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011 1/4日記 [2009年03月01日(日) ]
「書く」習慣をつけさせることは、とても大切なことだと思っている。


 書くことは、考えることにつながる。

 書くことは、自分と向き合うことにつながる。

 書くことは、文章を読み味わうことにつながる。

 書くことは、自分の思いを表すことにつながる。


 学校生活のあらゆる機会をとらえて、「書く」ことをさせよう。

 例えば、日記。

 私の場合、家で書くのではなく、学校にいる間に書かせる。

 つまり、その日に学校であったことを振り返って、文章にさせようというのである。

 日記帳は使わない。B6サイズに裁断した紙を教室に常備する。

 B4の用紙を1/4にするので、1/4日記と呼んでいる。

 帰りの会で書くもよし、休み時間でもよし、給食の待ち時間でもよし、ちょっとした空き時間を利用して書くのだということを子どもに伝える。


 書いたものには、必ずコメントを入れて返す。

 40人分でも、B6サイズの紙ならかさばらないし重くないので、いつでもどこでも取り出してコメントを入れることができる。

 返された日記「カード」を見た子どもが、ニヤリとする瞬間がたまらなく楽しい。その子と目が合えば最高である。

 紙っぺらで物足りなかったら、ファイルに綴じていくようにすると、立派な日記帳にもなる。


 日記は、子どもと1対1のコミュニケーションをとれる絶好のチャンスである。

 ぜひ、オススメする。

 いい内容の文章は、学級通信にバンバン載せる。

 担任と子どもとのつながりはいっそう密になっていく。


※注意:名前を載せるかどうかは配慮が必要。私は、自分の日記にはオリジナルの名前をつけさせているので、その日記名を載せるようにしている。
Posted at 21:09 | 日記 | この記事のURL
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010 音読をきっかけに [2009年02月28日(土) ]
 学年はじめの授業。私は、たいてい国語の音読をやる。

 読むのは何でもいい。そう長くない部分をくり返し読む。さて、何回ぐらい読むかというと…

 1回目、教師が読む。子どもたちは聞いている。

 2回目、全員で一斉に読む。

 3回目は、半数ずつに分けて一文ずつ交互に読む。

 4回目は、列ごとに。廊下側の列から順番に、一文ずつ読む。

 5回目は、そのとなりの列から。

 6回目は、そのまたとなりの列から。

 7回目は、窓側の列から。
 
 そして、8回目(これが最後)、もう一度全員で読む。

 読み終わった後に感想を聞く。

 『最初にみんなで読んだのと、最後にみんなで読んだのとでは、何かちがいがありませんか?』

 「声が全然ちがう」
 「最後の方がすごく声が出ている」

という意見があがる。

 『その通りです。何回も読んでいくうちに、だんだんとみんなが集中してきたということですね』

 続けて次のように話す。

『何かに真剣に向かい合う姿勢を見せるだけで、こんなにかわってしまうんだということが、とてもよくわかったと思います。
 このクラスは、38人で学習をしています。みんながその38人のうちの1人だという意識をしっかり持っていてほしいですね』


 1人の成長が、みんなの成長につながる。みんなの成長が、1人の成長につながる。

 学校、学級というのは、そんなところである。

 そして、私は授業を通じて、成長できる子どもを育てていきたいと思っている。
Posted at 22:35 | 国語 | この記事のURL
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009 席決めはけっこう難しい [2009年02月25日(水) ]
 座席については、あまりこだわりはない。

