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LD通級教室の担任となり4年。子どもたちに育てられてきた実感をもっています。そんな日々の実践を残すことで、全国の皆さんと交流出来たら嬉しいです。10日、20日、30日の更新を目標にしています。
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18年度よりLD通級教室を担任しています。SENS受講生です。
臨床発達心理士を取得しました。

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事例研修を考える [2010年07月02日(金) ]
最近はすっかり不定期となってしまった西風のブログです。
いろいろとちゃんとやらなくちゃと思いはあれど、体は動かず、そんな時期が続いてます。


さて、先日の職員会議で「事例研修」の在り方について提案をし、承認を得ました。
今年初めてこの担当となったので、若干アレンジをさせていただいたところです。

これまでの事例研修の総括も含めてまとめておきたいとおもいます。


さて、事例研修についてですが、おそらく本校内の呼称なのでそれぞれの学校や職場において呼び名が違うことと思われます。
本校においては、
@月に一度程度、放課後の会議の時間に
A各学級における気になる子を全体の場で話題にし
B今後の方略について検討する
という取り組みが行われてきました。

私のこれまでの勤務歴では、毎週○曜日の朝の時間にとってあったこともありましたね。

全職員が一堂に会し、子どもたちの育ちを見つめて、より良い関わり方に知恵を絞る。
とても大切な時間となりうるはずなのですが、実際は残念ながら効果的な運用ができてないのが現状なのかもしれません。

課題と思われることとしては
@学校規模が大きくなると、児童の顔が見えなくなる。
A生徒指導上の問題点は比較的出やすいが、特異な認知スタイルや学習の困難さについてはなかなか表面に出てきにくい。
B支援の在り方にまで話題が進むことは多くない。
というところでしょうか。

西風の学校は全校で600名ほど、確かに関わりのない学年のお子さんについては見たこともない人もいます。実感が湧きにくいそのような中で議論を進めることは、確かに難しいものなのかもしれませんね。

加えて、昨今の学習指導要領改訂に伴う指導時数の増加、指導内容の増加によって、会議の時間を取れないことも我々を圧迫しています。
西風の学校で、放課後に全職員が集まれるのは16時15分からの25分間と木曜日の15時20分以降の時間のみという現状。
採点もしなくちゃ、添削もしなくちゃ、準備もしなくちゃという先生方にとって、他の学級のお子さんをどうこうする前に、目の前の仕事を片付けなきゃという発想になることは責めることはできませんよね。

となると、この事例研修の時間自体も確保が難しくなってしまいます。
今年度はとうとう年間に5回しか確保できませんでした。

これでは、これまで行ってきたように、お子さんの紹介をするだけではなかなか所期の目標にせまれない。

と、いうわけで計画したのが下記になります。



学級や学年ごとに児童を選び、そのお子さんの学びの特性を見つめていくことで、子どもの理解を進めていこうという提案としています。
先生方の反応は・・・

うーん難しそうだなあという空気が充満しました

いろいろと難しくせずに、子どもたちの様子について話を出し合う時間としてもよいのではないかという意見もあり、全般的にどよんとした職員室に

結局、一人の子どものピックアップを必須でなく必要に応じてと要求レベルを落とし、様々な角度から子どもたちについて学年ブロックで語り合う時間とすることで無事に着地することができました。

でも、やはり先生方のお疲れ具合を感じる最近です。
なにか新しいことを行うにはもう限界を超えてるのかもしれないですね。

しっかり準備をして、先生方とよい勉強ができるようにしたいと思っています。

各学校でも行われているであろう「事例研修」
いろいろと情報を教えていただければ嬉しいです。
Posted at 16:14 | 校内支援 | この記事のURL
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運動会の表現運動を考える(2) [2010年06月10日(木) ]
もう時期は過ぎてしまいましたが、運動会における表現運動について、以前に考えた文章をご紹介しています。

皆さんの平素のお考えなどを聞かせていただけるとありがたいです。
慌ててアップしてるので写真などの挿入が出来そうにありません。
読みにくいですがご容赦ください。


ここから本文です


D保護者に教えよう
 6月のある日、保護者との会話で嬉しいことを聞いた。 決して運動が得意ではない子どもが、いまだに家庭で「けんかごま」を踊り続け、しかも弟と妹に教えているというのである。

 この話を機に、子どもたちに6月の授業参観で「けんかごま」を踊ろうと投げかけてみた。予想以上に子どもは喜び実施することとなった。また、その話し合いの中で、「保護者に教えてみんなで踊りたい」という意見が出され、参観の内容は「けんかごま教室+総踊り」と決まっていった。

 迎えた当日、子どもたちの司会により始まった参観授業、運動会までの取り組みと同じくとにかく踊りを繰り返し保護者をへとへとにさせるグループあり、一つひとつの動きを丁寧に教えるグループあり、地元のヨサコイ祭りに踊り子として参加してる保護者に逆指導を受けるグループありと、子どもも保護者も楽しんで、笑顔あふれる時間となった。特に、総踊りの前にある子が母に言った「よかって、とにかく笑って大きく動いたら」と、いう言葉が心に残っている。

E踊る踊る
 その後も、町の夏祭りに招かれては踊り、町民運動会で促されては踊りと、事あるごとに踊り続けた。9月の水泳参観でも踊りたいという希望がありプールでも踊った。

Fそしてレベルアップ
 11月の第3日曜は学習発表会。必然的に「けんかごま」を踊ることになった。この頃になると、これまでの踊りこみにより子どもたちは十分に自信を持って踊れるようになってはいた。

曲が鳴ると自然に体が動き、振り自体もそろうようになっていた。しかしながら、踊りすぎたことで雑になってきたことも事実で、飽きを訴える子どもも見られるようになってきていた。

 子どもたちの元気の良さを生かすため、押しつけず伸び伸びと踊ることができる環境づくりを続けてきたが、それぞれの振りがもつ意味や踊りへの願いについては、これまでにほとんど声をかけることはなかった。考えて踊ると動きが小さくなるという判断からであったが、十分に踊り込んだ今こそ、民舞を味わい、なりきって踊るという段階に進めることとした。

 「民舞とは」の話から、一つひとつの動きがどんな場面を表してるか、どのような気持ちで踊るとよいかを考え、その気持ちを表すために目線の大切さに注目させ、具体的に動きの留意点を洗い出していくという流れで学習を進めていった。 

