学年はじめの授業。私は、たいてい国語の音読をやる。
読むのは何でもいい。そう長くない部分をくり返し読む。さて、何回ぐらい読むかというと…
1回目、教師が読む。子どもたちは聞いている。
2回目、全員で一斉に読む。
3回目は、半数ずつに分けて一文ずつ交互に読む。
4回目は、列ごとに。廊下側の列から順番に、一文ずつ読む。
5回目は、そのとなりの列から。
6回目は、そのまたとなりの列から。
7回目は、窓側の列から。
そして、8回目(これが最後)、もう一度全員で読む。
読み終わった後に感想を聞く。
『最初にみんなで読んだのと、最後にみんなで読んだのとでは、何かちがいがありませんか?』
「声が全然ちがう」
「最後の方がすごく声が出ている」
という意見があがる。
『その通りです。何回も読んでいくうちに、だんだんとみんなが集中してきたということですね』
続けて次のように話す。
『何かに真剣に向かい合う姿勢を見せるだけで、こんなにかわってしまうんだということが、とてもよくわかったと思います。
このクラスは、38人で学習をしています。みんながその38人のうちの1人だという意識をしっかり持っていてほしいですね』
1人の成長が、みんなの成長につながる。みんなの成長が、1人の成長につながる。
学校、学級というのは、そんなところである。
そして、私は授業を通じて、成長できる子どもを育てていきたいと思っている。
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