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LD通級教室の担任となり4年。子どもたちに育てられてきた実感をもっています。そんな日々の実践を残すことで、全国の皆さんと交流出来たら嬉しいです。10日、20日、30日の更新を目標にしています。
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18年度よりLD通級教室を担任しています。SENS受講生です。
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運動会の表現運動を考える(2) [2010年06月10日(木) ]
もう時期は過ぎてしまいましたが、運動会における表現運動について、以前に考えた文章をご紹介しています。

皆さんの平素のお考えなどを聞かせていただけるとありがたいです。
慌ててアップしてるので写真などの挿入が出来そうにありません。
読みにくいですがご容赦ください。


ここから本文です


D保護者に教えよう
 6月のある日、保護者との会話で嬉しいことを聞いた。 決して運動が得意ではない子どもが、いまだに家庭で「けんかごま」を踊り続け、しかも弟と妹に教えているというのである。

 この話を機に、子どもたちに6月の授業参観で「けんかごま」を踊ろうと投げかけてみた。予想以上に子どもは喜び実施することとなった。また、その話し合いの中で、「保護者に教えてみんなで踊りたい」という意見が出され、参観の内容は「けんかごま教室+総踊り」と決まっていった。

 迎えた当日、子どもたちの司会により始まった参観授業、運動会までの取り組みと同じくとにかく踊りを繰り返し保護者をへとへとにさせるグループあり、一つひとつの動きを丁寧に教えるグループあり、地元のヨサコイ祭りに踊り子として参加してる保護者に逆指導を受けるグループありと、子どもも保護者も楽しんで、笑顔あふれる時間となった。特に、総踊りの前にある子が母に言った「よかって、とにかく笑って大きく動いたら」と、いう言葉が心に残っている。

E踊る踊る
 その後も、町の夏祭りに招かれては踊り、町民運動会で促されては踊りと、事あるごとに踊り続けた。9月の水泳参観でも踊りたいという希望がありプールでも踊った。

Fそしてレベルアップ
 11月の第3日曜は学習発表会。必然的に「けんかごま」を踊ることになった。この頃になると、これまでの踊りこみにより子どもたちは十分に自信を持って踊れるようになってはいた。

曲が鳴ると自然に体が動き、振り自体もそろうようになっていた。しかしながら、踊りすぎたことで雑になってきたことも事実で、飽きを訴える子どもも見られるようになってきていた。

 子どもたちの元気の良さを生かすため、押しつけず伸び伸びと踊ることができる環境づくりを続けてきたが、それぞれの振りがもつ意味や踊りへの願いについては、これまでにほとんど声をかけることはなかった。考えて踊ると動きが小さくなるという判断からであったが、十分に踊り込んだ今こそ、民舞を味わい、なりきって踊るという段階に進めることとした。

 「民舞とは」の話から、一つひとつの動きがどんな場面を表してるか、どのような気持ちで踊るとよいかを考え、その気持ちを表すために目線の大切さに注目させ、具体的に動きの留意点を洗い出していくという流れで学習を進めていった。 

自分なりに踊りこんで身につけた踊りに意味をつけていく。踊っては考え、考えては踊る。楽しく生き生きと学習が進められていった。

 分担してレベルアップした「けんかごま」のお披露目の場、一目で踊りに張りがでたことが感じられた。決して暑さは感じない季節ではあったが、うっすらと汗をかいた額に「心までも汗をかく」という姿を感じ嬉しく思えた。

G「ありがとう!」離任式
 異動することになった。
 離任式も終わり、全校児童により恒例の「見送り」が行われた。
 4階の高学年からスタートし、3階の中学年フロアに進むと聴きなれた音楽が!
「やっぱ今年はこれでしょ」と笑う同僚と、音楽に合わせてそれぞれに踊り出す子どもたち、自然にできた踊りの輪は最高の「見送り」となった。

Hおわりに
 この一年間、「踊る」ことの楽しさ、難しさ、そして可能性を感じながら取り組みを進めてきた。

 発表を前提とした表現の学習では、動きを「揃える」ことが評価されがちであるが、各自の「心と体の解放」と、その踊りがもつ「文化の理解」なくして学習が成立したとは言えないのではないだろうか。 

そのような学習を重ねることで、周囲との息が合うようになり、より高い次元で踊りは「揃う」ようになるものであると考える。

 全身を使い、想いを伝える「民舞」の世界。これからもいろいろな踊りを学び、味わい、そして子どもたちとともに踊っていこうと思う。

ここまで本文です

あらためて読み返すと、主観あふれる稚拙な文章に恥ずかしくなってしまいます。と、同時に今の立場など予想だにしていなかった10年前に、このようなスタンスで取り組んでいた自分に少し安心したりもしています。

時折、自分の原点を顧みるのって大切ですね。

乱文お読みいただきありがとうございました。
Posted at 23:35 | 参加 | この記事のURL
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運動会の表現運動を考える(1) [2010年06月01日(火) ]
春に運動会が計画されている皆さんの学校では、それぞれに運動会が実施されたころでしょう。
私が勉強させていただいている先生方のブログでも、運動会に対する記事を多く拝見しました。拙ブログにアクセスしてくださる方もこの時期は増えますので、やはり、多くのお子さんにとって運動会って難しいんだろうなあと実感します。

