師による学習を受けれるため、スケジュールを見てそこまで損だと思う必要はありませんよ。
登録講習を受講するデメリット
私が個人的に思ったデメリットは2つです。
それは以下の2点になります。
- 費用がかかる
- 自分の時間を取られる
詳しく説明します。
費用がかかる
先ほど言った通り、登録講習の相場は15,000~20,000円程度です。
これを安いと思うか高いと思うかは、自己判断だと思っています。
宅建業に従事している同期の場合は、高いと判断していました。
私が判断しても、少し高いかなという印象を持っています。
自分の時間を取られる
自分のスタイルで勉強したい人は、登録講習のスケジュールが邪魔になると思います。
仕事をしている場合は、時間の調整が難しいので、利用しないのもありだと思います。
けれど宅建を推奨している企業の場合は、無理してでも申し込んだ方が良いです。
宅建業を扱う企業はとることが当たり前ですからね。
宅建登録講習の実施機関
ここでは宅建登録講習を全国規模で行っている機関の受講料を紹介します。
実施機関の受講料
実施機関名 | 受講料(円) |
---|---|
東京リーガルマインド(LEC) | 18,000 |
TAC | 19,000 |
総合資格 | 15,000 |
日建学院 | 15,000 |
職能研修会 | 13,000~ |
大原学園 | 16,000 |
ざっとこのようになっています。
さらに詳しくは、国土交通省「登録講習の登録講習機関一覧」を確認してください。
安い機関は早めに埋まってしまうので、逐一確認するのがいいでしょう。
ただし、不動産会社など宅建を推奨してくれる企業の場合、会社がお金を出すところもあるので金銭面を気にしなくてもいいかも。
5問免除を受けれる宅建登録講習のまとめ
- 宅建の登録講習とは、宅建業に従事している人を対象にした講習
- 登録講習の内容で知っておくべきポイントは4つ
- 登録講習を受講するメリットは「合格率がアップする」「将来分の時間を節約できる」
- 登録講習を受講するデメリットは「費用がかかる」「自分の時間を取られる」
- 宅建登録講習の実施機関は全国にある
正直言って、登録講習は受けれるなら受けるべきだと思っています。
ですが決して、必須だとは思っていません。
しかしながら宅建にうるさい企業の方は、積極的に利用した方が今後楽だと思います。
仕事が忙しくなると、時間なんて全く取れませんからね。