自分なりに踊りこんで身につけた踊りに意味をつけていく。踊っては考え、考えては踊る。楽しく生き生きと学習が進められていった。

 分担してレベルアップした「けんかごま」のお披露目の場、一目で踊りに張りがでたことが感じられた。決して暑さは感じない季節ではあったが、うっすらと汗をかいた額に「心までも汗をかく」という姿を感じ嬉しく思えた。

G「ありがとう!」離任式
 異動することになった。
 離任式も終わり、全校児童により恒例の「見送り」が行われた。
 4階の高学年からスタートし、3階の中学年フロアに進むと聴きなれた音楽が!
「やっぱ今年はこれでしょ」と笑う同僚と、音楽に合わせてそれぞれに踊り出す子どもたち、自然にできた踊りの輪は最高の「見送り」となった。

Hおわりに
 この一年間、「踊る」ことの楽しさ、難しさ、そして可能性を感じながら取り組みを進めてきた。

 発表を前提とした表現の学習では、動きを「揃える」ことが評価されがちであるが、各自の「心と体の解放」と、その踊りがもつ「文化の理解」なくして学習が成立したとは言えないのではないだろうか。 

そのような学習を重ねることで、周囲との息が合うようになり、より高い次元で踊りは「揃う」ようになるものであると考える。

 全身を使い、想いを伝える「民舞」の世界。これからもいろいろな踊りを学び、味わい、そして子どもたちとともに踊っていこうと思う。

ここまで本文です

あらためて読み返すと、主観あふれる稚拙な文章に恥ずかしくなってしまいます。と、同時に今の立場など予想だにしていなかった10年前に、このようなスタンスで取り組んでいた自分に少し安心したりもしています。

時折、自分の原点を顧みるのって大切ですね。

乱文お読みいただきありがとうございました。
Posted at 23:35 | 参加 | この記事のURL
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運動会の表現運動を考える(1) [2010年06月01日(火) ]
春に運動会が計画されている皆さんの学校では、それぞれに運動会が実施されたころでしょう。
私が勉強させていただいている先生方のブログでも、運動会に対する記事を多く拝見しました。拙ブログにアクセスしてくださる方もこの時期は増えますので、やはり、多くのお子さんにとって運動会って難しいんだろうなあと実感します。

開閉会式や各種の競走など、手ごわい相手が待ち受ける運動会ですが、かなりボスキャラ的な存在感を示すのは各学年などの「表現運動」なのではないかと思われます。

先生方それぞれに創意工夫をこらされながら指導をされてる姿に感心することが多いのですが、時折「ちょっとキビシイかなあ」と思うこともある「運動会の為の表現運動」について、今から10年ほど前に「女子体育」という雑誌に寄稿したものを見つけましたので、2回に分けて紹介させていただきます。
拙い文章ですがご容赦ください。


社団法人 日本女子体育連盟編集
VOL.46-2 Feb.2004


ここから本文です

踊るって気持ちいい
〜みんなで創ろう スーパーけんかごま〜

1.はじめに
 多忙な学校現場において、表現運動の学習時間は運動会に向けての取り組みが中心となる現状にある。そこでの評価は「見栄え」であり「動きが揃う」ことを求められる傾向が強く、一人ひとりの動きを見つめ、伸ばす学習に力を注ぐことは自分自身少なかった。 その、反省に立ち、行事における表現運動のあり方を見つめ直すことを出発点として、年間を通し児童とともに民舞に取り組んだあしあとをまとめた。

2.踊るってなんだろう
 学校生活全般を通じ子どもたちは、自分らしさを見つけたり、社会と関わる際のルールを知ったり、自発的に物事を進めやり遂げる満足感を味わったりしていくべきである。
 どの教科でもこのことを念頭におき授業づくりをしていくのであるが、特に体育科はより確実に且つ強く子どもたちの成長に影響を与える教科ともいえる。
 しかし、現状の限られた時間数で学習を進めていくためには、表現運動に取り組む時間は運動会の表現発表の練習がほぼすべてになってしまうという現状がある。

 では、その大切な時間が子どもたちにとって学びの場となっているだろうか。

 大舞台を経験することは子どもに大きな満足感や充足感を与える。だからこそ、そこまでの取り組みは子どもたちの学ぶ能力に沿い、無理なく一人ひとりの動きをほぐしていくものでありたいと考える。
 これらの反省に立ち、今回の実践にあたっては「子ども一人ひとりが心を解放し、のびのびと表現する」ことを目標とおいた。

3.関係職員との打ち合わせ
 運動会へ向けての表現の学習をよりよいものとしていくためには、関係教師集団の相互理解が不可欠である。互いに感じたことを自由に述べあい、指導の仕方について研修しあえる。そんな教師の固いスクラムは、子どもたちの心の解放をさらに促す要素であることは言うまでもない。
 今回も、取り組みを前に4人の担任で事前に打ち合わせを重ね、表現運動の指導のめあてを確認していった。
 そこで確認した内容は以下の3点である。
@この子どもたちの特徴である「元気の良さ」が溢れる踊りにする。
A踊ることに抵抗を持たせない指導を心がける
B運動会は通過点であり、子どもたちが年間を通じて踊りついでいくようになることを目指す


互いに表現運動に対する考えを出し合い、意見をまとめていったこの打ち合わせがあったからこそ、年間を通じて子どもたちも教師も楽しみながら活動することができ、なにより「けんかごま」が好きになれたと考えられる。



4.さあ練習だ 
 「踊りと出会う」その大切な一歩を踏み出すために、導入は丁寧に行った。
 まず、この学年のよいところ探しからはじめ「元気よく笑顔がはじけるような踊りにしよう」というめあてを子どもたちと設定した。
 佐世保くんちの想起を経て、演舞「けんかごま」の紹介、師範の踊り、全員での試しの踊りと進めていった。
 
 さて、はじめの数時間はとにかく踊るということに集中した。ビデオを見て踊る、誉める。口唱しながら踊る、また誉める。大きな動きを誉める。笑顔を誉める。かいた汗を誉める。と、とにかく関係職員でいいところを誉め続けて指導にあたった。

 教え込もうという気持ちを抑えながら、とにかく共に踊りそして笑い、動きのずれや方向の違いをあわせようとは意識させないように、一人ひとりの動きを認めあうように進めていった。
 その後も、間奏の各グループによる創作部分、隊形移動と学習を進め、徐々に整えていった。