開閉会式や各種の競走など、手ごわい相手が待ち受ける運動会ですが、かなりボスキャラ的な存在感を示すのは各学年などの「表現運動」なのではないかと思われます。

先生方それぞれに創意工夫をこらされながら指導をされてる姿に感心することが多いのですが、時折「ちょっとキビシイかなあ」と思うこともある「運動会の為の表現運動」について、今から10年ほど前に「女子体育」という雑誌に寄稿したものを見つけましたので、2回に分けて紹介させていただきます。
拙い文章ですがご容赦ください。


社団法人 日本女子体育連盟編集
VOL.46-2 Feb.2004


ここから本文です

踊るって気持ちいい
〜みんなで創ろう スーパーけんかごま〜

1.はじめに
 多忙な学校現場において、表現運動の学習時間は運動会に向けての取り組みが中心となる現状にある。そこでの評価は「見栄え」であり「動きが揃う」ことを求められる傾向が強く、一人ひとりの動きを見つめ、伸ばす学習に力を注ぐことは自分自身少なかった。 その、反省に立ち、行事における表現運動のあり方を見つめ直すことを出発点として、年間を通し児童とともに民舞に取り組んだあしあとをまとめた。

2.踊るってなんだろう
 学校生活全般を通じ子どもたちは、自分らしさを見つけたり、社会と関わる際のルールを知ったり、自発的に物事を進めやり遂げる満足感を味わったりしていくべきである。
 どの教科でもこのことを念頭におき授業づくりをしていくのであるが、特に体育科はより確実に且つ強く子どもたちの成長に影響を与える教科ともいえる。
 しかし、現状の限られた時間数で学習を進めていくためには、表現運動に取り組む時間は運動会の表現発表の練習がほぼすべてになってしまうという現状がある。

 では、その大切な時間が子どもたちにとって学びの場となっているだろうか。

 大舞台を経験することは子どもに大きな満足感や充足感を与える。だからこそ、そこまでの取り組みは子どもたちの学ぶ能力に沿い、無理なく一人ひとりの動きをほぐしていくものでありたいと考える。
 これらの反省に立ち、今回の実践にあたっては「子ども一人ひとりが心を解放し、のびのびと表現する」ことを目標とおいた。

3.関係職員との打ち合わせ
 運動会へ向けての表現の学習をよりよいものとしていくためには、関係教師集団の相互理解が不可欠である。互いに感じたことを自由に述べあい、指導の仕方について研修しあえる。そんな教師の固いスクラムは、子どもたちの心の解放をさらに促す要素であることは言うまでもない。
 今回も、取り組みを前に4人の担任で事前に打ち合わせを重ね、表現運動の指導のめあてを確認していった。
 そこで確認した内容は以下の3点である。
@この子どもたちの特徴である「元気の良さ」が溢れる踊りにする。
A踊ることに抵抗を持たせない指導を心がける
B運動会は通過点であり、子どもたちが年間を通じて踊りついでいくようになることを目指す


互いに表現運動に対する考えを出し合い、意見をまとめていったこの打ち合わせがあったからこそ、年間を通じて子どもたちも教師も楽しみながら活動することができ、なにより「けんかごま」が好きになれたと考えられる。



4.さあ練習だ 
 「踊りと出会う」その大切な一歩を踏み出すために、導入は丁寧に行った。
 まず、この学年のよいところ探しからはじめ「元気よく笑顔がはじけるような踊りにしよう」というめあてを子どもたちと設定した。
 佐世保くんちの想起を経て、演舞「けんかごま」の紹介、師範の踊り、全員での試しの踊りと進めていった。
 
 さて、はじめの数時間はとにかく踊るということに集中した。ビデオを見て踊る、誉める。口唱しながら踊る、また誉める。大きな動きを誉める。笑顔を誉める。かいた汗を誉める。と、とにかく関係職員でいいところを誉め続けて指導にあたった。

 教え込もうという気持ちを抑えながら、とにかく共に踊りそして笑い、動きのずれや方向の違いをあわせようとは意識させないように、一人ひとりの動きを認めあうように進めていった。
 その後も、間奏の各グループによる創作部分、隊形移動と学習を進め、徐々に整えていった。

 そして、迎えた運動会当日、掛け声と共に元気よく入場した子どもたちは精一杯に踊ってくれた。
 確かに振りが揃ったとは言い難かったが、その分動きは大きく、また笑顔も見られたと感じた。踊り終わった後、ある子どもが口にした「気持ちよかったぁ」という一言は、なによりも今回の取り組みを象徴しているようで、とてもうれしく感じたものである。

ここまで本文です


というわけで、前編終了。お読みいただきありがとうございました。
後編は次回に掲載します。


Posted at 14:34 | 参加 | この記事のURL
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運動会de支援2010 [2010年05月20日(木) ]
いよいよ今週末は本校の運動会です。

昨年のちょうど今の時期にも、運動会にどのように取り組むべきか、自分なりに記事にまとめさせてもらいました。

http://edublog.jp/nagasaki-northstars/archive/11

見通しを持たせる手持ちカードであったり、シグナル(ピストル)のホイッスルへの変更であったり、暑さへの対応であったりといくつか行った対応でしたが、一年を経てそれぞれのお子さんの成長を感じています。
ビフォーアフター的に今年のお子さんの様子と、今年度の運動会のことをまとめてみます。

ビフォー
○「見通しのある提示」「やりなおしは極力控える」
 全体指導を行う体育主任の先生には、練習開始時や適宜に、練習の予定や休憩のタイミングを児童に伝えてもらうようにお願いしています。同じように「やりなおし」は可能な限り控えるということも要望をしています。


