ND(ニコチン依存症)を克服するために取り組む西風の姿をお知らせしています。
今回の記事が第3弾になりますね。
前回までに、禁煙5日目までの取り組みをまとめてみました。
http://edublog.jp/nagasaki-northstars/category_10/
今回は、
お薬による副作用について書いていきます。
さて、私が服用しているのは
「チャンピックス」というお薬です。
この薬がどのような働きをしているのかを理解するためには、
喫煙という行為により起こる脳内の反応を知る必要があります。
「タバコは美味い」
いつからそう思うようになったのでしょうか。
思い起こせば、タバコを初めて口にしたのは懐かしい「○学生」時代。
興味本位というか、吸うことで仲間内での地位を確保しようというか、よくあるパターンですね。
その頃感じていたタバコの味は「煙っぽく」て「紙っぽく」てお世辞にも美味しくは感じなかったことを覚えています。
その状態で「○校生」時代は過ぎ、「○学生」に。実はそこで3年間の禁煙生活を過ごします。というか、野球の練習がハードすぎて、吸ってたらたまらなく苦しかったので、美味しくもないタバコのことなんかすっかり忘れていたってのが正確です。
再喫煙は大学3年生の秋。
その頃は私の心肺機能も高まり(練習も先輩の特権で随分融通がつくようになり)、吸っても大丈夫な野球部員となっていました(笑)
というか、卒論研究が始まり、研究室に閉じこもることが多くなり、そのストレスが一番だったように思います。
今とは段違いに喫煙者が多い時代、
みんなも吸ってるどこでも吸えるという環境の中で「タバコは美味い」と心から思うようになっていったのでしょう。
と、なると不思議になるのは、
当初「煙っぽかった」のがどうして「美味く」なったのかというところなのですが、実はここに
「ニコチンの魔力」があるのですねぇ。
前置きのはずが・・・(長くなりすみません)
タバコを吸うと、脳の中のシナプス間隙に
「ニコチン受容体」が作られていきます。これがまた厄介で、ニコチンが吸収されるとそのご褒美に
「ドーパミン」を放出し気持ちを高揚させ、「セロトニン」を放出し頭をすっきりさせてくれます。加えて
味覚野や嗅覚野には「美味しいねタバコ」といった
誤情報を送信するという丁寧さ。
純粋な幼少の頃、高揚感は両親とたまに行くレストランや楽しみにしてた運動会で味わい、たくさん遊んでくたくたになった後にぐっすりと眠ることで「すっきり」となっていたはずです。
そんな私に対し、
ニコチンはプラスαの快楽刺激をくれるようになるのですね。
いいやんニコチン
と思われた方もおられるでしょう。ですが、プラスαを知ってしまった脳はその後どうなるか。
「もっとα、もっとα」となりますね。
と、なると
喫煙→高揚→ニコチン欠乏→喫煙→高揚というスパイラルができていくことになります。そして
ニコチン受容体は増殖し、より強く欠乏症状を見せるようになるのです。
ここで勘違いできないのは、プラスαに思えるニコチンによる高揚感は、いつしか「高揚感を得るためにタバコを吸う」という行動に変化していくということですね。本来は「なんらかの出来事で高揚」するのが正しいはずなのに。
つまり、
「欠乏を満たすことを『高揚』」と勘違いしていくということになります。
@喫煙前:日常生活+高揚
A喫煙中:日常生活
−欠乏+高揚
となっちゃうわけです。
お伝えできてますでしょうか。
@はまさにプラスαですが、
Aではけしてプラスαになり得ていないということが。
話を本題に戻します。
「チャンピックス」は、そのニコチン受容体と結合させる「偽物のニコチン」を放出します。
受容体は「ん?ちょっと違うけどまあいいかっ」てな感じで納得し、ご褒美にドーパミンやセロトニンを放出してくれます(喫煙時より少量で)。このことにより吸ったときと似た感覚を味わうことができますし、何より受容体の空きがなくなるので欠乏しないということになるのですね。
その状態でニコチンを摂取すると・・・
受容体と結合できないため、タバコの味は「美味しく」感じられなくなり「煙本来」の味がするようになるという訳です。
そりゃそうだ。
いくら煙をふかすのが好きといっても、焚き火の煙に依存症となることはないですものね