 そして、迎えた運動会当日、掛け声と共に元気よく入場した子どもたちは精一杯に踊ってくれた。
 確かに振りが揃ったとは言い難かったが、その分動きは大きく、また笑顔も見られたと感じた。踊り終わった後、ある子どもが口にした「気持ちよかったぁ」という一言は、なによりも今回の取り組みを象徴しているようで、とてもうれしく感じたものである。

ここまで本文です


というわけで、前編終了。お読みいただきありがとうございました。
後編は次回に掲載します。


Posted at 14:34 | 参加 | この記事のURL
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運動会de支援2010 [2010年05月20日(木) ]
いよいよ今週末は本校の運動会です。

昨年のちょうど今の時期にも、運動会にどのように取り組むべきか、自分なりに記事にまとめさせてもらいました。

http://edublog.jp/nagasaki-northstars/archive/11

見通しを持たせる手持ちカードであったり、シグナル(ピストル)のホイッスルへの変更であったり、暑さへの対応であったりといくつか行った対応でしたが、一年を経てそれぞれのお子さんの成長を感じています。
ビフォーアフター的に今年のお子さんの様子と、今年度の運動会のことをまとめてみます。

ビフォー
○「見通しのある提示」「やりなおしは極力控える」
 全体指導を行う体育主任の先生には、練習開始時や適宜に、練習の予定や休憩のタイミングを児童に伝えてもらうようにお願いしています。同じように「やりなおし」は可能な限り控えるということも要望をしています。


アフター
体育主任は新たに転勤してこられた先生に代わりました。
職員会議ではビフォーのような要望を全体にした上での練習開始となりました。

この先生がスゴイんです。
子どもを褒めるときも指導するときもしっかりと具体的。
そのしゃべり方はあくまでも冷静、突然大きくなるわけでもなく聞き取りやすい。「ブロークンレコード」という支援者の対応は、時にお子さんを安定させたり、適切な行動をわかりやすく提示したりする際に有効ですが、この先生の話し方がまさにそう。うーんやるなあ。
加えて、毎回の全体練習計画をペーパーにして前日に配っちゃってくれます。そのおかげで少しでも早くお子さんへの具体的な日程連絡ができるようになりました。

そして最後に・・・
普段しゃべっておられる様子を職員室から耳にすると、どこかで聞いた様なテンションにアクセント、しばらく聞いて、他の先生と一致しました。
「列車の車掌さんもしくは駅員さんっぽーい
もしかしたら、ここが一番効いているのかも



ビフォー
○「練習内容の個別配布」
 運動はとっても大好き、リレーの選手でもある活動的なAさん。ですが、今日は朝から大声で泣いていました。

 保護者さんと電話で連絡を取ると、以前から運動会や発表会など通常と異なる取り組みの際に不安定になることがあったとのこと。また、お出かけの際も、目的地や予定が変更となると、いらいらすることが見られたとのことでした。
 この情報から、「見通しのない際に不安定となる」ことが予想されましたので、総練習を前に急いで準備したのが下のシートです。


アフター
イベントごとの前にちょっぴり不安定になるAさんは、この一年でずいぶん折り合いをつけてくれるようになりました。今年は手順表なしで練習参加しています。

一年間Aさんと関わってきて、前庭覚の鈍磨というか、ちょっと動いているくらいがいい気持ちなんだなあというのが見えてきました。
そこで、始業前に西風が教室に遊びに行ってちょっと遊んだり、朝の会の時にクラスみんなで片足立ちチャレンジをしてもらったりしてきました。
加えて今年は、とっても元気で運動大好きな先生が担任になられたこともよかったのかもしれません。
見通しを持たせることはエチケットとして必要ですが、感覚が充足されることで、不快感覚の閾値があがり、ひいてはストレス耐性も高まったのかもしれないなあと思っています。


ビフォー
○「ホイッスルでいいね」
 Cさんはシグナルの音に強く反応し、叫んだり走り去ろうとしたりします。


アフター
実はこれが紆余曲折しました。

Cさん実は昨年度、運動会当日は欠席されました。
体調が悪くなられたとのことでしたが・・・

そして今年、本校は校長の人事異動がありました。その校長先生が中学校の校長先生だったからなのかどうなのか分かりませんが、シグナル(ピストル)と使わないことに違和感を唱えられたのです。

団体競技の時だけであるとか、低音量のヒスを使うとか、見えないようにして撃つとかいろいろと工夫をされていたようですが、今日の総練習では、体育主任がシグナルを手に持つと「ギャー」と泣き出してしまうほどになってしまいました。

その状態を目の当たりにされ、西風からも感覚の過敏さについて少し後押しさせていただき、Cさんに運動会に参加してもらうには「その日一日もう一切シグナルは撃ちません」と約束するしかないと判断してくださいました。
問題は明日一日で、その約束をうまく伝えることができるかというところではありますが、とりあえず一息です。

自分が担任でない歯がゆさをちょっぴり感じた一件ではありました。



以上いくつかのビフォーアフターを紹介させていただきました。
とにもかくにも、今年は私ががっつりとサポートをするお子さんが減ったように感じています。

体操帽子のあごゴムが気持ち悪くてはめようとしないお子さんと、一番気にならない長さはどれか、一緒に試しながら手縫いしてくださった先生
スペクトラムのお子さんが開会式中に大声を出したときに、「不安だから声を出したんだよ」と子どもたちに伝えてくれた先生
不安が強くて、練習に入ることをためらうお子さんに対して、いつまでも粘り強く関わってくださる支援員さん

素晴らしい先生方と共に、今年も運動会を迎えることができそうです。
Posted at 22:35 | 参加 | この記事のURL
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変わるもの 変わらないもの [2010年04月30日(金) ]
まさにあっという間に4月が終わりました。

西風のLD通級担任としてのお仕事も5年目に入ります。
「教室の立ち位置とは」であったり、「どんな関わり方が必要なのか」であったり、「特別支援教育全体の流れを整えることであったり」と考えるべきことはたくさんあり、年度中は「来年こそ!」っと思いながら実践をするのですが、いざ4月になるとその慌ただしさにかまけてなんら有効な手だてをとることができずに動き出してしまいます。