アフター
体育主任は新たに転勤してこられた先生に代わりました。
職員会議ではビフォーのような要望を全体にした上での練習開始となりました。

この先生がスゴイんです。
子どもを褒めるときも指導するときもしっかりと具体的。
そのしゃべり方はあくまでも冷静、突然大きくなるわけでもなく聞き取りやすい。「ブロークンレコード」という支援者の対応は、時にお子さんを安定させたり、適切な行動をわかりやすく提示したりする際に有効ですが、この先生の話し方がまさにそう。うーんやるなあ。
加えて、毎回の全体練習計画をペーパーにして前日に配っちゃってくれます。そのおかげで少しでも早くお子さんへの具体的な日程連絡ができるようになりました。

そして最後に・・・
普段しゃべっておられる様子を職員室から耳にすると、どこかで聞いた様なテンションにアクセント、しばらく聞いて、他の先生と一致しました。
「列車の車掌さんもしくは駅員さんっぽーい
もしかしたら、ここが一番効いているのかも



ビフォー
○「練習内容の個別配布」
 運動はとっても大好き、リレーの選手でもある活動的なAさん。ですが、今日は朝から大声で泣いていました。

 保護者さんと電話で連絡を取ると、以前から運動会や発表会など通常と異なる取り組みの際に不安定になることがあったとのこと。また、お出かけの際も、目的地や予定が変更となると、いらいらすることが見られたとのことでした。
 この情報から、「見通しのない際に不安定となる」ことが予想されましたので、総練習を前に急いで準備したのが下のシートです。


アフター
イベントごとの前にちょっぴり不安定になるAさんは、この一年でずいぶん折り合いをつけてくれるようになりました。今年は手順表なしで練習参加しています。

一年間Aさんと関わってきて、前庭覚の鈍磨というか、ちょっと動いているくらいがいい気持ちなんだなあというのが見えてきました。
そこで、始業前に西風が教室に遊びに行ってちょっと遊んだり、朝の会の時にクラスみんなで片足立ちチャレンジをしてもらったりしてきました。
加えて今年は、とっても元気で運動大好きな先生が担任になられたこともよかったのかもしれません。
見通しを持たせることはエチケットとして必要ですが、感覚が充足されることで、不快感覚の閾値があがり、ひいてはストレス耐性も高まったのかもしれないなあと思っています。


ビフォー
○「ホイッスルでいいね」
 Cさんはシグナルの音に強く反応し、叫んだり走り去ろうとしたりします。


アフター
実はこれが紆余曲折しました。

Cさん実は昨年度、運動会当日は欠席されました。
体調が悪くなられたとのことでしたが・・・

そして今年、本校は校長の人事異動がありました。その校長先生が中学校の校長先生だったからなのかどうなのか分かりませんが、シグナル(ピストル)と使わないことに違和感を唱えられたのです。

団体競技の時だけであるとか、低音量のヒスを使うとか、見えないようにして撃つとかいろいろと工夫をされていたようですが、今日の総練習では、体育主任がシグナルを手に持つと「ギャー」と泣き出してしまうほどになってしまいました。

その状態を目の当たりにされ、西風からも感覚の過敏さについて少し後押しさせていただき、Cさんに運動会に参加してもらうには「その日一日もう一切シグナルは撃ちません」と約束するしかないと判断してくださいました。
問題は明日一日で、その約束をうまく伝えることができるかというところではありますが、とりあえず一息です。

自分が担任でない歯がゆさをちょっぴり感じた一件ではありました。



以上いくつかのビフォーアフターを紹介させていただきました。
とにもかくにも、今年は私ががっつりとサポートをするお子さんが減ったように感じています。

体操帽子のあごゴムが気持ち悪くてはめようとしないお子さんと、一番気にならない長さはどれか、一緒に試しながら手縫いしてくださった先生
スペクトラムのお子さんが開会式中に大声を出したときに、「不安だから声を出したんだよ」と子どもたちに伝えてくれた先生
不安が強くて、練習に入ることをためらうお子さんに対して、いつまでも粘り強く関わってくださる支援員さん

素晴らしい先生方と共に、今年も運動会を迎えることができそうです。
Posted at 22:35 | 参加 | この記事のURL
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卒業式de支援(2) [2010年04月11日(日) ]
西風のブログも早いもので書きはじめて1年が経過しました。

0のつく日に更新をと目標を立ててはいましたが、なかなか守ることができず情けないばかりです。

9のつく日くらいにならないと「書かなきゃ〜」って思わないものでですね〜。

ともあれ、このようにブログによる発信をはじめてから、幸せにも多くの方と出会うことができました。
LD通級教室を一人で担任しているという立場上、疑問や周囲の期待に対し一人で立ち向かわなくては、みたいな構図にはまってしまいがちなのですが、日本中におられる素晴らしい仲間の存在を感じる度に安心します。独りよがりになってはいないかと点検できます。

これこそが一番ありがたいことなのかもしれません。
皆様今後ともよろしくお願いします。


さて、「卒業式de支援」というテーマでの話題、パート2になります。卒業式どころか、入学式も終わってしまった今日このごろではありますが、記録としてご容赦いただければ嬉しいです。