 はっきり言えば、好きな席に座ればいいのだ。大学なんてそうだよね。席なんて決まっていない。座席指定のある講義なんて、よっぽどのものだ。

 でも、小さい子はそうはいかない。

 その席のおかげで、力を発揮できたり、おしゃべりが止まらなくなっちゃったりする。

 とはいえ、自分たちで決められるだけの力はつけたいと考えている。

 そこで、どういうふうに決めたらよいか条件を出すことにしている。

 例えば、新学期の席決めだったら次のように。

 @となりどうしは、男女で座る(人数の都合でやむを得ない場合もある)。
  右側が女子、左側が男子。

 A前の学年の時に同じクラスだった人とは、前後となりあわせに座らない。
  つまり、同姓の人だけ。

 必要なら、主旨も説明する。@は、男女の協力が大切だと思うから。Aは、早くみんなが仲良くなってほしいから。

 そのうちに、条件を出さなくても、だいたいわかってくる。

「どこの席だって、自分次第でしっかり学習できる」

という子になってほしい。

※注意:身体的な都合で座席を配慮してあげなければならない子がいる。例えば、視力。そういう子のために特別ルールをつくっておこう。
Posted at 21:09 | 席決め | この記事のURL
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008 指示の鉄則「AさせたいならBと言え」 [2009年02月24日(火) ]
 子どもへの指示が通らなくて、イライラすることがこの職業には多い。

 何人もの人に指示を通すというのは、実はとても難しいことなのだ。少なくとも、そう認識しておく必要がある。

 私が若い頃、「教育技術の法則化運動」が盛んだった。

 そこで学んだ、最も大きなことは、この指示の鉄則だった。

  AさせたいならBと言え

 指示が通らないのは、指示の仕方が悪いからである。

 全員をこちらを向かせたいときに、「こちらを向きなさい」と言うのは愚の骨頂。「先生の顔を見なさい」ならまだましか。でも、これでも不十分だろう。

「おへそを先生の方に向けなさい」

と言ったらどうだろう。おそらく、先の2つの言い方よりずっと指示が通るはずだ(これは、法則化の主導者・向山洋一氏の指示である)。

 つまり、Aさせたいときに、Aしなさいと言ったのではダメだということ。

 Aさせたいのに、指示が通らなくて困っているという状況があったら、どんなBの言い方があるか、よく考えてみよう。これは、人を動かすトレーニングにもなる。

 例 「騒がしいので静かにさせたい」
    「手をまっすぐのばして挙げさせたい
「宿題を全員にやってこさせたい」

 ポイントは、当たり前の言葉ではなく、子どもに「おっ?」と考えさせるような表現を考えること。“たとえ”を使うのもいい。
    
 そんな心がけをしようとすると、指示の言葉を考えるのも、けっこう楽しい。


※もとネタ:「指示の明確化で授業はよくなる」
                岩下 修 明治図書 1986
        「AさせたいならBと言え」
                岩下 修 明治図書 1989

Posted at 21:16 | 発問・指示 | この記事のURL
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007 先生の自己紹介・第1印象を大切に [2009年02月23日(月) ]
 自分が実際にやった自己紹介である。


<全校児童の前で自己紹介・クイズ形式>

『○○小からきた△□○○です。
 突然ですが、△□先生クイズです。先生にできることは、何でしょう?

  @100qをマラソンしちゃう
  Aコンピュータを自分で組み立てちゃう
  B給食を5分で食べちゃう

@だと思う人? Aだと思う人? Bだと思う人?

 正解は、… 

 全部です』

 これは、実際に大うけだった。次に自己紹介された方、やりずらかったでしょう。ごめんなさい。

 自分の特技や趣味をさりげなく出しちゃっていいんじゃないかと思っている。それが、話をするきっかけになると思うから。

※注意:選択肢を出して、「どれでしょう」と聞いておいて、実は全部とか、実はその中にはないとかいう答えを続けていると、信用を失うので注意。


<新1年生に初めて自己紹介・やっぱりクイズ形式>

 『先生の名前の一番最初は、“と”です』

 『“と”のつくものな〜んだ?』

 「トマト」「とけい」「とんぼ」

 『正解〜、とんぼの“と”です』

 『“よ”のつくものな〜んだ?』

 「ヨット」

 『おー、一発で正解!ヨットの“よ”です』

 こんな感じでテンポよく進め、用意しておいた絵カードを貼っていく。

 とんぼのと、ヨットのよ、ししまいのし、マヨネーズのま、ノートのの、ボールのぼ、ルーレットのる。

 『先生の名前は、と・よ・し・ま・の・ぼ・るです』

 
<高学年には定番の自己紹介>

前号006の「アクロスティック自己紹介」をやる。

 子どものサンプルにもなっていい。

 うそがあってもいいという見本にもなる。
Posted at 21:44 | 自己紹介 | この記事のURL
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006 アクロスティック自己紹介 [2009年02月21日(土) ]
 谷川俊太郎の詩に、こんなのがある。