ちょうど昨年の今頃は「通級の時間割とは」どのようなスタイルが適切なのだろう。などと考えていましたが、結局今年も例年と大きく変わらない形でのスタートです。

唯一変わったのは・・・
「放課後枠を新設しました」
これまで、午後の授業枠は5時間目と6時間目の2枠であり、他校通級のお子さんはその2枠を連続してとっていました。

私の勤務時間としては、指導の後に記録をまとめる時間を設けることもできますし、お子さんも結局7時間授業になっちゃうので、これまで要請があっても放課後指導はお断りしてきたところだったのですが、通級されるお子さんの増加が予測されること、また、高学年のお子さんが増えてきたことなどにより放課後コマを他校限定で開設しました。

他の通級教室では以前から枠を設けておられたところも多くあられるとはお聞きしますが、一人担任のLD通級として踏み込むか否か難しいところです。

自分の体力に任せ、よかれと思い、始めたことが今後の担当者の過剰な重荷となるのは本意でないですしね。

教師としての身分と立場
「分をわきまえる」といいますか、いろんな意味で視野を広く持ち取り組みたいものです。


と、いいながらただいま神戸市滞在中の西風です。
夜には以前の講演でのご縁から、兵庫県小野市にて「ビジョントレーニング」のお話をさせていただきます。

明日は大阪、明後日は東京でSENS講習。

素晴らしいご縁との出会いを楽しみに、「分をわきまえ」ずに飛び回ってます(笑)。



昼食は三宮センター街地下の「SAVOY」というカレー専門店でした。
学生時代から三宮にでてきたときはこちらでご馳走になっているのですが、20年経った今も変わらぬ味に懐かしさがこみ上げました。

狭い店内はもちろん、壁のスパイス缶、ピクルスの種類やサラダのドレッシングも変わらず、また、唯一尋ねられる店員さんの一言「ご飯の盛りはいかがしましょう」も同じです。

長い年月、ここまで変わらないでいられるというところに軽い驚きを感じました。おそらく変わらないための大変な努力をなさっているのでしょうね。


特別支援教育の流れの中で、私たちの周りの環境は大きく変わろうとしています。
変化をめざすべきところと変化しないところ。

目先にとらわれることなく取り組まなくちゃと思いを新たにしました。

また、「変わることのみが前進ではない」のだとも確認です。





おまけ
店員さんから「ご飯の盛りは?」と尋ねられた隣の席のナイスミドルな男性がどう答えたか

「ちょっと多めな感じで」

素晴らしいニュアンスの響きに店員さんも厨房に対して「ちょっと多めな感じでお願いしまーす」

それでも何事もなくでてくるカレーに
さっすが関西!と思ったのは、もしかしたら店内で私だけだったかも
Posted at 13:08 | 教室運営 | この記事のURL
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不審者情報とインクルーシブ [2010年04月21日(水) ]
新学期も始まり半月が経とうとしています。
学級担任の先生方は、慌ただしい中にも徐々に落ち着きを取り戻しつつあられるようですが、通級指導の私は相変わらずばたばたとせわしなく動いています。

さて、今回は私に、いや本校の先生方にとても大切なことを考えさせた出来事をご紹介します。
特定を避けるため、事実を曲げない程度に脚色しています。ご了承ください。


春休み中の夕方、ある保護者さんから電話をいただきました。

電話の内容は、「娘が友だち数人と習い事へ向かう途中に、男の人から声をかけられた」という内容で始まりました。

公園で遊んでいる際に、その男性が近寄ってきて、ベンチの隣に座り、「こんにちは、お名前は?」「どこへ行くの?」などと声をかけてきたそうです。

さらに、その数日前にも近隣の図書館近くで出会ったその男性が、同じ女の子グループのあとをニヤニヤと笑いながら付け回したという出来事もあり、今回は2回目ということで私に連絡をくださったとのことでした。


ここまで話を聞くと、「すわ不審者出没!」と子どもたちを守るために初動が必要なのですが、実はもう少し話が続きます。


それは・・・
公園での出来事の際に、そこにいた女の子のお婆さんが、その男性と少し話されたそうです。そのときお婆さんが感じられた印象は「知的に遅れておられるのかも」(表現は若干異なりますが)というものだったとのこと



私は、保護者さんから、お子さんが不安に感じる出来事に遭ったと報告を受けました。
と、なると警察に通報するのは当然の責務です。
できるだけ事実に則し、主観的な思いが入らぬよう心がけながら伝えました。が、一つだけ強調したのは「なんらかの要因でコミュニケーションの難しさを抱えておられるのかもしれないということ」


では、その後どうなったか。

その数日の後にその方は特定されました。

1回目の時も2回目の時も、特定されたときも、同じ青いチェックのシャツを着て、お気に入りの黒い帽子を被っておられたそうです。
のんびりとしたこの町が気に入っているとのことで、列車に乗って度々に隣市から遊びにこられていたとその方のお母さんがおっしゃっています。


数日後、警察の方が学校にこられて言われたそうです。
「情報協力のおかげで被疑者が特定できました。知的障害があられる方です。本人も母親も反省をされており、関係のみなさんに謝りに回りたいと言われています。また、今後本町には一切立ち入らないようにするとも約束されています」

このことを後で聞いて愕然としました。
もちろん誰かに対する怒りではありません。

事あるごとに、謝ることをこれまで繰り返してこられたご本人、お母さん。このような出来事がある度に行動範囲がせばめられていく理不尽さ。そしてそれであたかも「よし」と考える周囲の反応。


私は実際にその方とお会いしたこともありませんし、子どもたちが不安に思ったことを軽んじているわけではありません。

が、今回の一件は見方を変えれば、大変悲しい出来事だと思っています。

たまたま出会った女の子たちの一団。ちらっと目があったり、偶然沸き起こった笑い声に興味を持ち近づこうとする。もしかしたら挨拶をされたり、歩きながら女の子たちが振り向いてクスクス笑ったのかもしれないですよね。
相手の感情の理解、心の理論の理解がうまくできていなければ、その笑顔やその背中に透けて見える感情の理解はできなかった可能性もあります。