ちなみに、パート1はこちらです。
http://edublog.jp/nagasaki-northstars/archive/40

パート1では、幼稚園や養護学校の卒業式に列席できた経験から、そこで感じたことや特徴的な支援を紹介し、それらを通して考えたことをまとめました。

パート2では、西風の学校で現在行っている支援について、いくつか紹介したいと思っています。

@式次第のプレゼンテーション提示
A必要なお子さんへの手持ち式次第の配布
B花粉症で鼻をかむときにむっちゃ大きな音になっちゃう子への支援
C見通しは持てても我慢ができない可能性がある子の支援
D支援学級在籍の自閉症のお子さんに、100人もの証書授与を我慢してもらうための支援

の、5つの支援をご紹介します。

@式次第のプレゼンテーション提示
A手持ち式次第の配布
 西風の勤務校でも取り組みはじめて5年目となりました。
 元々、養護学校に勤務していたときに、同僚が始めた支援です。全体の見通しを明らかにすることや、現在なにが行われているのかを確認することをねらって提示しています。

 画面の構成は
○白地に黒で現在のプログラム名を提示
○画面効果は極力入れない
○画面下部には全体のプログラム数分の「ニコニコマーク」を配置し、終わったら色がついていく
としています。


慣れてくると、写真を挿入したり、画面効果を鮮やかにしたり、式辞などを要約提示したりなどの活用を考えたりもしましたが、本来の目的である「主体的に参加するため」のツールの立ち位置としては現在のシンプルが妥当なのかなと思っているところです。

「書字」により人々の思考力が奪われることを嫌い、「口承」にこだわったソクラテス:By プルーストとイカ
ではありませんが、支援のバランスは大事なところなのだろうと思っています。

全体支援はプレゼンテーションにより行いますが、このプレゼン画面を必要な児童には手持ちにして配布したり、入学式の際は各学級で子どもたちへの事前指導に活用してもらったりとしながら個別に軽重をつけているところです。
全体的な支援はこの程度にとどめ、これを各学級でどのように活用するか、担任の先生方にこの支援の本質的な意味をどのように伝えていくかを、今後も考えていきます。

ちなみに、昨年度末に参列した養護学校の卒業式では、式次第はプレゼン提示されていませんでした。設置されたスクリーンには校歌に合わせてその歌詞が・・・。
これをどう評価するか、難しいものです。


BCDは西風への相談はいただきましたが、最終的に担任の先生方が考えられて実践された支援です。さすが担任の先生!しっかりお子さんにマッチしていました。

B花粉症で鼻をかむときにむっちゃ大きな音になっちゃう子への支援
卒業式に、入学式。気候もよくなり春の訪れに心ウキウキなのですが、同じように花粉もフワフワと飛び始めます

AちゃんはPDD診断があり、中学年途中まではリタリン服用と通級指導を週4回行っていたお子さんです。

そんなAちゃんに対して担任の先生方は、できる限りの視覚的な支援やABC分析をベースにした適切な分化強化を意識して関わってくださりました。
その取り組みをいただく中で、Aちゃんは学級集団への適応が進み、トラブルを未然に防ぐために行っていたSSTも、トラブル後に行っていたコミック会話も必要がなくなってきたために、通級による取り出し指導はお休みすることができるようになりました。
いつかAちゃんの話もまとめてみたいものです。

さて、そんなAちゃんも4年生となり、いよいよ卒業式に参加します。手持ちプログラムなどにより支援を行うことになっていましたが、そこで出てきたのが伏兵の「花粉症」
むずむずするためにAちゃんも鼻をかむのですが、その一連の動作の潔いこと!全身を震わせるように力を入れて「ぶおーーっん、ちゅいーーんっ」と

鼻をかむくらいいいやん
ってはなかなかならないんですねぇ。そこで担任の先生が考えられたのがコレ



教室に貼ってある「声のものさし:鼻かみ編」

彼が「ちゅいーん」とかむ度に担任の先生が指で大きさを数字で出します。
何度か繰り返すうちに、大きさの調節ができるようになっていました
というか、この二人の間の空気感がなかなかほのぼのとして、見ているこちらもいい気持ちになりました。
これこそが、年間通して培った信頼関係なんでしょうね。

C見通しは持てても我慢ができない可能性がある子の支援
これはちょっといらいらするBちゃんへの支援です。

アトピーもあるし、ちょっと揺れてるくらいが安定する特徴のあるBちゃん。
ちょっと動きが目立っちゃうのを気にした担任の先生は、Bちゃんへの励ましの手紙を、前席の椅子の背もたれに箱をつけて挿してあげてくださってました。


ソーシャルストーリーを学ばれた先生ではありません。ごくナチュラルなあたたかい先生です。
Bちゃんのためにと書かれた励ましの文章。
心のこもった文面、けして威圧的ではないその内容に感心しました

D支援学級在籍の自閉症のお子さんに、100人もの証書授与を我慢してもらうための支援

西風の学校の卒業生は約100名
証書授与にかかる時間は約30分。

脈々と受け継がれてきた儀式とはいえ、時に「これって拷問?」と感じることがあります。

延々と繰り返される証書授与。厳密な礼法指導によりほぼ同じ動きで子どもたちが流れていきます。その姿はまるで金太郎飴。

支援学級のCちゃんは、証書授与の時間の半ばが過ぎると、周囲の子供が喜ぶようなNGワードを口走っちゃったり、立ち上がったりと不安な気持ちを必死に押さえようとしています。

