ND(ニコチン依存)を克服する西風の人体実験的日々も早いもので1月以上となりました。
これまでの歩みは以下をご覧ください。
http://edublog.jp/nagasaki-northstars/category_10/
これまでに、禁煙外来でのやりとりや、中枢神経刺激薬「チャンピックス」の素晴らしい効き目、強かった副作用についてまとめてきました。
けして楽ではなかった副作用ですが、これまでなんとか乗り越えてくることができたのはなぜなのか。
今回はまとめてみます。
一気に終末まで書いたので長文です。ご容赦ください。
これまでになんどかお伝えしてきましたが、西風は元々体育学部出身で野球人。いまだにソフトボールを選手として楽しんでいます。いや、ソフトボールのために働いているのかも。
とはいっても、心と身体はうらはらに、しっかり加齢してきました。
走るのが仕事のポジションですが、最近はそれも怪しげに・・・
そんな訳で秋口から週に数回、5キロ程度のジョギングを始めました。
例年、冬場にはトレーニングで体を絞るように心がけていたので、このジョギング自体は特別ではなかったのですが、今年度が違っていたのは、年明けに行われる「町内駅伝大会」に本校PTAチームで走るということでした。

厳正な選手選考を経て、代表入りが打診されたのは2日前だったのですが。
距離にしてわずか2キロ、普段走っている距離からしたらどってことないじゃん
ってたかをくくっていたのが大間違い。レースで走る2キロの長いこと長いこと、しかも近所にある専門学校の20そこらのニイちゃんとずーっと併走。自分の体力を超えてゴールしました。両足のけいれんというおみやげまで丁寧にいただいて
その翌日に、届いたのがこの本でした。
ご存じの皆さんも多いでしょう。「先生が明日からできること」の著者金子晴恵先生の新刊「苦手攻略大作戦」です。
この本では、読み書きや記憶、ソーシャルスキルなどのジャンルで、困りをほのかに感じてる、でもどこにでもいそうな子どもたちが、はるえ先生やドクターMに、困りの原因や、それを解決したり軽くしたりする作戦をレクチャーしてもらうという展開で描かれています。
いわば
@あなたの苦手なことははどんなこと?
Aそれにはこんな理由があるんだよ
B克服するために作戦を立てよう!
という3段構成で分かりやすくまとめてある訳です。
ナイスなタイミングでこれを読んだ西風は、もちろん自分に置き換えて考えました。
@あなたの苦手なことはどんなこと?
そりゃー最近グラマラスになって、体力も落ちたこと
Aそれにはこんな理由があるんだよ
怠惰な日常生活と過剰なアルコール摂取が原因なんだね
B克服するために作戦を立てよう
さてさてここが問題なんですね。
「怠惰な日常生活」をどんな方法で改善するか、現在細々と続けてる、誰もが「よい」と思える行動。
それは・・・
「ランニング!」
これを軸に、生活を立て直していくことにしました。
でも、かけ声だけで動き出さなかったり、ぐわっと動いてすかっと飽きたり、なんてのは私の得意技。
もうちょっと
具体的にしなくちゃね。
で、まず掲げたのは目標!
それは、
「来年の指宿桜島マラソンを走る」
おー、ソフトボールのベースとベースの間を走ってもゼーゼーな西風にそんなことができるのか。って文字ちっちゃいし
計画倒れにならないよう、トレーニングを続けるためにはツールなどの手だても必要。
そこで、以下の具体的手だてをとりました。
手だて@
NIKE+SPORTSBAND
これまでは、体重変化と走った時間をカレンダーに記録してきましたが、ちょっと役不足。
デジモノ・ガジェット好きの西風としては、なにかおニューツールでモチベーションアップを!
と、思ってネットで探したら、ありました優れもの!!
NIKE+SPORTSBANDというこの代物は、すごいです。
腕にくるっと巻き、センサーを入れた靴を履いて走り出せば(歩きもオッケー)運動した時間、距離、消費カロリーを記録。帰ってPCのUSBにさくっと挿すと、自動でNIKE+サイトが立ち上がってWEB上に保存、これまでの履歴の閲覧や目標の設定も自在にできるし、地球上のランナーと情報を共有して取り組むことができる。普段はおしゃれな時計として使えるし、これで7000円代は買いでしょう
手だてA
エントリー(退路を断つ)
強制的な関門が必要だと、なかば強迫的に思い詰め、さくっとやっちゃいました。
ハーフマラソンのエントリー。
4月4日「佐賀さくらマラソン」
ネット上のワンクリックでエントリーできちゃうんですね〜
さあ、これで逃げられなくなったぞ
手だてB
禁煙本の注文
実はND克服は主目標じゃなかったんです。
やめたいなーとは思っていましたが、あくまで思うだけ、職場の仲間と
「値上がりをするほど社会に貢献できてぼくらいい人だね」なんて話してましたから。
でも、フルマラソンを気持ちよく走るには、たばこはやっぱりな〜ということで取り組むことにしました。
いきなり「禁煙!」でなく「禁煙本注文」ってとこがかわいいでしょ。
さてさて、数日後届けられたのがこの本です。
まさに、のタイトル。1日100本のスモーカーだった著者が、自分の体験を元に書き下ろし、世界中で多くの禁煙成功者を生み出したという評判の一冊!しかもイラスト版。
これまでこの手の本は表紙を見るだけで、「けっ