数日後、同じ女の子たちに公園で出会いました。
以前に教わったとおり、声の聞こえる位置に近づき、同じ高さに腰をかけ、挨拶をして、お名前を聞いた。

聞けば、体に触った訳でも、デリカシーのない言葉をかけたわけでもないそうです。

むしろSSTで言えば、満点に近い出会いの対応ですよね。

ただ違うのは、お相手が公共の場で見ず知らずの女児であったということ。



その青年の真意までは、私にはわかりません。

ただただ「インクルーシブな社会」を実現するためには途方もない段取りが必要であるのだと実感しています。

また、時折学校で見られる支援学級のお子さんなどに対する、周囲の教師や子どもたちの不適切な関わり方が、卒業後にそのお子さんを苦しめてしまうことにならないか、点検し改善していくことを喫緊に行わなければいけないと思っています。

様々なバランスの上に立ち、真の共生をめざして取り組むこと。
壮大すぎて、自分の無力感に押しつぶされそうですが、今現在、水際でこの事に対して取り組みやすいのは私たち教師であることを、エネルギーに変えて粘り強く関わっていきたいものです。

まずは「校内のインクルーシブ」から

これをどうとらえ、いかに具現化するか。どっぷりと考えていきたいと思っています。


もやもやに任せて書きました。
乱文ご容赦ください。
Posted at 01:02 | その他 | この記事のURL
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卒業式de支援(2) [2010年04月11日(日) ]
西風のブログも早いもので書きはじめて1年が経過しました。

0のつく日に更新をと目標を立ててはいましたが、なかなか守ることができず情けないばかりです。

9のつく日くらいにならないと「書かなきゃ〜」って思わないものでですね〜。

ともあれ、このようにブログによる発信をはじめてから、幸せにも多くの方と出会うことができました。
LD通級教室を一人で担任しているという立場上、疑問や周囲の期待に対し一人で立ち向かわなくては、みたいな構図にはまってしまいがちなのですが、日本中におられる素晴らしい仲間の存在を感じる度に安心します。独りよがりになってはいないかと点検できます。

これこそが一番ありがたいことなのかもしれません。
皆様今後ともよろしくお願いします。


さて、「卒業式de支援」というテーマでの話題、パート2になります。卒業式どころか、入学式も終わってしまった今日このごろではありますが、記録としてご容赦いただければ嬉しいです。

ちなみに、パート1はこちらです。
http://edublog.jp/nagasaki-northstars/archive/40

パート1では、幼稚園や養護学校の卒業式に列席できた経験から、そこで感じたことや特徴的な支援を紹介し、それらを通して考えたことをまとめました。

パート2では、西風の学校で現在行っている支援について、いくつか紹介したいと思っています。

@式次第のプレゼンテーション提示
A必要なお子さんへの手持ち式次第の配布
B花粉症で鼻をかむときにむっちゃ大きな音になっちゃう子への支援
C見通しは持てても我慢ができない可能性がある子の支援
D支援学級在籍の自閉症のお子さんに、100人もの証書授与を我慢してもらうための支援

の、5つの支援をご紹介します。

@式次第のプレゼンテーション提示
A手持ち式次第の配布
 西風の勤務校でも取り組みはじめて5年目となりました。
 元々、養護学校に勤務していたときに、同僚が始めた支援です。全体の見通しを明らかにすることや、現在なにが行われているのかを確認することをねらって提示しています。

 画面の構成は
○白地に黒で現在のプログラム名を提示
○画面効果は極力入れない
○画面下部には全体のプログラム数分の「ニコニコマーク」を配置し、終わったら色がついていく
としています。


慣れてくると、写真を挿入したり、画面効果を鮮やかにしたり、式辞などを要約提示したりなどの活用を考えたりもしましたが、本来の目的である「主体的に参加するため」のツールの立ち位置としては現在のシンプルが妥当なのかなと思っているところです。

「書字」により人々の思考力が奪われることを嫌い、「口承」にこだわったソクラテス:By プルーストとイカ
ではありませんが、支援のバランスは大事なところなのだろうと思っています。

全体支援はプレゼンテーションにより行いますが、このプレゼン画面を必要な児童には手持ちにして配布したり、入学式の際は各学級で子どもたちへの事前指導に活用してもらったりとしながら個別に軽重をつけているところです。
全体的な支援はこの程度にとどめ、これを各学級でどのように活用するか、担任の先生方にこの支援の本質的な意味をどのように伝えていくかを、今後も考えていきます。

ちなみに、昨年度末に参列した養護学校の卒業式では、式次第はプレゼン提示されていませんでした。設置されたスクリーンには校歌に合わせてその歌詞が・・・。
これをどう評価するか、難しいものです。


BCDは西風への相談はいただきましたが、最終的に担任の先生方が考えられて実践された支援です。さすが担任の先生!しっかりお子さんにマッチしていました。

B花粉症で鼻をかむときにむっちゃ大きな音になっちゃう子への支援
卒業式に、入学式。気候もよくなり春の訪れに心ウキウキなのですが、同じように花粉もフワフワと飛び始めます

AちゃんはPDD診断があり、中学年途中まではリタリン服用と通級指導を週4回行っていたお子さんです。

そんなAちゃんに対して担任の先生方は、できる限りの視覚的な支援やABC分析をベースにした適切な分化強化を意識して関わってくださりました。
その取り組みをいただく中で、Aちゃんは学級集団への適応が進み、トラブルを未然に防ぐために行っていたSSTも、トラブル後に行っていたコミック会話も必要がなくなってきたために、通級による取り出し指導はお休みすることができるようになりました。
いつかAちゃんの話もまとめてみたいものです。

さて、そんなAちゃんも4年生となり、いよいよ卒業式に参加します。手持ちプログラムなどにより支援を行うことになっていましたが、そこで出てきたのが伏兵の「花粉症」
むずむずするためにAちゃんも鼻をかむのですが、その一連の動作の潔いこと!全身を震わせるように力を入れて「ぶおーーっん、ちゅいーーんっ」と

鼻をかむくらいいいやん
ってはなかなかならないんですねぇ。そこで担任の先生が考えられたのがコレ



教室に貼ってある「声のものさし:鼻かみ編」

彼が「ちゅいーん」とかむ度に担任の先生が指で大きさを数字で出します。
何度か繰り返すうちに、大きさの調節ができるようになっていました
というか、この二人の間の空気感がなかなかほのぼのとして、見ているこちらもいい気持ちになりました。
これこそが、年間通して培った信頼関係なんでしょうね。