支援学級の担任の先生と、あまりに負担があるようなら、証書授与後の入館も視野に入れていましたが、試しに行った支援がはまりました。

それがこれ



ボードに卒業生全員の名前を書いた用紙を貼り、一人ずつ授与が進むのにあわせ磁石を移動していきます
聴覚刺激の弁別は元々上手なお子さん、ちょっとした手順の誤りは隣席の同級生からサポートを受けながら取り組むことができました。

ボードを手持ちでなく、前席に固定したことで、立ち上がることの抑制にもなっていたようです。

また、式の始まる前にはCちゃんの近くに座られる保護者の方々に対し、彼の特性と不安から生じる特徴的な行動の説明と周囲のあたたかい無視の仕方についてお話をする時間をとらせていただきました。

子どもたちを含めた、周囲の皆さんのあたたかい配慮の中で、Cちゃんは無事に式に参加することができました。しかも「我慢して」参加するのでなく、放送を聞いて磁石を動かすなどある部分では「主体的に」です。

このような空気こそが、インクルーシブな社会を形作るベースになるのかもしれませんね。


アップをさぼっていた反省から、気づけば長文になってしまいました。
特別支援教育に携わる人間として、儀式的行事とどのようにつきあっていくのか、今後も大切にしていきたいものです。
Posted at 19:55 | 参加 | この記事のURL
コメント(6) | トラックバック(0)
卒業式de支援(1) [2010年03月22日(月) ]
18日は西風の学校でも卒業式が行われました。
加えて、ありがたいことに15日には町内の幼稚園、16日には前任校である養護学校の卒業式にも参加させていただくことができました。

以前にも「儀式行事de支援」という題名で記事をアップさせていただきましたが、今年度実施したことを含めて再度書き起こしながら考えさせてください。
http://edublog.jp/nagasaki-northstars/archive/4

3つの式に参加しましたのでそれぞれに分けて考えてみますね。

T幼稚園の卒園式
 この園は、以前のブログでご紹介させていただきました。
http://edublog.jp/nagasaki-northstars/archive/20

 新しい環境への適応に不安を感じ、動けなくなってしまう可能性があるお子さんがおられるということで、小学校の入学式での個別支援が必要かどうかを判断するために列席しながら観察をさせていただきました。

 それともう一つの使命は・・・

 「式次第をプレゼン提示したい」と依頼があり、そのお手伝いというか不慮があった際のヘルパーとしての参加でもありました。

 昨年度から先生方で力を合わせて取り組んでこられた「幼稚園における特別支援教育」。その中で、園児に対する視覚的な支援の有効性や必要性を感じてこられたとのことで、今年度予算で「プロジェクター」と「移動式スクリーン」まで購入なさっていたのです。

 まずはこんな先生方の姿勢に感激ですね。

 先生方が心配されていた「スクリーンに投影すると、子どもたちがそちらばかり見るのではないか」も練習時から努めて使ってもらったこともあり、それでざわざわする感じを受けることはありませんでした。

 式次第を投影しない卒園式をあいにく知らないため、比較はできませんが、小学校の児童と同じようにプログラムが進む度にちらっと見る子も多く、拠り所にしている様子を感じました。

 面白かったのは、着座姿勢を整えるための手だてです。
 椅子に座ると子どもたちはみんな、背もたれを支える縦棒を両手で握るんですね。その姿勢はまるで「やすめ」の姿勢。手遊びを避け、姿勢を整えるための方法として、理解できるなあと思いました。

 もちろん、この方法を個人差や発達に応じてどうやって減らしていくか。とセットになるのでしょうが、「ちゃんとしなさい」で終わるより、まったく教育的だねって感じました。


U養護学校の卒業式
 養護学校から転出して4年。久しぶりに出向いた学校は、大変懐かしく、温かくみなさんに迎えていただきました。

 激動の小学校に勤めていると、この変わらない感じってとても不思議な感じがします。
 もちろん変わらないことの大切さも感じています。

 さて、卒業式についてですね。

 式次第に列挙されているプログラムは幼稚園や小学校と大差はありません。大きく違うのは、先生方の座っておられる位置ですね。

 配慮の必要なお子さんが多くおられるということで、児童席に分散して座られていました

 初めて養護学校に勤務したとき驚いたのはその職員数の多さ。だって遠足に行くのに、先生の数と子どもの数がほぼ一緒なんですもの。(ちなみに西風の小学校は現在600名の子どもを20人くらいの職員で引率します。)でも、そこで働いていると慣れちゃうんですよね。

 ですから、久しぶりに見た養護学校の卒業式の第一印象はやはり「先生多いなあ」でした。

 その先生方が子どもたちと一緒に座っておられる光景。 これが、まさに養護学校の卒業式のイメージですね。

 先生方は手に手にいろんなグッズを持って入場されていました。「個に応じる」ためにいろんな知恵を使っておられる様子がうかがえました。

 次回のアップになりますが、西風の学校でも「見通しをもてない」ために不安定になってしまうと考えられるお子さんを含めて、一人でも多くのお子さんが主体的に行事参加してくれることを目指して、いくつかの支援をしています。

 じゃあ養護学校の先生方はどんな支援をなさっているのだろうと、なかば研修の気持ちで拝見・・・

 全体的に見て、持ち込まれているものはそのお子さんが普段よく遊んでいるぬいぐるみやおもちゃのようでした。 
 しばらく考えて気づいたのは、「あー式中は先生方が直接支援(抑制?)できるからいらないんだ。」ということ。
 つまり、準備されているツールは、主体的に児童が行事に参加するためというより、開始前などの待ち時間に不安定とならないため、という意味合いが強いのでしょうね。