」っと思ってたのですが、今回は違います。ちゃーんと読みました。
むっちゃ斜に構えて読み始めた本著。読めば読むほどまんまと引きずり込まれました。
すっごく巧みなんです。
簡単に紹介しますね。
この本は8章で構成されています。
1章:本当にたばこをやめたいの?
と、足下を見るような内容ですが、「禁煙してることを、たばこの存在自体を忘れたときこそノンスモーカー」だと、
ゴールを示してくれます。
2章3章:たばこの正体
ニコチン受容体を2匹の悪魔になぞらえて説明し、たばこを吸い続けるのはあなたが悪いのでなくたばこが悪いのよと、
責任の所在を示してくれます。
4章5章:言い訳や不安への回答
個人的には、この章にずっぽりやられました。
食後であったり、講演後であったりという至高の一本の存在ってほんと?
口が寂しいじゃんという気持ちや、習慣化の罠。
いくら美味しいといっても、食べることはできない矛盾等々
「あなたの考えなんてすべてお見通しよ」みたいに指摘されます。なんせ「あるある」と思ったら「うへっ」と潰され、それを何度も繰り返す訳ですから、反抗期の子どもなら「もういいっ」って泣き出しちゃうかも?
でもね、最後に殺し文句。「
ホントは、あなたが悪いんじゃなくて、ニコチンが悪いのよ」うーんこりゃしびれるわ
6章7章:具体的な手だて
ニコチン悪代官を倒すため助太刀いたすとばかり、平素の留意事項やどうしても吸いたくなったときの
対処法を、具体的に説明してくれます。
「すべては、ニコチン悪魔を倒すため」
この旗印の下、斜に構えて読んでいた私は、いつしか自分防衛軍に入隊していました。
8章:最後の儀式
ここはお楽しみにしときます。
しっかし、儀式っつうところがいかにも
「消去」とだぶりますねー
という、この本を読み終えた私は、晴れて「ノンスモーカー」への道を歩む決意をするのでした。
だってたばこは「吸ってた」のではなく「吸わされてた」ことに気づいちゃいましたから。
なーんてイチコロじゃん、おれ
でも、何度か読み返すうち、
あっこれは、金子先生の「苦手攻略大作戦」とよく似てるんだと思いました。
@現状の理解
Aその根拠や理由の説明
B具体的な手だての提示
この流れは、物事をスムーズに理解し実行するためにとても大切なことなのですね。
ややもするとAがないがしろになったり、アバウトになったり、結果を求めるあまりBばかり重視したり、逆に@ばっかり指摘して追いつめたり。
人として教師として、他者と関わる際、何かを教える際にこのステップを底辺に持ちつつ、接していきたいとあらためて感じました。
自己犠牲を払いながら社会貢献をすることを生き甲斐としていたマゾヒスティック西風は、
時折やってくる吸魔に対し、「ニコチンの断末魔よのぉ」と考えるサディスティック西風となりました。
皆さんと学会等でお会いするのが楽しみです
このようにブログで紹介、宣言するってのが実は
手だてC
なのでした。
ND特集はひとまず終了。
お付き合いありがとうございました。
(注:このシリーズはフィクションの可能性があります

)