C見通しは持てても我慢ができない可能性がある子の支援
これはちょっといらいらするBちゃんへの支援です。

アトピーもあるし、ちょっと揺れてるくらいが安定する特徴のあるBちゃん。
ちょっと動きが目立っちゃうのを気にした担任の先生は、Bちゃんへの励ましの手紙を、前席の椅子の背もたれに箱をつけて挿してあげてくださってました。


ソーシャルストーリーを学ばれた先生ではありません。ごくナチュラルなあたたかい先生です。
Bちゃんのためにと書かれた励ましの文章。
心のこもった文面、けして威圧的ではないその内容に感心しました

D支援学級在籍の自閉症のお子さんに、100人もの証書授与を我慢してもらうための支援

西風の学校の卒業生は約100名
証書授与にかかる時間は約30分。

脈々と受け継がれてきた儀式とはいえ、時に「これって拷問?」と感じることがあります。

延々と繰り返される証書授与。厳密な礼法指導によりほぼ同じ動きで子どもたちが流れていきます。その姿はまるで金太郎飴。

支援学級のCちゃんは、証書授与の時間の半ばが過ぎると、周囲の子供が喜ぶようなNGワードを口走っちゃったり、立ち上がったりと不安な気持ちを必死に押さえようとしています。

支援学級の担任の先生と、あまりに負担があるようなら、証書授与後の入館も視野に入れていましたが、試しに行った支援がはまりました。

それがこれ



ボードに卒業生全員の名前を書いた用紙を貼り、一人ずつ授与が進むのにあわせ磁石を移動していきます
聴覚刺激の弁別は元々上手なお子さん、ちょっとした手順の誤りは隣席の同級生からサポートを受けながら取り組むことができました。

ボードを手持ちでなく、前席に固定したことで、立ち上がることの抑制にもなっていたようです。

また、式の始まる前にはCちゃんの近くに座られる保護者の方々に対し、彼の特性と不安から生じる特徴的な行動の説明と周囲のあたたかい無視の仕方についてお話をする時間をとらせていただきました。

子どもたちを含めた、周囲の皆さんのあたたかい配慮の中で、Cちゃんは無事に式に参加することができました。しかも「我慢して」参加するのでなく、放送を聞いて磁石を動かすなどある部分では「主体的に」です。

このような空気こそが、インクルーシブな社会を形作るベースになるのかもしれませんね。


アップをさぼっていた反省から、気づけば長文になってしまいました。
特別支援教育に携わる人間として、儀式的行事とどのようにつきあっていくのか、今後も大切にしていきたいものです。
Posted at 19:55 | 参加 | この記事のURL
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アップする心境に・・・ [2010年04月06日(火) ]
3月30日はブログのアップ日だったのですが、どうにもパソコンに向かう気力が湧かず・・・

様々な出来事に流されている間に新学期が始まってしまいました。

気にかけて訪問をしてくださっていた皆さんごめんなさい。

ちょっとしたことでヒトの「やる気」は左右されるのだなあと実感です。
というか、禁煙の取り組みで感じた「抑鬱感」がまだ続いているのか?

西風に何があったのか?
もちろん仕事は年度変わりでバタバタはしましたが、実はこのやる気のなさの元凶は「足の故障」だったような気がしています。

以前のブログでもお話ししましたが、禁煙に向けての取り組みの一環として、無謀にも「ハーフマラソン」にエントリーをしました。
その大会が、先日4日に行われたのですね。

それに向けてというだけではありませんが、年が明けて毎月200キロペースで走り込んできたのですが、なんと、大会1週間前に左膝を故障してしまったのです・・・

走る際の膝の着き方の悪さと、アップやダウンをおろそかにしたこと、オーバーワークの3つが重なっての痛みとのことでした。

それからというもののほぼ毎日のPTリハビリへの通院、アイシング、マッサージに明け暮れていました。
この場に及んで故障かよ
と、イライラもしましたが、PTさんの熱心なリハ(勤務時間を超えてつきあってくださいました)、仲間からの励ましグッズの差し入れ(これは心に効きました)に元気づけられ、無事に完走することができました。

タイムは目標に遠く届きませんでしたが、仲間に支えられ、菜の花畑や満開の桜の下を走り切れたこの体験はとても有り難いものです。

今日、最後のリハにいってお礼も伝えちょっとすっきり。

やっと冬眠から覚めた感じがしています。

皆さんどうぞ今年度もよろしくお願いします。
Posted at 23:38 | その他 | この記事のURL
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卒業式de支援(1) [2010年03月22日(月) ]
18日は西風の学校でも卒業式が行われました。
加えて、ありがたいことに15日には町内の幼稚園、16日には前任校である養護学校の卒業式にも参加させていただくことができました。

以前にも「儀式行事de支援」という題名で記事をアップさせていただきましたが、今年度実施したことを含めて再度書き起こしながら考えさせてください。
http://edublog.jp/nagasaki-northstars/archive/4

3つの式に参加しましたのでそれぞれに分けて考えてみますね。

T幼稚園の卒園式
 この園は、以前のブログでご紹介させていただきました。
http://edublog.jp/nagasaki-northstars/archive/20

 新しい環境への適応に不安を感じ、動けなくなってしまう可能性があるお子さんがおられるということで、小学校の入学式での個別支援が必要かどうかを判断するために列席しながら観察をさせていただきました。

 それともう一つの使命は・・・

 「式次第をプレゼン提示したい」と依頼があり、そのお手伝いというか不慮があった際のヘルパーとしての参加でもありました。

 昨年度から先生方で力を合わせて取り組んでこられた「幼稚園における特別支援教育」。その中で、園児に対する視覚的な支援の有効性や必要性を感じてこられたとのことで、今年度予算で「プロジェクター」と「移動式スクリーン」まで購入なさっていたのです。

 まずはこんな先生方の姿勢に感激ですね。

 先生方が心配されていた「スクリーンに投影すると、子どもたちがそちらばかり見るのではないか」も練習時から努めて使ってもらったこともあり、それでざわざわする感じを受けることはありませんでした。

 式次第を投影しない卒園式をあいにく知らないため、比較はできませんが、小学校の児童と同じようにプログラムが進む度にちらっと見る子も多く、拠り所にしている様子を感じました。

 面白かったのは、着座姿勢を整えるための手だてです。
 椅子に座ると子どもたちはみんな、背もたれを支える縦棒を両手で握るんですね。その姿勢はまるで「やすめ」の姿勢。手遊びを避け、姿勢を整えるための方法として、理解できるなあと思いました。