。これは「焚き火の煙受容体」が脳内に無いからなのでしょうね。いやあったら大変かも(汗)
というお薬を3日目までは0.5r、4日目から7日目まで1r、その後2rずつ錠剤で摂取していきます。
7日目までは喫煙可なのですが、前回にお伝えしたように見事にチャンピックスの作用を受け無煙生活を始めた西風に、副作用が出始めたのは2週目に入ってからでした。
前述したように2週目からはチャンピックスを朝晩の食後に1rの錠剤を服用します。
まず現れたのは
「頭痛とめまい」です。
普段はあまり頭痛を感じることはないのですが、「奥の方がずーんと痛むけど我慢できないほどではない」といった感じの頭痛が、
服用後数時間続きます。また、同じ間めまいもありました。「グルグル」と回るほどはありませんが、
「ふわーって重力感が無くなる」という感じですね

。
服用後数時間とは、まさに午前の授業中。
毎時間、なんとか授業はするものの、休み時間は教室のソファーでぐったり、という日が続きました。
そんな倦怠感、イライラが重なると、授業もなかなかうまくいきません。
そうしたらどうなるか。
私は「なんだかやれてない感」から「俺ってだめじゃん感」となり、ひいては「この仕事向いてないかも感」も感じるようになりました

。
これなんて
「抑うつ感」ですよね。
そういえば「鬱」治療の人には処方を慎重にと書いてあったっけ。
副作用で初期に強く表れたのは、この「頭痛」「めまい」「抑うつ感」の3つでした。
最大期は
2週目いっぱいだったと思います。
現在は「頭痛」と「めまい」は、ずいぶん軽くなり服薬後1時間程度で収まるようになってきています。「抑うつ」は飛んでいったようです

。
ただ、実は今まで残っているもの!
それは・・・
「夜中に目覚める」「悪夢を見る」んです。
レム睡眠とノンレム睡眠の周期は90分と言いますが、ホントに
90分おきに目が覚める感じ。
加えて
毎回見る「悪夢!」
ある時は何者かに追いかけられ、ある時は船から海に転落し、そしてある時は一人砂漠をさまよい・・・
元々寝入ったら、朝までぐっすりだった西風にはこの変化が一番つらいです。
布団に入る時刻も出る時刻も、以前より長くなっているのに、朝が全然すっきりしない。そのまま朝ごはん食べたらすぐに投薬で頭痛、そして授業

。
このあたりも「抑うつ」に繋がったのでしょう。
保護者さんから相談を受けた際に、就寝時刻などを尋ね「睡眠」についても確認しますが、問題は
「睡眠の質」なんだなーと再確認しました。
最近は・・・
深夜の目覚めはあるものの、
4週目に入った頃から、若干夢の内容が変わってきたような。
「悪夢」でなく、普通の「夢」になってきたようです。
だって、数日前はそばを打ってたし、その次はどこかで研修会の講師をしてたし、最近気になってるHONDAのCR−Zって車でドライブしてたりってのも出てくるようになりましたから
ある説では、
「ニコチンが抜けるまで1週間、タールも抜けるまで1カ月」と聞きますが、頭痛やめまいは完全禁煙1週間くらい、悪夢の退散はちょうど1か月の今くらい。と考えるとばっちりかもですね。
今となれば懐かしくも感じますが、副作用全盛期はあまりのつらさにくじけそうにもなっていました。
その日々をどうして乗り切ることが出来たのか、そしてなぜ今も維持できているのか。
そこには、ある本との出会いがあり、
自分の考えの誤りに気付くというプロセスがありました。
いわば「恋人だと思っていた彼女が、実は結婚詐欺だった

」的な認識の変化があったのです。
次回はそのあたりに話を進めます。
思えば長文、失礼しました。
副作用も落ち着いてきて、随分元気になってきました。
昨夜の飲み会でもタバコは吸う気にならず、順調に過ごしております。
というか、あんなにヘビーだった私が吸わないことで、皆さん目をまん丸に。そして、どうやってやめたのか興味深々なもんで、昨日も気づけば、紙に図示して「チャンピックス」講座を開いていました
みんなホントはやめたいんですね。