   あくびがでるわ
   いやけがさすわ
   しにたいぐらい
   てんでたいくつ
   まぬけなあなた
   すべってころべ

 2回読ませてから、『これはラブレターなんですけど、わかりますか?』と聞く。そう、文頭が「あいしてます」になっている。

 こういう言葉遊びを「アクロスティック」というのだそうだ。

 これで、自己紹介文をつくる。

 ユーモアのセンスも必要になってくるので、高学年向き。


 いきなり自分の名前を板書する。
 
  る ぼ の ま し よ と

 「逆じゃないの?」とかいう子どもの声には、『これでいいのです』とだけこたえる。

 『では、先生の自己紹介をします』

と言って、板書しながら読み上げる。



 みんなの前で話すと、

「○○です。よろしくお願いします」

なんて、みんな同じになってしまう。

 けれども、これならみんなちがう。

 それぞれちがった個性を持っているのだから、それがはっきりと伝わった方がいい。

 『みんな、いい作品です』

と、心から言える。

 人とちがう自分のよさというものに気づいてくれることも期待しよう。

 できあがった作品?は、色をつけたりイラストを入れたりして完成させる。

 教室や廊下に掲示すると、けっこう盛り上がる。

 授業参観にやってきた保護者にも好評である。


※ もとネタ:大宮教育サークル 斎藤武夫氏
       (現三重県内私立中学校勤務)の実践

Posted at 10:59 | 自己紹介 | この記事のURL
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005 健康観察にもひと工夫 [2009年02月20日(金) ]
 毎日必ずやって、必ず返事の返ってくる“健康観察”。『○○君』「ハイ元気です」だけで終わらせるのはあまりにもったいない。

 子どものその日のスタートの状況を知る絶好の機会としてとらえるべきだ。工夫のしがいはあるはず。

<1から10の数字で健康チェック>

 名前を呼ばれたら、返事をして、きょうの健康状態を1から10の数字で示すように伝える。

 10はサイコーに調子がいい、絶好調。5がまあまあ。1は最悪、サイテー。

 そして、その理由も言わせる。例えばこんな感じ。

 「8です。元気だけど、テストがあってちょっと緊張しているからです」
 「3です。かぜをひいて、のどが痛いからです」
 「10です。朝からいいことがあってとってもうれしい気分だからです」

 健康状態というのは、体のことばかりではない。心の状態も重要である。そんなことにも長く続けていくうちに気づかせていきたい。とにかく、毎朝、自分の心と体と対話して、それを報告させていこう。

 朝の数字で、きょうはこの子に気をつけて見ていこうと判断することもできる。

 もとネタ:「EQ こころの知能指数」ダニエル・ゴールマン 講談社 1996


<健康観察+ひとこと>

 特に、クラス替えがあった直後は、早く名前を覚えたい。そこで、名前を呼んだあとに返事をして、何かひとこと言ってもらうことにする。

 例えば、『きょうは、健康状態を言ったら、好きな教科を言ってください』というように。

 「はいっ!元気です。好きな教科は体育です」

 時間はかかるけど、ちょっとコメントしたり、つっこんで聞いてみたりすると、すぐにその子を覚えられる。

 『特に何系が得意なの?』「サッカーです」

 『おー、いいねぇ』『へぇー、そこに目をつけたか』と、大げさに言うことを忘れずに。教師の言葉で終わることがポイントである。
Posted at 06:13 | 健康観察 | この記事のURL
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004 思いっきり褒める!そしてねばり強く [2009年02月19日(木) ]
 もし、前回003で書いた「よい返事」ができたら、大いに褒めよう。

 『○○さん』 「はいっ!」

 『おー、いい返事だねぇ。先生が言ったことが完璧にできているよ。すばらしい!』

 大げさに褒めよう。わざとらしいと高学年では見透かされる。心から褒められるように、褒め方も練習しよう。ちょっとしたことで感動できる心を教員は養っておくべきである。

 ちなみに、褒めることには様々な効果があるので、時と場合に応じて使い分けよう。

 例えば、
 
 大きな声で、みんなに聞こえるように褒める(おー、すばらしい!)
 = 褒めた行為を全体に広めたいとき

 その子だけにそっとささやくように褒める(よくやったね)
 =ちゃんと見ていたよと伝えたいとき

 その子らしさを褒める(さすが、○○さんだね)
 =その子に自信をつけさせたいとき

 まわりの子に同意を求めるように褒める(これ、いいよね)
 =子どもどうしの関係をつくりたいとき
 

 今回の場合、返事の指導をした後に、よい返事ができたのだから、この指導を浸透させるためにも、大きな声で褒めるべきである。


 それじゃ、反対に、よい返事ができなかったらどうしよう?