 様々な支援ニーズのお子さんを、画一的に行事に参加させる難しさ。その中で一番いい支援方法をということで、きっと「間に座り直接支援する」という方法が編み出され、脈々と続いてきたのでしょう。

 が、実際に中で仕事をしているときに気づかなかった違和感を感じたのも確かです。ごく自然にとられているこの支援に、どこか落とし穴はないでしょうか。教師としてできることはほかにないのでしょうか。

 卒業式を学習の場としてどのように取り扱うか、どのように子どもたちを支援をするか、そのために平素からどのような関わりを持って過ごすか。これらのことを考えることはけして無駄なことではないと思います。
 もちろん、「卒業式」自体に対する意識をもっと柔軟に持ち、より子どもの実態にあった立案をしていくことも重要な部分です。
 企画する者も、実際に支援する者も、あくまでも子どもの学習を成立させるためにという理解の元で取り組んでいければいいですね。

 教師としての視点からは若干辛口な感想となってしまいましたが、卒業生の過去の担任として振り返ると、子どもたちの着実な育ちに感動を覚えました。
 先生方の日々の関わりは着実に子どもを育てていました。
 これまでの養護学校がもっていた温かさに、きめの細かさや自発、自立といったエッセンスをうまく加えて「特別支援学校」としてリニューアルしてほしいものです。

 「特別支援」という名の下に、特別支援学校から小学校の通常教室までが一本の線でつながったこと、その意味を今後も考えていきたいものです。

 長文になったので、西風の学校での支援は次回にアップしますね。
Posted at 10:11 | 参加 | この記事のURL
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特別支援学級の代教 de 支援 [2009年11月30日(月) ]
入れ代わり立ち代りのインフルエンザ、収束の見通しはまだまだたちませんね。
今週に入り、季節性のインフル罹患者も報告されてんやわんやしています。

西風の通級教室に来ていただいているお子さんの中にも、兄弟児罹患で停止、引き続き本人罹患で停止、DrからのGOが出たかと思うと、学級全体が閉鎖とインフルの荒波に揉まれ、気づけば3週間もの間指導ができなかったお子さんもおられました(汗)


さて、先日特別支援学級の担任の先生がお休みを取られるとのことで、急遽代教を依頼され学級に入らせていただきました。

本来、西風は通級指導教室担当者として国から特別の予算措置により配置されている立場でもあり、他校児童の指導や、校外へ出ることが多いため、基本的に在籍校における校務分掌はほとんどない状態にしてもらっています。加えて、代教や代わりの給食指導などについても、定員どおり配置されている他の先生方で回してもらうようにお願いしているため、普通教室に指導のために入ることは基本的にありません。

元々は学級担任でしたし、普通学級のお子さんとお勉強したくてうずうずするときもあるのですが、この部分は崩すべきではないのだと思っています。

ただ、今回はあまりもの人手不足で、管理職から異例の直接オーダーを受けたもので代教をお引き受けしました(内心はかなり嬉しかったのですが・・・)

ですが準備時間は20分、支援級のお子さんは3人、担任の先生からお預かりしたのは算数のプリントが複数枚。

さて、どうしたものかと考えながら行った支援をご紹介します。

@机の配置をアレンジしました
A必要なお子さんのプリントを4分割し、10問ごとに小分けしました
Bプリントの肩に色シールを貼り、それと対応したカードを渡しました
C必要なお子さんのプリント最下部に「できました」と書き込みました
D次プリントを所定の棚に取りにいくようにしました
E遅延プロンプトを心がけました


ちょっと詳しく見ていきます。

@机の配置をアレンジしました
 教室に入ってみると座席の配置は横一列。指導のしやすさを考えてのことでしょう。
 今回は、ワークシステムを活用し自発的な学習をしてほしかったことと、視覚刺激にひきずられてしまうお子さんもおられるため、机間を空け、ちょっとだけ向きも変えました。加えて、通級教室から衝立を持ってきて、刺激の軽減も図りました。
 いわば、教師に向かって学習するスタイルから、教師が必要に応じて移動して指導するスタイルへアレンジしてみました。



Aプリントを4分割し、10問ごとに小分けしました
 準備されていた算数の計算プリントは、お子さんの実態に即した適切なものであるとおもわれましたが、B4に40問のプリントはさすがに圧迫感があります。
 そこで、4分割し10問ごとに切り分けました。
 これは3人のうち2人のお子さんに対して行いました。



Bプリントの肩に色シールを貼り、それと対応したカードを渡しました
 現在の課題が全体のどのあたりのものなのか、見通しを持って取り組んでもらうことと、Dの「自分で課題を取りにいく」に繋げるために、一枚一枚のプリントの右肩に色シールを貼りました。
 同じように、手持ちできる画用紙に、取り組む順番を色シールで示したものを渡しました。

 所定の量が終わったら、ご褒美シールが貼れるようにもしています。



Cプリント最下部に「できました」と書き込みました
 言語コミュニケーションが適切にとれないことがあるお子さんに対しては、10問目の下スペースに「できました」と記入しました。
 支援Eと一連のものですが、当初は一問解くたびに丸をつけ、徐々に巡視する間隔を空け、4枚目くらいから10問終わったら「できました」の記入をしました。
 最後のプリントには何も書かなかったのですが、「できました」と声をかけてくれました。
 また、このお子さんは関わられすぎることで不安定になる傾向もありましたので、「できました」までは教師や支援員さんは見守る対応を心がけました。