 もちろん、この方法を個人差や発達に応じてどうやって減らしていくか。とセットになるのでしょうが、「ちゃんとしなさい」で終わるより、まったく教育的だねって感じました。


U養護学校の卒業式
 養護学校から転出して4年。久しぶりに出向いた学校は、大変懐かしく、温かくみなさんに迎えていただきました。

 激動の小学校に勤めていると、この変わらない感じってとても不思議な感じがします。
 もちろん変わらないことの大切さも感じています。

 さて、卒業式についてですね。

 式次第に列挙されているプログラムは幼稚園や小学校と大差はありません。大きく違うのは、先生方の座っておられる位置ですね。

 配慮の必要なお子さんが多くおられるということで、児童席に分散して座られていました

 初めて養護学校に勤務したとき驚いたのはその職員数の多さ。だって遠足に行くのに、先生の数と子どもの数がほぼ一緒なんですもの。(ちなみに西風の小学校は現在600名の子どもを20人くらいの職員で引率します。)でも、そこで働いていると慣れちゃうんですよね。

 ですから、久しぶりに見た養護学校の卒業式の第一印象はやはり「先生多いなあ」でした。

 その先生方が子どもたちと一緒に座っておられる光景。 これが、まさに養護学校の卒業式のイメージですね。

 先生方は手に手にいろんなグッズを持って入場されていました。「個に応じる」ためにいろんな知恵を使っておられる様子がうかがえました。

 次回のアップになりますが、西風の学校でも「見通しをもてない」ために不安定になってしまうと考えられるお子さんを含めて、一人でも多くのお子さんが主体的に行事参加してくれることを目指して、いくつかの支援をしています。

 じゃあ養護学校の先生方はどんな支援をなさっているのだろうと、なかば研修の気持ちで拝見・・・

 全体的に見て、持ち込まれているものはそのお子さんが普段よく遊んでいるぬいぐるみやおもちゃのようでした。 
 しばらく考えて気づいたのは、「あー式中は先生方が直接支援(抑制?)できるからいらないんだ。」ということ。
 つまり、準備されているツールは、主体的に児童が行事に参加するためというより、開始前などの待ち時間に不安定とならないため、という意味合いが強いのでしょうね。

 様々な支援ニーズのお子さんを、画一的に行事に参加させる難しさ。その中で一番いい支援方法をということで、きっと「間に座り直接支援する」という方法が編み出され、脈々と続いてきたのでしょう。

 が、実際に中で仕事をしているときに気づかなかった違和感を感じたのも確かです。ごく自然にとられているこの支援に、どこか落とし穴はないでしょうか。教師としてできることはほかにないのでしょうか。

 卒業式を学習の場としてどのように取り扱うか、どのように子どもたちを支援をするか、そのために平素からどのような関わりを持って過ごすか。これらのことを考えることはけして無駄なことではないと思います。
 もちろん、「卒業式」自体に対する意識をもっと柔軟に持ち、より子どもの実態にあった立案をしていくことも重要な部分です。
 企画する者も、実際に支援する者も、あくまでも子どもの学習を成立させるためにという理解の元で取り組んでいければいいですね。

 教師としての視点からは若干辛口な感想となってしまいましたが、卒業生の過去の担任として振り返ると、子どもたちの着実な育ちに感動を覚えました。
 先生方の日々の関わりは着実に子どもを育てていました。
 これまでの養護学校がもっていた温かさに、きめの細かさや自発、自立といったエッセンスをうまく加えて「特別支援学校」としてリニューアルしてほしいものです。

 「特別支援」という名の下に、特別支援学校から小学校の通常教室までが一本の線でつながったこと、その意味を今後も考えていきたいものです。

 長文になったので、西風の学校での支援は次回にアップしますね。
Posted at 10:11 | 参加 | この記事のURL
コメント(6) | トラックバック(1)
体験中(4)〜薬物療法と認知行動療法〜 [2010年03月10日(水) ]
ND(ニコチン依存)を克服する西風の人体実験的日々も早いもので1月以上となりました。

これまでの歩みは以下をご覧ください。

http://edublog.jp/nagasaki-northstars/category_10/

これまでに、禁煙外来でのやりとりや、中枢神経刺激薬「チャンピックス」の素晴らしい効き目、強かった副作用についてまとめてきました。
けして楽ではなかった副作用ですが、これまでなんとか乗り越えてくることができたのはなぜなのか。
今回はまとめてみます。
一気に終末まで書いたので長文です。ご容赦ください。


これまでになんどかお伝えしてきましたが、西風は元々体育学部出身で野球人。いまだにソフトボールを選手として楽しんでいます。いや、ソフトボールのために働いているのかも。

とはいっても、心と身体はうらはらに、しっかり加齢してきました。
走るのが仕事のポジションですが、最近はそれも怪しげに・・・

そんな訳で秋口から週に数回、5キロ程度のジョギングを始めました。
例年、冬場にはトレーニングで体を絞るように心がけていたので、このジョギング自体は特別ではなかったのですが、今年度が違っていたのは、年明けに行われる「町内駅伝大会」に本校PTAチームで走るということでした。
厳正な選手選考を経て、代表入りが打診されたのは2日前だったのですが。

距離にしてわずか2キロ、普段走っている距離からしたらどってことないじゃん

ってたかをくくっていたのが大間違い。レースで走る2キロの長いこと長いこと、しかも近所にある専門学校の20そこらのニイちゃんとずーっと併走。自分の体力を超えてゴールしました。両足のけいれんというおみやげまで丁寧にいただいて


その翌日に、届いたのがこの本でした。



ご存じの皆さんも多いでしょう。「先生が明日からできること」の著者金子晴恵先生の新刊「苦手攻略大作戦」です。

この本では、読み書きや記憶、ソーシャルスキルなどのジャンルで、困りをほのかに感じてる、でもどこにでもいそうな子どもたちが、はるえ先生やドクターMに、困りの原因や、それを解決したり軽くしたりする作戦をレクチャーしてもらうという展開で描かれています。

いわば
@あなたの苦手なことははどんなこと?
Aそれにはこんな理由があるんだよ
B克服するために作戦を立てよう!