 そのときは、もう一度名前を呼び直す。

 それでも気付かなかったら、『あれ?返事は?』と聞く。

 肝心なのは、できるまでやらせること。

 返事ぐらいのことが徹底できなければ、これから難しいルールなんて守れるわけがない。

 ねばり強くやろう。最初が肝心である。
Posted at 06:13 | 返事 | この記事のURL
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003 返事は、「はい」と教えてはいけない [2009年02月18日(水) ]
「返事は、はいと元気よく」

なんていう、よい子カルタがあったような…。自分が子どもの頃の記憶である。

 担任は、1日に何度も子どもの名前を呼ぶ。健康観察で1回。授業で指名する。テストを返す。ちょっと用事を頼む。…

 当たり前のことだけど、返事の指導はきちんとやりたい。しかも、インパクトのある。

 私は、こんなふうに子どもたちに話す。

『「はいっ!」と、しっかりと自分の声を出せる人になってほしいな』
『私が「〜さん」と呼びかけたら、その呼びかけに応えてくれればいいんです』
『でも、返事がなければ、いないのかなぁと思って、何度も呼び続けなければならないでしょ』
『だからこそ、気持ちのよい返事で応えてくれるとうれしいんだよ』 

 そして、次のように板書する。


  はいっ!


『「はい」じゃなくて「はいっ」です』
『この小さい「っ」を意識すると、とっても気持ちのよい返事になります』
『おまけの「!」は、つけられる人はつけてください。つけられない人は、少しずつやっていけばいいですよ』

 何度か一斉に言わせるのもいい。上手にできたことを大いに褒めてやろう。


 注意:この指導をすると、やたらと教室が騒がしくなる。『自分の名前を呼ばれてないのに、「ハイハイ」言ってると変に思われるよ』ぐらいの注意はしてもいいかな。

 大切なのは、次に名前を呼ばれたとき!
Posted at 06:10 | 返事 | この記事のURL
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002 ビジョンを語れ [2009年02月17日(火) ]
 学級担任になったら、「こんな力をこどもにつけたい!」と思っていることを、大いに語るべきである。子どもに対しても、保護者に対しても。

 私は、次の4つの力をつけたいと常々考えている。

 @人とのコミュニケーションをとる力、自己を表現する力
 A自分で判断し、行動する力
 B学ぶ意欲、学び方を学ぶ力
 C自分の体をコントロールしながらスポーツを楽しむ力

 そして、これらの力を、どんなふうにしてつけていくのかについて計画を立てていくのである。

 しかし、この計画を綿密に立てるのはとても難しい。でも、ビジョンを持っているのと持っていないのとでは、日々の教育の質は大きく異なってくる。

 人とのコミュニケーションをとる力を育てたいと思ったら、具体的にどんな指導をしていったらよいのか、とことん考える。紙に書き出してみるのが一番だ。

 例えば、「少人数のグループ学習を多くして、話し合いの機会を多くしよう」とか「朝の1分間スピーチを継続してみよう」とか。

 できれば、それをもっと具体化して、「次の理科の学習で、実験方法について、グループごとにアイディアを出させてみよう」「聞く側の態度も大切だから、いいねコールをさせよう」とか。

 つまり、ここまでやって気づくと思うけど、これは学級経営案をつくる作業に他ならない。若いときは、なかなか方向が定まらないが、毎日のように実践をふりかえって見直していくという姿勢を忘れなければ、5年ぐらいで自分なりの確固たるものができあがるはずである。がんばろう。

 A、B、Cについては、またの機会にくわしく語ることにする。
Posted at 05:59 | 学級経営 | この記事のURL
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