D次プリントを所定の棚に取りにいくようにしました
 これも支援E絡みです。
 当初は一枚終わると次のプリントを教師が渡す形でしたが、途中から教師にもらいに来るようにし、最終的には所定の棚に自分で取りに行くようにしました。

E遅延プロンプトを心がけました
 自分自身はもちろんですが、支援員さんにも心がけていただきました。
 即時強化はとても大切ですし、やる気の維持には有効でもあります。

 ただ、若干関わられることを待ったり、関わられすぎることで行動が安定しなかったりする様子を平素の生活の様子から感じていました。支援員さんもはじめての学校現場で懸命に働いておられます。
 具体的な方法を伝えることで、きっと支援のコツも感じてくださるでしょうし、なにより支援が自発や自立のためにあることを体感してほしいとも思っていました。

 具体的には、関わり当初は方向付けのために少ない問題数で巡視して丸付けを行い、徐々に間隔を広げること。取り組んでる最中には関わらないこと。言語指示よりシールやプリント置き場の明確化など視覚的な支援が有効な場合があることを伝えました。
 また、不要なお喋りに対しては関わらず、「できました」には敏感に反応することなども加えて伝えています。

 べたっと向き合って座ると意識が散漫になるお子さんも、プリントとワークシステムのカードを手がかりに自分の速さで取り組んでくれました。
 支援員さんにもその姿がなんらかのメッセージとなり届いていれば嬉しいです。



授業を終えて
 まず、やっぱり担任は楽しいですね。
 通級指導の存在意義は重々感じていますが、お子さんの育ちとダイレクトに関わらせてもらうことができる喜びを強く感じました。
 また、大切なのは継続だとも感じています。教師によりスタイルは異なって当然ですが、自発を目指す支援を今後も進めていただきたいなあと思いました。

 準備はちょっとばたばたしましたが、とっても心地よい疲労感を感じた1時間でした。
Posted at 22:55 | 参加 | この記事のURL
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運動会de支援 [2009年05月20日(水) ]
 予定では、通級指導教室の時間割について、考えをまとめようと思っていましたが、春運動会である私の勤務校では、ただいま練習が真っ盛りです。

 そこで、全体練習への参加支援などを通して感じたことや、実際に行ったことをまとめてみることにしました。


 運動会は、儀式行事に負けず劣らず、主体的な参加が難しいお子さんがおられます。それぞれの状態に応じて、勤務校で支援していること、以前に行ったことをご紹介します。

@活動の見通しが持ちにくい
 実感を持って聞いて下さる方が多いと思われますが、運動会の時期は時間割がよく変更になります。また、「出来映えがよいので練習を切り上げる」ということはあまりなく、子どもたちが頑張るほど「もっともっと」を要求されてしまいがちです。
 自分はちゃんとしているのに、よく分からない論理で「もう一回」となってしまうその不条理。子どもたちはどう感じているのでしょうか。

○「見通しのある提示」「やりなおしは極力控える」
 全体指導を行う体育主任の先生には、練習開始時や適宜に、練習の予定や休憩のタイミングを児童に伝えてもらうようにお願いしています。同じように「やりなおし」は可能な限り控えるということも要望をしています。

 視覚的な提示が難しい運動場ですが、できる限りの言葉かけをして下さる体育主任に感謝することしきりです。

○「練習内容の個別配布」
 運動はとっても大好き、リレーの選手でもある活動的なAさん。ですが、今日は朝から大声で泣いていました。

 保護者さんと電話で連絡を取ると、以前から運動会や発表会など通常と異なる取り組みの際に不安定になることがあったとのこと。また、お出かけの際も、目的地や予定が変更となると、いらいらすることが見られたとのことでした。
 この情報から、「見通しのない際に不安定となる」ことが予想されましたので、総練習を前に急いで準備したのが下のシートです。


 他児は総練習を開始しようとしていたので、大急ぎで説明をし、「休憩」の位置の確認と、普段はポケットに直し、いつでも見て良いことを確認して送り出しました。

 どの程度効くかなと思っていましたが、練習中、時折取り出して見てくれていました。


A刺激が多すぎる
 運動場では、並んでいる目の前に色々なものが見えます。大好きなお母さんが見えたり、風にそよぐ木々が見えたり、ぴょんぴょんはずむ虫が見えたり、はたまた、足下の砂が「遊んで−」と声をかけたり(汗)

○「ミニ式次第で刺激減らし(結果として)」
 Bさんは、去年、開閉会式の際に列から移動したり、しゃがんで砂山作りに没頭したりする姿がみられました。

 式次第の視覚提示により見通しを持って参加してもらおうと考えたのが以下のミニ式次第です。


 
 これを手に持ってから、彼は立って参加してくれるようになりました。
 めくった左側に一行アドバイスを書いたこともよかったようです。

 視線は手元にありますが、移動することもなく参加しています。と、いうか手元からほとんど視線を外しません。その状態を見ていると、もしかしてCさんは、「周囲からのあまりに多い視覚刺激に戸惑っていたのではないか」という思いになりました。