という3段構成で分かりやすくまとめてある訳です。

ナイスなタイミングでこれを読んだ西風は、もちろん自分に置き換えて考えました。

@あなたの苦手なことはどんなこと?
 そりゃー最近グラマラスになって、体力も落ちたこと

Aそれにはこんな理由があるんだよ
 怠惰な日常生活と過剰なアルコール摂取が原因なんだね

B克服するために作戦を立てよう
 さてさてここが問題なんですね。
 「怠惰な日常生活」をどんな方法で改善するか、現在細々と続けてる、誰もが「よい」と思える行動。
 
 それは・・・
 「ランニング!」 
これを軸に、生活を立て直していくことにしました。

 でも、かけ声だけで動き出さなかったり、ぐわっと動いてすかっと飽きたり、なんてのは私の得意技。
 もうちょっと具体的にしなくちゃね。

 で、まず掲げたのは目標!
 それは、
 「来年の指宿桜島マラソンを走る」 
 おー、ソフトボールのベースとベースの間を走ってもゼーゼーな西風にそんなことができるのか。って文字ちっちゃいし

 計画倒れにならないよう、トレーニングを続けるためにはツールなどの手だても必要。
 そこで、以下の具体的手だてをとりました。

手だて@
NIKE+SPORTSBAND

 これまでは、体重変化と走った時間をカレンダーに記録してきましたが、ちょっと役不足。
 デジモノ・ガジェット好きの西風としては、なにかおニューツールでモチベーションアップを!
 と、思ってネットで探したら、ありました優れもの!!



 NIKE+SPORTSBANDというこの代物は、すごいです。
 腕にくるっと巻き、センサーを入れた靴を履いて走り出せば(歩きもオッケー)運動した時間、距離、消費カロリーを記録。帰ってPCのUSBにさくっと挿すと、自動でNIKE+サイトが立ち上がってWEB上に保存、これまでの履歴の閲覧や目標の設定も自在にできるし、地球上のランナーと情報を共有して取り組むことができる。普段はおしゃれな時計として使えるし、これで7000円代は買いでしょう

手だてA
エントリー(退路を断つ)

 強制的な関門が必要だと、なかば強迫的に思い詰め、さくっとやっちゃいました。ハーフマラソンのエントリー
 4月4日「佐賀さくらマラソン」

 ネット上のワンクリックでエントリーできちゃうんですね〜

 さあ、これで逃げられなくなったぞ

手だてB
禁煙本の注文

 実はND克服は主目標じゃなかったんです。
 やめたいなーとは思っていましたが、あくまで思うだけ、職場の仲間と「値上がりをするほど社会に貢献できてぼくらいい人だね」なんて話してましたから。

 でも、フルマラソンを気持ちよく走るには、たばこはやっぱりな〜ということで取り組むことにしました。

 いきなり「禁煙!」でなく「禁煙本注文」ってとこがかわいいでしょ。

 さてさて、数日後届けられたのがこの本です。



 まさに、のタイトル。1日100本のスモーカーだった著者が、自分の体験を元に書き下ろし、世界中で多くの禁煙成功者を生み出したという評判の一冊!しかもイラスト版。

 これまでこの手の本は表紙を見るだけで、「けっ」っと思ってたのですが、今回は違います。ちゃーんと読みました。
 むっちゃ斜に構えて読み始めた本著。読めば読むほどまんまと引きずり込まれました。すっごく巧みなんです。

 簡単に紹介しますね。

 この本は8章で構成されています。

1章:本当にたばこをやめたいの?
 と、足下を見るような内容ですが、「禁煙してることを、たばこの存在自体を忘れたときこそノンスモーカー」だと、ゴールを示してくれます。

2章3章:たばこの正体
 ニコチン受容体を2匹の悪魔になぞらえて説明し、たばこを吸い続けるのはあなたが悪いのでなくたばこが悪いのよと、責任の所在を示してくれます。

4章5章:言い訳や不安への回答
 個人的には、この章にずっぽりやられました。

 食後であったり、講演後であったりという至高の一本の存在ってほんと?
 口が寂しいじゃんという気持ちや、習慣化の罠。
 いくら美味しいといっても、食べることはできない矛盾等々

 「あなたの考えなんてすべてお見通しよ」みたいに指摘されます。なんせ「あるある」と思ったら「うへっ」と潰され、それを何度も繰り返す訳ですから、反抗期の子どもなら「もういいっ」って泣き出しちゃうかも?

 でもね、最後に殺し文句。「ホントは、あなたが悪いんじゃなくて、ニコチンが悪いのよ」うーんこりゃしびれるわ

6章7章:具体的な手だて
 ニコチン悪代官を倒すため助太刀いたすとばかり、平素の留意事項やどうしても吸いたくなったときの対処法を、具体的に説明してくれます。
 「すべては、ニコチン悪魔を倒すため」
 この旗印の下、斜に構えて読んでいた私は、いつしか自分防衛軍に入隊していました。

8章:最後の儀式
 ここはお楽しみにしときます。
 しっかし、儀式っつうところがいかにも「消去」とだぶりますねー


 という、この本を読み終えた私は、晴れて「ノンスモーカー」への道を歩む決意をするのでした。
 だってたばこは「吸ってた」のではなく「吸わされてた」ことに気づいちゃいましたから。
 なーんてイチコロじゃん、おれ

 でも、何度か読み返すうち、
 あっこれは、金子先生の「苦手攻略大作戦」とよく似てるんだと思いました。

@現状の理解
Aその根拠や理由の説明
B具体的な手だての提示


 この流れは、物事をスムーズに理解し実行するためにとても大切なことなのですね。

 ややもするとAがないがしろになったり、アバウトになったり、結果を求めるあまりBばかり重視したり、逆に@ばっかり指摘して追いつめたり。

 人として教師として、他者と関わる際、何かを教える際にこのステップを底辺に持ちつつ、接していきたいとあらためて感じました。


 自己犠牲を払いながら社会貢献をすることを生き甲斐としていたマゾヒスティック西風は、
 時折やってくる吸魔に対し、「ニコチンの断末魔よのぉ」と考えるサディスティック西風となりました。

 皆さんと学会等でお会いするのが楽しみです


 このようにブログで紹介、宣言するってのが実は
手だてC
なのでした。

 ND特集はひとまず終了。
 お付き合いありがとうございました。

(注:このシリーズはフィクションの可能性があります


Posted at 16:06 | 禁煙 | この記事のURL
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