 よく見ると校歌斉唱などでは口ずさんでくれたり、周囲と共に小さく礼をしたりしてくれていました。


B刺激が強すぎる
 突如上がる歓声、太鼓、シグナルの「パン」という音、絶えず流れるBGM。聴覚的に過敏なお子さんには、運動会はあまりにハードですね。

○「ホイッスルでいいね」
 Cさんはシグナルの音に強く反応し、叫んだり走り去ろうとしたりします。

 担当の先生は、シグナルを実際に触らせたり、遠くで鳴らして慣れさせようとされたりと創意工夫をなさっていましたが、なかなか難しいようでした。 
 そこで、感覚の過敏さの説明を先生方にさせていただき、当日は運動会全体で、ホイッスルでの出発合図に変更してもらいました。

 実際に終わってみて、来賓の一部から質問はあったものの、参加している子どもたちや我々職員、大多数の保護者に対して、「シグナルのならない運動会」はさして印象に残らないことが分かりました。

 「運動会には○○」のような固定観念って、意外と弱いんだなあと実感してます。これはいろんな場面で考えていきたいですね。

 今年度Cさんの担当になられた先生は、耳かけヘッドフォンでお気に入りの音楽を聴かせるという方法を考えられています。

 結果がどうなるのかは、まだ分かりませんが、そのように工夫して下さる先生が出てこられたことが嬉しいですね。


C暑すぎる
 春運動会の最大のデメリットは、練習すればするほど、本番が近づけば近づくほど、夏も近づき、気温が上がり、日差しが強くなることなのかもしれません(汗)

○「ぴっちりアンダーシャツでクールタッチ」
 Dさんは、運動場で暑い暑いと苦しそうです。休み時間には水を頭からかぶったり、砂を体にまぶしたりと精一杯耐えていました。

 なんとかならないかと考え、提案してみたのは「野球のアンダーシャツ」です。しかもピチッと体に密着するよくプロ選手なども着ている「あれ」を、着てもらいました。
 適度な締め付け感と直射日光を遮ること、また、夏用の長袖は「クールタッチ」や「アイスタッチ」など各社「冷感仕様」となっているのも良かったようで、Dさんも気に入ってくれました。


 保護者さんに連絡し、早速子ども用を購入してもらい当日も、その後も活用しておられたようです。



まとめにかえて
 多くの学校では、運動会実施計画での「実施目的」第一項は、「平素の体育学習の発表の機会とする」とされているのではないでしょうか。

 生活関連体力の向上が叫ばれ、平素の運動習慣の確立が社会的にも求められています。
 それぞれのお子さんの特徴に配慮し、色々なスタイルで参加し、運動への好意を高めることのできるような運動会、またそこにつながる平素の体育学習が行われたらいいなあと、思っているところです。
Posted at 00:18 | 参加 | この記事のURL
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儀式行事de支援 [2009年03月20日(金) ]
18日に卒業式が行われました。

学校では節目節目でいろいろな儀式が行われますが、日常で見逃しがちな子どもたちの大事な成長を、そんな儀式的行事で確認することができますね。
「去年の修了式では、隣のお子さんに手を出しちゃってたなあ」とか「1学期の終業式では抜毛がひどくて緊急にプチプチシート持たせたなあ」なんて、定点観察的に思い出すことが出来るのも儀式行事であればこそです。

西風の教室に来室してくれる子どもたちは、全般的に儀式的行事は苦手です。(もちろん得意なお子さんはあまりいないでしょうが(笑))
聴覚的な情報がほとんどの上に、ある程度の時間動くこともままならない、隣のお子さんとの距離も肩が接するほど近い、そして、概して儀式は長い(汗)と、どうしてもハードな環境となってしまいますからねー。

そんな子どもたちに、安定して行事に参加してほしい、儀式参加で誉められる経験をしてほしいと思い、先生方に理解をいただいて行っている支援をまとめてみました。

@式次第を視覚提示
今行われていることを明確にしたり、あといくつで式が終わるのかをつかんだりしてもらうために、パワポを使い、式次第を順次スクリーンに投影しています。画面下方にはニコちゃんマークをプログラム数並べ、画面が変わるたびに一つずつ色が変わるようにしています。
始めて3年になりますが、当初はアニメーションをいれて動きをつけるなど、ちょっとこだわっていましたが、やっぱり支援は「シンプルisベスト」。白無地に黒文字が色んな面でいいようです。

A司会担当からの事前指導
儀式行事の司会担当者の先生と打ち合わせを行い、儀式行事が始まる前に、今日の儀式のプログラムの全体を紹介してもらっています。例えば「今日の修了式は7つのプログラムがあります。1番目は○○で2番目は○○・・・5番目で式は終わりますが、その後に○○と○○の話があります」という具合にですね。

B「ミニチュア式次第」の使用
手元に式次第を持つことで安定するお子さんがおられます。そんなお子さんにはパワポのスライドをミニカードにしてリング留めし持たせています。手元に視線を集中出来る場所があると、周囲の不要な情報への過敏さが抑えられるようで、式中にいらいらすることが随分少なくなりました。

Cその他個人ツールの使用
お子さんによっては、手元にお気に入りのぬいぐるみや、プチプチシートをもつことなどを柔軟に取り組んでいます。


なにより、このような支援を考えたり、協力したりしてくださったりする先生方や、そんな子どもたちを温かく見守ってくださる先生方に感謝することしきりです。
これこそが一番の成果かもしれませんね。
Posted at 17:50 | 参加 | この記事のURL
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